スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

メルボルンカップ&病室の移動

2018-11-07 19:12:22 | 海外競馬
 オーストラリアのフレミントン競馬場で行われた昨日のメルボルンカップGⅠ芝3200m。
 チェスナットコートは発馬後にやや控え,中団後ろ寄りの内から2頭目という位置を追走。途中で15秒台というラップがあるくらいの超スローペースだったこともあり,競走を中止した1頭を除く23頭が一団でのレースでした。直線に入る手前でようやくペースアップ。ここで騎手の手が動き始めました。直線に入ったあたりで明らかな不利があって減速。そこから立て直して少しだけ外に出されると,伸びはあったものの優勝争いに加わるというほどではなく,勝ち馬から約16馬身差の14着でした。
 明らかに控える不利がありましたから,それがなければもう少し着順は上になっていたかもしれません。とはいえ勝ち馬との着差を考慮すれば,勝ち負けをするには力は足りなかったのではないかと思います。

 事前に伝えられていませんでしたが,僕は誤って他人の部屋に入ってしまうことはありませんでした。病室が有料から無料に変更になることは事前に分かっていたことなので,僕は見舞いのときにはいつでも病室の入口のネームプレートを見てから入室するようにしていたからです。この日はそれまでの部屋のプレートに母と別の名前がありました。よってそこで病室が移動になったと判断することができたのです。緩和病棟は病室の数も多いわけではありません。一つひとつの部屋のプレートを確認し,移動になった母の病室を探しあてることができました。こうしたことは受付で尋ねればすぐに分かるのでしょうが,基本的に僕は自分ですることができることについては他を頼らず,自分だけで解決したいタイプの人間なのです。
 移動した部屋というのは,入院したときに入ったところ,すなわち緩和病棟の入口ですが,そこからエレベーターで2階に上がってすぐのところでした。それまで入っていたのは逆に正面玄関からエレベーターないしはエスカレーターで2階に上がってきた場合に近いところです。すでに説明したように緩和病棟の入口と正面玄関は非常に遠く,その中間に緊急用の入口があるわけですが,これは等距離という意味での中間というわけではなく,どちらかといえば正面玄関に近く,ここから入った場合も正面玄関から入ったときと同じエレベーターないしエスカレーターを使用することになります。僕は正面玄関が開いているときはそこから,開いていないときは緊急用の入口から入っていましたので,移動になった病室は移動前の病室より少しだけではありますが遠くなりました。
 それからもうひとつ,無料の病室も有料の病室もベッドの横にテレビと冷蔵庫がある点は同じだったのですが,有料の部屋ではそれらが無料で使用できたのに対し,無料の部屋では有料でした。これはカードを差し込むとテレビも視聴でき冷蔵庫も動くというもので,一般の無料の病室にあるのと同じ方式です。母はこの時点ではテレビも視られましたし,ものを食べられたので冷蔵庫も使用していました。よってカードを買うのがこれ以降の僕の日課になりました。
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ホッサムハンデキャップ&選択の判断

2018-11-03 18:51:17 | 海外競馬
 オーストラリアのフレミントン競馬場で争われたホッサムハンデキャップ(レクサスステークス)GⅢ芝2500m。
 ソールインパクトは最内枠からの発馬。押していき逃げることを選択。2番手の馬に2馬身ほどの差を取り,隊列も縦長でしたが,残り1000mまで12秒台後半のラップを続けるようなスローペースの競馬でした。3コーナーを回ってから2番手の馬と雁行になりましたが,先頭で直線に。すぐに騎手の手が動き,残り300m付近までは先頭争いに加わりましたが,そこからはずるずると後退。最下位での入線になりました。
 レースの内容でいうと,ラップは自分で刻んだのだけれどもペースアップにまったく対応できなかったという形。この馬が逃げなければさらにペースが落ちた可能性があり,やはりペースアップしたところで脱落という結果になった可能性が高いと推測されます。ということは逃げの手に出たのは悪くない判断だったのではないかと思うのですが,どうせならもっと早いラップで逃げてしまった方が,持ち味はよく生かすことができたのかもしれません。

 7月22日,日曜日。この日は伯母が午前中にひとりで見舞いに行き,僕は妹と午後から見舞いに行きました。
 妹は29日に,グループホームがある地区の盆踊りがあり,これにグループホームの利用者が参加するため,この週末は家に帰らず,グループホームで過ごす予定になっていました。したがって次に家に帰ってくるのは8月3日の予定になっていました。前日の段階で僕は母はもういつ何があってもおかしくないという状況に入ったと判断していましたので,もしかしたら妹と母が会うのはこの日で最後になってしまうかもしれないと思っていました。帰り際に妹は母に対して「また会いましょう」と言ったのですが,もしかしたら妹も何か感じるところがあったかもしれません。
 父も緩和ケア病棟に入院していました。最後は血圧が低下しているので病院に来て下さいという電話が入り,その日のうちに死にました。特別養護老人ホームに入所していた祖母も,同じように血圧低下の電話が入り,その日のうちに死にました。これらの経験から,僕は母も同じように,血圧が低下したという連絡が入るだろうと予想していました。父も祖母も母も,大腸癌という点では同じ病気を患っていたからです。
 その電話が入ったとき,妹が家にいれば妹と一緒に病院に行き,妹が通所施設なりグループホームなりにいるなら妹には連絡をせず,僕がひとりで病院に行く心積もりでいました。これは妹を母の死に目に会わせるのか会わせないのかということについて,明確な結論を出していないことになります。そのときの状況によって病院に行かれるか行かれないかが異なるからです。そしてこのような決定の仕方は,僕が一般に物事を決断する場合のひとつの特徴だと考えて下さい。いい換えれば,会わせてもいいし会わせなくてもいいというような,どの選択肢でも構わないということについての選択に関しては,自分では決定せず,何かほかのことに判断を委ねます。この場合でいえば,もし母が妹に会いたいなら妹が家にいるときに危篤状態になるだろうし,妹には自分の死に目を見せたくないなら,そうでないときに危篤になるだろうと思うようにするのです。
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コーフィールドカップ&出血の原因

2018-10-20 18:58:54 | 海外競馬
 オーストラリアのコーフィールド競馬場でのコーフィールドカップGⅠ芝2400m。
 ソールインパクトは大外からの発走。徐々に位置取りを上げていき,最終的には単独の2番手。2コーナーを回るまでは少し掛かっていたかもしれません。チェスナットコートは6・7番手の外目という位置取りに。ラップがまったく上がらない超スローペース。4コーナーを回る前の段階で1頭が捲っていき,ようやく本格的にレースが開始したというような競馬でした。このときにソールインパクトはすぐに対応することができず,位置取りを下げました。チェスナットコートは上がっていくことができ,直線の入口ではソールインパクトより前になり,馬場の中央やや内よりに進路を選択。ですがここからの伸びを欠きました。ソールインパクトは直線ではそこまでの勢いのわりには粘り,またチェスナットコートには近付いてのフィニッシュ。チェスナットコートが勝ち馬から約10馬身半差の13着でソールインパクトはそこから約1馬身4分の1差の14着でした。
 ソールインパクトはペースアップしたときにまったく対応することができませんでした。ですから超スローペースというのは不向きであったということでしょう。チェスナットコートの方はそこでは対応することができ,直線に入ったところでは勝負圏内でした。こちらは降雨の影響で馬場が悪化したのが響いたような負け方だったように思えます。とはいえ上位の3頭は僕が有力とみていた5頭のうちの3頭でしたので,力量が不足していたのも事実だと思います。

