一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

皆既日食

2009-07-11 14:38:13 | 自然
     この22日は46年ぶりに日本全土でも皆既日食が
     見られるという。

     皆既日食というと小学3~4年生だったか、学校   
     帰りの昼下がり(2時ごろ)に見た印象が強烈だ。

     太陽が月によってすっぽりと隠れるなどという理屈
     が分かっていたかどうか定かでないが、
     瞬く間にあたりが暗くなり、このまま地球は氷河期
     を迎えるのではないかというような恐怖をおぼえた
     ことを鮮明に覚えている。
     夜のように真っ暗でもない、もやーっとした薄明るい
     闇がさらに恐怖心を増した。

     よく昔の人が彗星をみて、凶事がおこる前触れだと
     信じたような。
     このまま地球に明るさや温かさが戻ることはなく、
     オーバーだがマンモスでも出現するのではないかと
     とさえ思った。
     
     それがどうだろう、46年前は20歳、花の大学生
     (?)だったはずなのに、まったく記憶がない。
     授業をさぼってバイトでもしていたか、ただボオー
     としていたのか。

     いいたいのは子供のころの体験がいかに大きく、
     感動も大人になると薄れるということ。
     大人になるということはなんてつまらないのだろう。
     せめて、年を重ねても物事に驚いたりハッとする
     感性はもちたいもの、という殊勝な感慨におち
     いっている。

     写真は友人が送ってくれた「バオバブの木の実」
     本物である。
     バオバブといえば、あの「星の王子様」で星を
     破壊する巨木として描かれている。
     皆既日食の話題にふさわしいと思って登場して
     もらった。