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蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

仕事と生活についての雑記

2025年04月11日 | 本の感想
仕事と生活についての雑記(楠木建 日本経済新聞出版)

題名通り、雑誌や自身の有料サイトに掲載されたエッセイや対談を収載する。
著者は自分の考えを文書にして発表するのが大好きだそうで、その準備段階としてのゲラの推敲すらも快楽である、という。
確かに、読んでいて楽しめるし、かなり高尚?なこともわかりやすく書いているのかもしれないが、学者(一橋大学の先生)とは思えないようなエンタメ性?に満ちた内容が多い。

本書で初めて知ったのだが、かつては(経営学の一端として)軍事関係の研究もしていたらしく、その知識を活かしたエッセイも読んでみたいなあ、と思った。

キャンティ風レシピのパスタは、書いてあるとおりに作ったらたいそう美味しかった。(アラビアータはうまくできなかった)

交通違反を繰り返した人が(免停解除?のため)行った講習会で見せられたビデオの内容はお決まりの交通事故シーンではなく・・・という話が面白かった。

一橋の学生向けに書かれた「大学での知的トレーニング」、自分の娘にもそう教えたという「仕事1年目のアドバイス」は自分が新入生か新入社員の時に読みたかった。

でも、何と言ってもよかったは冒頭の「そんなにイイか?」とGAFAの収益構造を述べた「「無料」についての断章」だった。


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