スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

さきたま杯&平行論の経験的証明

2010-05-26 19:15:46 | 地方競馬
 かきつばた記念の再戦模様となったさきたま杯
 サプライズゲストが逃げを宣言していましたが,実際に先手を奪ったのはスリーセブンスピンの方。スマートファルコンは出足があまりよくありませんでしたが3番手まで押し上げ,これをマークするようにスーニ。最初の600mは35秒7で,さほどではありませんがハイペース。
 向正面中ほどで出し抜けを食わせるようにスーニが一気に動きましたが,スマートファルコンはきちんと対応。このペースアップで2頭と後ろが大きく離れ,マッチレースと思わせましたが,直線に入ると先に動いたスーニの脚が上がり,これを尻目にスマートファルコンが4馬身の差をつける圧勝。ずっと内を回ってきたノースダンデーがぐんぐんスーニに迫りましたが,これはわずかに届かず,スーニが2着は確保し,ノースダンデーは3着まで。
 優勝したスマートファルコンかきつばた記念からの連勝で,重賞はこれが節目の10勝目。このレースは昨年も制していて連覇。斤量差はありますが,今日は勝ちにきた相手を突き放すかなり強い内容。完全に休養前の力を取り戻していますし,あるいはさらに力をつけているのかもしれません。今後の路線に注目です。父はゴールドアリュール
 騎乗した岩田康誠騎手は一昨年もこのレースを制していてこれが3連覇となるさきたま杯3勝目。管理している小崎憲調教師は連覇でさきたま杯2勝目です。

 排尿を我慢する人間の身体的運動がどのような秩序によって獲得されるのか,これは諸個人によって異なりますので具体的な仕方では説明できませんが,一般的な意味においては,少なくともそうした習得が可能であるということについてはこれで証明することができました。そしてこのことは,人間の精神がいかなる秩序によって排尿という運動を我慢する意志作用を有するようになるのかということもまた,少なくとも一般的な仕方では明らかにすることができたということを意味します。なぜならこの意志作用というのは,実際に排尿という運動を我慢している自分自身の身体の知覚を肯定する思惟の様態であり,したがってこの身体と平行論における同一個体であるということがすでに明らかになっているからです。
 そしてこのことは,経験が僕たちに示していることとも合致しています。すなわち,僕たちが排尿を我慢する意志作用を意識するとすれば,実際にそのとき,僕たちの身体は排尿を我慢する何らかの運動をなしているからです。逆に,もしも自分の身体の内部にこの運動が生じていなければ,僕たちは排尿を我慢しようという意志作用を有することはないでしょう。
 同様のことが尿意の場合にも妥当しているといえます。すなわち,僕たちが尿意を覚えるのは,実際に僕たちの身体のうちに,もちろんこれも個人差があるわけですが,ある一定の量以上の尿が溜まっている場合に限られているのであって,そうでない場合には僕たちが尿意を感じるということはないからです。
 このように,いかに意志という思惟の様態と自分の身体のある状態という延長の様態との関係おいて,一方が他方に対して原因であったり結果であったりし得ると誤解している場合があったとしても,実は経験論が教えるところは,平行論という論理が正しいということなのであって,それが誤謬であるということではありません。そしてこのことが,知性と意志が同一であるという第二部定理四九系で主張されていることもまた,教えてくれているのではないか僕は思うのです。
コメント
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