Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

枯山水~タージ・マハール

2006-09-09 00:09:34 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
名ヶ山の旧小海邸の中に出現した小道具と組み合わされた枯山水、そして集められ展示された写真の数々が空家に息を吹き込む倉谷拓朴「名ヶ山写真館」
    
2階の窓から外を望む。座布団も置かれ聞こえるのは自然の音だけ、時のたつのを忘れる。
    
旧小海邸の外観
 
枯山水の後は、鉢集落にある旧真田小学校の体育館に出現したタージ・マハール、材料はすべてここ鉢集落で集めたものだという。リナ・バナジー「場所の魅力」
       
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旧名ヶ山小学校

2006-09-08 23:44:40 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
    
おおぉっ!校舎に目がっ!!凄いインパクトの顔が迎えてくれる旧名ヶ山小学校。ここは都内の画廊が幾つか集合してそれぞれのブースでそれぞれが抱える作家の作品の展示をしている部分と、それ以外の作家の作品とが展示されていた。

後者の作品の一つ、ムタズ・ナスルの「夢」

そこにある地域の風景や人、集落の人々の持っている古い写真などが見える巨大な万華鏡(解説より)にすっぽり入ることで異次元に紛れ込んだ自分の頼りなさと不安定さを感じることになった。
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旧莇平小学校

2006-09-08 00:11:40 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
ここも「空家プロジェクト」の一つ、旧莇平小学校
   
日比野克彦「明後日新聞社文化事業部ー一昨日テレビ局広報宣伝部」
朝顔に覆われた校舎、置かれている見ているだけで思わずうきうきするダンボールで作られた色んな形の船。地域の人々と交流し、情報を発信しているというこの明後日新聞社文化事業部。校舎の中には日比野さんの作品がいっぱいで、この場の雰囲気と呼応して楽しい。

昔の小学校ってこんなんだったよな~、こんなにポップだったらさぞかし楽しかろうな~♪とか木の床、階段を通りながら思った。
そういえば、ここを訪れたのは8月31日だったんだけど、「今日は日比野の誕生日なんですよ夏休み最後の日が誕生日なんてまさに彼らしいというか、ぴったりという感じでしょう!」とここのスタッフの方が話してくれたっけ。
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空中に赤い道

2006-09-07 23:22:42 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
道?廊下?花道?舞台?空中に伸びる鮮やかな赤にはっとする。ここでは会期中に何回かのパフォーマンスが行われたそうだ。見られなくて残念!
中瀬康志「儀明劇場 倉」
        
深い緑の中にその赤は、この場が晴れの場であると告げているようだ。
先端から建物を見る。美しい~!
        
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彫って彫って、彫りまくれ!!

2006-09-07 00:02:42 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
このトリエンナーレでは「空家プロジェクト」:建築家が空家をリノベーションし、アーティストが作品を展開するというプロジェクト、が現在進行中だということを知った。そうした中の一軒。
日本大学芸術学部彫刻コース有志「脱皮する家」
改修と並行した作業で2年をかけ学生・OBがひたすら彫って新たな空間を出現させた作品。
圧倒された~!彫刻の跡のないところはないんじゃないか、という・・。
  
天井も階段も、ひたすら彫られている。
 
梁も柱も・・・
        
壁面も床も、すべて。 
        
2階の床の中心。↑
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2006-09-06 23:00:54 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
過疎に悩む山の村では空き家が何軒もあり、そうした空き家をまるまる使っての展示が数多くある。
大谷俊一「影(ei)/来し方 行く先」
入口を入ると暗さにまだ目が慣れず外が一層明るく眩しく見える。
 
ガラス窓には作家が集落の古いアルバムをスキャンしそれをフィルムに転写したものが2枚のガラスにはさまれている。そこを通過してくる光が新たな影を木の床に落とし、その影の柔らかさが過去をより鮮明に眼前に提示してくるように感じられる。その影と光の通過する窓の輝きが心に何かを語りかけ、同時に何かを呼び起こさせる。
          
いつまでも眺めていたくなる不思議な懐かしさが、この光と影にあるようだ。
       
窓外の景色もここに否応なく取り込まれる事で、閉じ込められ封じ込められている写真と刻々と移り変わり流れ続ける時間という現実がこの窓で交錯し、交感しているようだった。
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天竺

2006-09-06 00:10:40 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
  
道路際にあった家、黄色地に黒の展示作品のマークに引かれて一歩中に入ってみたら・・・ぶったまげました

床以外、すべてキンキラキンで埋め尽くされているのです
豊福亮「天竺」
別世界に迷い込んだ現代のアリスの気分を味わいました。と同時にたじたじっともなりました。
       
↑は天井。とにかく隙間は一切ありません
よーく眺めてみると、面白いものがいっぱい

花食う金の恐竜に、ハープを奏でる金の天使
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棚田の中に

2006-09-05 22:53:52 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
登って見に行った。上りより下りの方が足元が不安で気を使いながら歩く。棚田で仕事をしている方と挨拶する。
杉浦康益「風のスクリーン」
25×35×25cmの陶のブロック2000個が100mの長さにうねうねと積み重ねられ連なっている。上から眺めると風がそこを通り抜け、ずうっと向こうまで見渡せる。
  
