スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

小田原記念&第二部定理四〇

2008-06-30 19:43:17 | 競輪
 神奈川には競輪場が4場もありますが,ほかは400バンクで小田原だけが33バンク。その小田原記念の決勝が今日でした。
 鈴木選手がSを取り,海老根選手の前受け。以下3番手に山田選手,5番手に菅田選手,7番手に矢口選手の周回。残り3周のバックから矢口選手が上昇開始,ホームで海老根選手を叩いて前に。打鐘から菅田選手が発進。前で待つ矢口選手と先行争いになりましたが,菅田選手-遠沢選手でかましきり,このラインの先行。このラインについていった山田選手がバックから捲っていくと,前が開いた神山選手も矢口選手を捨てて自力発進。しかし後方の海老根選手がこれらの外からさらに捲りきり,直線では抜け出して優勝。離れましたが鈴木選手も2着に入って千葉のワンツー。3着は山田選手。
 優勝した千葉の海老根恵太選手は前回出場の函館記念に続いて記念競輪連続優勝で4勝目。個人的にはビッグでもと期待している選手のひとり。ここ2回はメンバーに恵まれた印象もなきにしもあらずですが,この連続優勝がブレイクの契機となるでしょうか。
 競輪では一時代を築き,現役最多勝でもあり,ビッグをすべて制覇したグランドスラマー,千葉の滝沢正光選手は引退を表明しました。ここ最近の千葉勢の活躍は,同県の偉大な先輩の引退が奮起材料となっているのかもしれません。『生きてるって言ってみろ』などの歌手,友川カズキさんは大の競輪ファン。『夢のラップもういっちょ』は滝沢選手の歌です。

 前回のテーマである第二部自然学①公理一の考察において,ゼノンの逆説の否定をする際に,その前提が誤っているから結論も誤っているという原理を用いました。実際この原理は,少なくともスピノザの哲学においては成立する原理ですし,また,前提における誤りのみによって結論も否定できますので,どんな事柄であれ,それを考察する上では非常に利便性のある原理であるといえると思います。
 もちろん僕はかつて,この原理については言及したことがありました。それがあったから,前回のテーマでもこの原理をそのまま用いることができたわけです。しかしその言及もまた,これを示しておけば便利であるという観点から,この原理そのものとはまったく関係のない考察の中で,やや駆け足に説明しただけのものです。そこで今回は,この原理がいかにしてスピノザの哲学の中に生じてくるのかということを,もっとじっくりと考えていくことにします。
 まず,この原理は第二部定理四〇に端を発しますので,この定理Propositioをみておくことにしましょう。
 「精神のうちの妥当な観念から精神のうちに生起するすべての観念は,同様に妥当である」。
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宝塚記念&第二部自然学①公理一まとめ⑤

2008-06-29 19:23:11 | 中央競馬
 中央競馬では上半期を締め括る大レースとなる宝塚記念
 大方の予想通りにエイシンデピュティの逃げ。意外にもロックドゥカンブが2番手につけ,インティライミ,カンパニーといったあたりが先団を形成しました。最初の1000メートルは60秒6。今日の馬場状態からしてこれはハイペースでしょう。
 3コーナーを過ぎたあたりから後続の馬が外を回って追い上げてきました。この中でまずアサクサキングスが2番手に上がって直線に。絶好の手応えであった内のインティライミがエイシンデピュティとアサクサキングスの間を割ろうとしましたが,アサクサキングスが内によれて一旦は手綱を引く不利。アサクサキングスが立て直そうとして今度は外にいったので,すぐ横にいたメイショウサムソンもいくらか不利を受けました。しかしそこからしぶとく伸び,最後は先頭に急接近したのですが,ゴール地点ではまだ逃げていたエイシンデピュティに届かず,逃げ切ったエイシンデピュティの優勝。2着にメイショウサムソン,3着にインティライミでした。
 優勝したエイシンデピュティは昨年6月のエプソムカップで重賞初制覇。昨秋時点では一線級には足りなかったのですが,今年に入り,京都金杯で重賞2勝目を上げた後,4月の大阪杯ではダイワスカーレットの2着。前走はこのレースの前哨戦,金鯱賞を勝っていて,昨秋よりは明らかにレベルアップしていました。大レースは初制覇。鞍上の内田博幸騎手は昨年5月のNHKマイルカップ以来の大レース優勝。JRA所属になってからは初の大レース優勝となります。宝塚記念はこれが初騎乗でした。管理する野元昭調教師は1991年のエリザベス女王杯以来,実に17年ぶりの大レース優勝です。
 前線による影響を受け馬場状態がかなり悪化。これがレースに与えた影響もかなり大きかったのではないかと思います。

 明日は小田原記念の決勝です。地元ふたりは分かれ,菅田に遠沢,矢口-神山-阿部の関東,海老根-鈴木の千葉,山田に渡辺。山田選手を狙いたいです。

 かくして第二部自然学①公理一に,新しい意味が付け加えられることになります。そしてこの意味により,運動の非連続性の排除がなされます。さらにこの意味が,第三の逆説の崩壊を招いているということも明らかです。
 そしてこれは,第二の逆説の場合にも同様なのです。なぜなら,ゼノンがアキレスが亀のスタート地点に到達すると仮定するとき,実はゼノンは同時に,アキレスがその地点で静止しているということをも仮定すると考えられるからです。同様に,アキレスが亀に追いつくという意味は,その追いつく地点でアキレスと亀が静止しているということを意味するわけではありません。すなわちスピノザの実在論にあっては,追いつくということの意味も僕たちが普通に考えるような場合とは,多少の違いがあるということになります。
 これにより,スピノザの実在論という立場から,ゼノンの逆説の否定に成功したといえます。ただし,この結論は算数の問題など,僕たちが普通に考えているものからは隔たりがあるのは事実です。そこで最後に,量子力学の問題を題材に,少し哲学的考察を加えてみました。
 詳しく分析したのは瞬間移動です。僕は連続的瞬間移動というのを考える限り,物体が瞬間移動をするということが,哲学的に不可能であるとは考えません。ただし,この場合には時間の稠密性については,これを排除する必要があります。実は瞬間移動は,物体が移動する距離と関係があるのではなく,移動する時間の幅と関係すると僕は考えるからです。
 今回のテーマはこれで終りです。明日からはまた新しいテーマで始めます。
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銅門賞&第二部自然学①公理一まとめ④

