Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

2006-09-06 23:00:54 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
過疎に悩む山の村では空き家が何軒もあり、そうした空き家をまるまる使っての展示が数多くある。
大谷俊一「影(ei)/来し方 行く先」
入口を入ると暗さにまだ目が慣れず外が一層明るく眩しく見える。
 
ガラス窓には作家が集落の古いアルバムをスキャンしそれをフィルムに転写したものが2枚のガラスにはさまれている。そこを通過してくる光が新たな影を木の床に落とし、その影の柔らかさが過去をより鮮明に眼前に提示してくるように感じられる。その影と光の通過する窓の輝きが心に何かを語りかけ、同時に何かを呼び起こさせる。
          
いつまでも眺めていたくなる不思議な懐かしさが、この光と影にあるようだ。
       
窓外の景色もここに否応なく取り込まれる事で、閉じ込められ封じ込められている写真と刻々と移り変わり流れ続ける時間という現実がこの窓で交錯し、交感しているようだった。
コメント (2)
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天竺

2006-09-06 00:10:40 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
  
道路際にあった家、黄色地に黒の展示作品のマークに引かれて一歩中に入ってみたら・・・ぶったまげました

床以外、すべてキンキラキンで埋め尽くされているのです
豊福亮「天竺」
別世界に迷い込んだ現代のアリスの気分を味わいました。と同時にたじたじっともなりました。
       
↑は天井。とにかく隙間は一切ありません
よーく眺めてみると、面白いものがいっぱい

花食う金の恐竜に、ハープを奏でる金の天使
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