 I先生によれば,出血している部分は歯周ポケットがほかの部分より深くなっているとのことでした。だからといって歯間ブラシを入れるのをやめるのは歯にとってよいことではないので,力を入れることなく細かく動かすようにという指導を受けました。実際にそのようにしていますが,これ以降は出血がみられることはありません。
 I歯科は根岸駅前のビルにあり,薬局も根岸駅前です。だから前日は薬局に処方箋を届けたついでに歯科検診の予約を入れました。この日は逆に,この歯科検診のついでに,薬局に寄りました。午後とはいえまだ早い時間でしたが薬はすでに届いていましたので,それを持ち帰りました。帰宅したのは午後12時45分です。
 この後,Kさんが来訪し,母と話をして帰りました。
 前日の訪問医療の際,母はいつごろ入院するべきであるのかということを医師に尋ねました。それは自分ではタイミングを計りかねるからだったと思います。ただ,この時点での状態だけをみる限り,僕はまだ入院する必要はないのはもちろん,入院について考えておく必要もないように思えました。ですからこのことについてはこの日の夕食時に,僕の考えとして母に伝えておきました。
 6月28日,木曜日。母が発熱しました。体温計で計測したところ,37.7°の熱があったようです。ただし行動については何の問題もありませんでした。母は以前は平熱が低く,その当時であればこのくらいの熱でもダウンすることがあったのですが,いつしか平熱も高めで推移するようになっていましたので,この程度であれば行動には支障を来さなくなっていたのでしょう。
 6月29日,金曜日。午後1時半から訪問看護がありました。訪問看護の診察では検温があるのですが,このときは36.7°と,前日より下がっていました。ただ,平常時よりは高かったですから,入浴の有無については看護師から尋ねられました。母は入浴はしたいということでしたので,この日も入浴の介助は行われました。
 またこの日は最高血圧が100でした。母は小脳出血で入院した後には,降圧剤を服用していたくらいでしたからこれはかなり低い値です。
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凱旋門賞・オペラ賞・フォレ賞&デジカメ

2018-10-08 18:58:36 | 海外競馬
 日本時間で昨日の深夜から今日の未明にかけてのパリロンシャン競馬場の開催に,3頭の日本馬が出走しました。
                                     
 凱旋門賞GⅠ芝2400m。
 クリンチャーは抑えるような発馬でしたが3番手集団の内という位置を確保。そのまま直線まで進み,追い出しましたが伸びを欠き,勝ち馬からは概ね18馬身弱くらいの差で17着。勝ち馬はこの馬の外に位置していましたから,純粋に力負けというほかありません。この馬は日本ではスタミナタイプですが,ヨーロッパでは必ずしも秀でているというわけではないと思われますので,降雨があって馬場が悪化したのもマイナスではあったでしょう。
 オペラ賞GⅠ芝2000m。
 ラルクは少し押して中団の外を追走。馬群が密集して内に入れられるところはなかったのでそのまま進みました。直線の手前から手が動き出し,何とかついていこうとしましたが,前の争いからは決定的に離されたのでフィニッシュ前にレースを終了。勝ち馬から44馬身差ほどの13着で入線しました。この馬はここがフランスでの3戦目ですが,前の2戦はリステッドレースでも8着,8着でしたから,GⅠでは荷が重かったといったところでしょう。
 フォレ賞GⅠ芝1400m。
 ジェニアルは外によれるような発馬となり,最後尾。それも集団から4馬身くらい離れたところをぽつんと追走するレース。直線は外に出ましたが,前の馬たちを大きく上回るような脚は使えず,勝ち馬から約7馬身差の14着。殿負けではありませんでしたが,内容だけでいうと1頭だけレースに参加することができなかったような負け方で,この距離ではスピード能力が足りないのではないかと感じました。

 6月7日,木曜日。翌日が通院の妹を迎えに行きました。
 この送迎が必要になったため,以前と異なり,迎えがある日は見舞いに行くことができなくなったというのは前にいった通りです。ただ,先週の金曜日はまだ伯母が滞在していましたから,伯母が見舞うことはできました。ですが月曜に帰国しましたので,本来ならこの日はだれも見舞いに行くことができなかったのです。しかし前日に約束した通り,この日はSさんに病院に来てもらうことになっていました。これなら僕も半ば強制的に病院に行かなければなりません。つまり,だれも見舞わないという事態を防ぐ意味でも,この日は都合がよかったのです。
 通所施設からみなと赤十字病院にはバスや電車で行くのは大変です。ですから妹と一緒にタクシーを利用するつもりで,実際にそうしたのですが,タクシーを見つけるのにかなり時間を要してしまいました。病院での待ち合わせの時間は午後4時で,3時過ぎには通所施設を出ることができますから,絶対に間に合うだろうと踏んでいたのですが,少しばかり遅れてしまいました。僕たちが病院に到着したときには,すでにSさんがロビーで待っていましたので,そのまま母の病室に向いました。
 Sさんはデジカメに,通所施設やグループホームでの妹の様子を撮影してきてくれました。すべてを視るのは時間的に無理でしたので,そのデジカメを置いていってくれました。僕もすべて視聴しましたが,ピアノを弾いたりトランプをしたりして,妹は楽しそうに生活しているようでした。母は妹が幸せでいられるということを最も重視していましたから,これで安心することができたようです。この点ではSさんはとてもいいものを持ってきてくれたと思います。
 Sさんが帰った後,僕は前日に地域ケアプラザでもらった資料を母に渡しました。ただ,こちらも分量が相当ありましたので,すぐにすべてを読んで何かを決定するというには時間的に不十分でした。母も自分自身のことですから,よく考えずに決定してしまうというのは不本意であったでしょう。なのでその資料をよく読んで,翌日までに希望する支援を決定するということにしました。
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フォワ賞・パン賞&服用の頻度

2018-09-17 18:54:57 | 海外競馬
 日本時間の昨晩から今日の未明にかけて行われたパリロンシャン競馬場の開催の2レースに日本馬が参戦しました。
 フォワ賞GⅡ芝2400mに出走したクリンチャーは好発から一旦は押さえて外の2番手。そこから内の馬の前に出て逃げる競馬にシフト。顔を左に向けながら走っているように見えました。折り合いを欠いていたか,あるいは初めてのコースで物見をしていたのではないかと思われます。道中は1馬身半から2馬身くらいのリード。直線に入るところも先頭でリードは1馬身。残り300m付近まで粘りましたが,そこで内と外から抜かれるとあとは下がる一方。勝ち馬から約8馬身差の最下位入線でした。逃げるのは事前の作戦通りだったそうですが,レース前半の走りで力を消耗しすぎてしまったように思えます。
 パン賞GⅢ芝1400mに出走したジェニアルは互角の発馬から内の2,3番手を進む形。直線に入って騎手の手が動き出しましたがまるで反応がなく,最後は騎手も追うのをやめたため,1頭だけ大きく離される形での最下位入線。この馬は長期滞在していますが,前走後に一頓挫あり,体調が万全ではなかったかもしれません。ただ,60キロを背負って勝ち時計が1分18秒93ととても早くなりましたから,惨敗という結果も止むを得ないでしょう。走りにくそうなところも見受けられましたので,左回りの方がいいのかもしれません。

 午後3時40分に処方を依頼した薬局から電話がありました。ワンデュロパッチが届いたという報告です。電話を受けて僕が取りに行き,この日のうちに入手することができました。ただし,母はすぐにこの貼り薬を使うことはしませんでした。麻薬ですから使い始めると中止することができなくなる可能性が高いので,この時点では使用する気になれなかったようです。ただし鎮痛剤は服用しました。ただ,このときに服用したのはこの日に処方されたオプソではなく,前に処方されて残りがあったカロナールです。カロナールが効果的ということは母はすでに経験的に知っていましたから,飲みにくい錠剤でしたが,こちらの方を服用したのだと思います。
 4月27日,金曜日。妹を迎えに行きました。この日も母は鎮痛剤を服用しました。これはオプソです。こちらはゼリー状になっていますから,母にもとても飲みやすかったようです。これ以降,1日に1度は飲むようになりました。
 5月1日,火曜日。妹を送りました。30日が休日でしたから,この週は火曜の送りになりました。4月27日から母は鎮痛剤を1日に1度という頻度で飲んでいたのですが,この日は2度の服用になりました。これ以降は日に2度の服用が通常の状態になりました。
 5月2日,水曜日。前日に送って行ったばかりですが,ゴールデンウィークに入るため,また妹を迎えに行きました。
 5月4日,金曜日。Kさんが妹を外出させてくれました。これは港南台でFさんと待ち合わせ,3人で昼食を摂るというものでした。午後3時35分に帰ってきました。
 5月5日,土曜日。母はほぼ一日中,痛みを感じるようになりました。なのでこの日は鎮痛剤を4度服用しています。こういう状況に至りましたので,ワンデュロパッチを用いることを考え始めました。
 5月6日,日曜日。この日は鎮痛剤は一昨日以前と同様に2度の服用でした。
 5月7日,月曜日。妹を送りました。母はこの日も鎮痛剤を2度しか服用しませんでした。食欲はほとんど湧かないとのことでしたが,何かを食べると少し身体の状態が楽に感じることができるようになるとのことでした。
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メシドール賞&ガス台