2008-06-28 19:28:42 | 競輪
 小田原記念はお盆時期の開催が恒例となっていましたが,今年はこの梅雨時の開催。今日が2日目優秀(動画)の銅門賞でした。
 並びが想定と異なりました。南関東が別ラインで,五十嵐-加藤圭一の地元・神奈川で,海老根には岩津。金子-加藤慎平の中部,村上は単騎,そして荒井-大塚の九州という超細切れ戦に。
 まず加藤慎平選手が飛び出しましたが,外から大塚選手が交わし、荒井選手の前受け。金子選手が3番手,村上選手が5番手,海老根選手が6番手,五十嵐選手が8番手という周回。
 五十嵐選手の上昇の前に海老根選手が上がっていき,残り2周のホームで前に。これをさらに外から五十嵐選手が叩いていくと,村上選手がスイッチ。打鐘で金子選手がさらに叩いて,中部の先行になりました。バックから捲っていったのは6番手になった荒井選手。荒井選手の後ろには一旦は海老根選手が入っていたので,大塚選手が外から追い上げてきたため,行き場のなくなった海老根選手は内へ。荒井選手に合わせようとした五十嵐選手は車が出ず,このあおりで外に浮いてしまった荒井選手も失速。
 直線は大混戦になりましたが,五十嵐選手から加藤慎平選手にスイッチする形となった加藤圭一選手が外を伸びて1着。海老根選手の後ろから金子選手と加藤慎平選手の中を割った岩津選手が2着,番手絶好の加藤慎平選手は3着まで。
 勝った加藤圭一選手は総合的にみて最も人気のなかった選手。あまり道中で脚を使わずにすんだのは確かですが,このメンバーで1着を取れたのは,本人としても気分がいいのではないでしょうか。大波乱の結果でした。

 明日は阪神で宝塚記念。アドマイヤフジ◎を狙ってみます。メイショウサムソン○,アルナスライン▲,アドマイヤオーラ△,ロックドゥカンブ△,アサクサキングス△が相手。

 この考え方の論理的帰結は,もしも物体がある位置にあるということが静止しているということの意味であるとすれば,これと同じ意味においては,運動している物体はある位置にあるということはないということです。そこでもしもこの考え方が正しいならば,ゼノンの第三の逆説は論理構成の崩壊を起こしているということになります。
 ただし,このときには「ある」という意味がどのような事柄であるのかということによく注意しておかなくてはなりません。実際,あるということの意味が,現実的に実在するということであるなら,現実的に実在しない物体が運動する筈もなく,このことは意味をなしません。そこで実際に問題となってくるのは,たとえば物体がAからBへと運動している間には,物体はどこにあるのかという意味での,物体と位置との関係です。
 これに関するスピノザの解答は,こういう場合には物体はAとBの間にあるのであって,このことはそれ以上は分割することができないということになります。もしも数列が稠密であるなら,AとBの間には無際限に多くの地点があるでしょうが,それらどの地点にも物体はあるとはいえず、ただそれらの地点は、物体にとっては常に変えつつある位置だということです。この意味での運動と静止の関係は,たとえば駅を通過する電車と駅に停車する電車の,駅に対する関係の相違に置き換えることができると思います。
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銀河戦&第二部自然学①公理一まとめ③

2008-06-27 19:40:08 | 将棋
 いろいろあってなかなか紹介できないでいますが,この間に銀河戦では何局か好局がありました。このうち5月31日に放映されたFブロック9回戦,中川大輔七段と橋本崇載七段の一戦はどうしても紹介しておきたいです。
 一手損角換りから先手が棒銀,後手が四間飛車で受け,先手が穴熊に組むという将棋。途中からは後手優勢で推移し,とうとう先手の攻めが切れたかと思えたのが第1図。
           
 ▲7三銀と打ち込んで△同桂と取ったところ。ここで先手が▲8一銀の勝負手。以下,△同玉に▲8三金。この後,無理やり飛車を取って攻めを繋げました。後手の対応もどうだったかと思うのですが,入玉を目指して遁走,第2図に進みました。
            
 このまま入玉しても味方が少なく心もとないので,ここは先手陣1段目に飛車を打ち下ろすのではないかと思って見ていたら果たして△2九飛。しかしこの手がまた先手に勝負手を与えてしまいました。それが▲2八金。
           
 これは△同飛成よりないですがそこで▲7三角。△5七玉で入玉できますが,これは▲2八角成とされます。後手はこれを避けて△5五銀と合駒しましたが,これには▲同角成と取り,△同玉の一手に▲5六金。
           
 第3図から第4図まで,先手は角を一枚損しましたが,入玉は阻みました。ここから後手玉を後手陣まで追い戻したものの,最後は届かず,凌ぎきった後手が勝ちました。
 敗者の手を紹介するのは異例ですが,第1図からの▲8一銀,第3図の▲2八金。この二手があったから,僕はこの将棋だけはどうしても紹介しておきたいと思ったのです。
 この将棋の聞き手は久津知子女流初段でした。久津初段は思った手のことをはっきり聞いてくれます。確か地方在住で,大変なのかもしれませんが,もっと多く登場してほしい聞き手のひとりです。
 銀河戦はCブロック9回戦,先崎学八段と北浜健介七段の一戦も,最後までどちらが勝つか分からない大熱戦でした。こちらは詳しく紹介しませんが,ぜひ並べてみてください。

 明日は小田原記念の2日目優秀の銅門賞です。並びは僕の想定で,海老根-五十嵐-加藤圭一の南関東,金子-加藤慎平-村上の中部近畿,荒井-大塚の九州に岩津。人気は割れそうで,僕は荒井選手。

