とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

酒田大火から30年

2006年10月24日 | インポート

_022_3  忘れもしない酒田大火は30年前の昭和51年10月29日、日も暮れた5時50分、私達がこよなく愛した洋画館グリーンハウスから火の手が上がった。折からの強い西風にあおられて、瞬く間に火は燃え広がり、酒田の中心街をほとんど焼け付くし、11時間後の翌朝5時にやっと鎮火した。近隣の町からかけつけた大勢の消防署員や、消防団員の必死の消火作業でも火の勢いを止める事は出来なかった。
 消防長の殉職と言う尊い犠牲はあったものの、ほかに犠牲者が出なかった事は奇跡的と言える。東北電力の連携作業のお陰で、ぎりぎりまで、街灯を消さなかった事も、大きな要因だった。全国から寄せられた救援物資は、大規模体育館に山積み一杯になり、大勢の市民ボランティアで、仕分け作業が延々と続けられた。焼け出された被災者への炊き出しや、焼け跡の後片付けもこれまた市民ボランティアである。
 あの時の市民の一体感は、かつて無い高まりで、貴重な体験である。その後、市民の防火意識は高く、市民あげての防災訓練や、自主防災組織が整備され、毎年この頃に消防訓練が酒田市各地で実施される。写真は、わが地域の今年のひとこま。
 災害は忘れた頃にやってくる。

コメント
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