小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

今日のお題は「地中海ダイエット」

2010-05-17 11:02:53 | Weblog
なんかブログに医食同源の話題を挙げると、アクセス数が上がるみたいですね。
好評につき・・なんてこともないでしょうが、今回も医食同源の話の続きをいたします。
今日はテーマはちょっと趣向を変えて地中海ダイエットのお話。
長寿の多い南イタリアの食生活を参考に、最近になって考案された医食同源のメソッドです。

中国の医食同源が陰陽五行説にのっとった五色――青・赤・白・黄・黒なら、
南イタリアにおける健康の源は、あの三色国旗です。
つまりトマトの赤、ニンニクの白、オリーブオイルの緑ですが、
ただし、これはあくまで味を整えるソースの基本。
これら三色旗のソースが、南イタリアで使われる食材の栄養素を、
すみやかに吸収させるよう促してくれるわけ。

医食同源の要素として欠かせないのが、
タンパク質、脂肪、糖分、ビタミン、ミネラル、食物繊維という6つの栄養素。

中でも大切なのが、3大栄養素と呼ばれるタンパク質、脂肪、糖分で、
おもに肉や魚、乳製品に穀類に含まれ、
体を作り動かすためのエネルギー源になる重要な栄養素です。
体を作るだけじゃなく、美味しいものには欠かせないモノですね~。。

でも周知の通り、そいつらを摂り過ぎるのは、糖尿や動脈硬化などの生活習慣病の元。
だから昨今はビタミンやミネラル、食物繊維ばかりに注目が集まる傾向にあって、
肝心の3大栄養素はなおざりにされるばかりか、
ダイエットの大敵と目の敵にされることもしばしば。
ビタミンやミネラルも、体を作る土台があってはじめて生かされるわけで、
キチンとした食事を摂らずに、サプリメントばかり飲むのは誠本末転倒な話です。


どこの国でも医食同源の基本は、
デンプン質、魚や肉、野菜、乳製品などをまんべんなく食べることですが、
南イタリア料理の素材にはいくつかの特徴があります。

 それは・・・

1、デンプン質は、硬質小麦のセモリナを原料にしたパスタやパンが中心。
 (硬質小麦には糖質の吸収を穏やかにする働きがある)。

2、海に囲まれているため、魚の摂取量が多い。
 その中でもイワシなどの青魚がメニューの中心で、
 これらにはサプリメントでも注目のDHAとEPAが豊富に含まれている。
 (DHAとEPAは共に、血栓と動脈硬化予防効果があるとされている)。

3、肉は仔牛や仔羊が中心。鶏肉もよく食べる。
 (これらは温度が下がると固まり不透明になる飽和脂肪酸が少ない。牛脂のヘットは多い)。

4、ホウレンソウや赤黄ピーマン、ズッキーニ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜を豊富に使う。
  フンギ(キノコ)類も好んで食べるので、ガン予防にすぐれている。

5、乳製品はチーズが中心。バターはあまり使わない。
  チーズも低脂肪でカルシウムの多いものが多い。
 
南イタリアの料理は、これらの食材を短時間でサッと仕上げるから、
栄養素を壊さずに摂ることができるというわけです。

見てもわかる通り、南伊の食材は日本料理と共通点が多いですね。
和食が健康に良いのは言うまでもありませんが、
日本人にイタリアンが受け入れられるのも、うなずけるってことでしょう。

次回は未定ですが、オリーブオイルの話の予定。
コメント (2)
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