 『デカルトの哲学原理』においてはスピノザは,アトムが実在しないと結論付けているわけですが,この証明はごく単純なものであって,ゼノンに対する反駁として十分なものであるとは僕には思えません。そこで『エチカ』の方で考えることにしますが,そこで僕が注目したのが個物の定義である第二部定義七であり,その中でもとくにとくにスピノザが,最も単純な個物の実在を認めていると思われる点です。このことは,スピノザの哲学においては,精神が身体の観念であるとされている点に注目し,各々の精神の機能を考えた場合に,機能の相違というものがあるのであって,そうした相違の根拠というものがどこから生じてくるのかということを考えることによっても出てきます。これは質的側面から考えることもできるわけですが,量の観点からもいうことができるのであって,よって,最も単純な個物というものがそれ以上は分割することができないようなもの,つまりアトムであるということを否定できるわけではありませんし,その実在を絶対的に否定できるわけでもありません。なのでこのアトムによる論証によって,第三の逆説に反駁することは,必ずしも十分な成果をあげられないという結論に達しました。
 しかし,『デカルトの哲学原理』の当該部分におけるスピノザのゼノンに対する反駁は,このアトムによる反駁がすべてではありません。もうひとつ,運動と位置に関係するような反駁があるのです。そこで今度は,その反駁の妥当性を考えてみることにしました。
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初防衛&第二部自然学①公理一まとめ②

2008-06-26 22:00:12 | NOAH
 森嶋選手が三沢選手を破ってGHCヘビーの新王者となったのは3月初め。次のツアーがグローバルタッグリーグであったため,防衛戦はなし。そのリーグの最終戦でスリーカウントを許した杉浦選手相手の初防衛戦は14日の横浜大会。実に3ヶ月ぶりの選手権試合となりました。なお,この横浜大会は,ツアーではなく,ワンナイトマッチとして開催されたものです。
 試合は杉浦選手が得意とする投げ技とアンクルホールド中心とする関節技のふたつを中心に優位に展開。ただ,徐々に体力の差が出始めました。杉浦選手も力はありますが,森嶋選手との体格の差は埋め難く,関節技はともかく,投げ技の方は,投げている杉浦選手にとっても大変。またこの試合はところどころで森嶋選手がフットスタンプを繰り出していったのですが,これも効果的であったのではないかと思います。最後は驚きのムーンサルとプレスからバックドロップを決め,森嶋選手の初防衛となりました。
 試合後,リング上で恒例のインタビューが行われたのですが,森嶋選手は自身の試合内容にかなり不満があったようで,謝罪のことばも発していました。観客からもそんなことはなかったという声もありましたし,僕もそんなに悪い内容の試合ではなかったと思うのですが,やはりこのあたりのことは,実際に試合をした選手とファンとでは少し差異があるようです。
 抽選式シングルマッチで斎藤選手を下した力皇選手が次の挑戦者に選ばれました。これは7月18日の日本武道館大会。また森嶋選手は次のツアー中,13日の博多大会では佐々木健介選手とのシングルマッチも組まれ,この試合も見逃せないところです。

 明日からは小田原記念が開催されます。ここは優勝候補を挙げづらいメンバー構成で,面白くなりそうです。

 数列の稠密性の排除を行うと,ふたつの問題が生じてしまいます。これは時間の稠密性と関連した問題で、最初の難題はアキレスの場合に関して、別の難題は亀の場合に関して主に生じます。結局こうした分析から生じる結論は,運動の非連続性,あるいは運動を静止状態の集積であるとする考え方で,これは今回のテーマである第二部自然学①公理一の意味からして,不条理であるということになってしまいます。
 そこでこの問題は後回しにして,先に第三の逆説から考えていくことにしました。というのはこの逆説こそ,運動が静止状態の集積であるとみなす逆説そのものだからです。
 第三の逆説の論理構成をみるとき,そこでゼノンが指摘しているというのがある瞬間であるということ,すなわちそれ以上のをもたないような時間であるということは明白です。そこでまず,そのような時間というものがあり得るものなのかどうかを検討していきました。
 ただし,スピノザは時間の実在性というのを認めませんので,これを時間と場所という観点から,それ以上は分割することができないような場所,つまりアトムとしての場所というものがあるかどうかという問いに置き換えて考えていくこととしたわけです。
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帝王賞&第二部自然学①公理一まとめ①

2008-06-25 21:09:22 | 地方競馬
 上半期のダート王者決定戦の帝王賞。しかし今年はやや寂しいメンバーでの争いになったという感はあります。スウィフトカレントが取消で13頭。
 絶好の1番枠を利してフリオーソが先手。後続はごちゃついてルースリンドが躓き落馬寸前の不利。結局,オフィサー,ヤマトマリオンと,枠番通りの並びになりました。前半の1000メートルは62秒8。これはスローペースです。
 向正面中ほどから中団につけていたコウエイノホシが上昇開始。先行3頭の後ろにいたマズルブラストとマルヨフェニックスはこれに対応しましたが,ヤマトマリオンとオフィサーは後退。フリオーソはコーナーワークで後ろを離し,少し差をつけて直線に。
 ラストの200メートルこそラップが落ちたものの,それまでの貯金を守って逃げ切ったフリオーソが優勝。先に抜け出したマルヨフェニックスとコウエイノホシが競るところ,外からボンネビルレコードが伸び,最後はコウエイノホシを競り落としてボンネビルレコードが2着。コウエイノホシが3着でした。
 優勝したフリオーソは3月のダイオライト記念から連勝。一昨年は全日本2歳優駿,去年はジャパンダートダービーと勝っていて,これで3年連続の大レース制覇。鞍上の戸崎圭太騎手は今月も東京ダービーを勝つなど,いまや南関東のナンバーワンとなりましたが,大レースはこれが初優勝。船橋の川島正行調教師はこの馬によるジャパンダートダービー以来の大レース制覇で,帝王賞は一昨年アジュディミツオー以来となる3勝目。ダイオライト記念の後,かしわ記念を使う予定でしたが、不安が出て回避。ローテーション面に不安があったわけですが,ここでは力が違いました。ただし2分04秒7という時計はいささか平凡です。

 今回はスピノザ哲学の実在論の基本的性格を考察するという目的で,第二部自然学①公理一をテーマに設定してみました。この公理が意味していることは,現実的に存在する物体は運動しているか静止しているかのどちらかであるということ,すなわち,運動と静止とはまったく異なったことであるということです。
 このことがもたらす意味がどのようなことであるのかということを調べるために,ゼノンの逆説を題材に設定しました。そしてまず,第二の逆説から考えていきました。これは文字通りに受け取れば,アキレスが亀に追いつくことができないということの証明ですが,ゼノンがこの逆説に込めた意味というのは,数列の稠密性を導入すればこのような不条理が生じてしまうから,数列は稠密ではないということを示すことであったと思います。
 第二の逆説を前提と結論というふたつの部分に分けて考えてみると,前提は正しいけれども結論が誤っているというように受け取れます。したがって結論の変更,すなわち,ゼノンの前提がそのままであったとしても,アキレスは亀に追いつくことができるし,また追い越すことができるという論理を設定することが,この逆説を解消する最良の方法であると思えます。そこでそのための方法として,数列の稠密性の排除を行ってみることにしました。
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富山記念&皮肉