違和感なく溶け込んで、まるで昔からここにあったかのよう。
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1470本

2006-09-05 00:01:55 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
このトリエンナーレでは展覧会と地域、作家と地域との結びつきが随所に感じられて美術展の一つのあり方を示しているのが興味深かった。

この作品はジョセップ・マリア・マルティン「まつだい住民博物館」
これは1470本の板に松代全世帯分の屋号が記され、家主が選んだ「冬の色」がペイントされている。(解説より)何だか楽しくなる作品で、歩いていくと突然色々声をかけられる。よっていかんかい!まあ、あがれ!お茶でもどうだい!なんて、この地方の方言で話しかけられるのである。
    
知らず知らずのうちに笑いがこみ上げてくる。
    
外の回廊から館内まで続いている。
  
この作品、私すっごく好き~
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農舞台

2006-09-04 23:36:26 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
松代エリア、里山散策の拠点となるのは『まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」』(これも作品の一つ)である。この建物の中にも色々な作品が展示されている。そして窓外にも作品をのぞむことができる。

窓の外の棚田に忽然と現れるイリヤ&エミリア・カバコフの作品「棚田」
     
そして水玉模様のこれまた大きな花は草間彌生「花咲ける妻有」
     
音を出して楽しむ作品、岡部俊彦「ワールド エナジー システム」
     
これも叩いて音を出すのだが、住民と真ん中の釜で野焼きしてられた渡辺康幸「土の音ーまつだい」マリンバで使うようなばちが置いてあり、それで叩くと高低の違う音、硬い音・柔らかい音、様々な音を聞くことが出来る。一つ一つに字や絵がそれを作った人の手で描かれているのも楽しい。
       
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松代(まつだい)にて

2006-09-04 00:14:10 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
松代は十日町から西へ車で20~30分のところにある。
その松代エリアでの「棚田の風景」


実りの秋を目前に頭を垂れ始めたイネの穂。
        
ここは「魚沼産コシヒカリ」の産地だというし、じゃあこれも「魚沼産コシヒカリ」?
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十日町エリア

2006-09-04 00:01:20 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
十日町エリアのキナーレの中でたくさんの作品を堪能した後、町の中を歩いた。
街の中にも、山の中にも黄色地に黒の看板がたくさん出ていて、そこに矢印と作品番号が書いてある。それをたどっていけば必ず作品に出会えるようになっている。また「こへび隊」というサポーターの方々も親切で、的確な説明もしてくれてありがたかった。

パブロ・レイノソ「編まれた影」は映像が特に面白くかった。展示されている椅子と12編の椅子に絡む映像とで構成されており、そこに写されている椅子と登場人物が何とも言えず可笑しく時を忘れて見入ってしまった。

画像はアニラ・ルビクの「ミラノー東京:往復便」
展示空間いっぱいに「イタリアの刺繍と十日町の織物文化の融合したインスタレーション」(解説より)が展開されている。作品をたどっていく事で一つの物語が紡ぎ出されてくる。そこに描かれる文化の違いは興味深い。
       
つい、食に関する作品が面白くて写真を撮っていた。
        
思わずにや~り、としてしまう。
        
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越後妻有交流館「キナーレ」

2006-09-03 00:16:39 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
760km2という広大な空間を使ってのこの大地の芸術祭は地域を十日町エリア、松代エリア、川西エリア、津南エリア、中里エリア、松之山エリアと分けて展開されている。二泊三日という短い期間だったので、とにかく見たいものを決め、それによって訪ねるエリアを決めて回った。結局、十日町エリアと松代エリアの二つ、見た作品数は66だった。(パスポートに押されたスタンプの数を数えました)何回かに分けて記事をアップしてみよう!!
今日は十日町にある越後妻有交流館「キナーレ」での展示作品を幾つか・・。
この建物『越後妻有交流館「キナーレ」』も作品の一つだそうだ。
     
中庭にある池に展示された二つの作品。
      
壁面に飾られていた絵↑

建物の外側に置いてある作品。右の中に見える火は広島の原爆が投下された時の火が受け継がれ今も燃え続ける「平和の火」から分火したものだそうだ。それを護る螺旋の蛇。
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十日町市

2006-09-02 00:33:36 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
「大地の芸術祭:越後妻有アートトリエンナーレ2006」は新潟県十日町市&津南町で開催されています。
公式サイト

我が家からは<圏央道→関越道→六日町IC→十日町>
   
高速道路では窓外にこんな墨絵のような山々が望めました。いつも見ている、山と違う~!そしてずんずん山の中へ、山の中へと。

十日町の道路沿いにずらりと並ぶ「のぼり」が迎えてくれました。
これも、この展覧会の「作品」です!!
          
十日町に到着し早速、十日町エリアの中心『キナーレ』に向かいました。
      
「大地の芸術祭」というのぼり以外は、これまた作品です。地域の方々がそれぞれ書き込んであるのぼりは、一本一本楽しい~!
そして駐車場では・・・
       
ん?拡大してみると・・・
             
おおっ!これも作品でしたっ!! 
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