2018-07-23 19:18:38 | 海外競馬
 日本時間の昨日の深夜にフランスのメゾンラフィット競馬場で行われたメシドール賞GⅢ芝1600m。
 ジェニアルは逃げるレース。出走馬が4頭と少なく,半馬身差の外に1頭,ジェニアルの直後に1頭,2番手の馬の直後に1頭いう,4頭が2列になる一団で進展。動きがないまま勝負処に。画面の角度があるかもしれませんが,2番手の馬が一旦は先頭に立ったように見えました。ですがそこからジェニアルが差し返すと,その差し返したときの差をそのまま保ってフィニッシュ。逃げて差し返すという競馬で優勝しました。
 優勝したジェニアルは昨年3月デビュー。7月に未勝利戦で初勝利を上げると続く500万も連勝。しかし1000万は2戦して勝てず,この夏からまた500万に降級していた馬で完全な格下。日本では重賞に挑戦するというレベルに達していませんでした。ただ,ヨーロッパのコースへの適性が高いのではないかとみて,果敢に挑戦。それで結果を出したのですから,陣営の慧眼を褒め称えるほかないでしょう。出走馬が4頭とはいえ,重賞の勝ち馬が2頭いて,GⅢレベルには十分に達している競走でした。このように日本では下級条件に甘んじているけれども,条件を変えれば重賞でも通用という馬はほかにもいる筈ですが,海外遠征となると費用の問題があり,なかなか踏み切れない事情も理解できます。その意味では馬主の決断も高く評価しなければならないでしょう。父はディープインパクト。12代母がパロクサイドの8代母にあたります。Genialeはイタリア語で華麗あるいは天才的。
                                     
 日本馬による海外重賞制覇は昨年のクイーンエリザベスⅡ世カップ以来。フランスでは一昨年のニエユ賞以来。メシドール賞は初勝利。騎乗した武豊騎手は一昨年のイスパーン賞以来の海外重賞制覇。管理している松永幹夫調教師は一昨年のUAEダービー以来の海外重賞3勝目。フランスでは初勝利。

 11月24日,金曜日。僕の家のガス台はリース契約になっています。そのリースの期限が迫っていたので,契約を続けるためにガス会社の職員が家を訪れました。契約はそのまま維持することににしたのですが,それまでに使っていたガス台と同じタイプのものはもう存在しないということなので,これまでとは異なる新しいものを取り付ける必要が生じました。その取り付けはこの日のうちにはできないので,日を改めて取り付けることになり,その日程を決めました。
 11月25日,土曜日。妹の土曜出勤でした。土曜日はガイドヘルパーに送ってもらうことができないので,僕が通所施設まで送りました。この日は施設のバザーでした。母は痔の薬の効果が出始め,この日からそれ以前と同じくらいまで動けるようになりました。
 11月26日,日曜日。ガイドヘルパーを利用しました。これはカラオケです。9月までは原則的に月に2度,ガイドヘルパーを利用していたのですが,10月からは月に1度の利用になりました。これは通所施設までの送りのサービスを導入したからで,利用できるサービスには限度があるためです。なお,このように利用するサービスの内容が変更になりますと,実施するサービス利用者証という,保険証のような証書も新しいものになります。妹はこの後,グループホームに入所することになるのですが,そのときにもこのサービス利用者証は変更されました。変更の手続きはサービスを実施する側で行なってくれますので,僕たちに負担が掛かるわけではありません。
 11月27日,月曜日。内分泌科の通院の日でした。
 この日は中央検査室で採血を待っている患者が7人もいました。これはとても珍しいことです。時間に余裕がありましたから,採尿して注射針の処理を行い,それから採血という順序になりました。この後,院内の食堂で昼食です。
 診察の予約は午後1時でした。通例でいうと,中央検査室が混雑しているときは内分泌科の診察も混雑していて,待たされるということが多いので,この日もそうなるのではないかと思っていたのですが,1時になるとすぐに診察が開始になりました。
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香港国際競走&有限知性の観念

2018-04-30 18:53:47 | 海外競馬
 日本時間で昨日の夕方に開催された香港のシャティン競馬場でのチャンピオンズデー。2つのレースに3頭の日本馬が遠征しました。
 チェアマンズスプリントプライズGⅠ芝1200m。
 ファインニードルはやや出負けするような発馬。すぐに追い上げていき5番手のインに収まりました。前の3頭が4番手以下を離していくレースでそのままインを回って直線に。やや外に持ち出されて残り300mくらいから追われましたが前に迫る脚はなく勝ち馬から4馬身差の4着。
 発馬は少し残念でしたが,離していった3頭のうちの1頭が優勝,優勝争いをした残る2頭は後ろから差してきた馬で,その3頭からは3馬身以上の差が開いての4着でしたから,どちらにせよ優勝争いに加わるのは難しかったでしょう。騎手は巧みに乗ったのではないかと思います。
 クイーンエリザベスⅡ世カップGⅠ芝2000m。
 ダンビュライトは発走後は逃げ馬に絡んでいくような形で4分の3馬身差くらいの2番手を追走。1馬身差で勝ち馬が追走しそこから4分の3馬身差くらいにアルアイン。3コーナーを回ると前の2頭,3番手の2頭はほぼ横並び。ダンビュライトは逃げ馬を潰すことはできましたが自身も一杯となり勝ち馬から9馬身半差の7着。アルアインは止まったわけではありませんが伸び脚も欠き,流れ込むような形で6馬身半差の5着でした。
 このレースは逃げ馬が有力視されていて,ダンビュライトは楽に逃げさせまいというレースをしました。ペースは遅かったのですが,競り合った分の消耗が大きかったのでしょう。アルアインは現地での調教でかなり駄々をこねていたようで,遠征自体が向かなかったのが大きな敗因となったように思います。

 観念ideaが単に人間の精神mens humanaのような有限な知性intellectusとだけ関連付けられる場合は,異なった保証の方法が求められます。なぜなら観念がたとえばある人間の知性の一部を構成しているとみられる限りにおいては,それが十全adaequatumであるとは限らず,混乱した観念idea inadaequataである場合もあるからです。
                                
 第一部定理一五により,すべてのものは神なしにはあることも考えることもできないnihil sine Deo esse, neque concipi potest,したがってどのような観念であってもそれは神なしにあることも考えることもできないので,本来的にはこれは次のような仕方で保証が求められなければなりません。それは,第二部定理一一系によって,人間の精神は神の無限知性の一部であるということを第一の論拠にする方法です。このことによって,人間の精神というのが神の無限知性intellectus infinitusが存在しなければあることも考えることもできないものであることが明白になっているからです。
 この系Corollariumの具体的な意味は,もしある人間の精神の本性naturaを構成する限りで神のうちにXの観念があるといわれるなら,その人間の精神のうちにはXの観念があり,その観念はその人間の精神において十全であるか混乱しているかを問われず,その限りにおいて十全であるならその人間の精神において十全であり,その人間の精神の本性を構成するとともにほかのものの観念を有する限りで十全であるといわれるならその人間の精神においては混乱しているということです。しかるにその人間の精神の本性だけを構成していようと,ほかのものの観念も有する限りであろうと,それが無限知性の一部であるということに変わりはなく,無限知性のうちでは十全です。ある人間の精神において十全であるか否かはその人間の精神とどう関連付けられているかにのみ関わっているのであり,無限知性の全体と関わっているわけではないからです。
 おそらくスピノザが第二部定理三六でいいたかったのはそういうことで,それがある人間の精神のうちで十全であろうと混乱していようと,同一の必然性necessitasで生じているのです。そして無限知性というのは思惟の属性Cogitationis attributumから第一部定理二一の様式で生じる直接無限様態です。これらを総合すれば,確かに観念の十全性は担保されているでしょう。
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ドバイワールドカップミーティング&正当化の要因

