津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■こすてをちやりて

2024-09-05 06:19:40 | ご挨拶

 昨日鹿児島の「いも焼酎」を飲みながらふと思い出したことがある。

   2022年の6月25日「世界ふしぎ発見」で、日本最古の焼酎の記録が紹介されて一躍有名になった。
鹿児島県伊佐市にある「郡山八幡神社」に残された下の写真(鹿児島県教育委員会資料より)の木札である。
ここに書いてある文章が人知れず460余年にわたり、神社の座主さまの悪口が掲示されてきた。
これが発見されて、神社の関係者も驚かれたことだろうが、貴重品の故を以て取り外され現在は公開されていない。
神社の工事に当たった二人の大工が「座主は一度も焼酎を飲ませてくれない、迷惑(残念)なことだ」と辛らつである。
ここに不思議な言葉がある。「こすてをちやりて」だが、鹿児島弁だから理解に苦しむ。
「こす(う)て」は「こすくて=狡くて」だが、「ちゃりて」はどうやら相撲の「打っ棄り」に通ずる「うちすてる」の意だと思われる。
「座主さまは狡くて焼酎を振舞うことなどうちすてている」の意であろう。

            

 永禄二年といえば、信長が尾張を統一した時期にあたるが、遠く鹿児島ではこのようなのどかな話が残された。
芋焼酎を飲んで悦に入っていたが、当時は「コメ焼酎」ではなかったかともいう。
熊本はコメ焼酎だがこればかりはお許しをいただいて私は「芋」派である。

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