たまには父の事

多くの方がご存知のように母の最期の3年を一緒に暮らしまして、その介護の様子をご報告しておりました。

あれから4年半です。

しかし、このブログに書いているのは母の事ばかりで父のことは「ほぼ」書いていません。

男の親子ってそんなもんだろうとも思っています。

2015年6月に他界して「ご報告」を書いていますが、それっきり。

それでも6月後半になると一応思い出すものです。

実は父には「考え方」に影響を受けていまして、中学の頃に渡された「三木清」さんの数冊の本で小鳥程の脳味噌で少しだけ考えるようになりました。

読書家でも勉強家でも知識人でもありませんが、物事を懐疑的に考えたり、反証を探したり、と面倒くさい思考に至っています。

この2，3日は彼＝三木清さんの「人生論ノート」を読み返していました。

例えば、こんな一節。

【自分では疑ひながら發表した意見が他人によつて自分の疑つてゐないもののやうに信じられる場合がある。そのやうな場合には遂に自分でもその意見を信じるやうになるものである。信仰の根源は他者にある。】

陰謀論やらプロパガンダなどが巷間飛び交うご時世に「ちょっと待てよ」と疑ってみる。

結果的には自分なりの答えを出さないといけない時が来ますが、左右前後の意見や時系列を調べて考えても遅くありません。

コロナ禍では時折「考え方」のようなものを書いていました。

感情的な思想ではなく「こういう場合の私なりの対処は合っているのか？」と問うているつもりでした。

と、いうような事が父が私に残したことかもしれません。

さて今日30日はお休みです。

7月のそむりえ亭を宜しくお願いいたします。

　　　　　　　　樋口誠

2023年7月のスケジュール

当り前のことですが一年の半分が過ぎていきます。

早いですねえ・・・

さて7月のスケジュールです。

5日（水）：お休みを頂戴します。

6日（木）7日（金）：「ちょっとええワイン：magnum編」を開催。←リンク

　　　　　　　　　　リンク先をご覧ください。

　　　　　　　　　　一般営業も致します。

8日（土）：ご予約多めにて残席一組分。

11日（火）：お休みを頂戴します。

17日（月）：お休みを頂戴します。

21日（金）：お休みを頂戴します。

26日（水）：お休みを頂戴します。

30日（日）：お休みを頂戴します。

あ、その前に今日6月29日はまだお席がありますので是非お越しください。

そして、明日6月30日は6月最終のお休みです。

6月最後と7月のそむりえ亭もどうぞ宜しくお願いいたします。

　　　　　　　樋口誠

「ネカフェ」は「ネットカフェ」

「漫喫」（マンキツ）は「マンガキッサ」

そして、そむりえ亭では昨日から「マンガリッツァ」

ご存知の方も多いかもしれませんが「ハンガリーの生きる国宝」と言われる豚の事です。

イベリコ豚などと祖先を同じくすると言われ、一時期は絶滅しかけたものを「国宝」と指定することで現在では回復傾向にあると聞きます。

とはいえ・・・・

そむりえ亭で使っているものはハンガリー産ではなく宮城県産。

ハンガリー政府の策なのだろうと思いますが、なかなか思い切った「生体輸出」によるものです。

なにしろ脂の質が抜群で肉質も良い食感。

「いつまで」と約束できませんが、７月上旬のどこか迄はお出しできると思います。

是非「国宝と言われる豚」をご賞味ください。

あ、今日もお召し上がりいただけます。

　　　　　　　樋口誠

原価設定について

昨日は弊店での価格に関しての心持を書きました。

さて、その価格を如何に設定するか？

店によって様々です。

単純に掛け算で決める店。

いや足し算で決める店。

なんとなく決める店。

何が正しいのか？はオーナーの胸先三寸です。

しかし、大事なことは「継続」ですから、どうでもいい訳はありません。

例えばワイン一本の価格を「原価に少しだけ乗せて売りたい」とします。

その場合、カード支払いの手数料以上を乗せないといけません。

また、後に支払う消費税も乗せていないといけません。

そして乗せた分の一か月分で家賃やら人件費やらランニングコストやらを払わないといけないのです。

時折、それを忘れて値付けをしているお店を見かけます。

これが「料理で充分売り上げがある」という店なら大丈夫かもしれませんが、そうでないバーの場合は致命的ですね。

そむりえ亭の価格が妥当かどうか？は置いといて、足し算と掛け算を工夫して「自店ならでは」の設定をしてほしいな、と老婆心ながら思います。

さて今日28日はカウンター3席、テーブル一卓の空き。

皆様のお越しをお待ちしています。

　　　　　　　　　　樋口誠

価格に関する心持

ホテルを辞めて自分で店を出すと決めて「さてどんな店をしようか？」と・・・

ホテルのレストランに近いクオリティで、しかし、価格はその５割強。

そして「食材の仕入れは躊躇なし」。

「その価格ならサラリーマンでも月に一度か２カ月に一度は来られる」と言う設定です。

そして当時は手が出なかった食材やワインにも手が出るのではないか？と・・・

それがコロナ禍とウクライナ以降で危機的な状況と言われるようになっています。

しかし、私、「当分は値上げしない」と宣言しています。

未だ今のところ大丈夫そうです。

世間では「正しく値上げすべきだ」という論調が目立つようですが、多くの方の収入は追い付いていませんし、むしろ賃上げを上回る生活費の値上げです。

ま、ダメなときは早めに宣言いたしますので、もうちょっと頑張りたいと思います。

