ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

昨日の続きの・・・・

2014年12月06日 02時19分27秒 | ワインの事
昨日はバキュヴァンなどでワインを保全する方法で「空気を抜きすぎない」提案をさせて頂きました。

今日は「もっと酸化させましょう!!」と言う提案です。

といっても何度も書いていることですが・・・・



デキャンタと言う言葉があります。
アバウトにはワインを別の器に移すことを指します。

古くは熟成したワインに発生した澱を取り除く為に綺麗な上澄みを別の器に移し取ることを意味していましたが、最近の多くの場合は新しいワインを酸素に触れさせることが主な目的になっています。

或いは温度調整であったり・・・

難しい事はありません。
空き瓶でもペットボトルでも構いませんので移し替えるだけです。
慣れてくると空気に触れさせる「度合」も調整できますね。

が、この方法を「赤ワインの為」と思っている方が多いようです。
実は白ワインにこそ、と言う方法です。

何故なら白(特に北の産地)の方が酸が強い場合が多くミネラルも豊富で「硬い感じ」が否めないのです。
デキャンタ、言い換えるならエアレーション(空気接触)することで円やかで香りも開きます。
是非、実践して欲しいな、と思います。

ある程度以上の価格の物は、それによって「価格の価値」を感じて頂けますよ!!!


しかし、デキャンタを避けたほうがいいワインもあります。
古すぎるワイン、はよく言われることです。
実は「新し過ぎるワイン」も避けたほうがいいですね。
出来立てのワインが日本に到着したばかり、というタイミングです。(ヌーボーなどを除く)

そういうワインは元来味わいが落ち着いていないだけでなく二酸化硫黄が暴れ出した感じがします。それが二酸化硫黄無添加だとしても自然発生のソレが暴れるのです。少なくても私にはそう感じます。

「切らしていたワインの最新ヴィンテージが入荷しました」と言う場合がそうだろうと思います。

出来れば半年は落ち着かせたいなあ・・・・


な~~んて話は難しいですね。

ですが、そういう所がワインの面白さでもあります。
どうぞ体験してみてください。


                         樋口誠