スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

王将戦&第一部定理五まとめ②

2006-12-31 20:30:56 | 将棋
 29日に指された王将戦プレーオフ
 振駒で佐藤棋聖の先手となり▲7六歩△3四歩▲1六歩という立ち上がり。以下△1四歩から相掛りになりました。
 21手目の▲3八銀を見て丸山九段が横歩を取ると,佐藤棋聖はタテ歩棒銀から速攻に。後手が一歩得を果たすために手損を重ねているうちに43手目▲1五歩で開戦。この日,2時半過ぎに数分だけネットを開けたのですが,以下,△同歩▲1三歩と垂らしたのがその局面でした。形勢はよく分かりませんでしたが,主導権を握りたいタイプの佐藤棋聖としては不満はなさそうだと推測しました。
 この将棋は,この後の中盤の攻め合いですべてが決してしまったのですが,まず53手目の▲3四銀が△1六角と打たれても構わないという凄い手。丸山九段は角を打たずに△8六歩▲同銀△7六歩と攻め合いましたがここで今度は桂馬を逃げずに▲1二角。遠山四段も解説で好手とおっしゃっていますが,長考の末に放たれた手で,佐藤棋聖はここでほとんど読切りだったと思われます。一方,丸山九段にはこのあたりで何か誤算があったものと推測します。
 次に僕がネットを開いたのは6時前の数分で,66手目△2七角の局面。先手の方がよさそうだとは思いましたが,それほど大きな差がついているとは気付きませんでした。ただ,70手目が△7六香だったところをみると,すでに丸山九段は諦めていたものと思います。香を使って攻めたのでこれを取られて77手目の▲8四香が痛打。以下△8五桂▲4三龍で投了となりました。はっきり寄っているというほどではないかもしれませんが,王手で飛車を取られては大差ですから止むを得ないでしょう。
 佐藤棋聖は竜王挑戦失敗はショックだったと思いますし,24日に順位戦も負けたのですが,NHK杯の収録を挟んで棋王戦,王将戦と連勝。この立ち直りの早さ,精神力の強さは感服ものです。王将戦は2日制。羽生王将との第一局は11日と12日です。

 結論からいうと,『エチカ』に訴えて考える限り,やはり共通の属性を有する複数の実体が存在するという余地はないのです。これにはみっつの証明方法があります。そして僕がその本線であると思うのが,属性の区別による証明です。
 第一部定理一〇からして,複数の属性は共通点をもたないわけですから,区別されるなら実在的に区別されなければならないわけですが,実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zによって構成される場合に,実体Aの本性を構成する属性Yと実体Bの本性を構成する属性Yが実在的に区別されるわけがありません。したがってそうしたことは生じ得ないということになるのです。そしてこれは,第二部定理七からして,属性Yを認識論的に(知性が把握する属性Yの観念という観点から)考えても,実在的に(属性Yを形相的な側面から)考えたとしても同様なのです。
 ところで,このことから次のことが浮かび上がってきます。もしもある知性が,実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zによって構成されるということが可能であると混乱した認識をするなら,それは実在的に区別されるべき属性を,様態的に認識しているからなのです。残りふたつの証明は,それが確かに様態的区別であって,混乱した(誤った)認識であるということを示す方法になります。
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競輪グランプリ&第一部定理五まとめ①

2006-12-30 22:59:00 | 競輪
 競輪グランプリ
 合志選手がSを取ったので吉岡選手の前受け。井上選手が3番手に続き,中団に群馬勢,小倉選手がこれに続いて後方から北日本という周回になりました。残り2周となってから山崎選手が徐々に上昇。群馬勢がこれに続く形となり,山崎選手が抑えると吉岡選手はあっさりと引いて7番手。結果,ほぼ一本棒の隊列となり,残り1周のホームから山崎選手の先行。これをバックから手島選手が捲って出ると,佐藤選手のブロックをかいくぐって捲りきりました。ただ,後閑選手が離れてしまったので,佐藤選手が手島選手にスイッチしてこれを追いました。そして直線,粘る手島選手と追う佐藤選手の間を,佐藤選手マークの有坂選手が中割り強襲。これが届いて有坂選手の優勝,賞金1億円を獲得しました。2着は手島選手が粘り,佐藤選手が3着という結果になっています。
 優勝した秋田の有坂直樹選手は37歳でここに出走したメンバーの中では最年長。今年は2月の静岡記念と5月の宇都宮記念に優勝,日本選手権2着などの賞金によりここに出走していました。昨年のサマーナイトフェスティバルGⅡを優勝していますが,GⅠは勝ったことがない選手ですから,この年齢でグランプリ制覇は驚異的といえそうです。手島選手は自力を出してよく頑張ったと思います。山崎選手はそれほど苦しい先行であったようには感じられず,簡単に捲られてしまったのにはやや不甲斐ないような気がしました。
 なお,福岡の吉岡稔真選手は今日は後方に置かれて何もできませんでしたが,一部報道の通り,このレースをもって引退されるとのことです。間違いなく競輪で一時代を築いた名選手です。お疲れ様でした。

 第一部定理五があるということは,カーリーの著書を読んで気付きました。それはライプニッツによる指摘で,定理五の証明の論理からは,少なくとも存在する複数の実体は,ほかの実体に属さないひとつの属性は有するということが出てくるのであって,共通の属性を有する複数の実体が存在しないということは導かれない,なぜなら,実体Aの本性を属性Xと属性Yが構成し,実体Bの本性を属性Yと属性Zが構成することによって,実体Aと実体Bは実在的に区別され,かつ共通の属性を有することができるからであるというものです。
                         
