音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■「無伴奏チェロ組曲 第2、4、5、6番 」の楽譜が、 Ries&Erler から到着 ■

2014-12-31 19:17:15 | ■私の作品について■

■「無伴奏チェロ組曲 第2、4、5、6番 」の楽譜が、 Ries&Erler から到着  ■
     ~「 6 Suiten für Violoncello solo 」のSACDも発売開始~

               2014.12.31  中村洋子

 

 

★本日12月31日、私の作品

「 Suite  für Violoncello solo  Nr.2、4、5、6 

「無伴奏チェロ組曲 第2、4、5、6番 」の出版楽譜が、

ドイツの「 Musikverlag  Ries & Erler  Berlin 

リース&エアラー社 」から、航空便で到着しました。


★昨日30日は、「 6 Suiten für Violoncello solo

無伴奏チェロ組曲 全 6曲 」のSACDが、

東京の「disk UNION」社から、発売になり、

両方とも、ちょうど年内に、間に合いました。

 http://blog-shinjuku-classic.diskunion.net/Entry/2208/

 

 

 


★「 Suite  für Violoncello solo  Nr.1、3 

「無伴奏チェロ組曲 第1、3番」は既に、

Musikverlag  Ries & Erler  Berlin  から出版されており、

これで、「 6 Suiten für Violoncello solo

無伴奏チェロ組曲 全 6曲 」がすべて、出版されたことになりました。

 

 

★「Suite  für Violoncello solo  Nr.2 無伴奏チェロ組曲 第2番」は、

2008~9年にかけて作曲いたしました。

2009年10月10日、Mannheim マンハイムで、

Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー先生が、初演。

・第1楽章 : 悲しみの歌とフーガ
・第2楽章 : 私はそよ風になりたい
・第3楽章 : 私は突風になりたい
・第4楽章 : 霜の花
・第5楽章 : 冬の荒海 揺らぐ蝋燭の炎
・第6楽章 : 漂白 

 全6楽章≪冬の組曲≫です。

 

 


★「Suite  für Violoncello solo  Nr.4 無伴奏チェロ組曲 第4番」は、

ドイツの詩人 Höldelin ヘルダーリン (1770-1843)の、

≪Andenken 追想≫に、着想を得ました。

私がインスピレーションを得た詩の各部分を、日本語訳し、

「Ries & Erler」社に送りましたところ、

その日本語がそのまま、表紙に印刷されていました。

いまだに、漢字は珍しく興味をそそられるようです。

作曲は、2009~2011年。

2015年1月24日、Berlinで Wolfgang Boettcher 先生が

初演される予定です。

http://blog.goo.ne.jp/nybach-yoko/e/935dbc16ab2a7e241e00d4e83b86a313

先生からのメールで、

「I am practising your 4.Suite under the X-mas-tree. 」と

書かれていました。 

 
・第1楽章 : この風は燃えるような魂
・第2楽章 : 出航
・第3楽章 : オークと銀のポプラを遥か彼方に望む
・第4楽章 : 金色の夢で深い眠りに誘うそよ風
・第5楽章 : 三月、昼と夜が等しい時 孤独
・第6楽章 : 留まるものを創り上げるのは詩人たちだ

   ≪春分の組曲≫。 

 

 


★「Suite  für Violoncello solo  Nr.5 無伴奏チェロ組曲 第5番」は、

≪夏を司る組曲≫。

作曲は2011年、初演は、ドイツの Witten ヴィッテンで2012年3月26日、

Wolfgang Boettcher 先生。

・第1楽章 : 天空の星々の歌
・第2楽章 : 灯蛾
・第3楽章 : 荒海や佐渡に横たふ天河
・第4楽章 : 夏の夜青白く光るスピカ
・第5楽章 : 赤い目の蠍星 雲の峯幾つ崩れて月の山
・第6楽章 : あかゝと日は難面(つれなく)も秋の月 

第3、5、6楽章は、松尾芭蕉の「奥の細道」から、三句を、

Motto  (題辞)として、楽章の初めに掲載しました。

「Ries & Erler  Berlin」社は、それを見事なドイツ語に

翻訳してくださいました。

 

 


★私の組曲は、1番が≪春≫、2番が≪冬≫、3番が≪秋≫、

4番≪春分≫、5番≪夏≫と、季節を着想の源としてきましたが、

「Suite  für Violoncello solo  Nr.6 」は、その頸木を逃れ、

≪音楽の喜び≫を歌い上げました。

2楽章「海の遥か彼方の理想郷ニライカナイ」をはじめとして、

沖縄音階を使っております。

2011年作曲、ドイツ Glambeck グランベックで2013年4月20日、

Wolfgang Boettcher 先生が初演。

Suite  für Violoncello solo  Nr.6 無伴奏チェロ組曲 第6番」は、

・第1楽章 : 前奏曲
・第2楽章 : 海の遥か彼方の理想郷ニライカナイ
・第3楽章 : 豊漁を喜ぶ沖縄の歌
・第4楽章 : アリア
・第5楽章 : ラウンドダンス 子守唄
・第6楽章 : フィナーレ

 

 


★私の組曲は、 Wolfgang Boettcher 先生やそのお弟子さんをはじめ、

ドイツやヨーロッパで、演奏され続けています。

日本の音楽を愛する皆さまにも、このSACDで、

 Wolfgang Boettcher 先生の名演奏により、

お聴きいただけましたら、幸いでございます。


★年末年始になりますと、テレビでは毎年毎年、

壊れた蓄音機のように、

「お正月を故郷や行楽地、海外で過ごす人々」で混雑している駅、

空港などが映され、「ハワイでヴァカンスでーす・・・」というOLや、

「おばあちゃんに会いに行くの・・・」という幸せそうなお子さまの顔が、

映し出されます。

しかし、日本中そうなのでしょうか?

