九州北部や中国地方より先に関東が梅雨入りするなど、
少々つむじ曲がりだった今年の梅雨、
長い中休みの後、再び関東地方は梅雨空にまいもどった。
雨の多い国土らしく日本には「雨」を表す言葉が多い。
春雨(春)、村雨(夏)、秋雨(秋)、氷雨(冬)
はそのまんま。
梅雨、時雨(しぐれ)、五月雨、青雨、青梅雨……
くらいまでは光景が浮かぶが、
銀竹、紅雨、黒雨、白雨……
となるともう、どんな雨なのか分からない。
ちなみに銀竹(ぎんちく)とは、光線をあび、光り輝いて
降る雨のことだという。
そういえばそんな雨、見たことある。
あれこれ考えながら雨の中歩くのも楽しい。
かたつむり甲斐も信濃も雨のなか
飯田龍太