2018-04-01 18:59:03 | 海外競馬
 日本時間で昨晩から今日の未明にかけてUAEのメイダン競馬場で開催されたドバイワールドカップミーティング。今年は計6レースに14頭の日本調教馬が出走しました。
 ゴドルフィンマイルGⅡダート1600m。アディラートは2番手集団の内,発馬後に躓いたアキトクレッセントは後方2番手を追走。アディラートはコーナーから直線に掛けても内を回って一旦は2番手。外から1頭に抜かれ勝ち馬から2馬身半差の3着。アキトクレッセントは4コーナー手前から離され出し,1頭だけ大きく遅れての最下位。アディラートはまだ準オープンの身。出世を阻んでいるのはレースで騎手に対して従順な面を欠くからで,能力は高いものがあります。ここは騎手の思うようなレースができての結果。安定性は欠くでしょうが,重賞を勝つだけの力はある馬です。アキトクレッセントは能力を十全に発揮できても苦しかったでしょうが,馬場が合わなかったとしかいいようがない内容でした。
 UAEダービーGⅡダート1900m。ルッジェーロは前に行く気はあったようですがついていかれずに後方3番手。タイキフェルヴールはその後ろを押してついていくのがやっと。向正面で2頭とも外に持ち出してやや追い上げました。このレースは逃げた勝ち馬が2着を18馬身半も離したのですが,3コーナーを回ってから勝ち馬が後ろを離し始めると遅れ出しました。ただ最後まで力を出すレースはしたタイキフェルヴールが2着馬から9馬身半差の6着。ルッジェーロはそこから15馬身4分の3差で8着。このレースは勝ち馬が強すぎ,このようなケースはそれ以下の着順や着差に能力が正確に反映されるケースは少ないです。
 ドバイゴールデンシャヒーンGⅠダート1200m。マテラスカイは3,4番手の内を追走。直線で一旦は3着争いの叩き合いに参加するシーンはありましたがそこで一杯。勝ち馬からおよそ5馬身差の5着。この馬は今年に入って1000万と1600万を連勝した上がり馬。強敵との対戦がなかったことを考えれば内容的には大健闘でしょう。
 ドバイターフGⅠ芝1800m。ネオリアリズムは掛かり気味に2番手集団の直中,クロコスミアはその外でリアルスティールが直後。ディアドラが後方3番手でヴィブロスが後方2番手を追走。直線に入って抜け出した勝ち馬を追ってリアルスティールが2番手に上がると追ってきたディアドラがその外,後方から大外に出したヴィブロスがその外から迫って3頭による激しい2着争い。ヴィブロスが3馬身半差の2着でクビ差でリアルスティールとディアドラが3着同着。そこから約6馬身半差の7着にクロコスミア。さらに1馬身4分の1差の8着にネオリアリズム。芝の状態が先行馬に有利だったようで,2着争いの3頭が勝ち馬に離されたのはその影響もあったでしょう。ネオリアリズムはコーナーが少なく直線が長いというコースには適性を欠くようです。クロコスミアは能力的にこのくらいの差はあるかもしれませんが,もっと積極的に乗る手はあったと思います。
 ドバイシーマクラシックGⅠ芝2410m。サトノクラウンが枠内で左の馬が立ち上がったのにつられて立ち上がり,一旦は枠から出されましたがそのまま出走。モズカッチャンが6番手でレイデオロがその外。サトノクラウンはこの2頭の間を半馬身ほど離れて追走。このレースは超スローペースの瞬発力勝負となり,3頭の伸び脚に差はありましたが優勝争いには加われず,流れ込んだだけというレースになりました。レイデオロが勝ち馬から約5馬身差の4着。そこから約1馬身差でモズカッチャンが6着。さらに1馬身半差でサトノクラウンは7着。位置取りで結果が決まってしまったレース。外国馬も含めて,能力差が反映された内容とはいい難かったと思います。
 ドバイワールドカップGⅠダート2000m。アウォーディーは好発でしたがそれ以上の行き脚はなく7番手。向正面で外に出しました。3コーナーで手が動き出し,コーナーの途中で前の7頭から離され始めましたが,直線に入るとやや盛り返すところをみせ,勝ち馬からは約9馬身半差の6着。能力面に陰りがあるのかなと思わせている現状。2着馬からは大きく離されているわけではなく,妥当に能力を出した結果だったかもしれません。

 排他的思想を有する人が憎しみodiumの虜になっていることはすでに説明したことですが,とりわけ憤慨indignatioという憎しみを人が感じるとき,その人は憤慨の虜になりやすい事情があります。というのは,第三部諸感情の定義七からして,僕たちはある人が自分に悲しみtristitiaを与えたならその人のことを憎みます。これはその人が外部の原因の観念idea cause externaeとして伴った悲しみにほかならないからです。この定義Definitioに比していうなら,憤慨というのは,愛する者の悲しみとその原因の観念を伴った悲しみといえます。しかるに第三部定理二一により,単に愛する者が悲しんでいる観念だけで僕たちは悲しむことになります。よって第三部定理二二によって僕たちは愛する者に悲しみを与えた人のことを憎むようになるのですが,憤慨の場合は単に自分が悲しんでいるということに加えて,愛する者が悲しんでいるという表象imaginatioがありますから,実は単に自分が悲しみを与えられた,いい換えれば害悪を受けたという場合より,悲しみの度合が強くなってしまうのです。つまり憎しみが自分の悲しみを感じた感情affectusであるとするなら,憤慨は自分の悲しみと愛する者の悲しみの両方を感じた感情であるといえるのです。
                                   
 さらにいうと,それが愛する者の悲しみの表象を伴っているということは,憤慨を正当化しやすい要因のひとつを形成しているともいえます。というのは,自分の悲しみのために人を憎むのは,自分のためだけに憎んでいるのですが,愛する者の悲しみのために憤慨する場合には,自分の悲しみのためだけではなく,愛する者の悲しみのためにも憤慨していることになるからです。憎んでいる人が双方を意識するなら,つまりその感情の観念を有するなら,前者の場合はもしかしたら自分勝手に自分の都合だけで人のことを憎んでいると思うかもしれません。もしこのように認識されるなら,その憎しみは不当と判断されることがないわけではないでしょう。ところが愛する者のために憤慨しているという場合には,このような意識は生じ得ません。いい換えれば,自分のために憎んでいるのではなく愛する者のために憎んでいるのだから,この憎しみは正当な憎しみであると判断されやすくなるのです。
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香港国際競走&善悪の普遍性

2017-12-11 19:10:03 | 海外競馬
 香港のシャティン競馬場で開催された昨日の香港国際競走。今年も4レースすべてに日本馬が参戦しました。
                                    
 香港ヴァーズGⅠ芝2400m。トーセンバジルが5,6番手の外,キセキは最後尾を追走。キセキは向正面で動いていき,3コーナーからは日本の2頭が併走で直線に。ただキセキはその時点ですでに手が動いていて直線での末脚は欠いて勝ち馬から9馬身半差の9着。トーセンバジルは外から4頭目あたりから前を追い掛けましたが,残り150mくらいで脚色が一杯。勝ち馬にはそこから引き離される形で2馬身半差の3着。このレースは端的にいって上位2頭の力量が上位でした。トーセンバジルは実績面からいえば3着でも順当でしょう。キセキは条件戦を除けば古馬相手のレースが初めてで,後方からでは苦しかったようです。
 香港スプリントGⅠ芝1200m。ワンスインナムーンは押して先頭に立ち,そのまま逃げました。逆にレッツゴードンキはダッシュが鈍く最後尾から。ワンスインナムーンは3コーナー過ぎに外から交わされて2番手。4コーナーで切り返して外に出ましたが,不利を受けたこともあって後続に飲み込まれて勝ち馬から13馬身4分の1差の12着。レッツゴードンキは馬群の中をそれなりに伸びてきましたが勝ち負けというところまではいかず3馬身4分の1差の6着でした。この路線の香港勢は強く,力量に見合った結果になったのではないかと思います。
 香港マイルGⅠ芝1600m。サトノアラジンは2頭並びの最後尾の外を追走。少し行きたがっていたように僕には見えました。3コーナーを過ぎてから外を捲り気味に進出し,直線では前を射程圏内に入れる位置までは取りつきましたが直線では伸びを欠き,勝ち馬から7馬身差の11着でした。この馬は能力は高いのですが,控えて末脚を生かすのが持ち味。このようなタイプの馬は香港のレースでは苦戦する傾向にあり,一か八かでもう少し前に位置するレースを試みてほしかったというのが正直な感想です。
 香港カップGⅠ芝2000m。ネオリアリズムはかなり掛かって内の2番手。その外に位置したのがスマートレイアー。ステファノスは後方2番手でしたが,向正面で内に入れて後方4番手まで上がりました。スマートレイアーは直線の入口では単独の2番手に。しかしそこから逃げていた馬に離され,4馬身4分の3差で5着。ネオリアリズムは直線で逃げた馬とスマートレイアーの間に。一旦は2番手に上がったものの,外から交わされ3馬身4分の3差で3着。ステファノスはスマートレイアーの外から伸びて4馬身4分の1差の4着でした。このレースは勝ち馬が展開利を生かして楽に逃げ切ったレース。ネオリアリズムは内から好発でしたので,前を譲らずそのまま逃げてしまった方がよかったのかもしれません。日本の3頭はあまり差のない入線で,それぞれの力は出し切ったものと思います。

