蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

キャプテン・フィリップス

2014年06月28日 | 映画の感想
キャプテン・フィリップス

貨物船の船長である主人公は、ソマリア沖で海賊船に襲われる。一度は高速走行や放水、偽の通信等で撃退するが、海賊は再度(船のエンジンを強化して)襲来し、今度は乗っ取られてしまう。船底に避難していた乗組員が海賊の一人を捕まえて条件闘争に乗り出すが、結局船長は人質となって救命艇で海賊に連れ去られてしまう・・・という話。

盛り上げようとするわざとらしい演出がなく、ドキュメントのように淡々と進行するのが、かえって緊張感と臨場感を高めて、結末がわかっていても「次、どうなるの?」と思って、みるのを止められなかった。

本物のキャプテンや現場をみたことがあるわけではないけれど、演技しているとはほとんど感じさせず、実物を見ているとしか思えなくさせるトム・ハンクスの技量はすごいな、と改めて思った。

淡々としているといえば、救出に向かったアメリカの駆逐艦に乗り込んだネゴシエーター兼救出作戦司令の、冷静そのものの指揮ぶりも出色。
ゴルゴ13ばり、百発百中、いったん補足したら決して外さないことを前提にしているSEALの能力もすごいなあ、と感心した。
まあ、いずれも映画の中のシーンではあるのですが、現代のアメリカ軍って、あんな感じ(戦闘しているというよりビジネスでもしている感じ)なんだろうなあ、と思ってしまった次第。(圧倒的優位にあるゆえの余裕にすぎないかもしないけど・・・)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 城を噛ませた男 | トップ | 七つの海を照らす星 »

コメントを投稿

映画の感想」カテゴリの最新記事