一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

ムラサキシキブ

2008-11-09 20:21:33 | 読書


     『源氏物語』千年紀にちなんで紫式部ならぬ
     ムラサキシキブを。
     小さな紫色の丸い実を晩秋に群がりつける。
     そのつつましやかな優美さから『源氏物語』の
     作者にちなんでつけられたというが、平安時代
     は何と呼ばれていたか。
     おそらく雑木の一つとして見向きもされなかった
     のではないかという。
     別名:ミムラサキ

      冷たしや式部の名持つ実のむらさき
                   長谷川かな女

      渡されし紫式部淋(さび)しき実 
                   星野立子
 
      女等は声深めゆき実むらさき
                   加藤知世子

             (11月1日朝日新聞参照)
     
     宮廷ではひたすら目立たないようにふるまって
     いた紫式部だが、この実とリンクするだろうか。

     千年紀にちなんだサイトを追い追いリンクする
     つもりです。

PS) このブログを読んだ友人が教えてくれました。
      ムラサキシキブは「紫珠(しじゅ)」ともよばれ
      ることを。
      花言葉は「聡明」とか。
      さらにこんな歌もーー

        むらさきしきぶ かざせば空と まぎりけり
                      草間時彦