お正月も休まず働き続けている方、働かざるを得ない人も、

本当にたくさんいらっしゃいます。

そうした方々にも、想いを馳せるべきかもしれません。

 

 

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■「6 Suiten für Violoncello solo 無伴奏チェロ組曲全6曲」をSACDで発売■

2014-12-23 01:05:04 | ■ 感動のCD、論文、追憶等■

■「6 Suiten für Violoncello solo 無伴奏チェロ組曲全6曲」をSACDで発売■
~Sugimoto杉本一家mastering、supreme sound 究極の音質~
             2014.12.23  中村洋子

 

 

 

★昨日は冬至でしたが、明日から、少しずつ日が長くなると

思いますと、元気が湧いてきます。

年内には、私の「 Suiten für Violoncello solo Nr.2, 4, 5, 6

無伴奏チェロ組曲 2、4、5、6番」の楽譜が、

「 Musikverlag  Ries & Erler  Berlin  リース&エアラー社 」から、

出版されます。

これで、全6曲の楽譜が出版されることになります。


★また、私の「 6 Suiten für Violoncello solo

無伴奏チェロ組曲 全 6曲 」が、12月30日、

東京の「disk UNION」社から、

≪SACD≫という、超高音質のCDで発売されます。

組曲全6曲が、楽譜と演奏で、世界に旅立つことになりました。


★≪SACD≫は、技術革新により、従来のCDより、

飛躍的に音質が向上した、新しいCDだそうです。

発売前の、出来上がったばかりの≪SACD≫を聴きました。


★私が、自分で申し上げるのも憚られますが、

経験したことがないような、澄み切った音に、

全身が、包み込まれました。

Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー先生が、

日本で録音された時、すぐ脇で聴いていたあの音が、

蘇ってきました。

 


★澄み切った弱音は、蜘蛛の糸のように、

どこまでも細く、艶やかに流れ、

香りのように漂い、空中を舞います。


★低音の forteフォルテ、 pizzicato ピチカートは、

床を揺すぶり、エネルギーをもった音が、

体にぶつかってくるかのようです。


★一本のチェロが、オーケストラにも匹敵します。

聴きながら、静かな感動に浸っている自分に気付きます。

「記念碑的な音質のCD」として、残ることでしょう。


この≪SACD≫は、通常のCDプレーヤーでも、

聴くことができます。

その感動は、SACDプレーヤーで聴いた時と、

遜色ありません。

 

 


★この録音を、≪SACD≫という製品にするための作業である

「masteringマスタリング」を、してくださったのは、
 
 JVCの「Kazuie Sugimoto 杉本一家 」さんです。

無伴奏チェロ組曲の recording 録音も、

杉本さんの “ work 作品 ” ですので、

録音から商品化まで、すべてを杉本さんが、

手塩にかけて、作ってくださいました。


★特に、「masteringマスタリング」は、

音質を左右する「要」で、高度な技術力と経験が試されます。

杉本さんは、これまで、欧米の往年の maestro

マエストロたちの名演奏を、テープから remastering

リマスタリングして、CDに作り直す作業を、続けてきました。

その素晴らしい音質は、世界的に高い評価を受けています。


Arturo Toscanini アルトゥーロ・トスカニーニ

1867 - 1957)の、オーケストラ作品の復刻版は、

特に、名高いそうです。

また、NYなどにわざわざ招かれ、現地で mastering

マスタリングをされたこともあります。

日本が、世界に誇る Recording Engineer

レコーディング・エンジニアです。

 

 


その杉本さんが、今回は、技術を最大限に発揮し、

通常では、あり得ないほどの手間、時間をかけて、

mastering マスタリングを、して下さいました。

例えば、電気の質は、時間帯によって異なるそうです。

昼間、工場などが稼働している時間帯に mastering しますと、

「汚れ」、「ノイズ」が入ってしまうそうです。

深夜、世の中が寝静まったころを見計らって、

少しづつ、少しづつ、精神を集中して作業を進めました。

“作曲”という営みと、同じかもしれませんね。


★そうした努力の積み重ねの結果、

“静寂の極み”が、生まれるのです。

“静寂の極み”とは、「いい音」のことです。

 

 


★このCDジャケットには、たくさんの写真が載せられています。

Boettcher ベッチャー先生が演奏している迫真の姿、

名器 Matteo Goffriller ゴッフリラーの銘文、先生の弓と手、

先生と杉本さん、私の写真などです。

このようなメンバーで、このSACDを作った・・・

ということが、分かっていただけると思います。


★また、録音風景の写真もたくさんあります。

これは、「録音」に興味がある方には、

垂涎の写真かもしれません。

“杉本 magic ”の秘密が、暴露されているのです。

マイクの位置、高さなどは、本来は秘密です。

しかし、杉本さんは「何も隠すものはない」と、

その写真掲載を、了解されました。


★杉本さんの録音中、私が経験したことですが、

マイクの高さを、ほんの30センチほど上下させただけで、

「音質が、一変してしまった!!!」と、唖然として見ていたことを

覚えています。

つくづく、経験の世界であると、実感しました。

 

           Boettcher           Sugimoto


★また、ジャケットには、録音機材、マスタリング機材など、

プロフェッショナルな製品の名前を、明記しています。

これも、マニアの方には、大変参考になることでしょう


杉本さんが「何も隠すものはない」と、おっしゃるのは、

それらを公開しても、彼にしか出来ない「何か」があるからでしょう。

同じ機材、同じセッティングでも、

同質のものを録ることが出来るかどうかは、不明でしょう。

すべてを公開されたのは、

それだけ、自信がおありになるからでしょうね。

特に、masterig マスタリングの技術には・・・。


この≪SACD≫1枚で、

「私の作品」、

「Wolfgang Boettcher の名演奏」、

録音の芸術作品「杉本さんの音」を、

同時に、体験できます。

http://blog-shinjuku-classic.diskunion.net/Entry/2208/

 


