スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

テレビ埼玉杯&第三部定理七

2007-12-28 19:00:18 | 地方競馬
 南関東はすでに来年の開催の日程が発表されています。それによれば,来年からはテレビ埼玉杯は,別の名称で行われることになるようです。したがいまして第18回テレビ埼玉杯という名称で行われる南関東重賞は,どうやら一昨日のレースが最後になりそうです。
 ナイキアディライトのハナを叩いていく馬がいるかどうかがひとつの焦点でしたが,やはりスピードの違いというのもあるのでしょう。わりとすんなりナイキアディライトの逃げとなりました。外にナイトスクール,内にブルーローレンス,さらにシルヴァーゼットが続きました。前半の600メートルは35秒5.ハイペースですがこれくらいであれば問題ありません。
 シルヴァーゼットが先に動き,4コーナー手前では外からナイキアディライトに並びかけました。ナイトスクールは下がって,外に出したブルーローレンスが追いかけてきて3頭の競馬。今までの南関東重賞のように楽勝とはいきませんでしたが,ナイキアディライトが一杯に逃げ切って優勝。ブルーローレンスがシルヴァーゼットを差して2着。シルヴァーゼットが3着で,きわめて順当な結果になりました。
 優勝したナイキアディライトは10月の日本テレビ盃以来の南関東重賞優勝。力量上位で勝って当然。それを考えればむしろ辛勝という感じです。ただ,逃げ馬ですので,途中で息を入れられる,もう少し長い距離の方が、鮮やかに勝てるということなのでしょう。内田博幸騎手は11月は南関東重賞を勝てず,10月の埼玉新聞杯以来の南関東重賞制覇となりました。

 明日は大井で東京大賞典。ここはヴァーミリアン◎が負けられないところ。フリオーソ○,アンパサンド△,メイショウトウコン△,トップサバトン△,ブルーコンコルド△,シーキングザダイヤ△。

 立川ではヤンググランプリ。並びは菊地ー明田の北海道,新田ー飯野の福島,松田ー志村の関東,坂本ー小川ー松岡の九州。ここは菊地選手。

 第四部定義二はここではこのように理解するわけですが,自分にとって不利益になると認識するcognoscere場合に,不利益とはそもそも何であるのかということの根拠を示しておく必要があります。というのは,第一部公理三により,僕たちがある事柄,たとえばXについて,それが自分にとって不利益である,あるいは不利益になると認識する場合,そのXをそのように不利益になると認識する何らかの原因causaがあるわけです。そこで何をもって僕たちがあるものを自分にとって不利益なものであると認識するかを,ある一般的な仕方で示しておかなければ,人間にとって不利益なものの認識cognitioというのを,一般的な仕方で考察することはできないからです。
 スピノザはこのとき,これを第三部定理七に依拠して説明しているといっていいと思います。それは次の定理Propositioです。
 「おのおのの物が自己の有に固執しようと努める努力はその物の現実的本質にほかならない(Conatus, quo unaquaeque res in suo esse perseverare conatur, nihil est praeter ipsius rei actualem essentiam.)」。
 この定理の証明Demonstratioは感情論とは無関係ですのでここでは割愛します。それから,この定理はおおよそ自然Naturaのうちに実在するすべてのものに妥当する定理ですが,今は,人間による不利益の認識だけが問題となっていて,その根拠をここに求めています。したがってここでは,単にこの定理が人間に妥当するものという解釈を採用します。これは,すべてのものに妥当するならば,人間にも妥当するのは当然であるといえますから問題ないでしょう。よって,ここでは,人間が自分自身の有esseに固執するperseverareということは,人間が現実的に実在する場合に,どんな人間にも妥当する現実的な本性actualem essentiamである,というのがとりあえずのこの定理のここでの解釈上の意味であるということになります。
コメント
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