 現実的に存在する人間が善bonumを希求し悪malumを忌避するということ,いい換えれば善を肯定し悪を否定するということは現実的本性actualis essentiaです。ですがこれは現実的に存在する人間であればだれにでも妥当する現実的本性という意味であって,善および悪について何か普遍的な真理veritasを示しているわけではありません。なぜなら第四部定理一九にあるように,現実的に存在する各々の人間は各々の人間の現実的本性に従って善を希求し悪を忌避する,すなわち善を肯定し悪を否定するのですから,もしも各々の人間の現実的本性が完全に一致すると仮定するなら,これによりすべての人間が同一のものを希求ないしは肯定し,同様に同一のものを忌避ないしは否定するということになるでしょうが,第四部定理三二にあるように,現実的に存在する各々の人間が受動passioに隷属している限りではその現実的本性が完全に一致することはありません。そして第四部定理三により,現実的に存在する人間が受動から完全に免れるということは不可能なのですから,実際に各個人の現実的本性が完全に一致するということはないのです。よってたとえばAという人間がXを悪とみなして忌避または否定したとしても,Bという人間はそのXを善とみなし,むしろこれを希求あるいは肯定するということがあり得ることになります。逆にAはYを肯定するけれど,BはYを否定するという場合もあり得ることになります。こうしたことはこのように論理的に示さずとも,僕たちが経験によって知っていることでしょう。
 よって,現実的に存在する諸個人は善を肯定し悪を否定するという現実的本性の下に生きるのですが,だからといってすべての人間が同じものを肯定しまた否定するという現実的本性を有しているわけではありません。自身がAを否定するからといって,そのAを肯定する人間もまた現実的に存在しているという場合がほとんどであるのです。ですから現実的に存在する人間が善を肯定し悪を否定するということは,人間の現実的本性としては一般的な真理ではありますが,何が善であり何が悪であるのかということについてそれと同じ意味での普遍的な真理を示しているというわけではないのです。
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凱旋門賞&2017年5月の通院

2017-10-02 19:43:20 | 海外競馬
 日本時間の昨晩,フランスのシャンティイ競馬場で開催された凱旋門賞GⅠ芝2400m。
 映像が正面からだったので大変に分かりにくかったのですが,発走後はサトノノブレスが3番手集団の馬群の真っただ中,サトノダイヤモンドは中団の外に位置していたように思われます。ただ,18頭がすべて集団を形成するというようなレースでしたので,どちらも先頭にいた馬から大きな差があったというわけではありません。最後の直線に入る前のコーナーの中途からサトノノブレスは早くも騎手の手が動き出し,そのまま馬群に沈んで勝ち馬からおよそ11馬身差の16着。サトノダイヤモンドはそのときには10番手くらいに位置していて,直線に入ると大外に出されたのですがこちらは伸びがなく,流れ込んだだけ。サトノノブレスよりアタマ差だけ先着の15着でした。
 実力的にサトノノブレスとサトノダイヤモンドが同じということはあり得ないので,サトノダイヤモンドは自身の能力を十全に発揮できなかったのは間違いありません。前哨戦の内容から,時計が早くなる馬場状態でないと厳しいことは容易に推測されていました。ここは2分28秒69ですから,たぶん前走よりはまだましな馬場状態だったと思われますが,それでもサトノダイヤモンドには苦しかったということでしょう。良馬場であれば違った結果にもなり得たでしょうが,特定の馬場状態を苦にするというのは馬の能力のひとつであると考えなければならず,サトノダイヤモンドはヨーロッパで競馬をするには明らかに実力が足りなかったと評価してもよいのではないかと僕は思います。

 この日も診察の予約時間は午後1時になっていましたから,院内の食堂で昼食を済ませました。定刻前に受付しましたが,実際に診察が開始されたのは午後1時25分でした。
 HbA1cは7.2%でした。3月より高くなっていましたが,これはほぼ横ばいであったといっていいでしょう。ただ,H先生はサマリーの方を見て,血糖値の推移からみると,昼食前の超即効型のインスリンであるヒューマログの注射量を0.01㎎減少させ,その分を超持続効果型のインスリンであるランタスを0.01㎎増量させることによってカバーすれば,もっと血糖値が安定するのではないかと指示しました。基本的に血糖値はランタスを増やした方が安定しやすいということは僕も経験的に知っていましたので,その指示に従うことにしました。ただ,この結果として注射するヒューマログの量は,朝が0.11㎎,昼が0.06㎎,夜が0.1㎎です。僕はおそらくこの配分で注射すれば,血糖値の安定は望めないのではないかと予測しました。これだと夜に注射する分が多すぎ,朝と昼は少なく,たぶん深夜に低血糖を発症するケースが頻繁になり,昼はともかく夕食前の血糖値を良好に保つことは難しいと思えたからです。H先生は配分に関しては僕に任せてくれますので,この後で僕が実際に注射したのは,朝が0.12㎎,昼が0.07㎎,夜が0.08㎎のヒューマログと,夜に0.12㎎のランタスです。インスリンは注射する量に応じて処方されますから,1日当りの注射量は変化がないように対処しました。
 この日にほかに異常があったのはLDLコレステロールです。67㎎/㎗でやはり下限値を下回っていました。ただこれについては何も言われていません。次回からは新しい医師にバトンタッチされることになります。
                                     
 帰途に薬局に寄りましたが,前回の会計のときにミスがあり,僕の支払いが多くなってしまったらしく,返金がありました。インスリンと注射針は在庫があり,必要な分を入手できました。おくすり手帳が一杯になったので,新しいものをもらいました。新しいものは表紙にイラストが描いてありました。午後2時45分に帰宅しました。
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フォワ賞&端正

2017-09-11 19:14:20 | 海外競馬
 日本時間で今日の未明にフランスのシャンティイ競馬場で行われたフォワ賞GⅡ芝2400m。
 サトノダイヤモンドは好発。サトノノブレスは左によれるような発馬。サトノダイヤモンドがハナにいきかけましたがサトノノブレスが制して逃げ,サトノダイヤモンドが2番手に控える形。序盤はサトノノブレスが徐々に後続を離していくような展開。サトノダイヤモンド以下の5頭はほぼ集団。レース中盤から終盤にかけてサトノノブレスのリードが縮まっていき,直線に入る手前でサトノダイヤモンドが外の2番手に。この時点でサトノダイヤモンドは手応えがよさそうにみえ,外から1頭が並んできてから追い出しましたが,見た目ほどの伸び脚はなく,サトノノブレスこそ捕まえたものの外から3頭に交わされ勝ち馬から概ね3馬身半差で4着。逃げたサトノノブレスは一杯でさらに1馬身半差の最下位。
 サトノノブレスはサトノダイヤモンドの帯同馬という位置付けですから,この結果もやむなし。序盤は先頭で引っ張り,自身の仕事はできたといえるでしょう。サトノダイヤモンドがみた感じの手応えほど脚を使うことができなかったのは,サトノノブレスがある程度のペースで先行したにもかかわらず,2分35秒86という極度に遅いタイムでの決着になったこと,つまりそれだけ馬場状態がタフであったことが大きく影響したのではないかと推測します。ですから本番となる凱旋門賞も,同じような馬場状態になってしまうと苦戦は免れ得ないのではないかと思われます。逆に時計が早くなるような馬場状態になれば,好走する可能性も残されているといえるでしょう。

