音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■■アナリーゼ講座 ≪ブラームスのピアノ独奏曲≫のご案内■■

2007-12-24 16:13:58 | ★旧・私のアナリーゼ講座
2006/12/11(月)

★シューマン没後150年の2006年もあとわずかとなりました。

ことし6月、アナリーゼ(やさしい楽曲分析)講座≪シューマン 夢想の中に生きた天才作曲家≫を

開きました。

9月、≪バルトーク ミクロコスモス&バッハ・インヴェンション≫のアナリーゼを開き、

20世紀音楽に辿り着きました。

20世紀音楽を考えるとき、ドビュッシー、ラベル、そして≪シェーンベルク≫を抜きには

考えられません。


★シェーンベルクに最も影響を与えた作曲家は誰か?

≪ブラームス≫です。


★1月28日、≪ブラームス・ピアノ独奏曲≫について、アナリーゼ講座を開きます。

すべて珠玉の作品ばかりです。

少し聴いただけで「ブラームス」と分かる、あの≪ブラームス・トーン≫の正体とは何か?

≪ブラームス・トーン≫について分かりやすく分析いたします。


★ちなみに、ブラームスの作曲の師は誰か?

≪シューマン≫です。

ブラームスの作品を詳細に検討していきますと、シューマンの大きな影が、彼の一生を覆っています。

(音楽作品のみの話です。文学的に語られることの多い私生活は関係ありません)

≪ブラームス・トーン≫の形成過程を見るとき、シューマンなくしては全く語れません。


★19世紀後半をヴィーンに生きたブラームスは、ピアノ製作者・ベーゼンドルファーとも

交際があったそうです。

★どうぞ、お気軽にお出かけください。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


■第8回アナリーゼ講座  ≪ブラームスのピアノ独奏曲≫  ■
~バッハの小川から生まれた『ブラームス』は、地下水脈となってシェーンベルク、20世紀音楽へと流れる~


ブラームス(1833~1897)は、ロマン派の作曲家のなかで、保守的な作風とよく言われます。

しかし、果たしてそうでしょうか?

彼は、古典を極めたがゆえに、ロマン派を突き抜け、最も革新的な世界に到達しました。

そして、それを引き継いだシェーンベルクが20世紀音楽の扉を開くことになるのです。

「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」Op24は、バッハ「ゴールドベルク変奏曲」にも匹敵する曲です。

ここで「変奏」の極致を体得したブラームスは、中期の「2つのラプソディー」Op79で、

彼独自のソナタ形式も創造し、後期のOp116~119の小品集で、変奏と対位法の技法を集大成し、

これ以上ない精緻な作品に昇華させます。

講座では、この流れを分析いたします。

これにより、今まで気付かなかったブラームスの新たな世界が浮かび上がります。

自分で弾いたり聴くことがより楽しくなります。

《 講座で取り上げる主な曲 》
      ● 「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」Op24(1861年)より一部
      ● 「2つのラプソディー」Op79(1879年)の第2番
      ● 「7つの幻想曲」Op116(1892年)より第5番インテルメッツォ
      ● 「3つのインテルメッツォ」Op117(1892年)の第2番、第3番
      ● 「4つの小曲」Op119(1892年)の第4番ラプソディー
      ● その他

※ 資料もご用意いたします。

ピアノを学んでいらっしゃる方、指導されている方、さらに一般の音楽愛好家も

十分楽しみながら理解できる講座です

・  講 師   中村 洋子(作曲家、日本作曲家協議会会員)
・  日 時   2007年1月28日(日) 午後1:30 ~ 午後4:30
・  場 所   日本ベーゼンドルファー東京ショールーム Studio
・  受講料   3,000円(資料代含)

■ お申し込み:日本ベーゼンドルファー東京ショールームまでご連絡ください。
                    (先着順受付 定員になり次第締切)

  Tel:03-5351-1591 Fax : 03-5333-8827
 e-mail:tokyo@bosendorfer-jp.com

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