2008-06-24 21:10:20 | 競輪
 富山記念は小嶋選手が大本命となる筈であったのですが,よもやの二次予選敗退。今日の決勝(動画)も混戦ムードとなりました。
 前受けは村上選手。3番手に松崎選手,5番手に松田選手,7番手から三宅選手という周回に。まず残り3周から三宅選手が上昇し,村上選手を叩くと,松田選手も上昇していき,残り2周のホームで三宅選手を叩いて前に。そのままほぼ流すことなく一列棒状で打鐘を迎え,松田選手の先行となりました。
 最終ホームから村上選手が巻き返しの構えをみせましたが,これはタイミングが悪かったようでまったくといっていいほど車が出ず。絶好の3番手となった三宅選手が,一旦は車間を開け,追いつくスピードでそのままバックから捲り発進。一度は前に出ましたが,松田選手の番手から発進した石毛選手が内から再度交わし,そのまま緩むことなく優勝。8番手になってしまった松崎選手が内から最後は三宅選手の外に出て2着。石毛選手の後を追う形となった西村選手が3着でした。
 優勝した千葉の石毛克幸選手は2004年の小田原記念以来となる久々の記念競輪制覇。今日はきっぷよく先行した松田選手の功績大ですが,自身も前回の函館記念で2着に入るなど,調子を上げてきていたのではないかと思います。

 明日は大井で帝王賞です。難しいですがフリオーソ◎とボンネビルレコード○の2頭を上位視。続くのがワンダースピード▲で,チャンストウライ△,ルースリンド△,コウエイノホシ△まで。

 電子の位置が確率でしか表すことができないというのはおかしい。そのときにアインシュタインが発した有名なことばが「神はサイコロを振らない」でした。自然のうちにはどの目が出るか分からないような,サイコロを振るような事柄は生じない。むしろすべては神の必然性によって生じるのだから,電子の位置もどんな場合でも確定できるのでなければおかしいとアインシュタインは考えたわけです。
 もちろんこのとき,アインシュタインがいっている神は,スピノザの哲学でいう神,すなわち第一部定義六で示されている神であると考えていいでしょう。確かにアインシュタインは,単に物理学者として量子力学のこの考え方に反対したのではなく,そこにはスピノザ哲学から影響を受けた,哲学的背景があったのだろうと思います。
 ところが,スピノザの哲学の実在論というのをよく検討してみれば,電子はおろか,運動している物体についてはそれがどんな物体であろうと,むしろその位置を特定することはできないという結論が出てくるのではないかというのが僕の考えです。電子の位置を確定できないという結論は,その思想的背景はまったく異なっているにしても,むしろこのスピノザの実在論の結論と親和性があるように思えます。
 スピノザの哲学に依拠して量子力学に反論したアインシュタイン。しかしむしろ量子力学の結論の方がスピノザの実在論の結論と親和性があるというのが,僕にはどことなく皮肉めいて感じられるのです。
 このテーマはこれで終ります。明日からまとめます。
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順位戦展望&アインシュタイン

2008-06-23 19:35:39 | 将棋トピック
 16日と17日に指された名人戦第六局で羽生善治新名人が誕生。これで今期の順位戦参加メンバーが決まりました。すでに開幕していますが,ここで今期の展望をしておきます。
 まずA級。ここはだれが挑戦者になってもまた降級してもおかしくありません。ということで期待というか希望込みで佐藤康光二冠を挙げます。羽生名人と佐藤二冠は土曜の棋聖戦までで135局。しかし名人戦では対決がありません。このふたりの勝負を名人戦という舞台で見たいという意味での個人的希望。佐藤二冠は17日に初戦を戦い,最後は見事な即詰みに仕留めて好発進しています。
 B級1組渡辺明竜王と久保利明八段のふたりが有力と思います。ここは全12局という長丁場ではありますが,久保八段が連勝発進となったのは大きそうです。
 B級2組。僕が有力と思うのは3人で,橋本崇載七段,阿久津主税六段,松尾歩七段。このうち橋本七段と阿久津六段が初戦であたり,これは橋本七段が勝ちました。3回戦では松尾七段と阿久津六段が対戦します。
 C級1組で僕が最も注目するのは休場明けの宮田敦史五段。順位戦は長期にわたる戦いの上,持ち時間も長く,体力面には不安がありますが,力はこのメンバーでは上と思います。ただ順位最下位で初戦の負けは痛い。もうひとりは飯島栄治五段を上げておきますが,このクラスは大混戦になりそうな予感がします。
 C級2組は人数も多く,昇級の3人をぴったりと当てるのは至難の業でしょう。僕が注目するのは豊島将之四段,糸谷哲郎五段,佐藤天彦四段の3人です。このうち,豊島四段と佐藤四段は白星スタートでしたが、糸谷五段は負けてしまいました。
 これも展望があれば書き込んでおいて下さい。終了後の3月に回顧しますので,そこで取り上げます。

 明日は富山記念の決勝です。並びは松田-石毛で東日本,村上-志智の近畿中部,松崎-有賀の北陸,三宅-井上-西村の中国四国。これは石毛選手が狙い目かも。

 電子あるいは光の運動と位置に関する結論に敢然と反旗を翻した物理学者がいました。それがアインシュタインです。このあたりのことは,今回のテーマそのものとは直接的に関係するわけではないのですが,スピノザの哲学全体との関係で興味深いエピソードですので,ここで紹介しておくことにします。
 アインシュタインがこの量子力学の結論に不満を感じたのは,電子の位置が確率でしか表すことができないとされたからでした。アインシュタインは,何らかの公式を用いることによって,これをきちんと示すことができる筈だと考えたのです。
 アインシュタインがこのように考えた背景には,自然というのはある必然性,ないしは法則によって貫かれているものであるから,そうした法則というものを発見することができれば,どんな事柄も正しく示すことができるというアインシュタイン自身の信念がありました。この信念は,物理学的のもの,あるいはもっと広く科学的なものというより,哲学的なものであるといえるかと思います。
 実はアインシュタインは,同じユダヤ人ということもあったと思いますが,スピノザ哲学の信奉者でした。あるいはスピノザ主義者であったといっていいかもしれません。アインシュタインの信念の背景には,たとえば『エチカ』でいうなら,第一部定理二九の,自然のうちには偶然なものはなく,すべてが神の必然性によって決定されているという考え方があったといえるでしょう。このことからアインシュタインは,電子の位置にも確率のような偶然性が入り込む余地はないと考えたわけです。
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峻峰剱賞&親和性