細かく刻んで申し上げると７月８月はこのまま＝基本コース12,000円（料理＋ワイン6種、税込）で突っ走ります。

どうぞ御贔屓にお願いいたします。

　　　　　　　　　　樋口誠

「ちょっとええワイン」7月編

今月は2つの企画を催行いたしました。

7月は「ちょっとええワインをmagnumで」をコースのペアリングに組み込んでの企画です。

日時：7月6日（木）7月7日（金）

　　　お好きな時間・人数でお申し込みください。

予算：お一人様16,000円（料理、ワイン6種＝うち2種が該当アイテム、税込）

　　　通常のコースに4,000円plusです。

アイテム：コルトン 17 ドメーヌ ラぺ　magnum

　　　　　コート ド ボーヌ地区のグランクリュです。

　　　　　ブルネッロ ディ モンタルチーノ 17 フリーニ　magnum

　　　　　トスカーナの雄。滑らかで、しかし、厳格。

備考：magnum＝1500ccを12杯取りいたします。

　　　12名に達しましたら締め切ります。

          通常営業も致します「そんなん要らんわ」という方も遠慮なくどうぞ。

どうぞ宜しくお願いいたします。

　　　　　　　　　樋口誠

道具

恐らく男性は道具に惹かれることが多いのではないか？と思っています。

もしカタログがあれば「スペック」を念入りに見ますし、触れるものなら「手の馴染み具合」や「動線との兼ね合い」などを確認したりします。

私の場合、趣味が無いものですから「ワインの小道具」は過去に沢山買い集めて使ってみました。

ソムリエナイフ（ワインオープナー）、シャンパンペンチ、パンス ア ポルト（ポートワイン用のヤットコ）、シャンパンストッパー、タストヴァン、コルクリフト、温度計、アルコール計、シガーカッター・・・

数え切れませんが他にも色々・・・・

ソムリエナイフに関してはワイン界の大先生の本の一角に「使い勝手」の駄文を書いたこともあります。

最近はInstagramのストーリーでそれらをぼちぼち紹介していたりします。

写真や動画が苦手でヘタクソですので、すぐに消えるストーリーでのご紹介ですが「それ、おもろそうやん」と思われた方は遠慮なく手に取ってお触り下さい。

殆どの物は今後使うことが無いものですし、懐古趣味はありませんので、場合によってはお譲りしてもいいと思っています。

先ずはInstagramのストーリーやリール動画をご覧になり（と言っても過去のものは消えていますが・・・）現場にお越しください。

さて今日25日はお休みを頂戴します。

明日26日は充分空いておりますのでご検討ください。

27日28日29日はいずれも6割ほどの埋まり具合、30日もまたお休みです。

どうぞ宜しくお願いいたします。

　　　　　　　　　　　　樋口誠

そむりえ亭のビルの・・・

昨日、ビルの管理会社から共用部分＝廊下やエレベーターホール、階段等での全面禁煙が通達されました。

これまで「煙草は何処で吸えるのか？」聞かれましたら「エレベーターホールでどうぞ」と申しておりましたが、それも適わなくなりました。

どうぞご了承くださいまし。

　　　　　　　　　　　樋口誠

振り込みました。

6月14日(水)の「トルコ地震チャリティディナー」

昨夜ようやく振り込みました。

お越しの皆様には先ずお詫びしなければなりません。

当日は「赤十字から確実に・・・」と申しておりましたが、私のうっかりで受付期限を過ぎておりました。

よって急遽下記に振込先を替えた次第です。

UNHCR＝国連難民高等弁務官事務所。

かの緒方貞子さんが日本人初の弁務官として尽力をされた組織です。

どうぞ御容赦賜りますようお願いいたします。

振込額は272,000円。

内訳

ディナー売上の1割　 15,000円×45名×0.1＝67,500円

キャンセルされた方からの寄付3,000円×１＝3,000円

チャリティオークション売上　　　　　　108,000円

ワイン類持ち帰り等　　　　　　　　　　 93,500円

　　　　　　合計　 272,000円

ご出席の皆様には心より感謝いたします。

温かいご厚意が無駄にならないように切に祈ります。

当日運営に携わった6名のソムリエールと2名のソムリエには折角の休みを潰して駆けつけて頂いたことに頭が上がりません。

そして会場のルクロ ド マリアージュの皆様には大変な労力をお掛けしました。

ありがとうございます。

またいずれ機会を設けて皆様に甘えることもあるかもしれません。

どうぞお付合いを頂ければと思います。

先ずはご報告まで・・・・・

　　　　　　　　　　　　樋口誠

アルバム

あ、私は懐古趣味ではないと思っていますが、それでも同級生などが来るとアルバムを広げることがあります。

店に置いているのです。

既にアルバムを紛失している同級生が、同窓会前「誰が誰？かを復習しておかなければ」等の理由で一緒に覗くのです。

で、その度に感じるのは「思春期の頃に感じていた印象」と「今見たアルバムの印象」が酷く違うということ。

そりゃ卒業後47年ほど経っているのですから仕方ありません。

しかし、「男前」とか「別嬪」とか「凛々しい」「ほんわか」とかイメージは変わるもんです。

料理も子供の頃と今では違って感じているはずですし、ワインも同様。

余り固定観念を持たずに楽しみたいものです。

さて今日はカウンター半分、テーブル半分の空き。

皆様のお越しをお待ちしています。

　　　　　　　　　　樋口誠