 確かにスピノザは,ひとつの実体の本性を構成する属性は,ひとつであるとは限らず,複数の場合もあり得るということを認めていますから,この疑問は完全に正当なものであるように思えます。そこでここでのテーマは,ライプニッツがいうように,実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zによって構成されるという場合に,AとBが本当に異なる実体として,名目的にであれ存在し得るのか,あるいは,知性はAとBを異なる実体として概念し得るのかということを考えていったわけです。
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東京大賞典&謎の解消

2006-12-29 22:42:57 | 地方競馬
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 第52回東京大賞典
 予想通りに好枠からナイキアディライトの逃げ。これをシーキングザダイヤががっちりと2番手でマークし,前半の800メートルが47秒3。稍重を考慮してもこれはハイペースでした。
 この流れをシーキングザダイヤは3コーナー過ぎから動いていき,直線入口では先頭という横綱相撲に出ました。しかし,ハイペースでこの競馬ではさすがにきつく,直線中ほどでは足が上がり気味に。中団を追走して今日はスムーズに外に出したブルーコンコルドが一気に伸び,なんと後続に4馬身もの差をつける圧勝を飾りました。11月のJBCマイル以来の勝利でGⅠ4勝目。昨年は1400メートルでしたがJBCスプリントを制していて,スプリント,マイル,中距離の3階級制覇。これは凄いことで,完全に名馬の仲間入りを果たしました。距離に対する不安から軽視しましたが,血統的にはむしろ短距離で走っている方が不思議な感じですし,騎乗した幸英明騎手もあまり不安視していなかったようです。どうやらジャパンカップダートGⅠの敗因は,直線で前が詰まってしまった点にあったと考えてよさそうです。
 シーキングザダイヤは苦しい競馬を最後までよく頑張りましたが,ゴール前ではクーリンガーにも交わされ3着。
 アジュディミツオーはやはり半年振りが響いたか,18キロの体重増で5着。
 期待したボンネビルレコードは前半最後方から差を詰めたものの6着が精一杯。このクラスで勝ち負けするためには,もう少し前にいけないとダメでしょう。正直,今日のレース振りはがっかりしました。

 明日は競輪グランプリ。今年のベストナインが優勝賞金1億円をかけての一発勝負。並びは,山崎-佐藤-有坂の北日本,手島-後閑の群馬,吉岡-合志の九州,井上が余りますが,小倉はこだわらずに自在戦のようです。先行一車ですので,山崎選手▲と佐藤選手△が有力ですが,脚を矯められそうな合志選手◎と後閑選手○に期待したいです。

 大井では東京2歳優駿牝馬。これは難しいです。軸という意味でグリーンヒルソング◎。ただ,ブラックムーン○とタガタメ▲には魅力を感じます。あと,パチョリ△,カネショウバナナ△,ヒビキウィン△あたりまで。

 『エチカ』に訴えることによっても,属性が自己原因でなければならないということについてはこれで完全に証明できたと思います。したがって,複数の属性が存在する場合に,それがどのように区別されなければならないかということに訴えなくても(あくまでもそれが本線ではあると思いますが),実体Aの本性を属性Xと属性Yが構成し,実体Bの本性を属性Yと属性Zが構成することによって,複数の実体は同一の属性を有しつつ実在的に区別できるというライプニッツの疑問の仮定は,明らかに同一の本性を有する複数(ふたつ)の属性Yが存在するということを前提としていて,しかしその場合には数の問題から派生してきた事柄によって,これらの属性Yが自己原因であるということはできないので,不条理である,すなわちこの仮定は成立し得ないということが明らかになったと思います。
 したがって,単にスピノザが第一部定理五証明する論理からそのことが生じてくるのかどうかということは別としても,同一の属性を有する複数の実体は存在し得ないというスピノザの見解が正しいことは間違いないであろうと考えます。
 このテーマは今日で終了。明日からいつも通りにまとめます。
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兵庫ゴールドトロフィー&名目性の問題

2006-12-28 20:17:14 | 地方競馬
 第6回兵庫ゴールドトロフィー
 ディバインシルバーの先導。人気を分けた2頭は,リミットレスビッドが3番手,メイショウバトラーは中団に位置しての競馬でした。レースが動いたのは3コーナー手前から。後方3番手にいた船橋のコアレスデジタルが外を一気に進出。リミットレスビッドがこれに合わせて動き,2番手を進んでいた地元のベストタイザンも内から喰らいついていきました。ディバインシルバーはあっさりと交わされ後退。直線入口で3頭の真中のリミットレスビッドが先頭に立つと,そのまま抜け出し,後続に3馬身の差をつけて快勝となりました。
 優勝したリミットレスビッドは10月の東京盃GⅡ以来の勝利で重賞4勝目。うまくいい位置を取って,流れに乗っての快勝で,今日のところはケチのつけようがない勝利でしょう。
 2着争いは大接戦となりましたが,粘る2頭の外からニホンピロサートが強襲して確保。この馬も東京盃が3着ですから,勝ち馬との比較では能力通りに走ったといえるでしょう。
 岩田康誠騎手が1着,小牧太騎手が2着と,兵庫からJRAに移籍したジョッキーでのワンツーでした。
 3着は真中のコアレスデジタル。東京盃は15着でしたが,8月のクラスターカップGⅢでは4着でしたから,このくらいなら走って不思議ではないです。
 4着のベストタイザンはこの相手に健闘したと思います。
 メイショウバトラーは5着。今日はレースの流れにまったく乗れなかった感じで,不完全燃焼ではないでしょうか。

 明日は大井で東京大賞典。ここはボンネビルレコード◎に期待します。大井に戻るのが魅力。安定性でシーキングザダイヤ○,能力ならアジュディミツオー▲ですが,休み明けがどうでしょう。ブルーコンコルドも強いですが距離面で軽視し,馬場状態によってはナイキアディライト△かカフェオリンポス△を一角崩しにあげておきます。

