一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

師走 その2

2020-12-01 16:22:53 | 雑記

       絵本というと 子供の本と思いがちですが、
       そんなことはありません。

       字がすくなくても 大人が充分楽しめる
       示唆を含んだものが た~くさんあります。

       クリスマスの月だから
       今日は『ぐりとぐらの おきゃくさま』を。

       野ねずみの ぐりとぐらは 雪の原っぱで
       大きな足跡を見つけます。

       「クマかな」「ちがう」
       「落とし穴?」「ちがう」

       二匹の野ねずみは 追跡することにしました。
       どんどんいくと、
       とある家の前に。

       「なんだか見たことのある家だな」
       「なんだ 僕たちの家じゃないか!」

       でも、お客様は どこにもいません。
       ベッドにも お風呂場にもいない。
       大きな赤いマントと マフラー 長靴があるだけ。

       「おかしいな おきゃくさまは どこだろう」

       すると キッチンのほうから いい匂い!!

       なんと お客様はサンタクロースで ケーキを
       焼いているのでした。

       その晩、 野ねずみは 森じゅうの動物を招いて
       ケーキを食べました。

       おなじみ 中川李枝子と山脇百合子姉妹の本。
       クリスマスにふさわしい 絵本です。

師走

2020-12-01 15:46:20 | 雑記

       唐突ですが、みなさん 幸せですか。

       この ご時勢に「幸せか」と聞かれてもねえ、
       という感じ。

       というのも 先日ラジオで ある大学の先生が
       話しているのを聞いたからです。

       幸せとは「happines」ではなく、「well-being」。
       つまり「happines」は 感覚的なもので、
       「well-being」は 精神的 社会的に良好な状態に
       あることをいうのだそうです。

       「何でもやってみよう」精神で挑戦し、 
       不本意なことでも「なんとかなる」と思い、
       「ありがとう」の感謝の気持ち。

       今日から師走と聞くと、
       なんとなく忙しく 落ち着かない私ですが、
       好きな絵本をひらいて 一息入れよう。

       『はらぺこ あおむし』は こんな一節ではじまる。
       「おや、葉っぱの上に 小さな卵が一つ。
        お月さまが 空からみていいました」

       その小さな卵から ポンとあおむしが生まれて
       はらぺこなので 次から次へと食べていく。

       リンゴ→ナシ→スモモ→イチゴ→オレンジ……
       チーズ、ソーセージ、ぺろぺろキャンディ、スイカ
       と続いて もう腹いっぱい。

       あおむしは さいごに おいしい緑の葉っぱを食べて
       サナギになり、何日も眠りに入ります。

       そして あたたかい日曜の朝、
       なんと、すてきな 蝶に生まれ変わったのです。

       この回転というか 変化は あっと驚き、
       そして美しい蝶の姿に 目を見張らずにはいられません。

       なんど読んでも 感動をおぼえる絵本です。