温暖化だなあ、ということです。どなたも同じかもしれませんね。
それが人間のせいなのか、自然のサイクルなのかは私の考え及ぶ所ではありません。しかし、少なくとも私などが生きているうちに逆の方向に戻ることはなさそうですね。
ワインの世界にいると、結構身近に感じます。
北のワインが以前よりシッカリしてきている、特に赤は顕著に品質が向上しているのです。
それが温暖化の仕業のみでないことも確かです。90年代半ばのポリエフェノールブームも一役買っているでしょうし・・・・
しかし、色づきの確かさ、アルコールの上昇、酸の丸さ。見事なものです。
が、気温が上ったからといって南の産地と同じワインには成らないだろうと思います。
第一に日射角度は変わらないのですし、夜や冬はやはり寒いわけで、葡萄の生育サイクルまで南と同じわけはありません。
例えば今ドイツのピノノワールの01年のものをグラスで開けていますが、10年経っても元気です。それだけではなく、堅ささえ感じさせます。以前は考えにくかったことです。
色素、タンニン、アルコールなどが上昇したうえに、少なくなったとはいえ豊富な酸がありますし、南の産地より長い生育時間がミネラルを充分に吸い上げます。
以前は子供の為のバースデーヴィンテージはボルドーなどから選んだ方が多かったのですが、これからは北の産地がねらい目かもしれません。私も色々実験してみたいと思います。
ちなみに白ワインに関しては以前から酸の強い北のワインが長命の代表でしたので、期待して良いのではないでしょうか?
皆さんも色々試して実感してください。