3頭のダービー馬が出走してくるという非常に豪華なメンバーでの争いになった第28回ジャパンカップ。アメリカのマーシュサイドは出走取消。
枠は外でもコスモバルクが逃げるのだろうと思っていましたが,ネヴァブションの先導という意外な形になりました。最初の1000メートルは61秒8。極端なスローペースです。
このようなペースだと各馬がスタミナを温存できますので,一流馬が揃ったレースでは直線はえてして激しい競り合いになるのですが,やはりこのレースもそうなりました。好位から外を伸びたスクリーンヒーローが優勝。中団から一番外を最もよい脚で追い上げたディープスカイが,位置取りの差もあったでしょうが届かず2着。なだめながら3番手を追走していたウオッカが,直線はかなり苦しいところを捌いて出て3着,勝ち馬とほぼ同じ位置にいたマツリダゴッホがこれに迫っての4着でした。やはり同じような位置にいたオウケンブルースリが5着で,最内をついたメイショウサムソンは6着。全般的に位置取りと,瞬発力の差が,レースの結果に大きく影響したという感じです。
優勝したスクリーンヒーローは準オープンの身で挑戦した前走のアルゼンチン共和国杯で重賞初制覇。そのときは53キロの軽ハンデで,ここは57キロ。常識的に考えてかなり苦しい戦いが予想されましたが,一気に頂点に上り詰めました。2着以下に有力馬が並んでいますので,流れとか疲労度とかいう面で有利な状況はあったかもしれませんが,けしてフロックではなく,今後も一線級として活躍し続けてくれるものと思われます。父はグラスワンダー,祖母がダイナアクトレスで,2006年JRA賞最優秀障害馬で,今年の中山グランドジャンプを勝ったマルカラスカルの従弟になります。
鞍上はイタリアのミルコ・デムーロ騎手で,日本では2004年の皐月賞以来の大レース優勝。ジャパンカップは初制覇。管理するのは鹿戸雄一調教師で,大レース初優勝。関東馬による制覇ということも一言付け加えておきましょう。
スピノザが想起について説明しているのはこれらふたつの定理がすべてです。つまりスピノザは,表象の種類のうち,知覚に関しては,外部の物体の知覚,自分の身体の知覚,自分の精神の知覚についてそれぞれを示しているのですが,想起に関しては,ただ外部の物体の想起についてこれを説明しているだけであって,自分の身体と自分の精神の想起についてはこれを説明していません。そこでここでこれに関する僕なりの考え方を説明しておくことにします。
しかし実際のところ,これは少し難しく,僕にははっきりとした結論を示すことができません。そこで,僕にはふたつの考え方があり得ると思われるので,それらの考え方を並列させておくことにします。
ただしその前に,まず最初に大前提として示しておきたいことがあります。それは,人間の精神による外部の物体の想起に関連して,人間の精神が自分の身体ならびに自分の精神を表象するということ,つまりそれを知覚というか想起というかは別にして,表象するということは,間違いないであろうということです。
というのは,第二部定理一七系は,外部の物体の想起を,人間の身体の刺激状態に関連して説明しています。ところでこの刺激状態は,外部の物体の本性と人間の身体の本性とを共に含んでいます。よってこの刺激状態のときに人間の身体のうちに生じる何らかの運動が再び同じ人間の身体のうちに生じるならば,第二部定理一九証明①と同じ理屈で,人間は自分の身体を少なくとも表象することはするでしょう。すなわち現実的に存在すると観想するでしょう。さらに第二部定理二三は,この第二部定理一九を平行論的にひとつ思惟の属性の側に移行させているだけですので,やはり同一の論理で人間が自分の精神を表象する,現実的に存在すると観想するということは出てくると思うのです。
枠は外でもコスモバルクが逃げるのだろうと思っていましたが,ネヴァブションの先導という意外な形になりました。最初の1000メートルは61秒8。極端なスローペースです。
このようなペースだと各馬がスタミナを温存できますので,一流馬が揃ったレースでは直線はえてして激しい競り合いになるのですが,やはりこのレースもそうなりました。好位から外を伸びたスクリーンヒーローが優勝。中団から一番外を最もよい脚で追い上げたディープスカイが,位置取りの差もあったでしょうが届かず2着。なだめながら3番手を追走していたウオッカが,直線はかなり苦しいところを捌いて出て3着,勝ち馬とほぼ同じ位置にいたマツリダゴッホがこれに迫っての4着でした。やはり同じような位置にいたオウケンブルースリが5着で,最内をついたメイショウサムソンは6着。全般的に位置取りと,瞬発力の差が,レースの結果に大きく影響したという感じです。
優勝したスクリーンヒーローは準オープンの身で挑戦した前走のアルゼンチン共和国杯で重賞初制覇。そのときは53キロの軽ハンデで,ここは57キロ。常識的に考えてかなり苦しい戦いが予想されましたが,一気に頂点に上り詰めました。2着以下に有力馬が並んでいますので,流れとか疲労度とかいう面で有利な状況はあったかもしれませんが,けしてフロックではなく,今後も一線級として活躍し続けてくれるものと思われます。父はグラスワンダー,祖母がダイナアクトレスで,2006年JRA賞最優秀障害馬で,今年の中山グランドジャンプを勝ったマルカラスカルの従弟になります。
鞍上はイタリアのミルコ・デムーロ騎手で,日本では2004年の皐月賞以来の大レース優勝。ジャパンカップは初制覇。管理するのは鹿戸雄一調教師で,大レース初優勝。関東馬による制覇ということも一言付け加えておきましょう。
スピノザが想起について説明しているのはこれらふたつの定理がすべてです。つまりスピノザは,表象の種類のうち,知覚に関しては,外部の物体の知覚,自分の身体の知覚,自分の精神の知覚についてそれぞれを示しているのですが,想起に関しては,ただ外部の物体の想起についてこれを説明しているだけであって,自分の身体と自分の精神の想起についてはこれを説明していません。そこでここでこれに関する僕なりの考え方を説明しておくことにします。
しかし実際のところ,これは少し難しく,僕にははっきりとした結論を示すことができません。そこで,僕にはふたつの考え方があり得ると思われるので,それらの考え方を並列させておくことにします。
ただしその前に,まず最初に大前提として示しておきたいことがあります。それは,人間の精神による外部の物体の想起に関連して,人間の精神が自分の身体ならびに自分の精神を表象するということ,つまりそれを知覚というか想起というかは別にして,表象するということは,間違いないであろうということです。
というのは,第二部定理一七系は,外部の物体の想起を,人間の身体の刺激状態に関連して説明しています。ところでこの刺激状態は,外部の物体の本性と人間の身体の本性とを共に含んでいます。よってこの刺激状態のときに人間の身体のうちに生じる何らかの運動が再び同じ人間の身体のうちに生じるならば,第二部定理一九証明①と同じ理屈で,人間は自分の身体を少なくとも表象することはするでしょう。すなわち現実的に存在すると観想するでしょう。さらに第二部定理二三は,この第二部定理一九を平行論的にひとつ思惟の属性の側に移行させているだけですので,やはり同一の論理で人間が自分の精神を表象する,現実的に存在すると観想するということは出てくると思うのです。