ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

何時になっても読めないですねえ・・・・

2012年05月31日 02時39分46秒 | ニュース

昔からデータはあてにならない、とは判ってはいたものの、昨日火曜日は嬉しい悲鳴の6時からのダッシュでした。

お客様にはバタバタの連続でご迷惑をお掛けしました。申し訳なく思います。

しかし、そんな翌日である今日31日は予約がありません。今月2度目の「ブログ見たでえ!!」が登場ですよ!!

月末でもありますので在庫処理を込めて大胆に行こうと思います。

9アイテムをお得に致します。

シャンパン1:ポール.デチュンヌ.ブリュット.ブランクリュ  1,500円→1,000円

(ピノノワールが生きた上品なシャンパン)

シャンパン2:フランソワーズ.ベデル.コム.オートルフォワ  2,600円→1,800円

(樽熟した原酒が香ばしさを演出。昔造りの銘酒)

白ワイン1:ユルツィガー.ヴュルツガルテン.SP.トロッケン09  800円→600円

(キリッとした酸味が食欲をそそります)

白ワイン2:ピノグリ09クレマン.クリュ―       1,300円→900円

(僅かな甘みと余韻に塩味すら感じる丁寧な農業の産物)

白ワイン3:サヴィニィ.オー.ヴェ?ジュレッス98ジャド   1,450円→1,000円

(完熟した白。香ばしいお料理と!)

赤ワイン1:バルベーラ.ダルバ.サンミケーレ06マルヴィラ   1,100円→800円

(色は濃いけれど優しさにあふれた赤です)

赤ワイン2:サンシニアン05エシュ.エ.バニエ      1,100円→800円

(より南の産地のシラーは丸みがあります)

赤ワイン3:サントネー.クロ.デ.マルト07ジャド     1350円→900円

(この村のワインは大人しさが特徴だが、ジャドが造ると野趣があふれます)

赤ワイン4:リンドー07ケンゾーエステート    2,500円→1,800円

(大阪の力がナパで開花。エレガントで凝縮感もあります)

如何ですか?どうぞ「ブログ見たでえ!!」って囁いてお得にお過ごしくださいね!!!

お待ちしています!!!!!!


丁度今くらいの季節

2012年05月30日 05時36分35秒 | ちょっと休憩

寒い冬から脱出して、春。

しかし、野菜類を見るとやはり日本の春です。筍や山菜などなど・・・

真夏に突入すると、湿度を伴う暑さはアジアならではの暑さで「サッパリした物が食べたい!!」となって「日本の夏ならでは」なものを探します。

今は丁度その真ん中ですね。

南仏、或いは地中海的な産物が似合う最適な時かな、と思います。

トマト、パプリカ、茄子、キュウリ、昨日紹介したズッキーニ・・・・・・

色鮮やかな目に嬉しい季節です。

「日本人なんだから日本のもので」と言う方もいらっしゃるでしょうが、もう不可欠ですよね。

ワインは当然のことながら地中海のものが浮かびます。

酸がおとなしくボリューム感があり華やかな香りの白。

角の取れたタンニンにスパイシーな香りが熟した果実味の中に見え隠れする赤。

昨日の雷雨でそんな季節に突入の合図を感じました。

僅かな間=梅雨までの期間をつなぐ期間をちょっと華やかに過ごしたいですね。

学生さんや制服のある会社は衣替えを控える楽しい時期。

どうぞ「季節」をお楽しみください!!


パン粉焼き

2012年05月29日 04時00分11秒 | 食・レシピ

と言うと、例えば仔羊などの片面に香草入りのパン粉をつけて焼くイメージをもたれると思います。

が、ヨーロッパの料理では日本でいうカツレツの様なものを指すことが多いようです。

有名な所ではオーストリアのウィーナーシュニッツェル、イタリアのミラノ風カツレツ、フランスではパネ.アングレーズ等と言って薄切りの仔牛肉=正確にはステーキの様な肉を薄くたたきのばしたものにパン粉を付けてフライパンで焼き上げるものが主流なのですね。

