ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

流行り

2014年12月19日 02時10分00秒 | 日記
そういえば昨日はサッカーの話題でしたが、サッカーパンツにも流行がありますね。
今はちょいと長めで、ま、バーミューダに近い感じです。

私の20代の頃、木村和司選手が活躍していた頃の日本代表はピッチピチの短いパンツ。
高校生の頃は長くも短くもなく・・・・・

野球のストキッキングの上の仕様も変遷しています。

ワインの世界も色々変っていますね。

例えば「タブリエ」-前掛けも長いのが流行った時代、短めの時代があり、今は全般的に短めかな・・・・・

我々にとって一番の道具であるティルブション=ワインオープナーも昔とは違います。

私のこの業界に入った頃=20の頃はいわゆる片手で持つソムリエナイフは貴重なもので上司や先輩(ソムリエでなくウェーター)は大きな両手式のものをゲストのテーブルまで持っていて位です。
ま、それは置いておくとして・・・・
ソムリエナイフはドイツのゾーリンゲンのヘンケル社のものを持つのが憧れでした。
手に入れるなり、ナイフやスクリューの部分をいじめる様に動かして片手で使えるように、つまり「慣らし」をして自慢していたものです。

それからスペイン製ダブルアクション式のテコの部分が二段になったものが流行り、田崎眞也さんが使っているという事でフランスのシャトーラギヨールの時代になります。
その値段はヘンケルどころではなく「早く買いたい!!!!!!!」と頑張ったんですね。

今はどうか、というと百花繚乱の時代です。

ソムリエの職場がフレンチだけでなくイタリアン、バー、和食、中華、アジア料理etcと多岐に亘り、給与も様々。
高いのを持つ人もいれば、ワイナリーのオマケ的なのを使っている人も多いですね。
またスクリューキャップのワインも増えていますから、ソムリエナイフの位置付けも低くなっているかも知れません。

ちなみに私2003年に柴田書店からでた「ワインの事典」(今は初版はありません)でソムリエナイフの研究を書いています。
高いから良いんではなく、安くてもいいものはいい。
或いは頻度によって良さは変る、的な事を書いています。

これまで100タイプを超えるソムリエナイフを少なからず試してみました結果です。

ちなみに今はシャトーラギヨールですが、理由は使用頻度が高いので「手が痛くないシェイプ」という事だけです。


自分の仕事の道具ですから最適なものを選ぶ、というのは大事でもあり面白くもあります。
沢山のものを試すことは難しいかもしれません。私は時代に恵まれていましたから出来ましたけど・・・・



そう言っている内に時代は進み「へええ。こんなのがあるんや!!!」ってなソムリエナイフが登場するかもしれません。


私の楽しみの一つです。

               樋口誠