とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

猛暑に思い出す霧多布湿原

2012年08月20日 | インポート

014 連日残暑厳しい日が続いている。わが家は田んぼの中にあり、屋敷が欅の大樹に囲まれている。ヒートアイランド現象には程遠く、戸を開放すれば、涼風が通りぬけ、例年、日中のクーラーは必要ないのだが、今年は風がなく湿度が極限状態である。
 このところ、夜間温度も異常に高い。出穂して20日間の夜間温度が米質の良否に関係する事が分かっている。今、丁度その時期に当たる。
 こう暑いと、先月訪れた霧多布湿原を思い出す。北海道の東部、釧路と根室の中間、太平洋岸に沿って3100haが1993年にラムサール条約登録湿地となり、現在はNPO法人が管理している。
 しかし、この湿原の中心を一般道道(本州では県道)が横断している。この道はMGロードの愛称があり、構造的には水が道路の下を通るようになっていて、自然への心配はいらないばかりか、琵琶瀬展望台や霧多布湿原センターなどが整備されており、木道を歩いて楽しむことが出来る。
 車で走りながら、タンチョウのつがいにも遭遇した。ここはタンチョウの繁殖地でもあり、貴重な湿原である。ワタスゲが終わり、ヒメオウギアヤメが咲き始めていた。見渡す限りの湿原は、霧が多い。海からの霧が水分とミネラルを運びこの自然が営まれている不思議さに感動した。
 何よりも、最高気温が20度を超える事はないとの説明と、湿原の涼風が高温多湿の酒田でよみがえった。

コメント (1)
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