ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

甘い?辛い?

2024年06月21日 00時49分06秒 | ワインの事
ワインの甘辛は意外に騙されやすいものです。

糖分が多ければ甘口、少なかれば辛口、という単純な括りでは済まないのですね。

レモンスカッシュは相当な糖分があっても「甘ったるい」とは言われず、むしろ子供には「辛い」と捉えられます。

逆にアルザスのゲヴルツトラミネールなどはデータ上「明らかな辛口」でも「これ、甘いなあ?」「貴腐ワイン?」等と言われます。

ここ2,3年使っている食後用のミード=蜂蜜酒。
ピュアなミードは「すごく甘い」のですが、うちで使っている「スパイスミード」はシナモンやナツメグの香りが甘さをマスクしているようで、同じ糖度でも「甘ったるい」という人はいません。

また酒精強化ワインの場合は・・・
同じ産地・生産者のものでも「赤系」と「白系」では甘さ「感」が違うんです。
産地によっても答えが違いますので一概には言えませんが、面白いものです。

ま、多くの場合「酸」と「香り」に影響されていると言えます。

そして一緒に召し上がっているデザートやお菓子によって甘さ「感」は当然変わります。

「日本男児たるもの甘いものなんて・・・」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、そういう方にこそデザートワインなどを召し上がって頂きたいものです。


さて今日は予約2組4名のみ、明日22日(土)は貸切、23日(日)はテーブルは埋まっていますがカウンターは全空きです。

どうぞよろしくお願いいたします。


            樋口誠

昨日のお客様が経験した話。

2024年06月20日 01時29分08秒 | ワインの事
そむりえ亭では「基本的には」受付けていませんが、まあまあのお店ではワインの持ち込みが出来ます。(そむりえ亭でも事情によってはあり得ます)

その方法=持ち込み料、本数、サーヴ法、グラスの選択etc=も様々ですのはず。

昨日来られたお客様は「ある店の顧客の友人」が持ち込んだワインを飲む機会があったのだそうです。

しかし、一口飲んで諦めて捨てた、と・・・

それは「20年以上熟成のボージョレ・ヌーヴォー」で、当日友人が揺らしながら持参し、休ませることも無く、温度調整をすることも無く抜栓したようです。

ヌーヴォーですから20年以上寝かせて飲む前提ではないのは判っていたようです。

しかし、そこで捨ててしまうほどの状態ではないはず。

私もそういう(古い)ヌーヴォーを試す機会は沢山ありましたが「捨てるほどの状態」は一度もありません。

勿体ない話です。

どうぞ「そういう機会=持ち込み」がありましたら、そのワインを殺さないように扱ってあげてください。
もし、それが出来そうにない店では素直に店のワインを飲んだ方が良いという事だろうと思います。

「そむりえ亭で持ち込みをしたい」という方は一度ご相談いただきたいと思いますが、「これまで幾度となくそむりえ亭の料理とペアリングを経験した人」であって欲しいと思います。


さて今日20日は2組8名のご予約、明日21日はガラガラ、22日は貸切です。

どうぞ宜しくお願いいたします。


            樋口誠

テイスティンググラスと営業用本格?グラス

2024年06月18日 01時21分51秒 | ワインの事
テイスティングでは「ISO規格」と呼ばれるグラスを使います。
これは決して美味しく飲むためのグラスではありません。

しかし、そのワインの性質を知るために「他のワインと同じ土俵で比べる」為には必要だと思っています。

たまに「試飲会でも【そのワインに合ったグラス】で出せばいいやん」的な意見を言う方がいらっしゃいますが、店によってグラスのラインアップは違いますし、そのワインを使う目的も違ったりしますから【合ったグラスの定義】そのものが違うかもしれません。

まずは「ISO規格」でテイスティングし、それが「どのグラスだとどういう違いになるのか?」を試し、「どのグラスだと温度も変えた方が良いのか?」まで考察するのが良いのだろうと思っています。

そむりえ亭の歴代の若いスタッフには仕事終わりに度々経験をさせています。
彼らが巣立つときに身についていてくれることを願います。

さて今日18日はカウンター4席とテーブル一卓の空き=ちょうど半分の埋まり具合、明日はまだまだ空きがあります。
ちなみに22日は貸切です。

どうぞよろしくお願いいたします。


          樋口誠

ワインの勉強も様変わり

2024年06月15日 01時35分15秒 | ワインの事
「様変わり」という言葉が適切かどうかは判りません。

しかし、どの分野でもそうである様にワインの勉強も変わっています。
1:ワインスクールは昔はなく、今はある。
2:ワインの書籍は昔は少なく、今は山の様にある。
3:官能的なテイスティングだった昔と、科学的アプローチの今。
4:日本で試せるワイン生産国は限られていた昔と多様な今。
5:生産地、生産者からのデータ発信が少ない昔と多い今。
等々