 スピノザは第四部定理五八を証明するにあたって,それは端正honestumの定義Definitioから明白であるという意味のことをいっています。ここでスピノザがいっている端正とは,理性ratioの導きに従って生活する人びとが賞賛すること,あるいはそういう行為のことです。第三部諸感情の定義三〇にあるように,名誉gloriaとは他人から賞賛される自身の行為を原因の観念ideaとして伴った喜びlaetitiaでした。したがってこの証明Demonstratioは,理性に従って生活する人びとが賞賛する行為というものが存在するのであって,そうした行為が自分の行為であることを原因の観念としてその人が喜びを感じているならば,この喜びすなわち名誉は理性と矛盾しないという意味です。
                                   
 ただ,僕はこの証明の内容には若干の不満を感じないでもありません。確かに上述の事象は現実的に存在し得るのであって,したがって名誉という感情affectusが必ずしも理性とは矛盾しないということは明白であるといえるでしょう。ですがこの証明は,その喜びが喜びを感じている当人の理性から発生しているということに関しては,必ずしも証明できていないのではないかと思われるからです。
 スピノザは端正というのを,理性に従って生活する人びとが賞賛するような行為のことであるとしかいっていません。したがってその行為をなす人間が,理性的にその行為をなしているかそれとも非理性的にすなわち受動的にその行為をなしているかということが問われているとはいえないのです。
 スピノザは『神学・政治論Tractatus Theologico-Politicus』において,人間は理性によって敬虔pietasであることもできるし,服従obedientiaすなわち宗教的受動によっても敬虔であることができるということを認めています。そして敬虔であるような行為は,理性に従って生活する人びとが賞賛する行為であるとみていいでしょう。すると理性に従って生活する人びとは,ある人が理性によって敬虔であろうと服従によって敬虔であろうと,その行為については賞賛するのではないかと僕には思えます。このうち前者の場合は確かに名誉が理性から生じているといえるでしょうが,後者の場合には理性から生じてはいないということになります。つまり賞賛する人を規準とする点に僕は不満を感じるのです。
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クイーンエリザベスⅡ世カップ&第三種の認識による自己認識

2017-05-01 19:05:04 | 海外競馬
 香港のシャティン競馬場で行われた昨日のクイーンエリザベスⅡ世カップGⅠ芝2000m。
 メンバー構成からネオリアリズムが逃げることになるのではないかと予想していましたが,控えて5,6番手の外で発走後の正面を通過。外にいたためにコーナーで自然と位置が下がり,単独の6番手になって向正面ヘ。行きたがっているのを無理に抑えているように見えていたのですが,向正面の半ばから外を一気に進出。3コーナーの手前でハナに立ち,一時的に2馬身ほどのリード。最初の400mが28秒03,次の400mが26秒77でこれはスローペース。この馬が動くことによって24秒99までラップが上がりましたので,間違いなくレースを動かしたといえるでしょう。
 直線に入るところでリードはやや縮まっていました。ここから後続馬が追い上げてきたのですが,鋭い脚を使う馬はなく,差はじわじわと縮まっただけ。フィニッシュまでそのまま粘り切り,最後はクビ差まで迫られたものの優勝しました。
 優勝したネオリアリズムは前走の中山記念からの連勝。重賞3勝目で大レースは初制覇。展開利があったとはいえモーリスを降したことがある馬ですから,この相手でも勝っておかしくない力量があると考えていました。どういう意図からあのような騎乗になったのかよく分からないのですが,結果的にいえばかなりの好騎乗だったということになるでしょう。中距離の適性が高い馬であると思います。父はネオユニヴァース。半兄に2007年のオーシャンステークスを勝ったアイルラヴァゲイン,2011年の安田記念と2015年のジョージライダーステークスを勝ったリアルインパクト
 日本馬による海外GⅠ制覇は3月のドバイターフ以来。香港では昨年12月の香港カップ以来。クイーンエリザベスⅡ世カップは2002年,2003年,2012年に続き5年ぶりの4勝目。騎乗した香港のジョアン・モレイラ騎手はドバイターフ以来の日本馬に騎乗しての大レース制覇。香港では昨年12月の香港ヴァーズ以来。クイーンエリザベスⅡ世カップを日本馬で勝ったのは初めて。管理している堀宣行調教師は香港カップ以来の大レース制覇。クイーンエリザベスⅡ世カップは初勝利。

 『エチカ』では第三種の認識cognitio tertii generisは,神Deusの属性attributumの形相的本性essentia formalisの十全な観念から事物の本性の十全な認識へと進む認識であるとされています。ここで事物といわれているもののうちに,個物res singularis,とくに現実的に存在する個物も含まれると僕は考えます。したがって,神の属性の形相的本性の十全な観念を原因として,現実的に存在する個物の現実的本性actualis essentiaの十全な観念が結果として生起するような認識が存在する,あるいは可能であるとスピノザはいっていると僕は解します。そしてこうした認識は,現実的に存在する人間の精神mens humanaによって可能であるといわれていると解します。
                                     
 人間の精神であれ身体corpusであれ,それが個物であることは否定できません。ですから現実的に存在する人間の精神が,現実的に存在する自己に関係する十全な観念を第三種の認識を通して認識することができるということに関しては僕は否定しません。ただそれは,自己認識というような認識でないと解するということです。
 この点については予め僕の見解を述べておいた方が,この後の論考の理解が容易になると思います。ですから先に結論だけ示しておきます。確かに僕たちは,少なくとも僕たちの精神が永遠aeterunusであるといって差し支えはない認識をします。あるいはそういう認識を体験します。ですがその認識を体験として適当な仕方で示すならば,それは自分の精神が永遠であるということを感じるというように説明される出来事ではないと解するのです。いい換えればそれは,これとは別の仕方で説明されるべき認識でありまた体験であるというように考えるのです。
 まず,基本的な事柄から始めましょう。第五部定理二三備考の中で,僕たちが事物の存在を時間tempusによって把握することができるのは,他面からいえばある事物を持続するdurareものとして認識することができるのは,僕たち自身が持続している限りにおいてであるという主旨のことがいわれています。そしてこの場合には自己認識というものが成立します。たとえば自分の精神と他者の精神とを僕たちは一般的に把握する場合もあるでしょうが,別個に認識する場合が確実にあるからです。ただしこの場合の自己認識は十全ではあり得ません。
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ドバイワールドカップデー&第二部定理四八

