まぐさ桶の犬(若竹七海 文春文庫)
コロナ禍で探偵業の休止を強いられていた葉村晶は、およそ3年ぶりに依頼を受ける。私立学園の名理事長、また、名エッセイストとしてしられた乾厳(カンゲン先生)から、元の学校職員だった稲本和子の捜索を頼まれたのだったが、彼女の失踪?には私立学園の後継者争いや一族の血統をめぐる秘密が絡み・・・という話。
一時は毎年末に書き下ろしが文庫かつ杉田比呂美イラストで出版されることが慣例となっていて、楽しみにしていたのだが、今回は5年ぶり。探偵も同じように年齢を重ねていて50代になって体の諸機能に支障をきたしつつある。物語シリーズとしても同じような年月を経ていてコロナ禍の影響がいろいろなところで登場する。
しかし、葉村晶がハードボイルドなのは相変わらずだし、葉村の食生活を詳しめに描くのもいつも通りで、シリーズ読書としては安心して読み進められる。
ただし、本作はプロットが複雑すぎる。学園をめぐるイザコザと山奥の不動産をめぐるアレコレという2つの主筋があるのだが、実はあんまり絡み合ってないように思えて、むしろどちらか片方にすべきだったかなあ、と思えた。あるいはストーリーというより葉村の活躍を楽しみにしているシリーズ愛好者としては、これで長編2つに仕立ててくれた方がうれしいのだけど・・・
文句を言ってすみません。どうか、昔のペースに戻って年1回くらいは葉村シリーズ新作を読ませてください。そうしないと、タフな探偵アクションが不自然なお年頃になってしまいそう。まあ、回想録でもいいんだけど。「ぼくのミステリな日常」(←とても面白いです)以来の長年のファンからのお願いです。
コロナ禍で探偵業の休止を強いられていた葉村晶は、およそ3年ぶりに依頼を受ける。私立学園の名理事長、また、名エッセイストとしてしられた乾厳(カンゲン先生)から、元の学校職員だった稲本和子の捜索を頼まれたのだったが、彼女の失踪?には私立学園の後継者争いや一族の血統をめぐる秘密が絡み・・・という話。
一時は毎年末に書き下ろしが文庫かつ杉田比呂美イラストで出版されることが慣例となっていて、楽しみにしていたのだが、今回は5年ぶり。探偵も同じように年齢を重ねていて50代になって体の諸機能に支障をきたしつつある。物語シリーズとしても同じような年月を経ていてコロナ禍の影響がいろいろなところで登場する。
しかし、葉村晶がハードボイルドなのは相変わらずだし、葉村の食生活を詳しめに描くのもいつも通りで、シリーズ読書としては安心して読み進められる。
ただし、本作はプロットが複雑すぎる。学園をめぐるイザコザと山奥の不動産をめぐるアレコレという2つの主筋があるのだが、実はあんまり絡み合ってないように思えて、むしろどちらか片方にすべきだったかなあ、と思えた。あるいはストーリーというより葉村の活躍を楽しみにしているシリーズ愛好者としては、これで長編2つに仕立ててくれた方がうれしいのだけど・・・
文句を言ってすみません。どうか、昔のペースに戻って年1回くらいは葉村シリーズ新作を読ませてください。そうしないと、タフな探偵アクションが不自然なお年頃になってしまいそう。まあ、回想録でもいいんだけど。「ぼくのミステリな日常」(←とても面白いです)以来の長年のファンからのお願いです。