2008-06-22 19:06:24 | 競輪
 富山記念2日目優秀(動画)の峻峰剱賞。徹底先行タイプが不在という選手にとっても予想する側にとっても難しい一戦となりました。
 並びですが関東は山口に小橋正義がつける形となって4分戦。前は小橋秀幸選手。志智選手が3番手,5番手に石毛選手,8番手に山口選手という形から,山口選手が残り2周のバックで3番手まで上昇,志智選手は引いていきました。ここを外から石毛選手が上がっていき,打鐘ではこのラインが青森まで叩ききって先行。青森,関東,中部で一列棒状でしたが,ホームで志智選手が山口選手の内へ斬り込み,そこから外へ出して捲り発進。有賀選手は離れました。小橋秀幸選手は合わせられず,飯田選手の牽制も凌いで志智選手が捲りきって1着。飯田選手の牽制に乗じるように志智選手に切り替えた法月選手が2着。山口選手は不発でしたが,小橋正義選手が大外を伸びて3着になっています。
 志智選手は道中は失敗した感じもありますが,いいタイミングで発進していき,そこからは強かったです。ラインが3人ということで石毛選手が先行になったと思いますが,現状は1周半の先行では厳しいようです。ただ,叩いてくるようなラインがあったとも思えませんので,もう少しゆっくり踏んでもよかったかもしれません。

 光なり電子なりを粒子として考えることがそれらを静止したものとしてみる視点であり,波として考えるということがそれらを運動しているものとしてみる視点であるという,運動と位置に関する僕の哲学的仮説が正しいとすれば,量子力学が,電子を波として考える場合にはその位置を確定することができないと結論付けていることが,実はスピノザの哲学における実在論とある親和性を有しているように僕には思えます。なぜならこれは,電子が運動している限りでは,その電子が存在している位置を確定することができないという意味を示すのですが,スピノザの実在論においては,運動している物体はある特定の位置を占めないために,それがある位置にあるということはできないということになっていて,このふたつの結論の間には似た部分があるように思えるからです。
 もちろん実際には,量子力学はそうした電子の位置を,確率で示そうとします。たとえ確率ではあってもそれを示そうとすることは,運動している電子の位置を示すことができる,あるいは別のいい方をするなら,運動している電子もある特定の位置を占有していると基本的には考えていることになります。しかしこれはあくまでも量子力学を哲学的観点から考察した場合に生じてくる帰結であって,単に量子力学としてみるならば,電子の位置はやはり確定できないのです。そしてスピノザの実在論の立場からすれば,それは確定できない方が自然であるということが帰結してくるのです。
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棋聖戦&運動と位置

2008-06-21 20:41:31 | 将棋
 羽生善治名人は月曜・火曜と山形で名人戦を戦い,新名人に。木曜が東京で王位戦挑戦者決定戦。そして今日が愛知で棋聖戦第二局ですから大変な日程です。
 佐藤康光棋聖の先手。▲7六歩△3四歩▲2六歩に△3三角の趣向。以下,角交換から後手が四間飛車。先手は▲7七玉~▲8八玉のルートで穴熊。後手は飛車を2筋に振ってから銀冠の持久戦。火曜に佐藤棋聖が順位戦で指したのと似た形に落ち着きました。
 観戦は43手目からで,その直後に最初の勝負どころがやってきました。
           
 4八の銀を5七に上がったところ。対して後手は△4七角の打ち込み。開戦は歩の突き捨てからといいますが,この将棋はそれがないまま中盤の戦いに入りました。
 ▲5七銀と上がったからには角を打ち込まれても大丈夫と考えていたのだろうと思うのですが,ここで先手は1時間19分も考えました。こんなに考えるのは何か誤算があったのではないかと推測します。▲1八角は第一感の手。対して後手も50分考えて△5五歩。以下第2図のように進展。
           
 ここは駒得の上,押さえ込まれている形でもありませんから先手が優勢でしょう。しかしここで▲1四歩とは驚きました。後手が一歩も渡さないという姿勢で指していたので,取りにいったもの。しかしここから1筋での折衝は後手が得した感じ。とくに△1七香成としたのがいい手だったと思え,第3図となっては先手ピンチにも思えました。
           
 5筋の先手の2枚の角と飛車がいずれも当たりになっているというきわめて珍しい局面。ここから▲4九飛△5五金▲3四角△6六歩▲4四飛で第4図。
           
 こうなってしまえば先手優勢がはっきりしました。この間に角を1枚ただ取られたのですが,その前は先手の角得でしたので駒の損得はありません。飛車が世に出たのが大きすぎます。第3図からわずか5手で急転直下の感。ここから6七で清算して再度△6六歩と打ち,△6七角と打ったのも,仕方ないのかもしれませんがあまり有効な順ではない感じ。先手は▲7四歩。
           
 ここで後手が卒然と投了。何が驚いたってここでの投了がこの将棋最大の驚き。確かに先手がいいでしょうが,先手はすでに1分将棋でしたので,第一局で投了した局面に比べればまだやりようがありそうな感じです。
 第一局,第二局と中盤で差が開いてしまいはっきりとした終盤がないまま羽生名人が投了。珍しく不出来な将棋が続いてしまった感じ。逆に佐藤棋聖は2連勝と棋聖7連覇に王手が掛かりました。第三局は7月2日です。
 ここからは追記です。
 まず羽生名人は,第1図の後,長考の△5五歩に▲4五歩と突かれた局面では形勢を損ねたと感じられたようです。実は△5五歩の局面の僕の第一感は△6五桂でしたし,▲4五歩に△5三銀と引いたのも意外に思えました。羽生名人の選んだ順が最善であるとしたら,そもそも△4七角と打ち込んだのが無理だったということになります。逆にいえば佐藤棋聖がすぐ指せそうな▲1八角に長考したのは,凄みを感じます。
 渡辺竜王は第2図からの▲1四歩が攻めを繋げる好手であったといっています。この▲1四歩は普通に考えて見当違いの方向にも思えるところ。佐藤棋聖は第2図の一手前,▲5五角と出るところで少し時間を使っていて,そのときに発見したものと思いますが,よくこんなところに目がいくものだと思います。
 佐藤棋聖は第2図と第3図の間,▲5四歩と打ったところで優勢を確信したとのこと。したがって第3図は押さえ込まれそうにも思えるのですが,実際には先手が優勢で,佐藤棋聖自身も自信があった局面ということになります。