2017-03-26 19:15:01 | 海外競馬
 日本時間で昨日の深夜から今日の未明にかけて開催されたドバイワールドカップデー。今年は6つのレースに10頭の日本馬が出走しました。
 ゴドルフィンマイルGⅡダート1600m。カフジテイクはほかの馬より少し遅れ気味の発馬。道中は後方2番手から。直線は外から伸びて勝ち馬から約6馬身半差の5着。自身が得意とする競馬に徹してのもの。自らレースを作っていけないのは弱みですが,この馬の特性から考えればかなり健闘したといっていい内容だったと思います。
 UAEダービーGⅡダート1900m。発走後はアディラートがハナでエピカリスが2番手。しかしエピカリスの方が内枠からの発走だったためコーナーワークでエピカリスの逃げになりアディラートが2番手からの競馬に。3コーナー付近で外から1頭が上昇してくるとアディラートは一杯になり勝ち馬からおよそ17馬身半差の12着。直線は逃げたエピカリスと上昇してきた馬とのマッチレース。直線で相手が外によれるところがあり,瞬間的にまた差が開いたのですが,その後でまた立て直されると伸びてきて,ハナ差だけ差されてエピカリスは2着。とはいえエピカリスは世界的にも相当な能力があるということは明らかにできたと思います。アディラートは現時点では能力が足りなかったといったところでしょう。
 ドバイゴールデンシャヒーンGⅠダート1200m。ディオスコリダーは伸び上がるような発馬。短距離戦でしたがすべての馬が集団を構成するレースの最後尾。直線でも離されていき勝ち馬からおよそ10馬身ほどの11着。この馬の場合は勝ち負けというよりレースにどこまで参加できるかが焦点と思っていました。その意味では発馬で不利があったのは残念でした。
 ドバイターフGⅠ芝1800m。ヴィブロスは発走後の直線で内に入れ中団に。ずっと内でじっとしていたので直線に入ったところでは後方3番手。そこから徐々に外に持ち出されて進路が開くと末脚を発揮。競り合っていた2頭を外からまとめて交わし優勝。
 優勝したヴィブロス秋華賞以来の大レース2勝目。芝の中長距離の日本馬はレベルが高いのですが,この馬の場合は秋華賞以降は休養し,中山記念に出走して5着だったので,古馬の牡馬を相手に力量が通用するだけの裏付けはまだなかったので半信半疑の面がありました。ここは好騎乗に助けられた面もありますし,メンバーのレベルもそこまで高くなかったとはいえますが,通用するということは明白になったと思います。今後も相応の活躍が期待できるのではないでしょうか。父はディープインパクト。祖母がハルーワソング。全姉に2013年2014年にヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナ。半兄に昨年の阪神大賞典とアルゼンチン共和国杯を勝っている現役のシュヴァルグラン。Vivlosはギリシアの地名。
 日本馬による海外の大レース制覇は昨年の香港カップ以来。ドバイでは昨年のドバイターフ以来。騎乗した香港のジョアン・モレイラ騎手は昨年の香港ヴァーズ以来の日本馬に騎乗しての大レース制覇。管理している友道康夫調教師は秋華賞以来の大レース制覇。昨年のニエユ賞以来の海外重賞2勝目。
 ドバイシーマクラシックGⅠ芝2410m。サウンズオブアースはやや抑え気味の発馬。道中は外目の4番手を追走。超スローペースの瞬発力勝負になりましたが目立った伸び脚がなく勝ち馬から約10馬身差の6着。この馬は日本でもあまり安定して能力を発揮できていませんが,力を十分に出せばここまで負ける馬ではありません。チャンスもあると考えていただけにやや残念な結果になってしまいました。
 ドバイワールドカップGⅠダート2000m。アウォーディーは5番手の内。アポロケンタッキーはその後ろ。ゴールドドリームは最初は後ろよりでしたが徐々に外を追い上げアウォーディーの外。ラニは押しても押してもついていかれず馬群から離れた後方。このレースは現役世界最強と目される1頭が発走直後に両隣の馬に挟まれて後方から。その馬が3コーナー付近から進出していき,ここでアポロケンタッキーとゴールドドリームは手応えを失いました。アポロケンタッキーが勝ち馬から約20馬身半差の9着でゴールドドリームは約60馬身差の最下位。この2頭は世界を相手にこの距離のダートで戦うだけの力量に不足していたということでしょう。アウォーディーは直線で1頭分だけ外に出され,優勝争いには参加できませんでしたが外で並んでいた馬との競り合いは制して10馬身半差の5着。世界最強クラスとはさすがに能力差がありますが,まずまずの結果だったと思います。距離がもう少し長い方がより戦えるのではないでしょうか。ラニはずっと追われ通しでしたが最後まで諦めることはなく約15馬身半差の8着まで追い上げました。スピード不足は相変わらずですが,ついていかれるようになればある程度は通用するようになると思えるレースでした。

 人間の精神mens humanaが理性ratioを行使すれば,必然的にその精神のうちに何らかの観念ideaが発生することになります。このことは哲学的伝統あるいは現代でも主流の認識論と,スピノザの哲学との間でも一致します。そこでこれを統一的な規準として考察を開始します。
 もし人間が意志することによって理性を行使できるのであれば,その分だけ意志voluntasは観念より広きにわたることができます。意志が観念の原因となっているのですからこれは明らかでしょう。なおかつ,この場合には人間が何を意志し,何を意志しないのかということを選択することも可能であるということが実際には前提されているので,人間は何を認識し何を認識しないのかということ,他面からいえばどんな観念を形成しどんな観念を形成しないのかということも,意志によって決定し得ることになります。僕はここではこのような意味での意志を,観念を超越するという意味において,超越的な意志といいます。
 スピノザは意志という思惟の様態cogitandi modiが存在するということは認めますが,この種の超越的意志は認めません。そしてこの超越的意志は,いわゆる自由意志voluntas liberaというものですから,スピノザは自由意志を認めないというのとこれは同じです。このことは第二部定理四八に示されています。
                                     
 「精神の中には絶対的な意志,すなわち自由な意志は存しない。むしろ精神はこのことまたはかのことを意志するように原因によって決定され,この原因も同様に他の原因によって決定され,さらにこの後者もまた他の原因によって決定され,このようにして無限に進む」。
 この定理Propositioは,人間の精神の中に自由な意志が存在しないことを示そうとしています。しかし絶対的な意志,すなわち自由意志が存在しないということは,その主体を人間と規定しても神Deusと規定しても同じことです。つまりスピノザは,無限知性intellectus infinitus,infinitus intellectusは思惟の無限様態modus infinitusであって神の絶対的本性ではないと主張するのと同じように,意志もまた思惟の様態であって,神の絶対的本性には属さないと考えるのです。このことは第一部定理三二で,意志が強制された原因といわれることから明白ですが,第一部定理三二系一からなお明瞭だといえるでしょう。
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マハブアルシマールとアルマクトゥームチャレンジラウンド3&病人へのことば

2017-03-05 19:06:31 | 海外競馬
 日本時間で昨夜にドバイのメイダン競馬場で行われたドバイワールドカップデーの前哨戦の2レースに日本馬の遠征がありました。
 マハブアルシマールGⅢダート1200mに出走したディオスコリダーは大外枠からやや外に逃げる感じの発馬。3番手の外を追走していきましたが,3コーナーを回ってから騎手の手が動き出すと前を追走できなくなり,勝ち馬からおよそ3馬身4分の3差の7着でした。
 この時期の3歳馬が古馬を相手にレースをするというだけで大変なこと。まして海外でのレースとなればなおさらでしょう。前半のペースがさほど速くならなかったからということもあったでしょうが,レースの前半はついていかれたわけですから,十分な内容であったといってもいいように思います。
 アルマクトゥームチャレンジラウンド3GⅠダート2000mに出走したラニはほかの馬よりやや遅れ気味の発馬。騎手がずっと手を動かしていましたが,前の集団に取りつくこともなかなかできませんでした。3コーナーを回ってから1頭,直線でも1頭は交わして勝ち馬からおよそ6馬身半差の6着でしたが,レースに参加したとはいえないような内容でした。
 このレースも前半はスローペースであったと思われます。それでいてこの内容というのは,馬自身の気持ちの問題もあったでしょうが,スピード不足という印象が否めません。活躍の舞台は長距離戦ということになっていくのではないでしょうか。

 伝記の第九節のコレルスJohannes Colerusの記述が,どこまで信用に値するかを探求していきます。ただし,以下に示すのはあくまでも僕の見解です。なのでそれが真実であったと解さないようにしてください。少なくとも,記述に疑念をもち得ることは間違いなく,そのことは証言者としてのスぺイクの信用性に疑義を唱えているフロイデンタールJacob Freudenthalの見方を補強することになると思います。
                                     
 まず,スピノザが病床についた人たちに,その運命が神Deusによって課せられたのであるからじっと辛抱するように諭したということについては,事実であったとしてもおかしくはありません。ただし,このときにいわれている神というのは,キリスト教における神という意味では,少なくともスピノザの精神のうちではあり得ないことになります。すでに説明したように,スピノザがキリスト教を信仰していたということはないからです。それでもこれが事実であっておかしくないといえるのは,第一部公理三により,一定の原因が与えられれば必然的に結果が生じるということからして,現実的に存在するある人間が病気になるというのは,病気になる原因から生じる必然的な結果であるからです。そしてこのとき,第一部定理一六系三により,神が絶対的に第一の原因であるので,その病気に罹患する原因は神であるということになるでしょう。これをキリスト教徒に通じるようなことばとして変換したとき,その病気は神から課せられた運命であるということになるのです。したがってこの神は,スピノザの精神のうちにおいては第一部定義六でいわれているような神でなければならないのですが,スピノザがこのように発言することは,スピノザ自身の哲学に著しく反するということはありません。一方,スぺイクはキリスト教徒としてこの発言を聞くでしょうから,そこでいわれている神というのを,自分が信仰している神という意味に解することになります。いい換えればスぺイクはこの発言を,キリスト教の教えと調和的なものと解することになります。だからこういうことは事実としてあっても不自然ではありません。
 ただ,スピノザが運命ということばを用いるかは微妙だと僕には思えます。
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香港国際競走&第五部定理三七備考

