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蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

カーリング

2006年02月09日 | Weblog
冬のオリンピックがもうすぐ始まる。冬の競技を現場で見た経験はないのだが、想像では、現場で見るよりTVで解説付きで見るほうが面白い競技が多いような気がする。

その場で見ている方が面白そうなのは、アイスホッケー、ショートトラック、採点系のスキーくらいか。

アルペンはゴールで見ててもつまらなそうだし、コース途中では一瞬のうちに通りすぎてしまう。

ジャンプはよっぽどいい席に座らないと飛行曲線の頂点部分しか見えなさそうだ。
スピードスケートはどちらが勝っているのかわからないし、直接競り合わないのが面白みに欠けるように思う。

フィギュアスケートはその場にいた方が良さそうだけど、よほど目が肥えていないと、技の解説をしてもらわない限り何回回転しているのかわからないのではないだろうか。

TV中継の方が圧倒的に有利なのはカーリング。

サークルを真上から見れないと楽しみが半減しそうな気がするし、プレーの間の作戦を考えている時間が長くて解説がないと間延びしそうだから。

長野の時は男子チームのスキッパーがちょっとキムタクに似ていて、勝ち進んで有名になったら騒がれそうと思っていたのだが、強豪チームとの対戦で最後の最後に負けてしまい、(NHKの解説の人も「これは日本の勝ちです」と断言したのに数分後には負けていた)話題にならなかった。

日本ではマイナー競技で、知る人も少ないかもしれないが、ルール自体はさほど複雑ではないし、実況・解説者が優秀ならTVで見ていて抜群に面白い。
スポーツというよりは頭脳ゲームに近く、プロ野球の監督で長島・星野より野村・森が好きという人ならとても楽しめると思う。勝ち進まないといい時間帯の中継は期待できないので、日本チームの健闘を期待したい。

ソースかタレか

2005年11月14日 | Weblog
休みの日に買出しに行く近所のスーパーで、小学生3,4年生くらいの子供どうしがこんな会話をしていました。
「マックのチキンナゲットのタレが変わったの知ってる?」
「知らなーい」

「タレ」というのは、おそらくチキンナゲットに付いているマスタードとかバーベキュー風味のソースのことだと思います。
そういわれてみれば、ドロッとしたゲル状で、上からナゲットを浸した後に引き上げるからめ方など、ソースというより、「タレ」もしくは(「ざるそば」から発想して)「ツユ」といった方が日本人の語感ではぴったりくるのかも。

私くらいの年代だと(私だけかもしれませんが)、「ソース」といわれてすぐに連想するのは、真っ黒でねばりがない、プラスチックの容器にはいったウスターソースなんですが、いまどきは、焼いたり煮たりした魚や肉に後からかける、フランス料理風のバターこってり目のソースを思い起こしたりするものなのでしょうか。
いずれにしても、マックナゲットのソースは、「ソース」ってイメージじゃないなあ。

そうは言ってもオトナだと、「あれってタレだよなあ」と思っても少し恥ずかしくて口には出せません。
安易に外来語をカタカナ表記にしてしまう最近のオトナを尻目に、子供たちの素直な感じ方と表現に少し感心しました。

床屋の亭主との苦痛な会話

2005年11月05日 | Weblog
デフレになっていろいろなモノやサービスが値下がりしました。その中で私が最もうれしかったのは、定価1000円ポッキリの床屋チェーンの出現でした。
もともと床屋に行って1時間も座っているのがとても苦痛で、顔をナイフでこすられる(髭剃り)も大嫌いでしたので、10分で終わり、髪だけカットしてくれる床屋の出現は願ったりかなったり。

最近、私がいきつけの最大手チェーンのある店では「サービス強化」と銘打って散髪中に客に話しかけるようになりました。でも、2カ月に1回しか行かない私に、毎回聞くことは同じ。「今日はお仕事大変でした?」と「今日はもう終わりですか」(いつも夕方に行くのでこういうセリフになると思われます)。
私は床屋のおじさんやお兄さんから会話を強制されるのも大嫌い。以前はこの店はカット中必要な会話(もみあげはどうします?とか)以外の会話は一切なく、それもお気に入りの理由の一つだったのに・・・

しかし、楽しそうに会話している客もいますし、前々回のブログでも書いたように、例えおざなりでも店員から感謝の旨を伝えられたい感情も十分理解できるので、客とのフレンドリーな関係を築こうとするチェーンや店員の気持ちもわからないのではないのですが。

「今日はお仕事大変でした」→「いや普通」  「今日はもう終わりですか」→「まだまだ」と極めて不機嫌そうに毎回全く同じ回答しかしない客の顔を覚えて、質問を止めてくれることを切に願います。

いやよ、いやよも・・・

2005年10月31日 | Weblog
18年ほど前に、私の勤める会社があるクレジットカード会社と提携してカードを発行したので、つきあいで(というか無理矢理)その会社のカード、しかも年会費1万円のゴールドカードを作らされました。当時は入社3年目で、そんな人に簡単に発行されてしまうゴールドカードのステータスって何なんだろうと思ったりしました。

ゴールドカードといっても与信枠が大きいこと以外は普通のカードと機能はほとんど変わらず、月一回郵送される会員誌の連載の執筆者がこの手の雑誌としては豪華(伊集院静とかねじめ正一とか)なことが、唯一気に入った点でした。

数年前にこのクレジットカード会社と私が勤める会社との提携は解消されたのですが、そのまま普通のゴールドカードが送られてきたので、それを使い続けていました。しかし、最近カードを使った時に付与されるポイントサービスが多様化して、このゴールドカードより明らかに有利なポイントサービスがあるカードをもっぱら使うようになり、半年くらい前に解約することにしました。

しかし、解約方法はよくわからないし、書類とかめんどくさそうだなあ、と思い、ずるずる半年ひきずっていたのですが、いよいよ会費の引落としが近づいてきたので、コールセンターに電話したところ、特に引き止めるセールストークもなく、二三の本人確認だけでその電話で解約してくれました。

わずらわしくなくてうれしかったのですが、ちょっと物足りなさみたいなものがあり、18年も会員だったのだから、もう少し何か未練を感じされるような応対があっても良かったのでは、と身勝手な思いもありました。
相手がコンビニのバイトの人でも、お金を払って「ありがとうございました」みたいなことを言ってくれないと、ちょっとムカつく、それに似ているような・・・それともそんなことを思うのは私だけで、しょうもない自尊心にとらわれているからなのでしょうか。

公営競技衰亡の原因

2005年10月28日 | Weblog
昔、山口県の徳山市(現在の周南市)の徳山競艇場の近くに住んでいたことがあり、開催がある休日には毎週欠かさず通っていました。
そのころ(今でもそうかも)徳山競艇は全国で一番売上が少ない場の座を大村競艇等と争っていて、競艇場は盆正月を除くと閑散としてのんびりした雰囲気が漂っていました。
売上は平開催で1日分が(呉にある場外とあわせて)2億円いくかいかないかくらいでした。しかし、今や住之江や平和島あたりのトップクラスの場でも1日の売上が2億円を切ることがあるようです。
競艇全体の売上は最盛期の半分くらいになっているらしく、存続が危ぶまれる場も多いようです(競輪と違って本当に開催がなくなった場はないようですが)。普通の企業なら売上が半分以下になっても昔の規模を維持したまま生き残っているというのはありえない話で、逆にいうと、昔は開催者にとってはまさに金城湯池だったのでしょう。

中央競馬こそなんとか格好をつけているものの、その他の公営競技はすべて似たような状況です。娯楽の多様化とかファンの高齢化とかいろいろ理由はあるのでしょうが、多分、最大の原因は窓口に札束をつっこむような大口ファンが減っていることにあるのではないでしょうか。
そして大口ファン離れの原因の一つとして、株式市場の「効率化」があるのではないかと、私は思います。

「効率化」というのは、情報公開とアクセス方法の飛躍的改善、および手数料の破壊的な低下のことです。昔は証券会社のディーリングルームでしか得られなかった市場・価格情報が今では家庭のPCでタダ同然に獲得できるようになり、注文はインターネットでほぼリアルタイムに市場に到達します。
ここまでは公営競技と同じですが、手数料は公営競技の控除率の1/100程度になっています。

そして、現代の公営競技では相当にむずかしい八百長(不正行為)も、今のところ日本の株式市場では(警察に捕まることを余り気にしない人なら)やり放題です。
インサイダーのような(正統派の?)八百長から、例えば、WEBの掲示板にあることないこと吹きまくる、成立させる気がない大口注文を出してすぐにひっこめる、等々、これらの行為はつかまっても、あまり深刻な罰を受けません。
さらに土日を除く毎日開催。品薄の小型株ならボラティリティも枠番連勝なみにありそうです。

金が余ってしょうがないけど、おおっぴらには使えない金で、時間も余ってしょうがないので、強い刺激が欲しい、そんなかつての公営競技の大口ファンには理想的ともいえる環境が、日本の株式市場にはあるのではないでしょうか。