で、ソースと言えば意外とサッパリとしたものが多いのです。日本でカツレツは濃厚なトンカツソースや名古屋の味噌カツが思い浮かべますが、濃い料理の多そうなヨーロッパは実際の所は違うのですね。

場合によってはレモンだけ、と言う感じです。

ま、日本では「厚く切る」のが贅沢だ、と言う観念があるのでしょうか?ならば濃厚なソースでないと味が足りませんものね。

薄くたたいた肉なら塩味ベースにレモンを絞るというのは理屈に合います。

そういった場合のワインは実は白です。

しかも酸の効いたリースリングやグリューナーヴェルトリナーなんかでやると最高です。

昨日はナント豚耳=ミミガーをパン粉焼きにしましたが、ヴィネガーで伸ばしたマスタードのみを添えてリースリングでお勧めしました。美味しいんだなあ、これが?・・・・

肉だから赤、ではない、と私はよく言いますが、その典型の料理です。

皆さんもお宅でカツレツをする時に薄くした肉でお試しください。

虜になりますよ!!

ちなみに今日のそむりえ亭ではパン粉焼きの予定がありません。折角美味しそうな話を書きましたが材料を使い切りました。飽くまでもご自宅での参考情報という事でお許しください。


ボトルの話の続き

2012年05月28日 04時22分31秒 | ワインの事

昨日は「いかり肩がボルドー、なで肩がブルゴーニュなんて分け方は古臭い」と言うお話でした。

しかし、ソムリエとして仕事をしているとボルドーボトルの偉大さに常に感謝の連続です。

ボルドーは何と言っても世界最大の取引のある市場です。

今でも1800年代からの古酒がどうにかして手に入れる事が出来るストックが世界中にあるのです。

しかし、その膨大なストックを管理する上で重要なのがボトルシェイプですね。

ボルドーのスリムで平行なボディを持つボトルはセラーに綺麗に収まり、積み重ねに耐えられます。

ブルゴーニュはボルドーほどではないもののボディシェイプは平行ですからどうにかなるかなと・・・・

しかしニューワールドのみならず最近の新しい産地のものは「デカイ!!」の一言ですし、おまけにボトム部分より肩口が太くなっており、積み重ねに向きません。ご家庭で少量なら気にならないでしょうが沢山のボトルを所有する店では大問題です。

しかも重い!!

この現象は20年位前からでしょうか?

時を経て今はCO?削減の為に軽量、並びに小型ボトルへの切り替えが叫ばれている中、未だに新興産地の「名を馳せよう」としている生産者のボトルは小さく軽くなっていきません。

非常に高価なボルドーワインは今も変わらずコンパクトなボトルであるにも関わらず、他がソムリエにも使いにくく、エコにも逆行するボトルづくりを辞めないのは私も理解の外にあります。

ボルドーかブルゴーニュかでワインを分けない、と言うのは昨日言った話。

しかし、古酒市場ではボルドーボトルの形状が一歩も2歩もリード、と言うのが現状ですね。

どうぞソムリエを始め古酒をストックする皆様、声を大にしてボトルシェイプのコンパクト化を叫んで頂きたいと思います。


ボトルの形

2012年05月27日 04時50分55秒 | ワインの事

昔にワインを勉強した方々は(私も含め)、ボトルの形で産地を覚える、と言うようなことを言われたものです。

ボルドーはいかり肩、ブルゴーニュはなで肩、ドイツはスマートetc・・・・

果たしてそれで良いか?というと、そんな筈はありません。

そういう事を言っていた時代は日本に輸入されるワインの多くがボルドー、ブルゴーニュ、ドイツだったから、それで仕分けして良かったのです。

しかし、今となってはワインの輸入は世界各地からであり、フランスだけでも様々な産地から、様々なタイプが存在するのです。

例えばいかり肩はボルドーのみならず、イタリアのトスカ―ナもそういうボトルが多いですし、カリフォルニアやオーストラリアも多いですね。

なで肩はイタリアのバローロ、南フランスのローヌ地方もそうです。

スマートな瓶はオーストリアやアルザスでも目立ちます。

では、何を目安にすればよいのか?

