老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

政治の司法への介入か、その逆か

2010-09-28 16:36:24 | 民主党政権
先日の那覇地検の中国人船長釈放の際の談話を巡って議論百出である。曰く、司法の越権行為だ、水面下で政府の司法への関与(指揮権発動)がなければ、あのような談話が出せるはずがない、等々である。

今後の日中関係を考慮して、良かれと思いやったことが、新たな波紋を生じさせてしまった。何れにしろこの様な失態を招いたことは政府の責任であろう。

釈放をすっきりしたものにするには、政府は弱腰と言われても、日中関係の重要性を盾に「戦略的互恵関係」に基づき、毅然として超法規的に解決した旨、発表すべきであった。しかし菅首相の優柔不断は今に始まったことではなく、そのような決断を望むべくもない。代表選で菅首相支持を世論操作したメディアの不明の致すところでもある。

一方検察庁が独自の判断で釈放したというのであれば、政治的色合いの濃い日中関係に言及せずに、純粋に法的判断に基づいて、「漁船の衝突は軽度で巡視船の乗務員の身体にも航行に支障はなかった。また船長には日本での前科もなく、船長の行動には計画性は認められなかった」という理由で、「犯罪の構成要件は不十分」として、違法性を阻却する形で釈放すれば、司法も行政側も曲がりなりにも筋が通り、ここまで議論百出しなかったであろに、後の祭りである。

検察はいま大阪地検特捜部でFD改竄という大問題を引き起こしており、一方でこのように政治的な介入が明白な釈放理由の発表はして欲しくはないというのが、国民感情ではなかろうか。繰り返しになるが、冒頭述べたとおり政府の超法規的な判断で釈放したとの弁明の方がベターであった。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
厚顔の美少年

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新ファッシズム社会到来の予兆 | トップ | 前原大臣は沈黙が金 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

民主党政権」カテゴリの最新記事