おさかな’sぶろぐ

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法住寺~養源院

2008年01月12日 19時20分09秒 | 旅先にて
三十三間堂の拝観を終え、『法住寺』前にやってきました。このお寺は参拝はしなかったのですが、略歴を紹介しますね。

     

法住寺は、平安時代中期に藤原為光によって創設されました。その後、後白河上皇が院政を行ってた時期、この寺を中心に上皇の宮廷「法住寺殿」がいとなまれていました。源平の頃、木曾義仲によって法住寺殿が焼き討ちされ、数年後、後白河上皇の死去後は、後白河上皇の御陵をまもる寺として江戸時代末期まで続いていたそうです。

法住寺の北隣が『養源院』です。養源院は、文禄3(1594)年に豊臣秀吉の側室である淀殿が父親の浅井長政の供養のために秀吉に願って創建したお寺です。その後、火災により焼失するものの、元和7(1621)年、徳川秀忠が正室である崇源院の願により伏見城の遺構を移築し、徳川家の菩提所となったお寺です。

     

門をくぐり、参道であるゆるやかな坂を上がっていくと本堂があります。

     

ここの見所は、俵屋宗達による杉戸絵と襖絵、それに血染めの天井板です。血染めの天井板は、関ヶ原の戦いの前哨戦で、伏見城が西軍の攻撃により落城した際に自刃した鳥居元忠らを供養するため、血に染まった床板を天井板として使用したそうです。手の指の後とか人の形などがみてとれ、結構生々しいものです。俵屋宗達の杉戸絵と襖絵は、その伏見城落城の際亡くなられた将兵たちの供養のため描かれたものだそうです。麒麟や獅子など個性的な表現で興味深いものでした。襖絵は松を図柄として、見ごたえありましたよ。

◆『法住寺』詳細データ
 住 所:京都府京都市東山区法住寺三十三間堂廻り町655
 宗 派:天台宗
 本 尊:不動明王
 創建年:永延2(988)年
 開 基:藤原為光

◆『養源院』詳細データ
 住 所:京都府京都市東山区三十三間堂廻り町656
 宗 派:浄土真宗遣迎院派
 本 尊:阿弥陀如来
 創建年:文禄3(1594)年
 開 基:淀殿、成伯(開山)



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