やはりラベルを読むしかありません。

産地名から味わいを推測する。書かれている葡萄品種から推測する、の2つの読み方が入口です。

しかし、私はワインを良く知っている店員の店で「こんなタイプのワインを買いたい」「〇〇という料理に合うワインが欲しい」と言うのが失敗のない買い方かな、と思います。

ラベルが読める、というのは楽しい事でもありますが、文字を頭に浮かべながら勉強するというのは美味しさが半減しますよね。

 

取り敢えずは「ボトルの形でワインを覚える時代ではなくなった」という事です。

どうぞ「〇〇に合うワイン」で探してみてください。


6月のスケジュール速報

2012年05月26日 02時44分12秒 | スケジュール

あっという間の5月でした。

GWにバタバタしましたし、その後も意外とヒマな日が少なく、気が付けば6月を目前にしています。皆さんには慌ただしさでご迷惑をお掛けしたと思います。

さて、その6月のスケジュール予定です。

1:6月5日(火):定休日です。

2:6月11日(月):ラングドック地方のエシュ.エ.バニエ社のワインメーカーズディナーの為、一般営業は出来ません。御容赦くださいませ。

ちなみにワインメーカーズディナーの予約状況ですが残り6席あります。お早目にお電話、若しくはメールを頂ければと思います。

3:6月13日(水):私が東京での会議、それと坂本君の休養の為、臨時休業とさせて頂きます。

御容赦くださいませ。

4:6月19日(火):定休日です。

という事でワインメーカーズディナーと臨時休業にて2度程イレギュラーでご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願い致します!!!


昨日に続き王様の話

2012年05月25日 05時53分09秒 | ワインの事

基本的には私はワインの優劣については考えない、というスタンスです。

中には劣化とか失敗したワインと言うのもありますから、これは優劣と言うより「蚊帳の外」

に置かざるを得ません。

しかし、どのようなワインでも野球のチームがそうであるように「ホームランバッター」「出塁率の高いイチロー」「盗塁王」「守備の天才」「攻守兼備」などなど、色々な選手を持ったチームが勝てる、のです。

つまり、ワインも時々で求められる要素が違う訳ですから、不要なワインなどない、という事ですね。

でも、それでも、王様と言われるワインがあります。

イタリアはピエモンテのバローロは正に王と呼ばれるにふさわしいな、と思います。

ワインの王であり、王のワインなどと言われるのです。

が多くの人は「えっ、ホンマかいな?」と言う目で見ているのではないでしょうか?

愛想が無さすぎないか?と・・・・

実はそう見られるくらいにバローロは「硬い」ワインで、その硬さは王として備える「力」を導き出す筋肉によるものです。

鉄であり、酸であり、タンニンです。

それらがすべて揃ったワインは他の産地には見つけるのは難しいですね。

よってバローロは熟成が必要ですし、若いうちに飲むのならば必要以上と思われるくらいのエアレーション無しでは開きません。

開いたバローロの硬い鎧の中から甘みが湧きあがって来た時は「至福」の言葉が浮かびます。

キッチリしたイタリアンなら、ちょっと古めのバローロを美味しく頂けると思います。

そうりえ亭にも若干の古めの在庫があります。

王様と呼ばれるバローロ。その弟バルバレスコ。

何しろ王様ですから、ちょっと扱いに敬意を払わないとイケません。

体験してみてください。


王様か女王様か?

2012年05月24日 03時23分03秒 | ワインの事

昔から「ボルドーが女王様でブルゴーニュが王様」と言われます。

多くの方は最初は違和感を覚えます。

ボルドーの方が男っぽいやろう!

ブルゴーニュはエレガントで女性的やんか!!と・・・・

しかし、私には昔からの表現がピッタリきます。

タンニンという衣を脱ぎ去ればボルドーには低いアルコールと優しい酸が残ります。

ブルゴーニュの強い酸とアルコールはヤンチャで香りも嗅ごうとしなくとも向こうから攻めてくる若い男の向こうっ気を感じます。

もっと言うと良い畑のブルゴーニュはミネラルが主張し、硬い筋肉を思わせますね。

香りも樽からの要素よりピノノワールの持つ力が勝ります。化粧をしない男に似ています。

ボルドーは樽由来の香りと5種に及ぶ葡萄のアンサンブル。別嬪が美しい衣装に身を包んでいるのに似ています。

どちらが上位、という事はありません。

それぞれ持ち味がありますし、クラスによって年によって男女感が違って思えることもありますしね。

と言うことで皆さん、ワインの見方も色々角度を変えて、見て頂けると面白いですよ。

 

あ、忘れてました。

ボルドーの方が総じてブルゴーニュより長命です。この点も人間の男女の寿命に似ていますよね。

やっぱり女性はボルドー、男性はブルゴーニュ・・・・・か?


