津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■田螺の不平

2023-11-30 07:08:20 | 俳句

 現在のMに引っ越した後、メダカが7~8匹死んでしまい、水槽の中は3匹ほどの誠にさみしい状態になったが、購入するにも季節的にはあまりよくないと思って来春を待っている。
二個入っていた田螺も死んでしまい、近頃その水槽がコケに覆われ始めた。
田螺をペットショップで求めようとすると、6~7mmくらいの小さなものでこれでは掃除もままならない。
以前は15mmほどのものを入れていたが、掃除能力は大変なもので壁はいつもピカピカ状態にコケを食い尽くしてくれた。
田螺くらい近所の水路で見かけないものかと思うが、これがなかなか見つからない。
以前はピンク色のジャンボ田螺の卵があちらこちらで見られたが、相当丹念な駆逐作業が行われたと見えてあまり見かけなくなった。
ジャンボ田螺ならばメダカの水槽など朝飯前で掃除してくれそうに思えるが。

 ぶつぶつと大なる田螺の不平かな という漱石先生の句があるが、これは熊本滞在中のものらしい。
どこで田螺に遭遇されたのか、先生がおいでだった時期は、本当にあちこちの水路で生息していたろう。
私が若いころには、飲み屋のおつまみに醤油で煮込んだ田螺がよく顔を出したものだ。
コリコリしてなかなか美味いものだったが、もうずいぶんお目にかからない。
田螺の不平とは何だったのか、まだ解説を承ったことがない。

 わがMの下を流れる健軍川は、100メートルほど上流に堰があり天気が続くと下流部は水無川になる。
つまり田螺など住める環境にない。少し上流部で探せばいるのではないかと散歩のコースを変えて発見にこれ努めようと思っている。

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