Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

リバティーン

2006-11-28 00:09:28 | 映画 ら行
           

2004年/イギリス/110分
監督:ローレンス・ダンモア
原作戯曲・脚本:スティーヴン・ジェフリーズ
音楽:マイケル・ナイマン
出演:ジョニー・デップ/サマンサ・モートン/ジョン・マルコヴィッチ/ ロザムンド・パイク/トム・ホランダー/ジョニー・ヴェガス/ケリー・ライリー/ジャック・ダヴェンポート

チラシも二種類ゲットして観る気満々だったのに、ちょっと出遅れて結局見損ねた作品。TSUTAYAでもうレンタル始まったので早速借りてきた。
あっという間の110分、ジョニー・デップって凄い~あぁぁ、劇場でやっぱり観たかった。

全編を通じて灰色、全体を覆う暗いトーンがその時代(17世紀、王政復古のイギリス)をリアルに感じさせた。特にぬかるみのべちょーっとした感じ、足の裏にそれが冷たくぺたっとつく感じ、汚い街に顔を見せるチラッと出てくるネズミに病気も蔓延しただろうと納得させられる。そして売春婦、女優の置かれた立場など興味深い。
こうした時代の中でロチェスター卿の本能のおもむくままの自由な生き方、破天荒な言動は自分自身を燃やして光る炎のようだ。持て余すほどの才能を繰る日々、そして同時進行する酒と女性に溺れ破滅に向かって一直線に突き進む日々、それは狂気の日々でもある。灰色の世界の中で彼の燃やす激しい炎は煌きそしてぱたりと燃え尽きる。
ロチェスター卿をめぐる女優のエリザベス、妻エリザベスそして娼婦ジェーンという三人の女性の彼に対する愛、彼女ら自身の生き方が対照的に描かれその姿が深く心に残る。
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4 コメント

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こちらにもカキカキ~♪ (Puff)
2006-11-28 19:22:22
おおっ、なるほど、、
rubiconeさんはこの手の映画がお好きでしたものねーー
劇場公開時は酷評された方が多かったので、
この映画を気に入っていたワタクシはガクーリ来ていたのであります。。。

あの当時のイギリスはきっとああいう風にぬるぬるだったんでしょうねー
うん、ホントにリアルさを感じました。
ジョニーさんならではの映画でしたよねん。
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お久しぶりです (ASIS2005)
2006-11-30 05:05:20
これってイギリス映画なんですね。
将来見るリストに入れました。
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Puffさま~! (rubicone)
2006-12-01 00:58:48
そう言われてみますると~、この手の映画かな~り好きでした!これは、行こう行こうと思っている間にレイトショーになってしまって・・
暗ーくて、じっとりして肌にまとわりつくような感じがすっごく伝わってきましたよねー。しかし彼の書き上げた劇、可笑しかったなぁ
ジョニーさんの凄さを改めて感じた110分でした!
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ASIS2005さま! (rubicone)
2006-12-01 01:12:04
こんばんは~!
これは・・そうなんです、イギリス映画でした!
今は公開が終わると直ぐにDVDになってレンタルができるので、泣く泣く見逃しちゃったぁ、という物もこんな風に直ぐに観られてありがたい限りです。
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