カベルネフラン

2012年05月23日 02時51分05秒 | ワインの事

ワイン用の葡萄品種は数限りなくある、と言って過言ではありません。

いわゆる国際品種だけでも、かなりの数に上りますが、土着とか言われる品種は数えるのも大変ですね。

葡萄品種辞典などを見ると、その数に呆れること間違いなしです。

しかし、有名であっても意外と飲まれていない品種もありますね。

カベルネフランがそうです。

世界を代表する産地ボルドーの第3の品種で大概の場合、ブレンドに使われていますし、中にはかなり多めにブレンドされている事もあります。

またロワール川中流域では赤ワインの主要品種でもあるのです。

しかし、残念ながら売れているかと言えば売れていないと言っていい数量。

同じボルドー系の雄カベルネソーヴィニヨンは、よりタンニンが主張し熟成による深みがありますし、メルロは豊かさがあります。

それに比べると、パンチに欠ける様に言われます。「青い」印象を持つとも言われるのです。

実際は良くできたものは長い熟成にも耐えますし、エレガントな深みを感じるのですが・・・・

さてさて、我らが大阪のゲームメーカー「カプコン」の会長である辻本憲三さんがカリフォルニアで造る「ケンゾーエステート」のワインは最近めきめきと頭角を現してきました。

ボルドーブレンドの「リンドー」をベースに上級キュヴェの「ムラサキ」、カベルネソーヴィニヨン単一の「アイ」、ソーヴィニヨンブランからの「アサツユ」など秀逸なワインでファンを増やしつつありますね。

そんなケンゾーエステートが数量限定で出荷したカベルネフラン単一の「アスカ」

ボルドーブレンドを造っている訳ですから当然カベルネフランも栽培しているのです。カベルネフラン単一のワインがあっても不思議ではありませんが、主役にするに相応しい年で、しかも他のリンドーやムラサキに使わない量を別に詰めることが出来る、と言う条件なのでしょうね。

勝手な推測ですが・・・・

私も興味がありましたので、僅かな終了ですが分けて頂きました。

既にグラスで開けて、残りは少々。

同格扱いのリンドーも開けていますので共に比べてお試し頂けます。

ご興味のある方にのみお注ぎいたしますので、どうぞ申し出てくださいね。

お待ちしています!!


今日は早めの更新です。

2012年05月22日 00時44分15秒 | ちょっと休憩

昨日は、お伝えしました様に、日本ソムリエ協会名誉会長であられた小飼一至さんの「お別れの会」でした。

生前の功績に数多の方が訪れる大変な会でした。

しかし、小飼さんの人柄とソムリエという職業からか、とても楽しい「お別れの会」でした。

私の兄貴分である現会長の岡昌治さんが実行委員長を務められましたが、挨拶の時点でボロボロの涙。

どうなることやらと思いながらの進行でしたが、終わる頃には、皆様がたは和やかな解散、と言う流れで、故人の優しい人柄、或いは人に手柄を与える、というマネの出来ない性分の本質が浮かび上がる素晴らしい会になっていました。

私など遠く及ばない人ですが、少なくても「汚さない」ことは約束したいな、と思いました。

偉大な人を失って気付くなんて遅すぎますが、今日はそんな一日。

終わってから、何人かの理事と出かけましたが、話すのはソムリエの未来の事ばかりです。

えっ「樋口に未来はあるのか?」と突っ込まれそうですね。

突っ込んでくれて結構!!

頑張りたいと思います。

 

という事で今日は昨日に続き早い就寝とさせて頂きますね!!