とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

鳥海山の湧水「胴腹の滝」

2017年08月11日 | 日記

 鳥海山の懐にすっぽり抱かれ、長い歴史を刻んできた遊佐町集落群は、無数の湧水に溢れている。登山に、水筒要らずと言われるほど鳥海山はミネラル豊富な湧水が多く、晴天続きでも枯れる事はない。
 いつの時代に掘られたのか、湧水の出口には、石仏像が湧水を見守るように苔むして建立されている。それら湧水だけが集まって流れる清流牛渡川は、鮭の遡上が多く、やがては月光川、荒瀬川、日向川として日本海へと流れ着く。
 岩野集落を少し登ると、胴腹滝と呼ばれ、鳥海山腹から湧水が噴き出している場所がある。この水は硬度が低く、不純物を含まない事から極めて良好な水として、遠方からも汲みに来る人が絶えない。水温は夏冬通して7~8度とあまり変わらない事から、かなり標高の高い所が集水域とされている。
 海からそそり立つ鳥海山は、日本海にも湧水が噴き出している。ミネラル分が多い湧水に育つカキは、夏カキとして遊佐町の特産品になっている。清流牛渡川は鮭の遡上が多く、、人口ふ化事業の歴史も古い。今年、遊佐の清水を使ったウイスキーを生産する会社の発表があった。湧水の恵みに新たな1ページが加わった。

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