今年2018年は戌年。
いつもの散歩道を歩いていたら
こんな張り紙をみた。
「○月○日、犬が迷いこんできました。
動物保護センターで保護しています。
心当たりの方はご連絡ください」
樹木に張ってあった。
歌には
♪ まいごのまいごの子猫ちゃん~
というのはあるけど、
犬のはないわねえ。
犬は迷子にならないと思っていた。
たしかに、
迷子になった猫のチラシは何回か見たことがある。
だが、迷い犬のポスターは、はじめて。
しかも、飼い主ではなく、保護した側が出しているのだ。
あれから3~4日たつが、
飼い主から問い合わせがあったのだろうか。
またまた猫の話にもどるが、
夏目漱石の「吾輩は猫である」のモデルで、
漱石が飼っていた猫が死んだのは
110年前の秋のこと。
漱石は門下生に「死亡通知」を出した。
黒枠で縁取られたはがきに、
「御会葬」には及ばないと記した。
猫は漱石宅に迷いこみ、
飼い猫になる。
「名前はまだない」ままだったが、
文豪はその死を悲しみ、
死亡通知を出したのだろう。
いま思っても、
何というユーモア、粋なはからい、
と可笑しくなる。