 王将戦の挑戦者決定戦が指されます。王将戦はリーグ戦ですが,4勝2敗が3名となったので,昨年のリーグ成績上位の2名,佐藤康光棋聖と丸山忠久九段の間でプレーオフ。これは勝った方が挑戦権獲得となります。

 京王閣ではGⅡのヤンググランプリ。例年通りほとんど動ける選手での争い。北日本6人ですのでさすがに別れ,佐藤-菊地-明田の北日本,渡辺-金成-成田の福島,永井-石橋の混成で,北津留は単騎。力は佐藤選手◎なので菊地選手○との組合せが本線。一発なら石橋選手▲かなと思っていますが,狙えないという選手はだれもいないです。

 第一部定理七の証明において,第一部定理六系にも第一部定理七にも,実体が存在するということ自体が含まれているわけではないと僕が考えるのは,おそらく僕がこれらの定理および系を名目的なものであると考えていることと関係しています。
 ただし,僕はここで問題にしている第一部定理五についても,同様に名目的な定理と考えているわけで,この限りでは,名目的な事柄を名目的な事柄を用いて証明しようとしているわけですから,おそらく問題ないものと思っています。
 一方,僕は第一部定理七はともかく,明らかに複数の実体の存在を肯定している第一部定理五については,実在的定理ではあり得ないと解釈していますが,この点については,ここでの証明に関しては争いません。というのは,仮に,第一部定理五が実在的であると考える場合には,第一部定理七も実在的であると考えるであろうと思われるからです。少なくとも,何も存在しないというのは不条理ですから,実体が確実に実在するということに関しては問題がない筈で,この手続きで第一部定理七を証明する場合には,第一部定理七が実在的であると主張することは可能であると思っています。したがって,この場合には実在的な事柄を同じく実在的な事柄によって証明していることになりますので,やはり問題はないと考えます。
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棋王戦&第一部定理七証明

2006-12-27 23:20:35 | 将棋
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 棋王戦挑戦者決定戦第一局は大熱戦になりました。振駒で深浦八段の先手となり,▲7六歩△3四歩▲2六歩△9四歩▲2五歩△9五歩という立ち上がり。王座戦第三局で後手の羽生王座が佐藤棋聖に対して指した手順です。8手目の△8八角成で変則的ですが一手損角換りに。王座戦は羽生王座の振飛車でしたが,この将棋は深浦八段が▲6八玉~▲7八玉と真直ぐに囲ったので佐藤棋聖は居飛車を選択しました。深浦八段は早繰り銀を採用し29手目に▲3五歩から先攻。37手目▲2四同銀の局面では感想戦にもあるように優位に立ちました。佐藤棋聖は直後に右玉にし,中盤の戦いの中,52手目の△4三金左で銀挟みの形を作り,これでまた難しくなり72手目の△7六銀から攻め合いに。感想戦によると84手目の△2三銀がいい手で,ここからは佐藤棋聖が優勢だそうですが,僕にはどちらが勝つのか分かりませんでした。以下,▲同銀成△6九銀で佐藤棋聖が攻勢に。しかし深浦八段も115手目の▲2四飛から反撃し,132手目に▲8二角成としたところでは,先手玉に詰みはなく,後手玉は詰めろという局面まで持っていきました。しかし以下△6六玉▲4九玉で再び佐藤棋聖の手番に。148手目に△2五桂と跳ねたところでようやく僕にも佐藤棋聖が勝ちのようだと分かりました。数手後に深浦八段が投了。佐藤棋聖の勝利で,この変則二番勝負はもう一局,そこで勝った方が挑戦ということになりました。年が明けて6日に指されます。
 明日は園田で兵庫ゴールドトロフィーです。ここはおそらくメイショウバトラー◎とリミットレスビッド○の首位争い。ほかではバンブーボカ△とニホンピロサート△。

 定理七のスピノザの証明は簡単です。定理六系によれば実体はほかのものから産出され得ません。いい換えれば実体は自己原因であるということになりますから,定義一により実体の本性には存在が含まれるということになるのです。ただし,僕は定理六系にも定理七にも,実体が存在するということが含まれているとは思わないので,厳密にいえば,この論理からの帰結は,実体の本性には存在が含まれるか,そうでなければ実体は存在しないかのどちらかであるということになるのではないかと考えています。ただし,再び公理一の意味に訴えれば,自然のうちには実体と様態だけが存在するのであり,様態はほかのもの,すなわち実体のうちに存在するわけですから,実体が存在しないということは何も存在しないということになります。ですが,何も存在しないというのが不条理であるということは僕たちは直観的に認識できるでしょう。したがって,厳密に考えればこの証明の手続きには難があると僕は思いますが,実体の本性に存在が属するということは間違いないと思います。
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名古屋記念&第一部定理七

2006-12-26 22:36:15 | 競輪
 名古屋記念決勝(動画)。渡辺選手がSを取ったので岡部選手の前受け。3番手に石丸選手,5番手に稲村選手,後方の7番手から中部で周回。7番手の吉田選手が仕掛けたのは打鐘から。そのままかまして前に出たのですが,出たところで緩めた上に内を開けてしまったので,岡部選手が突っ張り返すような形となってこのラインの先行に。吉田選手の番手から山内選手がこのラインの3番手に切替えました。後方の石丸選手と稲村選手は,天候の影響もあったか不発で,前の争いに。岡部選手が逃げ粘るところ,渡辺選手が激しく詰め寄り,見た目には交わしたように思えたのですが,写真判定の結果は逃げ切って岡部選手の優勝。渡辺選手が微差の2着で,3着も切替えた山内選手でした。吉田選手にとっては緩めたのは仕方がないとしても,内を開けたのは失敗だったと思います。逆にそこをうまくついた岡部選手はうまさが光ったといえるでしょう。石丸選手や稲村選手も,前受けした方がよかったかもしれません。優勝した福島の岡部芳幸選手は昨年8月のふるさとダービー豊橋以来のグレードレース優勝。記念競輪は一昨年10月の京王閣記念以来であると思われます。番手を回ることも多いですが,やはり自力の方が力は出せるようです。
 明日は棋王戦の挑戦者決定戦。棋王戦は敗者復活戦形式ですので,勝者組の深浦康市八段が勝てば挑戦,敗者組の佐藤康光棋聖が勝てばもう一局という変則二番勝負です。