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■「平均律 第 2巻」 を勉強し尽さないと、Inventionを本当には理解できない■

2014-12-22 20:44:19 | ■私のアナリーゼ講座■

■「平均律 第 2巻」 を勉強し尽さないと、 Inventionを本当には理解できない■
     ~ 金沢Inventionアナリーゼ講座  Nr.4 d-Moll ~

                   2014.12.22 中村洋子

 

 


★今日は、冬至です。

24日(水)は、ことし最後のアナリーゼ講座。

KAWAI 金沢で、「 Inventio & Sinfonia Nr.4 d-Moll

インヴェンション & シンフォニア 第4番 d-Moll 」です。


★その準備で、 Inventio & Sinfonia を勉強していますが、

「 Inventionen und Sinfonien  インヴェンションとシンフォニア 」

全30曲が、 「 Wohltemperirte Clavier Ⅰ  平均律第 1巻 」 と、

「 Wohltemperirte Clavier Ⅱ 平均律 第 2巻 」 とを繋ぐ、

「要の曲集」である・・・ということが、

自分でいよいよ明確に、実感できるようになってきました。


★「Inventionアナリーゼ講座」は、東京・表参道、横浜、

名古屋に次いで、4回目となりますが、

そのたびに、私の理解が進み、講座の内容も深いものに、

なってきています。


★金沢で、この講座を開くということは、 Bach先生の深謀遠慮の

ようにも、思えてなりません。

Inventionを4回学び直している、現時点での私の率直な感想は、

≪「Wohltemperirte Clavier Ⅱ 平均律 第 2巻」 を、

勉強し尽しませんと、

「 Inventionen und Sinfonien 」を本当には、理解できない≫

ということです。

 

 


Sinfonia Nr.4 について、Edwin Fischer

エドウィン・フィッシャー(1886~1960)は、冒頭で、

「Cantabile - Ruhig, ernst  (Cantabile - calm, earnest )

歌うように、落ち着いて静かに、真剣に」と、指定した後、


★「In diesem Stück herrscht die Trauer  _das Legato_ der

Gesang in jeder einzelnen Note.

Sadness pervades this piece. Every note should express

this by absolutely legato singing tone.  

悲しみがこの曲には満ちています。

すべての音は、絶対にレガートで、歌うように表現されるべきです」と、

この曲全体の曲想について、説明しています。


★そして、12小節内声2拍目から、13小節にかけて奏される半音階、

 

 

及び、21小節上声4拍目「d」から始まり、

22小節を経て、23小節まで続く、息の長い下行半音階について、

 

 

「Legato durch Gleiten. Dieser Bachsche chromatische

Gang espressivo.

Legato by gliding. This chromatic passage peculiar to Bach

should be played espressivo.


滑り降りるようなレガート。これらの Bach 半音階進行は、

espressivo表情豊かに、演奏されるべきだ。」と、指示します。


★独、英とも「Gleiten gliding」という語を用いています。

音も無く流れるように滑る、滑空する、という意味です。


全23小節の Sinfonia のほぼ真ん中の12小節と、

21小節終わりから、最後の22、23小節に配置された、

この「下行半音階」が、この曲の「最重要要素」であることは、

明白です。

 

 


この二つの半音階は、「 Wohltemperirte Clavier Ⅱ」でも、

同様に、重要な要素となります。

例えば、この Sinfonia Nr.4 d-Moll と同じ調の

Wohltemperirte Clavier Ⅱ Nr.6 d-Moll Fuga 」を見ますと、

Subject 主題の後半に当たる、

1小節後半~2小節前半の 「d」 から始まる、

 

 

Bachsche chromatische Gang=バッハの半音階は、

Sinfonia 21小節4拍目~22小節3拍目までと、一致します。

 

 


★この「 Wohltemperirte Clavier Ⅱ Nr.6 Fuga 」の、

Answer 応答を、見てみますと、

3小節3拍目~4小節2拍目 「 fis - f2 - e2 」 の半音階下行進行も、

Sinfonia 12小節 「fis1 - f1 - e1 」 の半音階と、よく似ています。

 

 


★「d-Moll」 の属調は、「a-Moll」 です。

Wohltemperirte Clavier Ⅱ Nr.20  a-Moll  前奏曲 prelude

見ますと、

 

 

1小節 bass バス が、 「a」 を出発点とする

「下行半音階進行」です。


11小節には、「d1」 を出発点とする

「下行半音階進行」も、出現します。

 

 


Sinfonia Nr.4は、「 Wohltemperirte Clavier Ⅱ」 の、

≪ Nr.6 d-Moll ≫、 ≪ Nr.20  a-Moll  ≫と、

地下水脈で、繋がっているとみてよいでしょう
 

★新年1月14日 (水)は、 Inventionアナリーゼ講座、

Es-Dur 変ホ長調を、 KAWAI 金沢で開催いたします。

 

 

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■第  4回  Invention・アナリーゼ講座
         Invention & Sinfonia  4番 d-Moll

■日  時 : 2014年 12月24日(水)午前 10時 ~ 12時 30分

■会  場 : カワイ金沢ショップ、南町5-9 
        ( 尾山神社前 南町バス停より徒歩3分 )

■予約  :     Tel.076-262-8236 金沢ショップ
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■ 講師 :   作曲家  中村 洋子  Yoko Nakamura

東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。

   2003 ~ 05年:アリオン音楽財団 ≪東京の夏音楽祭≫で新作を発表。

   07年:自作品 「 Suite Nr.1 für Violoncello
         無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 などをチェロの巨匠
         Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー氏が演奏した
    CD 『 W.Boettcher Plays JAPAN
                         ヴォルフガング・ベッチャー日本を弾く 』 を発表。