 明日は富山記念2日目優秀の峻峰剱賞です。並びは僕の予想ですが,小橋秀幸-伊藤の青森,石毛-飯田-法月の南関東,志智-有賀の中部は間違いないでしょう。目標のない小橋正義と山口の関東がどう出るかは分かりません。調子よさそうな石毛選手で考えたいところです。

 もうひとつ,量子力学との関係では,運動と位置に関する事柄にも,ひとつ哲学的な観点から考察しておきたいことがあります。
 量子力学は,電子の位置とその電子のエネルギーは同時には確定することができないというひとつの結論があります。電子の位置を確定するべく調べると,その運動量は分からなくなり,逆に電子の運動量を調べると,今度は電子の位置が分からず,この場合は電子の位置は確率として,ある位置に何%,別の位置に何%というように示されるとのことです。
 これとは別に,光には粒子としての性質と波としての性質の両方があるということはよく知られています。これは電子も同様で,電子というのはあるひとつを単独としてみれば粒子としての性質をもつのですが,それが大量になると波としての性質をもつことになります。
 このとき,量子力学の側からすればとんだ見当外れのことをいっているとわれてしまうのかもしれませんが,僕がこれを哲学的な観点から考察すれば,光なり電子なりを粒子としてみるというのは,それらを静止しているものとしてみるという観点であり,それを波としてみるというのは,光や電子を運動しているものとしてみるという観点なのではないかという気がします。もちろんこのとき,僕がいっている運動ないしは静止というのは,第二部自然学①公理一の新しい意味における意味での運動と静止です。
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北海道スプリントカップ&連続的瞬間移動

2008-06-20 19:39:13 | 地方競馬
 3歳牝馬の身でありながら古馬混合の地元重賞であるエトワール賞を制した北海道のラブストレングス。この馬のスピードが重賞でどこまで通用するのかということが,昨日の北海道スプリントカップ(動画)で僕が最も注目していた点でした。
 発走ではラブストレングスが先手を奪えそうでしたが,内からタイセイアトムとジョイフルハートが追ってきて,控える感じに。ジョイフルハートの先手となり、この3頭を外からアグネスジェダイ,内からダイワメンフィスが追っていきました。
 ジョイフルハートの逃げ足は快調で,直線に入るところでは後ろを引き離す感じに。ラブストレングスは後退,タイセイアトムも伸びを欠き,その外に出てきたダイワメンフィスが上がってきましたが,ジョイフルハートが逃げ切って優勝。2着にダイワメンフィス。さらにタイセイアトムの内からステキシンスケクン,外からアグネスジェダイが伸び,アグネスジェダイが3着となりました。
 優勝したジョイフルハートは一昨年10月のエニフステークス以来の勝利。これが9勝目で,重賞は初制覇。そのエニフステークス以後,持ち前のスピードが影を潜めている感じでしたが,5ヶ月ぶりの前走,栗東ステークスで2着し,復調の兆しを窺わせていました。平坦の1000メートルはおそらくベストの条件。坂のあるコースにいってどうかがこれからの問題になります。
 武豊騎手は一昨日の関東オークスに続き連日の重賞制覇。北海道スプリントカップも一昨年昨年に続く3連覇で3勝目。小野幸治調教師はこのレース初制覇です。
 2着のダイワメンフィスは中央オープンから北海道転入の3戦目。ダートの1000メートルには59秒0という時計があり,これだけ走れる下地はありました。今後も注目していく必要がありそうです。

 明日は棋聖戦五番勝負第二局。第一局を後手で勝った佐藤康光棋聖,先手で落とした羽生善治名人。どちらにとっても重要な一局となります。

 競輪は明日から富山記念が開催されます。ここは小嶋選手で断然でしょう。

 時間P,Q,Rがあって,それぞれの間にはもうそれ以上の隙間がないものとします。そこで物体Aが,PのときにはXにあり,QのときにはYにあり,かつRのときにはZにあるとしましょう。これが物体Aが連続的に瞬間移動をするということの意味になります。
 このように考えれば,物体Aは確かに,XからYへと,またYからZへと,それぞれ瞬間移動したということができるのではないかと思います。なぜならこれは,物体AがXからYを通過してZへと運動したということとは,ある決定的な相違があるからです。すなわちそれが,AはQのときにはYにあったということです。この言明はQという時間にAがYで静止していたということを意味するのであって,運動していたということを意味する言明ではありません。よってこの場合,AはXからZへと運動したのではなく,むしろXからY,そしてYからZへと,ただ静止している位置だけを変えたということになり,これは瞬間移動にほかならないからです。
 このように,瞬間移動について形而上学的に考察すると,瞬間移動する距離がどれくらいであるかということはあまり関係がなく,むしろ瞬間移動する間の時間がどれくらいであるのかということが重要な要素になってきます。僕はこのように連続的な瞬間移動を考える限り,論理的に物体が瞬間移動をするということが不可能であるとは考えません。ただ,もしかしたら量子力学がこの瞬間移動を考えるときに,実は運動している物体の位置も特定できるということを前提とし,移動する距離との差異を考察することによって瞬間移動を定義付けているのではないかという疑念は,拭うことができません。
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王位戦&瞬間移動と運動

2008-06-19 19:35:59 | 将棋
 王位戦はいくつかの新聞社が連合して主催しています。北海道新聞はそのうちの一紙で,今日の挑戦者決定戦の中継はこの北海道新聞の判断によって行われました。同じく王位戦を主催する西日本新聞もそうなのですが,こうした地方紙のネットへの取組みは,全国紙を上回るものがあると思います。
 振駒で先手は羽生善治名人。相掛りに。序盤のポイントとなったのは第1図
           
