先日、庄内の映画村で藤沢周平・原作の「蝉しぐれ」のセットを見てきたこともあり、
さっそくTSUTAYAで借りてきました。
庄内もホントに羽黒町の映画村周辺で撮影されていて、
先日堪能した風景を再度楽しむことができました。
やっぱり藤沢作品はいいね~。
と、先日の大相撲観戦の帰り、新橋のガード下であ@花さんにそう言ったら、
「え~! 藤沢周平? ウソ言うなよ、ミエ張っちゃダメだよ」と言われてしまいました。
どうやらあ@花さんにとって、藤沢周平はスルーしちゃう作家みたいです。
たしかにサラリーマンの哀愁を、武家の世界に置き換えた藤沢文学と、
”女朝青龍”の異名を欲しいままにする、あ@花さんがリンクしないのは当然のこと。
でも私は藤沢作品、ホントに好きなんだけど・・・
人から見るとそういう風には見えないのかね~。
藤沢周平、ご本人が言うには
「三十代のおしまいごろから四十代のはじめにかけて、
私はかなりしつこい鬱屈をかかえて暮らしていた。
鬱屈といっても仕事や世の中に対する不満といったものではなく、
まったく私的なものだったが、私はそれを通して世の中に絶望し、
またそういう自分自身にも愛想をつかしていた」とのこと。
藤沢文学は、そういった日本人的な感傷がベースになっているんだけど、
それが評価に分かれることもあるようです。
さて藤沢作品の、別の魅力というのは、話の展開がほぼミステリー仕掛けにあることかな。
「蝉しぐれ」では、さまざまな人間関係が折り重なっていますが、
ストーリーの核は緒方拳扮する牧助左衛門が、なぜお家騒動に巻き込まれ
切腹をしなければならないか、という謎解きにあります。
(謎は自然にわかってくるのだけど)。
人間をテーマにしながら、ストーリー展開はミステリー、という作家で有名な人といえば、
真っ先にドストエフスキーが思い浮かびます。
もちろん、その辺はきっちり意識していたのでしょう。
そんな四方山話を考えながら、2時間。庄内の美しい風景に見入ってしまいました。
写真は映画の中でも印象的な使われ方をされていた、羽黒山に至る2446段の石段です。
さっそくTSUTAYAで借りてきました。
庄内もホントに羽黒町の映画村周辺で撮影されていて、
先日堪能した風景を再度楽しむことができました。
やっぱり藤沢作品はいいね~。
と、先日の大相撲観戦の帰り、新橋のガード下であ@花さんにそう言ったら、
「え~! 藤沢周平? ウソ言うなよ、ミエ張っちゃダメだよ」と言われてしまいました。
どうやらあ@花さんにとって、藤沢周平はスルーしちゃう作家みたいです。
たしかにサラリーマンの哀愁を、武家の世界に置き換えた藤沢文学と、
”女朝青龍”の異名を欲しいままにする、あ@花さんがリンクしないのは当然のこと。
でも私は藤沢作品、ホントに好きなんだけど・・・
人から見るとそういう風には見えないのかね~。
藤沢周平、ご本人が言うには
「三十代のおしまいごろから四十代のはじめにかけて、
私はかなりしつこい鬱屈をかかえて暮らしていた。
鬱屈といっても仕事や世の中に対する不満といったものではなく、
まったく私的なものだったが、私はそれを通して世の中に絶望し、
またそういう自分自身にも愛想をつかしていた」とのこと。
藤沢文学は、そういった日本人的な感傷がベースになっているんだけど、
それが評価に分かれることもあるようです。
さて藤沢作品の、別の魅力というのは、話の展開がほぼミステリー仕掛けにあることかな。
「蝉しぐれ」では、さまざまな人間関係が折り重なっていますが、
ストーリーの核は緒方拳扮する牧助左衛門が、なぜお家騒動に巻き込まれ
切腹をしなければならないか、という謎解きにあります。
(謎は自然にわかってくるのだけど)。
人間をテーマにしながら、ストーリー展開はミステリー、という作家で有名な人といえば、
真っ先にドストエフスキーが思い浮かびます。
もちろん、その辺はきっちり意識していたのでしょう。
そんな四方山話を考えながら、2時間。庄内の美しい風景に見入ってしまいました。
写真は映画の中でも印象的な使われ方をされていた、羽黒山に至る2446段の石段です。