小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

晴れた日にはイル・ケッチァーノに行こう

2010-05-07 09:36:33 | Weblog
庄内取材のあと、夜はイル・ケッチァーノで食事です。
(アル・ケッチァーノは予約でいっぱいだったので、隣接するイル・ケッチァーノで食事)。
念願かなって、はじめて家内を庄内に連れてくることができました。

さて昨日のあさイチでは奥田さんを「天才シェフ」として紹介していました。
確かにその通りではあるんだけど、言葉がインフレ起こして軽いだよな~。
まあ「天才ナントカ」って人、そこらにいっぱいいるんだけど、
わかりやすいから、まあいいか。

以前にも書きましたが、奥田さんは目隠しをしてハンカチを握って色を当てたり、
手の匂いを嗅いで、前の日に食べたものを当てるという、
余人の追従を許さない感覚を持っています。
でも、それはあくまで二次的な特技なんだよね。

この人のえらいところは、牡蠣なら牡蠣が育つ海に隣接する山に、どんな養分があるのか・・
というところまで立ち返って料理を組み立てる、
徹底したロジックによって料理を組み立てること。
それはお客の満足や健康のためであるのはもちろん、地元の農家や酪農家など、
他人の利益や幸福も巻き込んだ上で、自分の仕事を考えていることでしょう。
また、東京来ても移動は地下鉄、生活も質素。
奥田さんの場合、そういう意味も含めた上での「天才シェフ」でしょうね。


この日の料理も例によって、これでもかという皿数16皿。
料理担当は奥田さんが最も信頼する土田チーフ。
完璧な組み立て。素晴らしいの一言でした。

1、スズキの冷製カッペリーニ
2、岩ガキのカクテル(店の女性はツブ貝と言っていたが、これは岩ガキでは・・・?)
3、タマネギのローストのパルミジャーノ・レッジャーノ和え
4、アワビとインゲンのリゾット、ルッコラとアワビの肝のソース和え
5、ルイベとブンタンのお造り
6、庄内アスパラを穂先とローストした皮、身の部分の3パーツに分け、
  スクランブルエッグと荘内産生ハムと和えたもの
7、ヤナギガレイのローストと煎餅、ワラビ和え
8、月山茸のフリット、スパイスとハーブ添え
9、鯛のアクアパッツア、ワラビとルッコラソース和え
10、富山湾のホタルイカの生パスタ和え
11、蕗(ふき)のシャーベット
12、イノシシとアザミのグリル、バルサミコと炭塩添え
13、丸山さんちの羊のロースト、ワラビとジャガイモ添え
14、柿酢と柑橘類のシャーベット
15、小松菜のデザート
16、月山(庄内の乳製品を使ったデザート)。

テレビで見てたら、シェフは糖尿のパパイヤ鈴木さんの体を気づかってか、
軽めに”藤沢カブのパスタ”を出していましたが、
私たちにはイノシシやら、どでかい羊のステーキやらと、これでもかというメニュー。
夫婦でよほど食えると思ったみたいですが、残らず食べて翌日も絶好調でした。
ここの料理、何より体にいいんだよね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする