蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ひとよ

2021年03月27日 | 映画の感想
ひとよ

タクシー会社を経営している夫のDVに苦しんでいた妻(田中裕子)は、衝動的に夫をひき殺してしまう。残された三人の子(鈴木亮平、佐藤健、松岡茉優)は殺人者の子供という立場に苦しみながらもそれぞれが暮らしを築いていた。しかし、刑期を終えた母が実家に帰ってきて・・・という話。

長男だが、吃音があって自信なさげで妻をもてあましている役の鈴木さんがうまい。母の事件を隠していたことを非難する妻に強く反発する場面なんかが特によかった。
キャスティングが豪華で、題材も新鮮な感じだし、役者の演技もいいのに、評価とか興行とかはイマイチみたいで、映画製作って難しいもんだよね。
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幸せへのまわり道

2021年03月27日 | 映画の感想
幸せへのまわり道

雑誌記者のロイドは、かつて家族を捨てた父を憎んでいた。父は関係を修復しようとロイドに接近するが、ロイドは許すことができない。ロイドは子供番組の司会者で国民的な知名度のあるロジャースの記事を書くことになり、インタビューを行う。ロジャースはロイドの屈託を簡単に見抜き解決を図ろうとする・・・という話。

ロジャースは実在の人物とのこと。映画で描かれる彼は、決して怒らず、妻や仕事仲間との関係は円満で、聖人のような人格。そんなロジャースが実は(有名人の家族であることを苦にしている)子供との関係には悩んでおり、ラストシーンではうっぷん晴らしをしている様子が挿入されていたのが味わい深かった。
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