 ここで△1四歩と受けずに△5四銀と出たので,先手は▲1五歩と突き越し,△6五銀以下,後手から先攻する将棋に。僕の印象では橋本崇載七段は受け将棋ですので,こうした展開は少しばかり意外でした。将棋は第2図へ。
           
 先手が二歩損した代償に馬を作ったという分かれ。8筋方面を後手が押さえているので後手がよく見えるのですが,先手が一歩を手持ちにしていたのがむしろ大きかったようです。ここから▲6五歩と合わせていきました。観戦はこの後の第3図から。
           
 ぱっと見て善悪は分からなかったのですが,この時点の残り時間が先手の1時間28分に対して後手は20分。この差は大きく,局面うんぬんではなく現実的に先手有利でしょう。それにしてもここからの先手の攻めの流れは素晴らしく,あっという間に後手を投了に追い込んでしまいました。投了の局面,まだ△8七歩成と指すのかと思いましたが,やはり現実的な駒の損得が大きすぎるということでしょう。
 これで羽生善治名人が深浦康市王位への挑戦権を獲得。昨年とは立場を入替えての再戦。昨年は最終局までもつれこみ,その第七局将棋大賞の名局賞に選出されるほどの大熱戦に。今期も同様の熱い戦いに期待。挑戦手合は2日制で、第一局は7月14日と15日です。

 物体がAからBへと瞬間移動するということは,あるそれ以上の隙間のない時間であるPとRとを設定し,たとえばPのときにはAにあった物体が,RのときにはBにあるということを意味します。このとき,PとRの間にはもうそれ以上の隙間がないとしても,AとBとの間には何らかの隙間があることが可能なので,これが瞬間移動とみなされるということになります。しかしこのように考えてみれば,物体はこれと同じ仕方によって,AからBへと運動することも可能であるということになります。
 というのは,PとRの間にはもうそれ以上の隙間がないということは,PとRの間にどこに物体があるのかということについてはもうそれを問うことはできないということになるのですが,第二部自然学①公理一の新しい意味に依拠する限り,運動している間は物体はそれがどこにあるかを問うこともできないということになっているからです。したがって,AとBとの間にはいくら隙間があるとしても,とくに距離に関しては数列の稠密性を導入するならば,この隙間は無限にあることになるのですが,いくらその間に無限に多くの地点があるとしても,それらの地点を物体が次々と位置を変えていった地点なのだと考えれば,この瞬間移動は運動にほかならないということになってしまうからです。
 したがって,単に物体がAからBへと瞬間移動するということだけを形而上学的に考察してみると,どうもこの瞬間移動と運動との間に,厳密な相違を見出すことができないように思われます。そこで今度は,連続的な瞬間移動について考えてみることにします。
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関東オークス&第二の逆説との関係

2008-06-18 21:08:15 | 地方競馬
 白毛馬ユキチャンの出走も注目の的であった今晩の関東オークス
 プロヴィナージュの逃げも考えられたところですが発馬が悪く,カレイジャスミンの先手。発走後の直線でユキチャンが2番手に上がり,トミノプラネットとマサノミネルバが続きました。1周目正目に入り,ユキチャンがかなり外に出してきましたが,カレイジャスミンのペースが上がらなかったので1コーナー手前ではこちらが先手を奪う形に。2100メートルですので最初の1000メートルのラップが分かりませんが,ペースだけでみればハイペースの部類。ただしユキチャンが先頭に立ったあたりは最もラップが遅くなっているところなので,むしろ楽だったのではないかと思います。
 向正面に入りブライズメイトが仕掛けていってペースアップ。マサノミネルバ,トミノプラネットの順で脱落しましたが,ユキチャンはかえって後ろを離す形に。カレイジャスミンの外からブライズメイトが懸命に追いますが,脚色の差は歴然。ようやく追い上げてきたプロヴィナージュがブライズメイトを交わして2番手に上がりますが,ユキチャンには関係なく、悠々と8馬身もの差をつけて優勝。プロヴィナージュが2着で,最後は一杯となったものの,ブライズメイトが3着を確保しました。
 優勝したユキチャンは3月終りのミモザ賞以来の3勝目で重賞初制覇。父はクロフネ。芝でもそのミモザ賞を勝っていますが,ダートの方が良さそう。やや掛かる感じですので,距離も本当はもう少し短い方がいいかもしれません。武豊騎手は2003年以来となる関東オークス2勝目。後藤由之調教師は関東オークス初制覇です。
 白毛馬が重賞を勝ったのは日本競馬史上初。そういう意味では今日は歴史的な夜でしたし,何よりルックスが美しい馬で,ニューヒロインの誕生となりました。

 明日は王位戦の挑戦者決定戦。対局するのはそれぞれのリーグを勝ち上がった羽生善治名人と橋本崇載七段。過去の対戦はNHK杯での一局だけで,これは羽生名人が勝っています。

 また旭川では北海道スプリントカップも行われます。これはジョイフルハート◎,タイセイアトム○,アグネスジェダイ▲の3頭に,ラブストレングス△がどこまで食い込めるか。

 ゼノンの第二の逆説において,アキレスが亀に追い付き,また追い越すということを可能にするために,時間の稠密性の排除というのを行ってみたことがありました。それによれば,もしもこれを行えば,アキレスの運動も亀の運動も非連続的なものになってしまう,すなわちアキレスも亀も運動の途中でワープをせざるを得ないということが帰結してしまうということが明らかになり,第二の逆説に対する反駁としてのこの試みというのは完全に失敗しました。しかるに,今回の物体が瞬間移動をするために可能である条件というのは,まさにこのときにアキレスと亀の運動に関して結論されたのと同じことになっているということになります。
 ただし,瞬間移動は継続的な静止状態における静止位置のみの変化を意味するわけですから,別にこれが非連続的なものであったとしても問題ありません。むしろアキレスがワープするとか亀がワープするというのは,ある意味ではアキレスや亀が瞬間移動するということを主張しているに等しい面がありますから,それ自体でみるならば,むしろこの結論は瞬間移動に関係する結論としてはむしろ正しいといえるのだろうと思います。物体が瞬間的にAからBへと移動するということと,物体がAからBへとワープするということは,現実的に同じことをいっていると僕は考えるからです。
 したがってこの点に関しては瞬間移動について何らの不自然な点は生じていないと僕は思います。もしもここに不自然な点があるとすれば,それはこの瞬間移動を,運動との関係で考えてみた場合に生じてくると思うのです。
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熊本記念&瞬間移動の場合

