最近、知ったのだが、
ある一定の年齢以上で健康な人を
をフィジカルエリートというのだ
そうです。
概(おおむ)ね女性だと85歳以上。
男性は80歳以上。
確かにこの年齢で健康であれば、
もう立派なエリートといって良い
でしょう。
ところが病気を持っていても、
その対処によってエリートになれる
ことが分かった。
昨日、都内のホテルで開かれた、ある
会合でのこと。
①仙台から出てこられたK夫妻。
夫88歳、妻84歳。
そもそも東京で事業をしておられたの
だが、70歳で大病をされて、通院に
便利な故郷の仙台に帰った。
(右足の病気と糖尿と脳梗塞)
現在は通院はしているものの、週一回
の水泳と水中ウォーキング、そして
食事療法で病気を手なずけている様子。
ご主人の顔つやもよく、終始ニコニコ
して人と接しておられるのが好印象を
持たせる。
俳句が趣味といわれる奥さんに
「食事の管理が大変でしょう」
というと、奥さんは
「もう20年近くやっているので塩分
も、カロリーもだいたいカンで分かり
ます」
と事もなげにいわれた。
夫が妻の作った料理に全幅の信頼をおい
ているだけでなく、
夫の方も好奇心がつよく、いろいろ研究
して、それが相乗効果を招いて好結果に
つながっているのだと思った。
②Mさんはある新聞広告の元社長で、
現在は定年退職して、自分で経営コンサル
タントをしておられる人。76歳。
もちろんITをこなし、英語、仏語、独語
を使って、世界中に発信している。
困ったことは年々寝る時間が減ること。
今は24時間ひっきりなしに情報が入り、
夜中に入ったものを明日起きてからと思う
と、相手によっては2日遅れになってしま
うので、つい無理してしまうらしい。
③Hさんは人工透析をしているので週3日は
病院にくぎ付けになる。
土日は解放されるのでコンサートや美術館
巡りを楽しむ。
郡山から東京のみならず、奈良、京都まで、
この行動力は驚くほどだ。
④他にも震災以降、耐震検査の依頼が殺到し
て忙しい建築家。
団体には入らないが、一人黙々とボランテ
ィアに励むOさん等々。
政府区分によれば後期(または中期)高齢者
ばかりだが、精神的には決して老いていない。
溌剌と日常の仕事や趣味に取り組んでいる。
無病息災というけれど、一病、人によって
は二病、三病でも積極的に病と向き合い、
決して根治しない病気も上手くコントロール
して明るく生きられることを証明してくれた。
一方の私はヒドイ風邪をひいて、
昨日無理して出かけたせいか、今日は声が出なく
なった。
これじゃフィジカルエリートどころか、
中期高齢者(正式な言葉ではないが)になる
のも無理かもしれない。