 続いて第一部定理七です。「実体の本性には存在することが属する」。これも意味は難しくなく,そのまま受け取ればいいであろうと思います。また,実体の本性に存在することが属する,すなわち,実体というものが正しく概念されさえすれば,実体が存在しないと考えることはできないというのは,定義一からして,実体が自己原因であるということになるのも問題ないと思います。したがってこの定理は,端的に実体は自己原因であるということになります。そして重要なのは,定義四により,属性は実体の本性を構成するもののことなのですから,実体が自己原因であるなら,属性もまた自己原因であるということになるであろうということです。これは一般的に考えて,もしもある事物の本性が,ほかのものによって認識することができるものであったとしたら(自己原因でなかったとしたら),その事物もまたほかのものによって認識されるであろうということからも明らかだと思います。あるいは,この定理七でいう実体の本性とは属性のことなのであるから,これは属性には存在が属していると理解することも可能かもしれません。いずれにしても,実体が自己原因であるということを証明できるなら,属性もまた自己原因であるということになるだろうと思います。
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師弟対決&第一部定理六系証明

2006-12-25 22:59:33 | NOAH
 前回の日本武道館大会でKENTA選手を降し(この試合が今年のプロレス大賞のベストバウトに選ばれました)2度目の防衛に成功した丸藤選手は,10日の武道館大会で三沢選手の挑戦を受けました。丸藤選手は三沢選手に憧れて当時の全日本プロレスに入団。三沢選手も同じアマレス出身の丸藤選手を付き人にするなどして可愛がりました。試合でもチームを組むことが多く,丸藤選手はおそらく公私共に三沢選手から学ぶところが多かったのではないかと思います。つまりこの試合は本当の意味での師弟対決。弟子に師匠が挑戦というのがちょっと変わったところではありますが。三沢選手ももう44歳で,残念ながら全盛期(全日本プロレス時代に三冠王者を連続防衛していた頃)ほどの力はなく,この試合も苦戦を強いられたのですが,最後は雪崩式のエメラルドフロウジョンで丸藤選手を破り,3度目のGHC王者に返り咲きました。印象的だったのはほとんどの観客が三沢選手の応援に回ったこと。三沢選手は選手間での信頼も厚く(そのために,全日本を脱退してNOAHを旗揚げしたとき,ほとんどの選手が三沢選手についてきました),またファンからも特別の支持を集めている選手です。このチャンスに失敗すれば,おそらくシングルでは第一線で活躍することが難しくなったと思われ,まだ終ってほしくないというプロレスファンの思いが,この一戦に集約されていたように思えました。1月に森嶋選手の挑戦が決定しています。
 明日は名古屋記念決勝。群馬3人は別れます。岡部-渡辺の東日本,稲村-兵藤の群馬,吉田-山内-山口の中部,石丸-金子の混成で4分戦。ここは山内選手◎と吉田選手○の地元勢が中心。これに岡部選手▲と石丸選手△を絡めて。

 定理六系は次のような背理法で証明します。もしも実体がほかのものから産出されるとしたら,公理四からして実体の認識はそのほかのものの認識に依存するでしょう。ところが定義三によれば,それ自身によって考えられるもの,つまりそれを概念するためにほかのものの概念に依存しないもののことを実体というのですからこれは不条理です。したがって,実体はほかのものからは産出され得ないということになるのです。なお,この証明は,定理六系の別の証明としてスピノザから与えられていますが,単に実体がほかの実体からは産出され得ないということを証明している定理六の証明としても有効です。定理六系は定理六からの帰結事項ですので,定理六が証明されたという前提で,ここから定理六系を導く流れは,複数の実体が存在するとした場合に,ある実体は別の実体からは産出され得ない(定理六)が,公理一の意味からして自然のうちには実体(それ自身のうちにあるもの)と様態(ほかのもののうちにあるもの)しかなく,しかも様態は実体(様態のほかのもの)のうちにあるわけだから,実体が様態から産出されるということはあり得ない。したがって,実体はほかのものから産出され得ない(定理六系)ということになります。
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有馬記念&第一部定理六系

2006-12-24 22:41:03 | 中央競馬
 第51回有馬記念
 宣言通りにアドマイヤメインの逃げ。後続を離してのものでしたが,めちゃくちゃに速いペースではありませんでした。実質的には2番手につけたダイワメジャーがスローペースで逃げたという感じだったと思います。
 注目のディープインパクトは,スイープトウショウが出遅れたのとスウィフトカレントが思い切り控えたので後方3番手からの競馬。3コーナー過ぎから武豊騎手がほとんど手綱を動かさないままに外目を上がっていくと,今日はここで前に取り付くときの脚が圧巻で4コーナーではもう前を射程圏内に。そのまま鞭も一発入れられただけで豪快に抜け出し,後続に3馬身の差をつける快勝となりました。
 ジャパンカップに続く連勝でこれがGⅠ7勝目。日本の馬としては3頭目の最多タイ記録となります。力を発揮できない可能性があると考え評価を下げたわけですが,力を出してしまえばほとんどが勝負付けの済んだメンバーですのでこの圧勝も当然でしょう。これで引退のため,レース後に引退式。今後,これほどの馬が現れるかどうか,かなり微妙なところと思います。
 2着は2番手集団の中から,ディープインパクトとは初対戦で,メルボルンカップ2着のポップロック。今年最大の上がり馬といえるでしょう。
 3着は接戦でしたがマイルチャンピオンシップまで3連勝していたダイワメジャーがドリームパスポートを抑えました。ダイワメジャーはここは明らかに距離が長い印象で,それを目下の状態のよさで克服しての健闘といえると思います。
 コスモバルクは11着。五十嵐騎手は敗因不明といっていますが,絞れなければいけないところ,また増えていたのが最大の原因と思います。寒い時期でダイエットが難しいのは分かりますが,これだけの馬を出走させるわけですから,調整に工夫を望みたいです。