単純に比べると今が恵まれているように感じますし、事実そうなんだろうと思います。

ただ「勉強する側の素養やワイン生産地の自然環境」も違っています。
例えば「自然の香りを記憶していた昔」と「自然が遠い」今。
そして、「低アルコールとしっかりした酸」に慣れていた昔と「高アルコールで低酸」の今。
他にも条件が随分違っています。

どちらが良いのか?ではありません。

私の実感として今は「習った文字や化学に添わせるようにテイスティングしている」ように見えますし、世にあるワインのバラエティが増えているのに「高額な珍しいワインに引っ張られている」感が強いのですね。

「どのワイン」でも「美味しい食卓の為」とか「それぞれを楽しむ為」の勉強であって欲しいと思います。
なにしろ恵まれているのですから・・・


さて今日も「ほんのちょっとええワイン」を追加料金なしでコースに入れ込みます。
ちなみに「あるニューワールドの2014年magnum赤」が9杯分、その後は違うものに替わります。(単品でも格安でお出しします)

お楽しみに・・・・

あ、今日15日は土曜日なのにお席は充分あります。
お待ちしています。


           樋口誠

少しセラーが・・・

2024年06月13日 01時42分03秒 | ワインの事
狭くなってきました。

ワインを買い過ぎたわけではないんです。

お祝いで戴いたワインが「まあまあ」の数がありまして・・・

特にMagnumは場所を取るんです。

中には「ごっつい上等やん」というのもありまして、それはそれで暫く休ませようかな?と思っています。

しかし、比較的早めに開けても良さげなものを今日からお出ししていこうと思います。

Magnumに限らず通常ボトルのものもありますので、何か一種類ずつ、コースのどこかに放り込みます。

今日はまず赤で考えます。

少なくても通常のペアリングのものより「ほんのちょっとええワイン」です。

期待し過ぎずにお越しください。

今日13日明日14日も充分に空いています。

お待ちしています。


             樋口誠

ピンチはチャンス

2024年06月11日 01時41分48秒 | ワインの事
言い古された言葉です。

ソムリエにとってのピンチの一つは主に円高と「ウクライナ」「ガザ」での問題を発端とする値上がり。

要素が多すぎて「円高への道」は遠いようです。

特に生産量の小さな=ブルゴーニュやRMと言われるシャンパン、そして評論家が高得点を付けたワインの値上がりは悲鳴が出ます。

中には「なんぼ高くなっても買うで」というお客様はいらっしゃるでしょう。

しかし、根幹を支える多くのお客様は生活を脅かされます。

・・・ですが、実は有名産地や生産者だけがワインではありません。

なにしろ世界中でワインは造られているのです。

無名生産者、生産国、タイプなどを探せば「美味しい」或いは「美味しく感じさせるマリアージュ」を発見できるものです。

私は「当分は値上げしません」と宣言してしまっています。

ですので有名産地や生産者に拘っていられないのですが、面白いことに「悪と思われていた温暖化」が意外に前向きに作用している産地も多く・・・(あくまでも私の推測です)