   08年: CD 『 龍笛 & ピアノのためのデュオ 』
       CD 『 星の林に月の船 』 ( ソプラノとギター ) を発表。

   08~09年: 「 Open seminar on Bach Inventionen und Sinfonien
                  Analysis  インヴェンション・アナリーゼ講座 」
                    全 15回を、 KAWAI 表参道で開催。

   09年: 「 Suite Nr.1 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。
             10~12年: 「 Open seminar on Bach Wohltemperirte Clavier Ⅰ
                  Analysis 平均律クラヴィーア曲集 第 1巻 アナリーゼ講座 」
                全 24回を、 KAWAI 表参道で開催。

   10年: CD 『 Suite Nr.3 & 2 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 3番、2番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Regenbogen-Cellotrios  虹のチェロ三重奏曲集 」 を、
             ドイツ・ドルトムントのハウケハック社
      Musikverlag Hauke Hack Dortmund から出版。

   11年: 「 10 Duette für 2 Violoncelli
                         チェロ二重奏のための 10の曲集 」 を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

   12年: 「 Zehn Phantasien für Celloquartett (Band 1,Nr.1-5)
    チェロ四重奏のための 10のファンタジー (第 1巻、1~5番)」を、
      Musikverlag Hauke Hack  Dortmund 社から出版。

   13年: CD 『 Suite Nr.4 & 5 & 6 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 4、5、6番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
           「 Suite Nr.3 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 3番 」 を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

         スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、
    自作品が演奏される。

  ★上記の 楽譜 & CDは、
「 カワイ・表参道 」 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/ 
「アカデミア・ミュージック 」 https://www.academia-music.com/ で
販売中

 ★私の作品の CD 「 無伴奏チェロ組曲 第 1 ~ 6番 」
   Wolfgang  Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー演奏は、
  disk Union クラシック館で、購入できます。

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■今後のスケジュール

第5回  2015 年  1/14  (水)  Inventio & Sinfonia      第5番

第6回  2015 年   2/11(水・祝) Inventio & Sinfonia      第6番

第7回  2015 年   3/18      (水) Inventio & Sinfonia      第7番

                      各回とも、10:00-12:30

 

 

※copyright © Yoko Nakamura    
             All Rights Reserved
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■平均律第2巻22番、前奏曲は悲しみの下行音階、Fuga は8声 101小節の大伽藍 ■

2014-12-20 02:17:08 | ■私のアナリーゼ講座■

■平均律第2巻22番、前奏曲は悲しみの下行音階、Fuga は8声 101小節の大伽藍 ■
~平均律第2巻アナリーゼ講座、第 22番 b-Moll Prelude & Fuga~

                                    2014.12.20 中村洋子

 

 

平均律クラヴィーア曲集第2巻 22番 b-Moll Prelude は、

涙が滴り落ちてくるような、“悲しみの下行音階”で始まります。

21番 B-Dur Prelude が、天上から喜びが降り注ぐような、

“愉悦の音階”であったのと、対極的です。

 

21番 Prelude が 87小節、

この22番も 83小節と屈指の長さです。

ちなみに、最も短いのは 16番 g-Moll の21小節です。

 

22番 Prelude の motif モティーフは、

1巻 22番 Prelude と共通のものも現れます。

このことからも、 Bach が1、2巻を通して、

全48曲の宇宙のような大伽藍を構築しようとしたことが、

実によく分かります。

 

 

平均律第1巻の Fuga は、二声が1曲、三声が11曲、

四声が10曲、五声が2曲と、二声から五声まで 

ヴァラエティに富んでいました。

2巻の Fuga は、三声が15曲、四声が9曲と、

圧倒的に、三声が多くなっています。

 

 

2巻 17番 Fuga の四声を最後に、

18、19、20、21番はすべて三声です。

しかし、それは表面的な三声であって、

基本は soprano 、alto 、tenor 、bass の四声なのです。

さらに、それらが複雑に入り組み、

最大八声まで拡大されています。

それらをいかに分析し、解きほぐすかー

それが、本当の Bach 演奏へと到達するための条件となります。

 

★そして満を持して登場したのが、22番の壮大な Fugaです。

これは一見、四声で101小節にも上ります。

縦横無尽に countepoint 対位法が駆使されています。

どのような構造になっているか、

講座で詳しくご説明いたします。

 

 

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■日  時 :  2015年 1月 22日(木)午前 10時 ~ 12時 30分

■会  場 :  カワイ表参道  2F コンサートサロン・パウゼ

■予  約 :    Tel.03-3409-1958

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■今後のスケジュール

・第20回  2/17(火) 第23番 ロ長調   

・第21回  3/10(火) 第24番 ロ短調   

・第22回  4/16(木) 第4番 嬰ハ短調

・第23回  6/16(火) 第5番 ニ長調

・第24回  7/14(火) 第12番 ヘ短調

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 ■ 講師 :   作曲家  中村 洋子  Yoko Nakamura

 東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。

     2003 ~ 05年:アリオン音楽財団 ≪東京の夏音楽祭≫で新作を発表。

     07年:自作品 「 Suite Nr.1 für Violoncello
         無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 などをチェロの巨匠
         Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー氏が演奏した
    CD 『 W.Boettcher Plays JAPAN
                         ヴォルフガング・ベッチャー日本を弾く 』 を発表。

     08年: CD 『 龍笛 & ピアノのためのデュオ 』
        CD 『 星の林に月の船 』 ( ソプラノとギター ) を発表。

     08~09年: 「 Open seminar on Bach Inventionen und Sinfonien
                  Analysis  インヴェンション・アナリーゼ講座 」
                    全 15回を、 KAWAI 表参道で開催。

     09年: 「 Suite Nr.1 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。
         

     10~12年: 「 Open seminar on Bach Wohltemperirte Clavier Ⅰ
                  Analysis 平均律クラヴィーア曲集 第 1巻 アナリーゼ講座 」
                全 24回を、 KAWAI 表参道で開催。

     10年: CD 『 Suite Nr.3 & 2 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 3番、2番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Regenbogen-Cellotrios  虹のチェロ三重奏曲集 」 を、
             ドイツ・ドルトムントのハウケハック社
      Musikverlag Hauke Hack Dortmund から出版。

     11年: 「 10 Duette für 2 Violoncelli
                         チェロ二重奏のための 10の曲集 」 を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

     12年: 「 Zehn Phantasien für Celloquartett (Band 1,Nr.1-5)
    チェロ四重奏のための 10のファンタジー (第 1巻、1~5番)」を、
      Musikverlag Hauke Hack  Dortmund 社から出版。

     13年: CD 『 Suite Nr.4 & 5 & 6 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 4、5、6番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
           「 Suite Nr.3 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 3番 」 を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

           スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、
    自作品が演奏される。

   ★上記の 楽譜 & CDは、
カワイ・表参道http://shop.kawai.co.jp/omotesando/ 
アカデミア・ミュージックhttps://www.academia-music.com/販売中

   ★私の作品の CD 「 無伴奏チェロ組曲 第 1 ~ 6番 」
   Wolfgang  Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー演奏は、
  disk Union クラシック館で、購入できます。

 

 

  

※copyright © Yoko Nakamura    
             All Rights Reserved
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■「2度の motif」の「倚音 & 先取音」が Debussy 、Ravelの源 ■

2014-12-13 22:59:02 | ■ 感動のCD、論文、追憶等■

■「2度の motif」の「倚音 & 先取音」が Debussy 、Ravelの源 ■
~平均律 第2巻・アナリーゼ講座 第21番  Fuga  B-Dur ~
       2014.12.13          中村洋子

 

 

★冬至まであとわずか、今年は 22日 月曜日です。

お日さまが短く、暗い日は、

暖かい国の音楽を、聴きたくなります。


★Alicia De Larrocha アリシア・デ・ラローチャが演奏する、

Enrique Granados グラナドス(1867-1916)の、

Doce Danzas Espanolas を、聴いています。

晩年のラローチャさんの Schubert の Sonata を、

聴き行ったことがありますが、知性と暖かさに溢れ、

心に沁みる演奏会でした。


18日 木曜日は、 KAWAI 表参道「平均律第2巻・アナリーゼ講座」

≪第21番 B-Dur ≫です。

Prelude は、天から降り注ぐような B-Dur の下行音階で、始まります。

全体は、87小節と長大で、

 “countepoint  対位法の極致”のような曲です。

 

 


★ 続く Fuga は、小節数こそ 93小節ありますが、

一見しますと、明るく軽やか、こじんまりとした感じにもみえます。

しかし、じっくりと勉強いたしますと、その軽やかさは、

精妙巧緻な非和声音に、裏打ちされ、

和声という  “華”  が、爛漫と咲き誇っているのです。


冒頭4小節の「Subject 主題」の、3、4小節目

「2度の motif」に、 Bach はslur スラー を付けています。

 

 

 Bach が slur を付けているのは、ここのみです。

この slur によって出現する「2度の motif の和声」は、

一筋縄では、解けません。


その場面、場面で意味と非和声音の種類が、異なるのです。

Edwin Fischer エドウィン・フィッシャーの言葉をもじって言うならば、

≪すべてのmotifに、その各々の生命がある≫


★例えば、37小節目、

 

 

これを、和声音に要約しますと、

 


となり、

Es-Dur の Ⅴ1  Ⅳ1  Ⅴ7  の和音となります。

そうしますと、二拍目の内声 「 b   as 」  (変ロ音と変イ音)の

「 as 」 が、和声音となります。

 

 

「 as 」 の前に置かれた 「 b 」 は、非和声音となります。


★この場合、 「 b 」 は、

《 changing note 、 Wechselnote、倚音 (いおん )》という、

非和声音です。

この「倚音」につきましては、講座で

詳しく、ご説明いたします。


★次の3拍目の内声 「 as 変イ  g ト音 」 の 「 as 」 が、

《和声音》です。

 

 

では、その後の 「 g 」 は、一体何なのでしょうか?

答えは、「38小節内声1拍目の   g  ト音 」 を、先取りした音、

《 anticipation、Nachschlag  先取音  》と、考えることができます。

 

 


このように、37小節目の2拍目と3拍目は、

一見同じ「2度のmotif」に、見えますが、

拍目は「倚音 + 和声音」、3拍目は「和声音+先取音」であり、

その意味は、全く異なります。

演奏では、その違いを表現しなければいけません。


★この「倚音と先取音」が続いている 39、40小節は、

息を呑むような、美しさです。


★そして、そこにこそ、

Claude  Debussy  クロード・ドビュッシー (1862~1918)、

 Maurice Ravel モーリス・ラヴェル(1875~1937) の、

源泉を、見るのです。

 

 

----------------------------------------------------

平均律   第 2巻 アナリーゼ講座
    
第18回  第 21番 B-Dur BWV890 Prelude & Fuga

 ■ 日  時 :  2014年 12月18日(火) 午前 10時 ~ 12時 30分

 ■ 会  場 :  カワイ表参道  2F コンサートサロン・パウゼ

 ■ 予 約 :    Tel.03-3409-1958

 ---------------------------------------------------------------

 ■ 講師 :   作曲家  中村 洋子  Yoko Nakamura

 東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。

     2003 ~ 05年:アリオン音楽財団 ≪東京の夏音楽祭≫で新作を発表。

     07年:自作品 「 Suite Nr.1 für Violoncello
         無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 などをチェロの巨匠
         Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー氏が演奏した
    CD 『 W.Boettcher Plays JAPAN
                         ヴォルフガング・ベッチャー日本を弾く 』 を発表。

     08年: CD 『 龍笛 & ピアノのためのデュオ 』
        CD 『 星の林に月の船 』 ( ソプラノとギター ) を発表。

     08~09年: 「 Open seminar on Bach Inventionen und Sinfonien
                  Analysis  インヴェンション・アナリーゼ講座 」
                    全 15回を、 KAWAI 表参道で開催。

     09年: 「 Suite Nr.1 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。
         

     10~12年: 「 Open seminar on Bach Wohltemperirte Clavier Ⅰ
                  Analysis 平均律クラヴィーア曲集 第 1巻 アナリーゼ講座 」
                全 24回を、 KAWAI 表参道で開催。

     10年: CD 『 Suite Nr.3 & 2 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 3番、2番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Regenbogen-Cellotrios  虹のチェロ三重奏曲集 」 を、
             ドイツ・ドルトムントのハウケハック社
      Musikverlag Hauke Hack Dortmund から出版。

     11年: 「 10 Duette für 2 Violoncelli
                         チェロ二重奏のための 10の曲集 」 を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

     12年: 「 Zehn Phantasien für Celloquartett (Band 1,Nr.1-5)
    チェロ四重奏のための 10のファンタジー (第 1巻、1~5番)」を、
      Musikverlag Hauke Hack  Dortmund 社から出版。

     13年: CD 『 Suite Nr.4 & 5 & 6 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 4、5、6番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
           「 Suite Nr.3 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 3番 」 を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

           スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、
    自作品が演奏される。

   ★上記の 楽譜 & CDは、
カワイ・表参道http://shop.kawai.co.jp/omotesando/ 
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   Wolfgang  Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー演奏は、
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■平均律 1巻 24番は、Ravel ソナチネ や ヴェーベルン Variationen の源■

2014-12-11 00:58:07 | ■私のアナリーゼ講座■

■平均律 1巻 24番は、Ravel Sonatineやヴェーベルン Variationen の源■
~ Chopinが見た平均律 1巻アナリーゼ講座 最終24番 h-Moll ~
                2014.12.11  中村洋子

 

 

 

12月14日は、 KAWAI「 横浜みなとみらい」での、

「 Chopin が見た平均律1巻アナリーゼ講座」の最終会

24番 h-Moll です。

総選挙の投票日ですので、不在者投票を済ませてきました。


★中学校のころでしたか、教科書に、戦後初の総選挙の様子を

記録した写真が、載っていました。

始めて婦人参政権とあって、白い割烹着姿の女性が投票している

風景が強く、印象に残っています。

このところ、Marcus Aurelius Antoninus

マルクス・アウレリウス (AD121-180) の

「Meditations 自省録」を、読んでいますが、

約2000年前の書物にもかかわらず、

現代でもそのまま通用する考え方、思想に満ち満ちている、

素晴らしい本です。


★「絶えず心にかけること、いかに多くの都市全体が死に絶えてしまったか、

例えば、(BC373年の地震、津波で水没したギリシアの都市)ヘリケーや、

(AD79年のヴェスビオス火山の噴火で壊滅した)ポンペイや

ヘルクラーネウム 」と、記しています。

アウレリウスは、ローマ皇帝でしたが、

そのローマ時代から人類は、歴史に学ぶことを忘れ、

過ちを繰り返していたのでしょうか。

 

 

★2014年の終わりの月に、

「Chopin が見た平均律第1巻アナリーゼ講座」が、終わります

1番~12番までの前半12曲は、番号が若ければ若いほど、

 Chopin  は、多種多様な書き込みをしています。


1番 C-Dur等は、 Chopin の書き込み

(tempo, espression,fingerig,強弱)通り、忠実に演奏しますと、

まるで、 Chopin  の 《Etude》 になってしまうのは、

驚きでした。


後半の12曲は、書き込みがめっきりと減りますが、

その少ない書き込みは、 Chopin の炯眼が、

Bach の音楽の核心部分を、貫いているのです。

 Chopin は、深く深くBach の世界に没入していったのでしょう。


★今回のアナリーゼ講座 24番 h-Moll  Prelude は、

全く、書き込みがありません。

静かに、 Bach の Prelude を味わい、弾いていたのでしょう。

 

 


★一方、 Fuga には20数か所の書き込みが、あります。

その一つは、主題(Subject と Answer)を明示する記号の

「×」 です。

★ Bach は、Subject 主題の3小節目 3拍目の二分音符に、

「Triller」を、一ヶ所だけ記しています。 

しかし、Bach が「Triller」を記していない

Subject やAnswer の該当箇所、具体的には、

11、32、46、50、60小節にも、

 Chopin は、几帳面に「Triller」を、記入しています。

そして、そのように弾いていたのでしょう。


Chopin が持っていたBach 平均律は、Czerny チェルニー 版でした。

 Czerny チェルニー 版は、 Bach が右手部分に記譜していた

15、16小節の二分音符を、
左手部分に移して出版しています。

Chopin は、実は Bach の

「Manuscript Autograph  自筆譜 」facsimile を、見ていません。

しかし、Manuscript Autograph 通り、その場所に、

「d(droit 右)」というマークを付け、右手で弾いていました。

見事です。

 

 


★14日のアナリーゼ講座では、

Maurice Ravel モーリス・ラヴェル(1875-1937) と、

Anton  Webern アントン・ヴェーベルン(1883 -1945)も、

触れる予定です。


Ravel の Sibatine ソナチネ(1905年完成)が、

近代フランス音楽の、瀟洒な衣類を纏っていても、

実は、この Bach 平均律1巻24番 Prelude が源泉であることー

Webern が、1936年に作曲した Variationen は、

Bach の音楽世界、音楽構造を押し広げて

獲得した「美」であったことーを、

ご説明いたします。


★さらに、人類の至宝である、 Bach 「Mess in h-Moll  ロ短調ミサ 」

と、24番 h-Moll  とが、どのように互いに呼応しあっているか、

分かりやすく、お話します。

 


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■平均律第2巻・アナリーゼ講座の全日程が、決まりました■

2014-12-06 17:46:39 | ■私のアナリーゼ講座■

■平均律第2巻・アナリーゼ講座の全日程が、決まりました■
~12月は別れの月、健さん、文太さん、銀座百点のつれづれ日記・・・~
                    2014.12.6   中村洋子


    

 


★12月になりました。

寒波で大雪です。

お別れの月でもあります。

昭和の大スター、高倉健さん、菅原文太さんがお亡くなりになりました。

文太さんが11月、病身を押して沖縄を訪問され、

県知事選でなさった応援演説を、YouTubeで拝見しました。

無駄な言葉がなく、心に沁みる言葉に満ちていました。

人を感銘させる演説とは、このようなものであると、

語り継がれることでしょう。


★私の愛読する月刊小冊子 《銀座百点》 も、

12月で終了するシリーズが、いくつもあります。

特に名残惜しいのは、

・荒木経惟さんの「アラーキー銀写」。

 彼の写真は、愛情溢れ、ちっとも厭らしくありません。

渡辺祥子さんの「シネマギャラリー」も、20年間続いていたそうです。

 この案内で、足を運んだ映画は数知れません。

・毎回ゲストを招いて対談をする「銀座サロン」。

 ホステスの富士真奈美さん、
 
  彼女の明るさ、天衣無縫さ、賢さには、 いつも微笑んでいました。

 

 


★いつも楽しみにしていたのが、女優名取裕子さんの、

≪つれづれ日記≫です。

彼女については、沢山いらっしゃる美人女優のうちのお一人・・・

位にしか、知識はございませんでした。

しかし、毎月、深くうなずかされるようなエッセイを、

お書きになっていました。


★今月号の冒頭は、≪誕生日や記念日、季節の移り変わりを迎えることに
感謝の気持ちを抱くようになったのは、年齢のせいだけではない。
3・11という未曽有の危機を経験したことも、私たちの人生観を大きく変える
きっかけとなった。≫

 私も全く、同感です。

≪この4年間は、本当に多くのことを学んだ。
千年に一度の地震も起きたし、想定外の津波も襲った。
人間の造るものに、絶対はない。
地殻変動や隕石まで、人知の及ばない中で私たちは生かされている。
そして、そんな中でも知恵と勇気と努力で、日々を生きる力も、
私たちは、持っている。
闘うべきは、人類の限りない欲望かもしれない。
「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、人を殺さざるべし」 
百年前の田中正造の言葉は現代にも通じる≫

≪真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、人を殺さざるべし≫

歴史の重みに裏付けられた、噛みしめるべき言葉ですね。

 

 


KAWAI 表参道での「 Wohltemperirte Clavier Ⅱ

平均律クラヴィーア曲集 第 2巻 」  analyze アナリーゼ講座の、

2015年日程が決まりました。

・第18回   2014. 12.18  ( 木 )   21番 B-Dur
・第19回   2015. 1.22 ( 木 )   22番  b-Moll
・第20回      2015.    2. 17 ( 火 )  23番 H-Dur
・第21回      2015.    3. 10 ( 火 )  24番 h-Moll

ここまでは、以前お知らせしたとおりです。

開催回数と曲数が一致しないのは、

Bach の 「Manuscript Autograph  自筆譜 」facsimile では、

4番 cis-Moll、  5番 D-Dur、  12番  f-Moll が、

行方不明だからです。


★この不明の3曲につきましては、自筆譜があれば、

Bach 先生の考え、意図を確かめ、自信をもってお話できますが、

残念ながら、それはかないません。

しかし、この素晴らしい三曲について、

“これまで勉強してきた成果を活かし、自力で読み解いてごらん!”と、

Bach 先生の声が聞こえてくるようです。

勇気を出して、この三曲についても、開催することにいたしました。

・第 22回     2015. 4. 16( 木 )    4番 cis-Moll
   ・第 23回     2015. 6. 16( 火 )    5番   D-Dur
   ・第 24回     2015. 7. 14( 火 )   12番  f-Moll
                                      (5月はお休み)

 

 

最終回・第24回目の曲が、第2巻24曲の、

ちょうど真ん中の曲 「12番 f-Moll 」であるのは、象徴的です。

f-Moll は、1番 C-Dur の下属調  F-Dur の同主短調です。

f-Moll の音階を見ますと、主音は 「ヘ音 」、属音は 「ハ音」 です。

 

 

f-Moll では、 「ハ音」 が大変重要な役割を果たしています。

例えば、 Prelude 冒頭の bass は、

「 f 主音  c1 属音  c主音   f 属音  」。

 

 

Fuga の最後の2小節 84、85小節の bassの最後の三音は、

「 c 属音   C 属音  f 主音 」。
     

 

f-Moll の属音である 「ハ音」 が、重要であり、大活躍しています。
 
 「ハ音」 は、第1番 C-Dur の主音です。

 

 

1番と12番が調の設計上、

強固に結び付いていることが、分かります。

 

 


★独自の配列の、Bartók  バルトーク 版平均律では、

この「第2巻 f-Moll 」は、彼の第2巻の第2曲目 (通し番号では26番)

として、配列されています。


★Bartók  バルトーク 版平均律第2巻の 

1曲目(25番)は、 Bach   1巻 15番 G-Dur、
2曲目(26番)は、 Bach  2巻 14番 f-Moll、
3曲目(27番)は、 Bach  2巻 1番 C-Dur、
4曲目(28番)は、 Bach  2巻   24番 h-Moll。

