スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

パートナー&第四部定理三五

2007-04-23 21:24:43 | NOAH
 開幕戦で首尾よくGHCタッグ新王者になった秋山選手と力皇選手のチームは,最終戦で高山選手を相手に防衛戦を行いたい意向を示していましたが,高山選手はこれに応じました。注目されたパートナーも,かつて税金泥棒といった杉浦選手で決定。高山選手と杉浦選手はタッグを結成する機会も多く,その発言もいわば愛情の裏返しでしょうから妥当なところと思います。
 決め手となったのは21日の広島大会。この日も高山選手と杉浦選手が組んで,秋山選手と潮崎選手のチームと対戦。杉浦選手に足首固めを決められた秋山選手を救出すべく潮崎選手が入ると高山選手がエベレストジャーマン。これで潮崎選手はダウンしてしまい秋山選手が孤立。連携から最後はオリンピック予選スラムで杉浦選手が秋山選手から3カウントを奪いました。この日は放送の解説が力皇選手で,試合後も杉浦選手はかなり挑発していましたが,力皇選手が絶句せざるを得ないほどの試合内容でした。
 杉浦選手はヘビー級でデビューして,ウエートを落としてジュニアに参戦した変り種。昨年暮れまでGHCジュニアの二冠王に君臨していましたが,暮れにゼロワンMAXの高岩選手にシングル王者を奪われると,金丸選手と保持していたタッグ王者も年明けに外国人チーム相手に失冠。しかしこれを契機に再びヘビー級に転戦するようです。楽しみなタイトル戦は28日の日本武道館大会で行われます。

 ここまでは第四部定理三と第四部定理四に依拠することによって,人間というのは受動的であることから逃れられないという点に注目し,その観点から責任という概念notioがどのようなものであり得るのかということを考察してきました。あくまでも真理の追及という側面からですが,これについてはひとつの結論が得られたと思いますので,最後に一応,人間がもしも能動的である場合には責任という概念はどのようなものになるのかということを探求しておくことにします。そこでその取りかかりとして,第四部定理三五から始めます。
 「人間は,理性の導きに従って生活する限り,ただその限りにおいて,本性上常に必然的に一致する(natura convenire)」。
 この定理Propositioの意味に関しては難しい部分はまったくないのではないかと思います。
 人間が能動的である場合と受動的である場合とで,何が最も異なるかといえば,第三部定理五一から,人間が受動的である場合には,個人の本性というのは各人において異なるわけですが,能動的である場合にはそれが一致するということです。すなわち,人間の本性naturaが各人において一致する場合,責任という概念はどのようなものであるのかということを考えるのが,能動的である場合の責任という概念のあり方を考えることになるのです。
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