老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

偏った報道(日本人人質殺害ニュースを振り返る)

2015-02-19 14:57:01 | イラク戦争
「イスラム国」による日本人人質の殺害ニュースも峠を越したが、殺害された後藤氏と湯川氏に関するメディアの報道内容を振りかえると、毎日後藤氏に関する報道ばかりで、湯川氏に関する報道は少なく、回数では99:1と言って良いほど圧倒的に後藤氏の報道が多かった。当然ながら後藤氏がフリージャーナリストとして携わっていた仕事は誰しもよく理解できたのではないかと思われる。また当初「イスラム国」の理不尽、非情をクローズアップするには後藤氏の報道が適切で、それを優先せざるを得なかった事情もあったであろう。

今更両者についての報道の不公平を言うつもりはないが、「事実」としての報道はもう少し必要だったのではあるまいか。湯川氏の報道は現地で銃を持っている写真と殺害される前に後藤氏と両側に跪かされている写真しか印象に残っていない。まして湯川氏がどうして現地で銃を持っていたのか、どのような会社に居たのか各メディアとも1、2回ぐらいしか報道していないのではないかと思われる。

その中で「民間軍事会社」と聞き慣れない会社名をきいたので、ウィキペディアを検索してみたところ詳しい説明と、湯川氏がCEOを努める会社と特定できる、「ピーエムシー株式会社」も掲載されていた。メディアによれば湯川氏がシリアに渡ったのは、会社として「戦闘の実績」を作るためだったと報道もされていたように思う。

今はまだこのような「‘物騒な’会社」といえるが、集団的自衛権が行使され、戦闘地域に自衛隊が派遣されるようになれば、自衛隊員を護衛する「警備保障会社」と崇められる可能性すらある。今からでも遅くはないと思うので、メディアは日本での、「民間軍事会社」の設立をもう少し詳しく報道して、このような会社の是非の議論を盛り上げて欲しいものである。(以下ウィキペディア「民間軍事会社」より)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E9%96%93%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E4%BC%9A%E7%A4%BE

>2014年8月、日本東京都江東区青海2-7-4に本店を置いているとしている自称民間軍事会社「ピーエムシー株式会社」CEO[13]を務める日本人男性が拘束され、2015年に入ってから「イスラム国」により「処刑」されている。なお、前述の所在地はレンタルオフィスであり[14]、業務の請負元なども明らかになっていない。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
厚顔

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