2008-06-17 19:54:24 | 競輪
 直線が長ければそれだけ紛れが生じやすくなるのが道理。すなわちラインで決まる可能性がそれだけ減ることになります。そういう意味では日本一直線が長い熊本競輪場は,日本一車券の難しい競輪場ということになるのかもしれません。今年の記念競輪は今日が決勝(動画)でした。
 Sは合志選手で荒井選手の前受け。4番手に小嶋選手,内藤選手は6番手に入り,7番手から平原選手で周回。
 平原選手の上昇は残り2周のバックからで,打鐘で荒井選手を抑えると,ホームから小嶋選手がさらに抑えたのですが,流したので外から荒井選手,内から平原選手にも来られ,バックでは最後尾まで後退してしまいアウト。先行は荒井選手で平原選手は内の3番手を粘る形。残り半周から業を煮やした後閑選手が自力捲りをうったのですが,ここで平原選手が松本選手を押し上げ,このあおりで後閑選手が落車し,平原選手は失格。結局,荒井選手の番手から地元の合志選手が抜け出して優勝。平原選手の運行で開いたインを伸びてきた諸橋選手が2着に届き,逃げた荒井選手は3着。
 優勝した熊本の合志正臣選手は,一昨年の全日本選抜などを勝っていますが,記念競輪は2004年11月の一宮記念以来の2勝目。昨年は不振の1年でしたが,今年は日本選手権でも2着になるなど復調。今日は展開の利が大きかったですが,地元での嬉しい記念競輪制覇となりました。

 明日は川崎で関東オークス。あまり当たる気がしませんが中心はプロヴィナージュ◎。カレイジャスミン○,マサノミネルバ▲。それからユキチャン△とブライズメイト△。

 瞬間移動というのはあくまでも運動ではなく,継続する静止状態における静止位置のみの変化と考えられるわけです。よって,第一の逆説の場合と同じ方法では,ある物体が永遠に瞬間移動をすることが不可能であるという矛盾を解消することができません。むしろ物体がXからYへと瞬間移動するというなら,XにおいてもYにおいてもその物体は各々の位置を占有していなければならないからです。よって時間が稠密であると考えられる限り,論理的には一切の物体は瞬間移動をすることができないということが帰結すると僕は思います。
 そこで物体が瞬間移動をするためには,少なくとも時間の稠密性についてはこれを排除しなければならないということになります。すなわち,たとえばPという時間に物体がXからYへと瞬間移動するためには,Pの直前,もうそれ以上は一切の隙間がないような直前という意味のRという時間がなければならず,そして時間がRのときにはXにあった物体が,時間がPを迎えたときにYにあるということによって,はじめてこの物体が瞬間移動をしたということができるようになるわけです。
 確かにこれで物体が瞬間移動をすることが可能であるという結論を引き出すことができました。ところが,こうして引き出された結論には,まだ不自然な点があるように僕には思えるのです。
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竜王戦展望&第一の逆説の場合

2008-06-16 19:27:21 | 将棋トピック
 今期の竜王戦は,12日に4組の決勝が行われ,これで渡辺明竜王への挑戦者を決めるトーナメント表も完成しました。今日はこれを展望してみようと思います。
 まず左の山ですが,やはり本命は羽生善治二冠ということになるでしょう。羽生二冠にとっては,丸山忠久九段に比べれば深浦康市王位の方が分が悪いので,そちらの方が難関かもしれません。逆に丸山九段にしてみれば,羽生二冠より深浦王位に出てきてもらった方が戦いやすいでしょうか。そしてもうひとつの注目点が,最初に当たる糸谷哲郎五段と豊島将之四段。共に将来を嘱望されるふたりの注目の一戦。12日の新人王戦でもこのふたりは当たり,豊島四段の勝利。糸谷五段の雪辱なるかはもちろんですが,この勝者がどこまで旋風を巻き起こせるかにも注目です。
 右の山はだれが出てきてもおかしくないと思える混戦模様。注目されるのは山崎隆之七段と阿久津主税六段ということになるのでしょうが,僕はこちらの山からは郷田真隆九段の名前を挙げておくことにします。
 今年は左の山から挑戦者が出ると予想。ということで本命は羽生二冠,続いて深浦王位,丸山九段と展望します。当たっても何もでませんが,何か展望があれば書き込んでおいてください。挑戦者決定のエントリーで振り返ることにします。

 明日は熊本記念の決勝です。並びは平原-後閑-諸橋の関東。小嶋には吉永。荒井-合志-松本の九州。内藤は単騎。関東勢で考えたいです。

 第一の逆説というのは運動に関係する逆説なので,僕が第二の逆説の場合に示したのと同じ方法でこれを反駁することができます。すなわち,たとえばランナーはゴールするまでに中間地点を通過する必要はありますが,その地点は占有しなければならない地点ではなくて,単に通過する,あるいは次々と変化しつつある地点のひとつとしてのみランナーには現れるからです。確かに,数列が稠密であるならば,中間地点は無限に現れ,すなわちランナーが通過しなければならない地点が無限に現れるので,このことをもってゼノンはランナーがゴールに到達できないというかもしれません。しかしそれは成立しないのです。なぜなら,ある地点を占有する,すなわちその地点において静止するということの意味は,その地点において少なくとも一定の時間が経過するということを意味します。逆にいえば,ある地点を通過するということは,その地点においては時間が経過しないということ意味になります。というか,あらゆる地点において時間が経過しないからこそ,運動中の物体はそれがどこにあるかを特定することができないわけです。よっていくら中間地点が無限に生じたとしても,ランナーは無限に多くあるそれらのいずれの地点に関しても,時間を経過する必要がないので,このことはランナーがゴールに到達するための障害とはならず,よってこの論理によっては,第一の逆説は成立しないということになります。
 実際には,第一の逆説はこのような方法を用いずとも,別の方法でそれが不条理であるということを示すことができるかもしれません。しかし今は,瞬間移動との関連でこれを考察していますので,こうした方法で証明しました。重要なのはこのとき,第一の逆説は運動を扱っているからこそ,それが不条理であるということを証明できたという点にあります。
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