老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「頑張ろう」とは言わないで

2011-05-10 09:30:09 | 東北地震
あの3月11日の大震災、そして原発事故から、もうすぐ2ヶ月近くになろうとしています。あの直後、今でも時々聞こえますが、「頑張れニッポン」「頑張ろう東北」と言う言葉が、テレビ、活字を通して目に触れ、耳に触れる事が多かった毎日でした。

何をこれ以上頑張れというのでしょう。それに対して「頑張ろうとは言わないで」という言葉も聞こえてきました。

私の友人が数年前にガンと診断され手術をしました。幸いその後、経過も良好で旅行も楽しめる程元気になったけれど、そう診断された直後と手術が終わるまでの日々は本当に辛く苦しい毎日だったのでしょう。落ち込みも酷く、電話をかけるのもはばかられ、どんな言葉をかけていいか分からないほどでした。

その友人ではないけれど、ある人の手記の中で「ガンを告知された時の気持ちは誰とも話したくないし、慰めの言葉を聞くのもいやだ。『皆元気でいるのに何故自分だけが』と思い、病気になったことのない人にはこの気持ちは分からないだろうと、心を閉ざしていた」というような話を読みました。

幸い彼女とは笑って話が出来る関係に戻ったけれど、人はどんな気持ちでも相手に伝わらない事があり、それを覚悟してでも言葉をかけるべき時もあるのだろうと、改めて思い知らされた出来事でした。

「頑張って」とか「頑張ろうとは言わないで」という言葉の問題ではなく、顔も上げられない程疲れ果てている人に、私は何が出来るのだろうと考えたこの2ヶ月でした。

原発に反対すること、義援金を送ること、そしてこの毎日の中で忘れずにいること。一時の興奮や感情だけでなく継続的に忘れずに続けて行くこと‥ささやかな私の思いです。

「いつも何度でも」ナターシャ・グジー
http://www.youtube.com/watch?v=ry_WACFd8Ds&feature=player_

こうして聞くと深い意味を持っている歌だな~と感じました。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
パンドラ

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