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或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

シュルレアリスム。@六本木

2011-04-17 00:03:29 | 【旅】ぼちぼち放浪
 今日は国立新美術館。珍しく開館前に到着。というのも、休日だし、規模も大きめの展覧会だから混み合うだろうと予想してたので。
 基本的に、私にとっては何を読み取ればいいのかわからない絵なんだけど(笑)、そもそも「超現実」なわけであるから、そのあたりを深く考えすぎても仕方ないということにしておこう。と思いながら眺めてみる。

 マン・レイの「数学的オブジェ」シリーズがなんか気持ちいい。よくわからないけど、曲線と目盛り、対称性とかそういう数学的なイメージと滑らかな木肌のバランスが美しくて見飽きない。時空という4つめの次元、さらに5次元6次元と越えていった果てにある、現実を超越した何かが現れているような、数学の美しさが形になったオブジェに思えた。
 マッソンの墨絵の「ディオニュソス的宇宙」の即興的なイメージなんかもいいし、マックス・エルンストの「最後の森」の幻想的な雰囲気はマグリットにも通じるなぁと思う。
 あとはやっぱり、最後の最後で出てきたどでかい1枚、マッタ「ロゴスの透過-仮象」。明るくカラフルな、機械のようなモチーフが様々に絡みあってて、何か未知のものが生まれてきそう。シュルレアリスムは、明るい画面であってもどこかに虚無が漂っているような退廃的なイメージがどうしても先行してしまうのだけど(私の中では)、この絵はそれとはちょっと違うものも見えた気がする。

 キュビスム的な部分やらカンディンスキーを彷彿させる線の使い方やらもありつつ、モチーフの組み合わせ方とか崩し方とかは、ある意味「いっちゃってる」状態から生まれてくるような気もするのがシュルレアリスム。理解はしにくいけど、人間の中に潜んでいるあらゆるものを具象化しているようにも思える。
 ……に、しても、土曜のわりに意外に混んでなかった。ので、わりとスムーズに観れたのがありがたかった。

 午後は竹橋に行こうかと最初思ってたんだけど、天気もいいので竹橋は明日に回すことにして、ふらっと神宮に寄ってしまった。(笑)
 チケット売場は混んでたけど、場内は空いてた。外野はそこそこ賑わってたけど。おかげさまで内野は観やすかった。しかし、横浜の打線の好調ぶりはともかく、燕の状態悪いなぁ。小川さんはちょっと後手に回ってるように見えたし、Easyなエラーが痛い失点に直結したりしちゃってたし。早く初日が出るといいんだけども。

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