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スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

TCKディスタフ&第二部定理一七

2008-11-04 18:59:09 | 地方競馬
 全国地方競馬交流の牝馬戦としてすっかり定着した感のある第5回TCKディスタフ。今年は10月29日の施行になりました。
 まったくの格下ながら3戦3勝の兵庫の外国産馬,ザッハーマインが逃げ,同じ枠のカネショウメロディが2番手。1番人気に推されたパフィオペディラムが3番手を追走する展開。最初の800メートルは50秒0で,これは平均に近いハイペースといったところ。
 3コーナー手前でパフィオペディラムがほぼ持ったままで上がっていくと,カネショウメロディは脱落。ザッハーマインの方は直線まで粘りましたが,そこからはパフィオペディラムに置き去りにされました。末脚が目立ったのは大外を伸びたダイワオンディーヌで,これがぐんぐんと先頭に迫ったのですが,パフィオペディラムがクビだけ凌いで優勝。ダイワオンディーヌが2着で,3着には馬場の内よりをパノラマビューティが伸びてきました。
 優勝したパフィオペディラム昨年に続くTCKディスタフ連覇。勝ったのもそれ以来で,南関東重賞2勝目。本来はもう少し短い距離の方が向くのだろうと思うのですが,すんなりとした展開で,スピードを生かせるレースになったときが,最も力を発揮できるようです。父はフサイチコンコルド
 鞍上は船橋の左海誠二騎手で,鎌倉記念に続いて10月は南関東重賞2勝の活躍。このレースは連覇で2勝目。管理するのは船橋の岡林光浩調教師で,こちらもこのレース連覇で2勝目となっています。

 明日は川崎でローレル賞。転入初戦となるマルノノパール◎に期待します。相手はシアワセノレシピ○とロッソフレイバー▲で,オウシュウダイアン△とビービールミナス△まで。

 本来の予定ではここで,やはりスピノザの哲学のひとつの特徴であり,とくにスピノザの哲学とニーチェFriedrich Wilhelm Nietzscheの哲学を対立させる部分のひとつとなる,人間の知性intellectusと人間の意志voluntasとは同一のものであるという見解について考察するつもりでした。というのは,このことはやはり前回のテーマと同様の経験論的視点から説明できるのではないかと僕は考えているからです。
 ところがもうひとつ,僕にはどうしても気になることが出てきてしまったのです。これは少し前に表象imaginatioについて質問を受けたことに関連しています。もちろん表象というのは,スピノザがきちんと説明しているものですから,ここではこれを辞書的な意味において用いることが許されないことはいうまでもありません。ですから質問に対しては,スピノザの哲学における表象について説明し,そして僕の考え方として,それを知覚,想起,想像という三種類に分類しました。これはかつて僕が表象の種類として分類したものに対応しています。
 ところがよく考え直してみると,ここには何か不備があるように思えてきたのです。そこで,知性と意志に関する経験論は後回しにして,先にこちらのことを考えていきたいと思います。なので今回は,『エチカ』において最初に表象が登場する部分,第二部定理一七をテーマとして設定します。
 「もし人間身体がある外部の物体の本性を含むような仕方で刺激されるならば,人間精神は,身体がこの外部の物体の存在あるいは現在を排除する刺激を受けるまでは,その物体を現実に存在するものとして,あるいは自己に現在するものとして,観想するであろう」。
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