 第一部定理一〇に,属性attributumは自己原因causa suiであるという意味が含まれているというのはあくまでも僕の考えですのでこの点について,さらに『エチカ』に訴えて補強していくことにします。そこでまず,第一部定理六系を紹介します。
 「この帰結として,実体は他の物から産出されることができないことになる」。
 意味はまったく難しくないと思います。たびたびいっていますが,僕はこのあたりの定理Propositioについてはすべて名目的なものであると考えていますが,この系Corollariumだけを考える場合にはその点にもこだわらなくていいかもしれません。すなわち,実体substantiaというものを名目的に考えようとあるいは実在的にrealiter考えようと,存在する実体はほかのもの(第一部公理一の意味からしてほかの実体または様態modi,modus)を原因として存在することはできないというのがこの系のすべてであるといえるでしょう。
 ところで,これは第一部定理六系ですから,当然,第一部定理六から派生してくる,あるいは第一部定理六からの帰結事項なのですが,スピノザは第一部定理六の証明Demonstratioにあたっては第一部定理五を利用していて,ここではまさにその第一部定理五をテーマとして扱っているわけですから,これを使って証明するというわけにはいきません。そこで,別の証明の方を利用することにします。
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中山大障害&自己原因

2006-12-23 22:34:04 | 中央競馬
 中山大障害
 障害レースは展開とかペースとかいった要素が結果に与える影響が,平地のレースほどには多くを占めませんが,ここはマルカラスカルが先手を取って逃げました。16頭が参戦した障害の競走としては一団で競馬をしたという感じで,無謀なペースでもなく,さりとて緩すぎるということもなかったと思います。確たる軸馬が不在のレースでしたので,人気も割れ気味でしたが,1番人気はメルシーエイタイム。この馬は後方2・3番手からの競馬でしたが,ついていけなかったということではなく,流れには乗れていたように思います。
 途中,大生垣障害の後でメジロアービンの騎手がバランスを崩して落馬するというアクシデントはあったものの,レースそのものは淡々と進み,向正面からメルシーエイタイムが追撃を開始。かなり楽な感じで上がっていったのですが,逃げていたマルカラスカルにはまだ余裕があったようで,最終障害を飛越した後に差を広げ,直線に入るとほぼ勝利を確定させました。メルシーエイタイムの方がむしろ直線ではあとから仕掛けたアグネスハットに追い詰められましたが,何とか凌いで2着は確保しました。
 優勝したマルカラスカルは昨年の暮れに2戦目で未勝利を勝った後,1月と2月にオープン特別を連勝。秋は平地のレースを2戦していました。おおよそこのレースを目指すには異例のローテーションのために軽視していたのですが,障害のセンスはかなりのものがあるようです。GⅠはおろか重賞もこれが初勝利。ここは現役の二強ともいえるテイエムドラゴンとスプリングゲントが不在で,メンバーに恵まれた感もありますが,まだ4歳と若く,今後が楽しみです。
 管理するのはダービーのメイショウサムソンと同じ瀬戸口勉調教師。調教師は免許制ですが,なぜか定年制度というのがあり,来年の2月で半ば強制的に引退となります。
 2着のメルシーエイタイムはかなり華奢に見える馬なのですが,スタミナは確かなようです。これで2年連続の2着。まだ重賞未勝利ですが,どこかでチャンスがくるでしょう。
 3着のアグネスハットは追走に苦労していた感じですし,直線も左へ左へと走ってしまいました。2着はあったかもしれません。
 4着のテレジェニックはこんなものなのでしょう。
 チアズシャイニングは7着。1度使った上積みより反動の方が出てしまったのかもしれません。
 クールジョイは8着。増えてほしかった体重が減っていたのが影響したものと思われます。

 明日は有馬記念です。普通はディープインパクト▲ですが,この馬としては負ける可能性は高い方かと思いますので,高配当を期待してコスモバルク◎とダイワメジャー○を狙ってみます。あとドリームパスポート△とメイショウサムソン△。

 実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zによって構成されることによって,実体Aと実体Bが実在的に区別され,かつ同一の属性を有することができるという仮定は,実在的には区別することができない複数の属性Yが存在するということを認めて初めて成立するわけです。ところで,これら複数(この場合はふたつ)の属性Yが,同一の本性を有しているということについては疑いようがありません。このことは,これらふたつの属性は同一の本性を有しているから同じ属性Yといい得るということから明らかでしょう。
 すると,数の問題から派生してきたことにより,これらふたつの属性Yは,区別し得るかどうかということを別としても,少なくともそれぞれの属性Yが存在するために,それぞれの属性Yの外部にその原因を有していなければならないことになります。逆にいえば,属性Yそのものの本性の中には属性Yの存在は含まれず,よって,属性Yは,存在するための外部の原因が与えられない場合には存在しないと概念することができるということになります。すなわち属性Yは定義一でいう自己原因ではありません。
 ところが,僕の考えでは定理一〇の中には,属性は自己原因であるということが含まれているので,これは不条理です。なのでこの観点からも,同一の属性を有する多数の実体は存在しないと結論できると思います。
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テレビ埼玉杯&数からの派生

