小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

朝のお茶と一杯のコーヒー

2010-05-15 09:52:48 | Weblog
アーユルヴェーダ、わりと興味を持ってくれた人がいたみたいなので追加します。
例によって前に書いた原稿の焼き直しですが、興味ある方はぜひおつきあいのほどを。

おもしろいことに、個人差を重視する古代インドの医術によれば、
たとえば朝ご飯についても、必ずしも食べなければいけないワケじゃないようです。
むしろ食欲のない時には、無理に朝食を食べなくても良いという考え方があって、
特にカパ体質(水)の高い人は、朝を抜いて昼と晩にきちんと食べた方が、
かえって健康を保てるそうです。

私みたいに、前の日にどんなに飲んだくれても、
朝はキチンと食べる人間には考えられない話ですが、
実際に朝食を抜くようになってから、かえって元気になった人も多いそうで、
人間の体ってえのは、つくづく不思議に出来ているものです。
(もっとも、基本的にアーユルヴェーダでも朝飯は奨励されています。
 皆が朝食べなくて良いわけではないので、お間違えのないよう)。

そういえば、私は朝食時のお茶と、
食後のコーヒー(エスプレッソ)は欠かさず飲むことにしています。
家で飲む場合、基本的にコーヒーは朝の1杯だけ(お茶はいっぱい飲みます)。
コーヒーは飲むと朝食後の胃もたれが緩和されるからで、飲み過ぎた翌日はなおさら。
いわば、生活の中で自然に身についた健康法ですな。

それは、私自身が胃酸過多傾向だから、
コーヒーを飲むと苦みで胃酸が中和されるためと思っていたのですが、
アーユルヴェーダに詳しい人の話だと、
朝のブラックコーヒーが良いのはそれだけじゃないようです。

朝の時間はカパ、つまり水のドーシャ(生体エネルギー)が増える時間で、
体が重くなる傾向にあるんだそうです。
ドーシャは毒素にもなるので、余分に増え過ぎるのはよろしくない。
それがコーヒーや濃いお茶を飲むとカパが減り、体が軽やかに動き出すそうなんです。

朝のコーヒーは、アーユルヴェーダのことを知らない頃から、
気がつかないうちにやっていたことですが、
体がもつ自然のセンサーが、少しは働いたってことなんでしょうね。。


また、個人の体質を重視するアーユルヴェーダですが、
その中でわりと万人向きの健康食材法があります。
それはショウガ・ターメリック(ウコン)・白湯(さゆ)をこまめに摂ること。

ショウガは女性の大敵「冷え」に対抗できる強い味方。
これはうちの家内でも臨床済みです。
アーユルヴェーダではショウガを積極的に使うことを奨めており、
アグニ(火)を活発にし、血液の流れを良くする力があるとされています。

すりおろしショウガを湯豆腐や刺身の薬味に使っても良しですが、
おろしショウガ、刻みショウガを炒め物やスープ、カレーなどに使うと、
加熱によって刺激が少なくなり量も多く摂れるので、より高い効果が期待できます。

ただし胃腸に炎症のある方や、ショウガが体に合わない方は、
この限りじゃないので気をつけてくださいませ。

写真は東京ミッドタウンに生えたタケノコ。
今日など天気がよろしいので、散歩がてらご覧になっては如何でしょう。
コメント (8)
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