老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

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映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』

2016-08-23 15:59:47 | 民主主義・人権
この夏に見た映画の中で、私が面白かったものをご紹介します。

映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
http://trumbo-movie.jp/

チャップリンをアメリカから去らしめたマッカーシズム「ハリウッドの赤狩り」を背景にした映画です。

1947年頃、トランボは共産主義者だとして投獄され仕事を失います。彼は家族を守るために匿名で脚本を書き続けるのです。

「ローマの休日」をご覧になった方は多いでしょう。その原作者・脚本家がダルトン・トランボ(トランプと間違えないでね)。この映画に与えられたアカデミー賞は別人の作とされ、彼の死後、ようやく改められ、あの像が届いたとのこと。

「スパルタカス」のカーク・ダグラスが、ようやくトランボの名前を出して脚本を依頼したのは1960年。この映画は劇場からの締め出しを図られましたが、良いものを見抜く目は観客。ヒットしました。

今回の「トランボ」も最初は観客が少なかったそうですが、観客は増えて私が行ったときはぎっしりでした。日本人だって観る目があるし、こういう映画を好む人もまだ多いのだとちょっとうれしく思いました。

家族愛の物語でもありますし、何より、思想信条の自由が失われた時代に、どう生き抜くか。友人たちの圧力に負ける姿、力のない者が押しつぶされていく姿、その中で、トランボが信念をしなやかに貫く姿が感動的です。面白いのでお勧めです。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より

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