2006-12-22 22:42:14 | 地方競馬
 20日の第17回テレビ埼玉杯を回顧します。
 逃げたい馬が揃っていたので先行争いが注目でしたが,その中では最も内に入ったベルモントソレイユが逃げ,ブローザウインドが2番手,エスプリフェザントが3番手というレースになりました。前半の600メートルが35秒4のハイペース。僕が期待したグリンセレブは馬群の中団ですが,やや追走に汲々としている印象でした。1番人気に支持されたのはベルモントストームだったのですが,好位は確保したものの向正面ではすでに手応えが悪い感じ。ここで上がっていったのが同じような位置につけていたチョウサンタイガーで,そのまま捲り気味に進出し,4コーナーでもまだ楽な感じで先頭に。そのまま後続を突き放し,3馬身の差をつけての完勝となりました。重賞はこれが初制覇。
 休み明けの浦和記念で5着になっていた馬で,僕は距離が短いのではないかと思っていたのですが,この距離は過去も全勝で,むしろこのくらいの方がよかったようです。ずっと酒井忍騎手が手綱を取ってきた馬で,その分,喜びもひとしおであったようです。
 2着争いは接戦となりましたが,好位につけていたカセギガシラがグリンセレブを僅かに抑えています。カセギガシラはスカイライナースプリントに続く2着で,ここのところは体調もよいようです。グリンセレブは現状はもう少し距離があった方がよいようです。

 明日は中山大障害。混戦模様で難解です。中心はメルシーエイタイム◎。あとテレジェニック○,チアズシャイニング▲,クールジョイ△という順で。このレースのプレゼンターは,NOAHの三沢選手が務めます。

 明日から今年最後の記念競輪,名古屋記念です。

 ここでのテーマと関連して,数という概念からは別の事柄が派生します。
 いま,同一の本性natura,essentiaを有するAというものが,10あると(複数であればいくつでも構いません)仮定します。すると第一部公理三から,10個のAが(それ以上でもそれ以下でもないという意味で)存在する原因がなければならないことになります。ところで,この原因は,Aの本性のうちにあるということはできません。なぜなら,それがどんな事物であったとしても,おおよそ事物の本性のうちには,それを本性とするような事物がいくつ存在するかなどということは含まれないからです。これは,三角形の本性のうちに三角形がいくつ存在するかとか,人間本性のうちに何人の人間が存在するかというようなことは含まれないという例からも明らかだと思われます。したがって同一の本性を有する10個のAが存在するためには,それら10個のAがそれぞれ,存在するための原因を,それら各々のA自身の外部に有していなければならないのです。Aは何でも同じですし,10個は複数でありさえすればいくつでも構わないわけですから,このことから一般的に次のことが導かれます。すなわち,もしも同一の本性を有する複数のものが存在するなら(存在し得るなら),そのものはそれが存在するために,それ自身の外部にその原因をもっていなければならないのです。
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竜王戦&属性の場合

2006-12-21 22:17:46 | 将棋
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 竜王戦第七局。
 封じ手
(53手目)は指されてみれば納得という感じの▲5七銀でした。56手目の△6二銀で後手の銀の位置が中途半端になったところで▲4五歩として戦闘開始。この仕掛けは機敏であったと思います(渡辺竜王はここしかないと判断されたとのことです)。
 その後,66手目の△4八馬から千日手模様に。感想戦によると佐藤棋聖はこのあたりの手順を悔やんでいたようです。68手目が△3八馬ならより千日手の可能性が高いように思え,後手としてはそうした方がよかったかもしれません。ただ,佐藤棋聖は先後に関わらず千日手を嫌う傾向にあります。
 本譜は71手目に▲2四歩が入り,先手がリードした感じです(竜王曰く「感触のよい手」)。そこから78手目の△3八馬からまた千日手模様になりましたが佐藤棋聖は88手目の△6五歩で打開。しかし93手目の▲2四歩からの継ぎ歩攻めが厳しく,101手目に▲6三歩成とと金を作っては完全に先手が優勢になったと思います。以下,125手目の▲5七角が決め手ともいえる攻防の好手(ここでは勝利を意識されたとのことです)。ここからは渡辺竜王が緩みなく寄せきりました。
 佐藤棋聖は封じ手前後が棋風にそぐわず消極的だったという印象で,渡辺竜王の快勝といえるでしょう。勝った渡辺竜王はこれで3連覇。竜王戦は連覇が難しく,これは藤井九段に並ぶふたりめの最多タイ記録です。

 同一の本性natura,essentiaを有するものが数の問題として区別される場合,その区別distinguereが様態的区別であるということは一般的な真理ですから,知性intellectusが属性attributumについて認識する場合にも当てはまります。
 属性は第一部定義四により,実体substantiaの本性essentiamのことをいうわけです。属性の本性というのは奇妙ないい方かもしれませんが,スピノザの哲学では,事物の定義Definitioは事物の本性を意味するということになっていますので,属性にも本性があるということは疑いようがないと思います。したがって,実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zによって構成されるという場合には,ふたつの属性Yが数の問題として区別されていることは明らかで,ゆえに知性はこのとき,本来は実在的にrealiter区別されなければならない属性を,様態的にmodaliter区別している,すなわちそのように誤って認識しているということになると思います。
 よってこの観点からも,やはりふたつの属性Yがそのような仕方で実在するということは不可能であるということになり,同一の本性ないしは属性を有する複数の実体は存在しないaut plures substantiae ejusdem naturae, sive attributeという第一部定理五の見解の正しさが結論されると思います。
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名古屋グランプリ&数の問題

