小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

山形~庄内は、うんめもんがいっぺ!

2010-05-06 09:57:43 | Weblog
今朝方、NHKの”あさイチ”で山形県鶴岡市を1時間以上にわたって取り上げてましたが、
たまたま連休中、同じ鶴岡方面に行ってきました。
銀座ヤマガタ・サンダンデロに飾る絵の取材です。

庄内の風景を描くということで、田園風景や海、川、山並みなどをスケッチしたり、
資料の写真を何100枚も撮ってきました。
前回、本店のアル・ケッチァーノに呼ばれた時は、
シェフの奥田さんにご案内してもらいましたが、今回はGWの真っ最中。
店としてはいちばんの書き入れ時なので、おジャマするのは夜の食事だけと決め、
レンタカーを借りて勝手に庄内平野を見て回ってきました。

庄内は三方を鳥海山、出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)といった山々に囲まれ、
もう一方は海に面しているという、典型的な自然の要害です。
同時にその地形から日本でも指折りの穀倉地であり、合わせて果物から酪農、漁業など、
あらゆる食材が手に入る実り豊かな地です。
アル・ケッチァーノの奥田さんが、東京から地元に戻って店を開いたのも、
いちばん旨い食材は、東京ではなく故郷にあったということなのですね。

農業に関してはド素人なのですが、庄内の農地は太い灌漑の道が数多くあるように思えます。
水に恵まれない土地には思えませんが、庄内平野はかなり広大なので、
すみずみまで農業用水を行き渡らせるためには、それが必要なのかもしれません。
私はこの農業用水路が妙に気になりました。
なんか庄内地方の動脈みたいに見えたからです。


また意外だったのは庄内の海の色かな。
たまたまその日は天気が良かったこともあるんだけど、海の色がまるで地中海のよう。
日本海というと、どうしても水上勉の
「はなれ瞽女おりん」や「越後つついし親不知」などに出てくるような、
どんよりした鉛色を想像するんだけど、
今の時期、庄内の海は澄んで美しいターコイズブルーの海でした。

そういえば、最初に「庄内の景色を海を入れて描いてください」と言われたのは
以前、奥田さんに拙作「ジャイサルメールの孔雀」をお見せしたあとのこと。
その時は不思議に思ったけど、その絵にある空の青と、庄内の海の青は似てるんだよね。

写真の海の色は、そこまでには撮れてませんが、実際にはすごく鮮やかな色でした。
そのわりに30秒と足を入れてられない冷たい水!
こりゃあ、泳いでる魚の身だって締まるはずだよね。
コメント
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