またビールでもそうである様に「低アルコール化」が活きてきている例もあります。

またボトルの軽量化やダウンサイジングも「そうじゃないワイン」の中に多数見つかります。

「安物を探す」ではなく「高すぎない中に価値を探す」と言う事です。

元来ワインは「多様性」に魅力があるのですが、ブランド志向に(特に日本では)傾いていたのでしょうね。

ピンチはチャンス。

いい機会です。


さ、今日はお休みを頂戴し、明日12日から鋭気を充電して頑張ります。


             樋口誠

店と自宅で・・・

2024年06月06日 01時30分14秒 | ワインの事
よくお客様が言うセリフは「同じワインを自宅で飲むのと、店で飲むのでは各段に店で飲む方が美味しい」

うちに限らず多くの店で聞かれる話だろうと思います。

「どんな店でも」という訳ではないのでしょうが、ちゃんとしたソムリエの店ならワイン毎の温度設定も変えているでしょうし、グラスも替えている筈。

その先には合わせる料理もアジャスト。

中にはご自宅でも温度・グラス・料理を合わせている方もいらっしゃるかと思いますが、すべてアジャストはしていないようです。


実はそんなに難しいことでもないんです。

お家で出来ることをお話しいたしますので、聞きに来てください。


さて今日6日は予約一組のみ、明日7日はお休みです。

どうぞ宜しくお願いいたします。


           樋口誠

ワインの企画募集します。

2024年05月23日 01時29分04秒 | ワインの事
最近は対面式も復活し、4月は国産のメーカーズディナー

「こっそり」漏らしますと7月9日にもメーカーズディナーを予定しています。
「シャンパン」の生産者の会です。
後日詳細をご案内いたしますので、覚えておいてくださいまし。

しか~し、しかし、6月は企画の予定が無いんです。

以前も募りましたが、また「ワイン系企画」のアイデアを頂ければと思います。
・品種の希望・産地の希望・ヴィンテージの希望
・通常のコース=ワイン6種込,12,000円に幾らくらい追加料金が望ましいか?
などです。

私的には・・・
最近遠ざかっていた「マグナムのちょっとええワイン」 か「まあまあええワイン」2種、通常コースに組込むことが良いのかな?と思っていますが、「いやいや、もっとええのん頼むで」という方がいらっしゃれば考えます。

ちなみに現在在庫の候補となるものを「ぼやかして」記しますと・・・
・ボルドー赤・ブルゴーニュ赤・ブルゴーニュ白・ローヌ赤・シャンパーニュ
・ガメイ(ムーランナヴァン)
・ピエモンテ赤(高め)・トスカーナ赤・スペイン赤・カリフォルニア赤
・日本赤
いずれも現行ヴィンテージより「やや古」のMagnumにて12杯目途

日程としては6月9日、10日頃を候補として考えています。
どうぞSNSのメッセージ機能等でご希望をお知らせください。
一番乗りの方のご意見を優先し、決まり次第ココで発表いたします。
今回の締切は5月28日深夜とします。

どうぞ宜しくお願いいたします。


          樋口誠

「ワインメーカーズディナー」by 金銅さん

2024年04月18日 01時12分36秒 | ワインの事
昨日の「河内ワイン メーカーズディナー」

想像していた通りの面白い展開でした。

こんなこと喋ってええのん?

流石、金銅さん=社長。

「日本ワイン・国産ワイン」の秘密

「河内ワイン」の裏側

勿論、それぞれ(今回の6種)のワインの詳細な説明。


ホテル時代を含めて計4回ほど日本のワインのメーカーズディナーをしていますが、いつも「良かったなあ」と思います。

何故なら「通訳の必要が無い」=「ストレートに伝わり」「時間も無駄にならない」のです。

海外からの生産者のソレも良いものです。

フランス語なり、イタリア語なり、英語なりの「異国情緒」も感じられますし、通訳さんの「絶妙の苦労」も・・・・

しかし、今回の社長の「しゃべくり」は「大阪のワイナリーならではのええ話」でした。

もし、今回の「日本ワイン・国産ワインの秘密」を知りたい方は来店時に「コッソリ」お伝えします。


さて今日18日は半分程(テーブルもカウンターも)空いています。

明日19日はカウンター1席のみの空き。

どうぞ宜しくお願いいたします。


           樋口誠

必ずしも同じワインではありません。

2024年04月14日 00時52分41秒 | ワインの事
そむりえ亭ではワイン6種をペアリングするコースをお出ししています。
既にご存知の方も多かろうと思います。

半月毎に内容は替わりますが、その半月間にペアリングするワイン、「必ずしも同じでない」んです。

同じタイプのワインが品切れという理由、半月のうちに2回目のご来店という理由。
そして「勉強している方なので、珍しいのを・・」という理由。・・・等々

例えば昨日のあるテーブルには「プールサール」という品種のジュラ地方の赤をお出ししました。

過去にも使ったことはありますが、ま、珍しい品種と言って間違いありません。

文字で説明しても仕方ありませんので、ご希望の方は事前に行って頂ければ「コースのどこか」でお出しします。

或いは2次会使いでも大丈夫。

今日もしっかりお席がありますので、是非お試しくださいまし。

明日15日はお休み、明後日16日は満席になりまして、17日は「河内ワイン メーカーズディナー」の開催にて貸切。

明日以降の三日間はご迷惑をお掛けしますが、ご容赦くださいまし。


         樋口誠