2006-12-20 21:31:08 | 地方競馬
 第6回名古屋グランプリ
 地元のレッドストーンが逃げ,キングスゾーンが2番手。大本命のヴァーミリアンは1周目の1コーナーでやや外に振られる不利がありましたが,致命的なものには至らず,好位集団の一角を形成してレースを進めました。詳しいペースは分かりませんが,この距離ですから間違いなくスローであったと思います。
 レースが動いたのは2周目の向正面に入ってからで,ここでスローペースにしびれを切らした馬たちが何頭か上がっていったために、ヴァーミリアンは一時的にポジションを落としましたが,3コーナーから外に出すと一気の捲り。そのまま逃げるレッドストーンを捕え,直線は独走でのゴール。ダイオライト記念以来となるGⅡ3勝目となりました。
 ここは完全にこの馬の能力が抜けているメンバー構成でしたので,順当な勝利といえそうです。2着争いは,逃げたレッドストーンとヴァーミリアンを追うように上がってきたドンクールで激しい競り合いとなりましたが,何とかドンクールが交わして確保しました。この距離が向いているとはとても思えませんが,ヴァーミリアン以外なら能力上位ですし,ここのところは体調もいいようです。レッドストーンは楽に逃げられたとはいえ,この僅差の3着は大健闘であったと思います。

*失礼しました。リンク先の確定成績をご覧いただければ分かるように,2着がレッドストーンで3着がドンクールです。訂正します。(12月25日)

 竜王戦は渡辺竜王先手になりました。▲7六歩にまた△3二金。今日は渡辺竜王は居飛車を選択して相矢倉に。封じ手前の7三銀はやや意表の一手ですが,まだどちらともいえない将棋です。

 一般的な意味で,同一本性を有する複数のものがあるとします。するとそれらのものは何らかの形で区別distinguereされなければ,個別に認識することができず,したがって個別に存在することもできないということになります。ところが,これら複数のものは,各々が実在的にrealiter区別されることはできません。もしもAとBが実在的に区別されるならば,AとBが同一の本性natura,essentiaを有するという仮定に反してしまうからです。これは僕が考えるスピノザがいう共通点の意味から明らかだと思います。すると,このことから一般的に次のことが理解できます。もしも同一の本性を有する複数のものが存在する場合には,あるいは,もしもあるものがその本性によって数として区別し得る場合には,それらのものの区別は常に様態的区別なのです。これは,たとえばあの三角形とこの三角形が,あるいはあの人間精神mens humanaとこの人間精神が,それぞれ実在的にではなく様態的にmodaliterしか区別することができないという,きわめて当然の例からも明らかであるといえるでしょう。そしてこれは一般的に妥当なのですから,どんなものの場合にも同じであることになるのです。
                                     
 なお,この,数の区別が常に様態的区別であるということは,ドゥルーズGille Deleuzeが『スピノザと表現の問題』の中でかなりの分量をさいて詳しく分析しています。これは非常に参考になる研究であると思います。
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広島記念&様態的区別

2006-12-19 20:09:41 | 競輪
 広島記念決勝(動画)。ここは佐藤選手と荒井選手がSを取りにいき,内枠有利の佐藤選手が確保して北日本の前受け。これを群馬が追走し,中団の5番手から静岡勢,後方8番手に荒井選手での周回となりました。残り2周のホームから荒井選手が上昇すると,深沢選手がこれを制し,打鐘で佐藤選手を抑えて先行態勢に。佐藤選手は4番手まで引き,静岡の後ろは内が佐藤選手、外が手島選手で取り合いになりました。そのまま先行した深沢選手ですが,隊列がやや短くなったところを,後方の荒井選手がホームから早くも発進。力の違いもありますが,スピードがまったく違い,バックではあっさりと捲りきりました。マークの山田選手も懸命に追走しましたが,深沢選手の番手から渡辺選手の飛びつき。直線入口では渡辺選手が取りきって山田選手は後退。早めの巻き返しであったために,荒井選手も直線ではやや失速気味でしたが,渡辺選手の猛追を振り切って優勝。スピードの違いで荒井選手の捲りこそ止められなかったものの,それ以外はうまく立ち回った渡辺選手が2着,3着には外を鋭く伸びた斎藤選手が入っています。優勝した佐賀の荒井崇博選手は,前受けできなかったのは誤算だったと思いますが,まずまず強いレースをしたといえるでしょう。九州勢好調の波にも乗りました。8月の小田原記念完全優勝以来の記念競輪3勝目です。対してSを取った佐藤選手は,突っ張って先行してしまった方がよかったかもしれません。抑えにきたのが深沢選手であったところが誤算だったようです。
 明日は名古屋グランプリ。勝つのはヴァーミリアン◎でしょうが,2着争いが難解。マイネルボウノット○を筆頭に,差なくドンクール△,キングスゾーン△という順で。
 そして浦和ではテレビ埼玉杯。ここはグリンセレブ◎を狙い,カセギガシラ○,ベルモントストーム▲,ベルモントソレイユ△,ブローザウインド△あたりまで。
 そして竜王戦の第七局。勝った方が竜王,負ければここまでの3勝が水の泡という厳しい一局です。振駒ですが,どちらかといえば先手がほしいのは佐藤棋聖の方でしょうか。

 今日からは,実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zによって構成されるということが可能であると表象する(想像する)場合には,実体Aの本性を構成するといわれている属性Yと,実体Bの本性を構成しているといわれているもうひとつの属性Yとの間に,区別の混同があるということ,すなわち,本来は実在的に区別されるべきである属性について,それを様態的に区別しているのだということについて詳しく説明していきます。まず,最も単純に考えた場合,これらふたつの属性Yというのは,そのように存在することが可能であるという場合には,明らかに,ひとつの属性Yともうひとつの(それとは別の)属性Yというように区別されていることは明白なのです。ところが公理一の意味からして,自然のうちには実体とその属性か,様態だけが存在するのですから,すべてのものは属性の相違によって区別(実在的区別)されるか,様態としての差異によって区別(様態的区別)されるかのどちらかです。ですがふたつの(複数の)属性Yが実在的に区別されるわけがありません。よって,これは区別される場合には様態的に区別されているということになるわけです。
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香港国際レース&区別の混同

