蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

パシフィック・リム

2014年04月19日 | 映画の感想
パシフィック・リム

深海の海溝の裂け目?から巨大怪獣が出現して世界各地を襲う。
軍隊を繰り出してなんとか撃退するが、効率が悪い?ので、そのうち怪獣なみの巨大な二足歩行のロボットを作りあげて対抗するが、今度は倒しても倒しても次々に怪獣が出現するので、都市の周りに防壁を設けて怪獣の侵入を防ぐ方針に変更される。
失業状態?のロボットパイロットは集結して最後の決戦を挑むが・・・という話。

日本の特撮怪獣映画・TV番組への思い入れが随所に感じられ(なんといっても「怪獣」を「kaiju」と表記+発音させるところが泣かせる)、無理目の筋書や設定なんて往年の特撮ファンにとっては全く気にならず、というか、そういう方面と無縁な人から見るとトンデモなストーリー自体が、製作者の怪獣映画に対するオマージュやリスペクトなんだろうなあ。

絶対壊されないはずの巨大な防壁をより強大化した怪獣があっさりと突破するシーンはもしかして「進撃の巨人」を早くもモチーフとしたんだったりして・・・

圧巻は香港での戦闘シーンで、怪獣とロボットが戦ううち、市街地を壊滅させてしまう破壊映像がすごい。この手のものでは「ガメラ3」の渋谷破壊シーン以来の興奮?を覚えた。
街を壊しまくったあげくに怪獣が(翼竜型に)変態する場面は(後から考えると定番の展開なのだが、その時点では)意外性があり、CGもよくできていて、「ここで終わりでもいいな」と思ったくらいだ。

ちょっと気になったのは、怪獣の見た目や行動がまさしく「モンスター」的で、なんというか、感情移入の余地がないこと。
日本の特撮映画に登場する怪獣ってどこか人間的というか、「君の言い分もわからないではない」という感じがあった、と個人的には思う。
ウルトラセブンに登場する、地球征服や人類絶滅を狙う宇宙人すら、どこか愛嬌?みたいなのがあったような気がする。

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