2016-12-12 19:10:56 | 海外競馬
 香港のシャティン競馬場で開催された昨日の国際競走。今年は数多くの日本馬の参戦がありました。
 香港ヴァーズGⅠ芝2400m。スマートレイアーは中団外を追走。道中で徐々に位置を上げていき,直線に向かうあたりでは3番手。サトノクラウンは内で控える形。最初は中団でしたが,後方よりに位置を下げていく形に。ヌーヴォレコルトは後方の外にいましたが,ゆっくりと控えていき,集団の最後尾を追走。このレースは逃げていた馬が直線で後続を引き離して独走。ですが道中で馬群の中を漸進し,最後も集団の中を割って抜け出たサトノクラウン1頭だけが追い詰め,フィニッシュの前ではついに逃げ馬を捕えて半馬身差で優勝。ヌーヴォレコルトはほぼ直線だけの競馬で直線は馬群を割って伸び4着。とはいえ勝ち馬からは8馬身差。スマートレイアーは直線で粘る競馬となりそこから4分の1馬身差の5着。ただこの2頭は距離が長いと思われ,善戦といえるでしょう。
 優勝したサトノクラウンは2月の京都記念以来の勝利。重賞4勝目で大レース初制覇。このレースは2着馬の実績が断然。その馬が逃げて後続を引き離したところを1頭で追ってきて差し切ったのですから立派なもの。事実,3着馬に6馬身半もの差をつけているのですから,2着馬も力を出し切ったとみてよく,この馬もそれだけの力があったということになります。これでみればこれくらいの距離が最適なのではないでしょうか。
 日本馬の海外での勝利は先月のレッドカーペットハンデキャップ以来。大レースは5月のイスパーン賞以来。香港ではチャンピオンズマイル以来。香港ヴァーズは2001年のステイゴールド以来15年ぶりの2勝目。騎乗した香港のジョアン・モレイラ騎手はチャンピオンズマイル以来の日本馬での大レース2勝目。管理している堀宣行調教師は天皇賞(秋)以来の大レース制覇。海外ではチャンピオンズマイル以来。
 香港スプリントGⅠ芝1200m。ビッグアーサーは中団の外に位置し,4コーナーに向かって徐々に進出していく形。レッドファルクスは後方4番手から馬群の中を突いていくレース。ただ直線ではあまり見せ場はなく,ビッグアーサーが4馬身4分の1差の10着。レッドファルクスはさらに2馬身差の12着。スプリントは香港のレベルが高いカテゴリー。ロードカナロア級が遠征して勝てるというレベルですから,今年の2頭ではこういう結果も致し方ないのではないでしょうか。
 香港マイルGⅠ芝1600m。ネオリアリズムが外の2番手,発馬後のダッシュが悪かったロゴタイプは追い上げてその内と,レース前半はこの2頭が併走。サトノアラジンは最後尾に。ネオリアリズムはじわじわと進出して直線の入口では逃げた馬に並び掛け,直線で一旦は先頭に。しかしそこで一杯になり3馬身半差の9着。ロゴタイプはイン追走から馬群を割り,3着争いには加わったものの1馬身4分の1差で5着。サトノアラジンは直線で大外に。伸び脚はみせて2馬身4分の1差の7着。このレースは概ね後方に位置していた馬が上位を占めていますので,ロゴタイプは僕が思っていたより走りました。ネオリアリズムもひどくばててはいませんが,力不足だったということでしょう。サトノアラジンは控えたのは悪くなかったですが,大外を回るようではさすがに厳しいです。
 香港カップGⅠ芝2000m。最内枠のエイシンヒカリが前に行き1コーナーで先頭を確保。400m過ぎから23秒台のペースを刻み,2番手との差を広げていきました。ラブリーデイが3番手の内,ステファノスは5番手でしたが道中で漸進してラブリーデイより前の3番手に。クイーンズリングは8番手から。モーリスは発馬が悪く後方3番手になり,そこからはずっと内を回りました。エイシンヒカリは直線に入るところでも大きなリード。ただ結果的には暴走だったようで,直線の半ばでは一杯になり7馬身4分の3差で10着。ずっと内を回り,直線では前にいた2頭の間を割ったモーリスはまだ先頭だったエイシンヒカリをあっさりと捕え,ここからは概ねワンサイドで差を広げて優勝。3馬身差となっていますがもう少しあったような感じもします。ステファノスとラブリーデイは並ぶように伸びて3頭での2着争い。ステファノスが2着馬から半馬身差の3着でラブリーデイは差のない4着。この2頭は力を出しての結果でしょう。クイーンズリングは流れ込むような競馬でエイシンヒカリより4分の3馬身前の9着。僕の見解ではこの馬には距離が長く,ペースが遅くならなければ厳しかったということです。
 優勝したモーリスは天皇賞(秋)からの連勝で大レース6勝目。このレースはエイシンヒカリとモーリスの力が抜けていて,エイシンヒカリの方が自滅のようなレースになったので圧勝になりました。これで現役を退くようですが,歴史的な名馬の1頭でしょう。この馬の数多くのレースをみることができたのは競馬ファンとして大きな喜びです。父はスクリーンヒーロー。祖母が1989年のクイーンステークス,1990年の金杯とアルゼンチン共和国杯,1991年のアメリカジョッキークラブカップを勝ったメジロモントレーデヴォーニアメジロボサツの分枝。
 日本馬は昨年に続いての香港カップ連覇で5勝目。騎乗したイギリスのライアン・ムーア騎手は天皇賞(秋)以来の日本馬での大レース制覇。海外ではドバイターフ以来。香港では昨年の香港マイル以来。管理している堀宣行調教師は同日に海外GⅠ2勝という快挙を達成しました。

 第五部定理四〇が人間の精神mens humanaにだけ妥当するのではなく,すべてのものが精神animataを有するなら,すべての精神に妥当するということについての説明は不要でしょう。さらにいえばこの定理は別に思惟の様態cogitandi modiにだけ限定していわれているわけではないのですから,たとえばすべての物体corpusについて妥当するということはいうまでもありません。
                                     
 この定理は,各々のものが,働きを多くなすほど完全であるということを示しています。なので働きをなすagereものほど完全であり,働きを受けるpatiものほど不完全であるということを意味していると解さなくてはなりません。ただし,ここで不完全というのは,絶対的な意味で不完全ということではありません。働きを受けることが多いものは,働きをなすものと比べれば相対的に完全であるとはいえないという意味です。つまりスピノザはこの意味において,完全性perfectioについて優れているものと劣っているものとが存在するということは認めているのです。
 ただし,僕の解釈では,これは個物res singularisが現実的に存在している場合のことです。僕がそのように解釈する根拠は第五部定理三七備考にあります。
 「第四部の公理は,一定の時間と場所に関係して考察される限りにおける個物を念頭に置いたものであって,そのことは誰にも明瞭なことと信ずる」。
 第四部公理は,自然のうちに存在する個物はどんな個物であっても必然的に働きを受けるということを意味しているといえます。ですがこの公理の前提は,その個物が現実的に,すなわち一定の時間と場所に関係して持続して存在するという場合に限定されるのだというのがこの備考の意味するところになるでしょう。ということは一般的に個物が働きを受けるのは,その個物が現実的に存在しているからだということになります。しかるに働きをなすもののほど完全性に優れ,働きを受けるものほど完全性に劣るということは,その個物が現実的に存在している場合にのみ生じることだということになります。よって個物が神の属性に包容されているとみられる限りでは,各個物間に完全性の相違は発生しないということになります。しかし現実的に存在するならそれは発生するのです。
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