2006-12-18 22:52:44 | 海外競馬
 遅くなりましたが10日の香港の国際招待レースを回顧します。4レースあるので簡単に。
 レース順にまず香港ヴァーズ。ここはウィジャボードの取消で,アドマイヤメインが1番人気,ソングオブウインドが2番人気に支持されました。ここは2頭が対照的なレースをし,アドマイヤメインが逃げてソングオブウインドは後方集団に控えました。かなりのハイペースであったためにアドマイヤメインは直線で沈んで8着。ここはオーバーペース(先行馬は総崩れ)が敗因ですが,どうも春からの成長に欠けるような感じもあります。ソングオブウインドは直線は外から来ましたが伸びが悪く4着まで。どうもレース中に右の前足を怪我してしまったようです。勝ったのはイギリスのCollier Hillでした。
 続いて香港スプリント。シーイズトウショウは後方を追走しただけで10着。この路線は日本のレベルが低く,やむを得ない結果でしょう。発走で10馬身ほども出遅れたメイショウボーラーは3コーナーで競走中止。馬が走りたくなかったようで,身体には異常はありません。ここは補欠で繰り上がって出走した地元のAbsolute Championが後続に4馬身以上の差をつけレコードで圧勝。とてもフロックでできる芸当ではなく,調子を崩すことなく来日すれば,来年はこの馬にやられるでしょう。なお,テイクオーバーターゲットは取消でした。
 次に香港マイル。ダンスインザムードは後方に控える競馬をしましたが,まったく伸びずに12着。事前の計量では体重が大きく減っていましたし,テンションも異常に高かったということで,発走前の段階(体調面+精神状態)で終っていたようです。ここも地元のザデューク(来日経験あり)が,きわどい差でしたが制しています。
 最後にメーンの香港カップ。ここはフランスのPrideが後方からの競馬になり,アドマイヤムーンとディアデラノビアがさらに後ろの最後方から。直線でPrideが完全に抜け出すと,これを目掛けて外からアドマイヤムーンがぐいぐいと迫り,ゴールは並んで入線。勢いから勝ったのではないかと思ったのですが,わずかにPrideが残していました。とはいえ凱旋門賞ではディープインパクトに先着した馬とこれだけの競馬ですから,まだ3歳のこの馬は,来年以降の活躍が非常に楽しみといえそうです。ディアデラノビアも一瞬は伸びる格好を見せましたが,止まってしまい7着でした。

 明日は広島記念が決勝を迎えます。並びは佐藤-斎藤の北日本,手島-稲村の群馬,深沢-渡辺-土屋の静岡,荒井-山田の西日本で4分戦。本線に斎藤選手◎と佐藤選手○,相手に荒井選手▲と山田選手△と考えます。

 本当はそんなことはあり得ないのに,ライプニッツが実体Aの本性が属性Xと属性Yから構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zから構成されるということが可能であると考えるなら,あるいは同じことになりますが,そのようにいわれることで確かに複数の実体が実在的に区別されつつ同一の属性を有することが可能であると僕たちが感じるならば,そこには区別の混同があるのです。つまり,実体Aの本性を構成する属性Yと,実体Bの本性を構成する属性Yというふたつの(複数の)属性Yを,あたかも様態的に区別して考えるから,こうしたことが可能であると信じてしまうのです。しかし複数の属性は実在的に区別されなければならないのであって,様態的に区別されるということはありません。これが,スピノザに対するライプニッツの反論に対して,逆にスピノザからライプニッツに対する強力な反論になるだろうと僕は考えます。
 もしも本当にライプニッツがふたつの区別(実在的区別と様態的区別)を混同しているのだとしたら,ライプニッツは,実在的に区別できない複数の属性については様態的に区別される場合もあり得るということを証明するか,そうでなければスピノザに従い,共通の属性を有する複数の実体は存在しないというかのどちらかでなければならないと思います。
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もみじ賞&必然的な結論

2006-12-17 22:06:44 | 競輪
 広島記念2日目優秀のもみじ賞(動画)。ラインは昨日予想したうちのAパターンで,4分戦でした。前受けは中国。以下,3番手に村上選手,5番手から岐阜,後方7番手以降に関東で周回。セオリー通りに平原選手から上昇し,一旦,村上選手にふたをするような牽制を挟み,打鐘で石丸選手を抑えて先行態勢に入りました。ホームから早くも村上選手の巻き返し。岐阜勢もこれに続きましたが,平原選手の番手の手島選手がブロック一発。これで村上選手が車体故障を起こしてしまい後退。バックからは村上選手の番手の藤野選手が自分で踏み上げていく形となり,山田選手もこれに続きましたが,これは前段まで届かず。結局,前の流れとなり,番手から手島選手が余裕をもって抜け出して1着。中を割った3番手の大薗選手が2着で,後方から石丸選手の捲り追込みがあったものの,これを凌いで平原選手が3着に逃げ粘り,関東勢の上位独占という結果になっています。

 僕が堂々巡りにはなっていないと考えるのは,少なくとも新たな反論に対するスピノザの解答の中には,スピノザが定理五で共通の属性を有する複数の実体は存在しないというとき,ある属性は特定の実体の本性だけを構成するということを前提とはしていないということが含まれていると考えるからです。つまり,僕の考えでは,スピノザは,ひとつの実体が単一の属性によって本性を構成されるということも,単一の属性はひとつの実体の本性だけを構成するということも前提していないのです。確かにそれは,定理五をスピノザが証明する文脈からは生じないと思います。しかし,属性というのはそれ自身で考えられなければならず(定理一〇),そのゆえにある属性と別の属性は実在的に区別されなければ区別されて考えることも存在することもできないというきわめて当然の事柄を考慮におくならば,それらふたつの事柄は,定理五の前提であるどころか,定理一〇から導かれてくる必然的な結論であると思います。したがって,実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zによって構成されるなどということは,本当はあることも考えることもできないことだということになると思います。
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