 

 


★3曲目 「 2巻 1番 C-Dur 」 から、その前後を見渡しますと、

1曲目の1巻 15番 G-Durは、「属調」。

2曲目の2巻 14番 f-Mollは、前述のように、「下属調の同主短調」。

「同主短調」とは、主音が同じである長調と短調の関係を指します。

この場合、 「 F-Dur ヘ長調 」 と、 「 f-Moll へ短調 」の関係です。

 

 

F-Dur と  f-Moll の主音は 「 ヘ音 」、

属音は 「 ハ音」 で、同じ音です。


1曲目の G-Dur と2曲目の f-Moll から、

王者のように威風堂々と、3曲目の C-Dur が、導き出されていくのが

分かります。

 

 

そして、4曲目 「 第2巻 24番 h-Moll 」 は、

平均律第1巻、第2巻全48曲の最終曲となる「24番」です。

h-Moll の主音である 「ロ音」 は、 C-Dur 音階 の leading tone

導音と一致するのです。

leading tone 導音は、主音へと引き込まれていく音です。

Bartókの炯眼には、いまさらながら、唸らされます。

 

 


★円環のように、 「 h-Moll 24番」 の後に、また、

「1番C-Dur 」 が始まります。

平均律クラヴィーア曲集は、終わることのない「大宇宙」なのです。


★私のアナリーゼ講座が、 「第2巻12番 f-Moll 」 で完結しますのも、

何か、大きな見えざる意思を感じます。

 

 

                                     ( 𠮷はし

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■2015.1.24 Berlinで私の Suite für Violoncello solo Nr.4が初演■

2014-12-01 19:56:30 | ■私の作品について■

■2015.1.24 Berlinで私の Suite für Violoncello solo Nr.4が初演■
~12月30日、無伴奏チェロ組曲全6曲を SACDで、disk Union が発売~
               2014.12.1    中村洋子

 

 

 

★今日から12月、師走です。

11月22日には、長野県白馬村を震源としたM6.7の大きな地震、

そして、阿蘇山の噴火、続いて桜島も噴火・・・

日常生活の慌ただしさに加え、足元の日本列島全体も、

ゆらゆら揺れている様子で、なかなか落ち着きません。


★今月のアナリーゼ講座は、

14日 ( 日 ): KAWAI 横浜「平均律第1巻 24番 h-Moll」

18日 ( 木 ): KAWAI 表参道「平均律第2巻 21番 B-Dur」

24日( 水 ): KAWAI 金沢「 Invention & Sinfonia 4番 d-Moll」
                                                          です。


★また、年末30日には、

私の「6 Suiten für Violoncello solo 無伴奏チェロ組曲 全6曲」

の CDが、新しく 「SACD」 として作り直され、

≪disk Union≫社から、発売されます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/Super_Audio_CD

 

 

 


SACD(Super Audio CD)は、従来のCDと比べまして、

異次元といえるほどの、高音質のCDです。

日本が世界に誇る Recording Engineer レコーディング・エンジニア、

Kazuie Sugimoto 杉本一家さんが、

想像を絶する手間と時間をかけ、SACD用に新たに、

mastering マスタリングをして下さいました。


★第1巻は「3~1番」、第2巻は「4~6番」です。

(録音につきまして、2~6番は Sugimoto worksですが、
1番は not Sugimoto work という事情から、
第1巻は、3~1番の順番です。
mastering マスタリングは、1~6番まですべてSugimoto works)


約40年近い「CD」の歴史でも、このSACDは、

おそらく、記念碑的な音質の名盤として、残ることでしょう。

通常の CD player で聴きましても、

その素晴らしい音を、完璧に体験できます。

 

 


★忙しい毎日ですが、貴重な息抜きは、読書です。

図書12月号 (岩波書店)が届きましたが、

偶然、ハンナ・アーレント(Hannah Arendt, 1906 - 1975)について、

二人の方が、お書きになっていました。


★一人は、赤川次郎さんの、第30回「三毛猫ホームズの遠眼鏡」です。

このシリーズは、今回で終了するそうで、とても残念です。

その素晴らしいエッセイの一部を、ご紹介します。


★赤川さんは、ある文学賞の選考会に臨んだ際の、
感想を述べています。

≪この賞の選考委員を五年つとめたが、その候補作を読んで、
あまりに「人の悪意」ばかりを描いた作品の多いことに暗たんたる気持ち
になった。無差別大量殺人、理由のない殺意、殺りくの描写を目をそむけたく
なる残酷さ・・・・・・。
 読後に全く救いがなく、何のカタルシスも得られない作品を読み続けると、
選考委員の義務とはいえ、徒労感ばかりが深くなる。また、そういう作品が
人気を得ている現実に、愕然としてしまうのである。
 むろん、人の心の闇の部分を描くことは、小説の役割の一つだろう。しかし、
私が読んだ作品は、「悪事」を描いてはいても「悪」は描けていなかった。いや、
「悪い人間」の犯罪を刺激的に露悪的に描くことが「悪」を描くこと、と勘違い
していると思われるものが多過ぎるのである。

 前に書いたハンナ・アーレントの言葉「考えることをやめたとき、平凡な人間が悪をなす」という意味での、普遍的な「悪」は、そのどこにも見当たらない。
 現実にある、「誰でもよかった」という殺人や、ただ「人を殺してみたかった」
という動機での殺人は、いかにも当世風で、小節の題材にしたくなるのかもしれない。

 しかし、文学というものは、死体をバラバラにするような猟奇事件よりは、生活保護を申請に来た貧しい母親を「まだ働ける」と追い帰す行政の方にこそ、
さらに深い残酷さを見るものではないのか≫

 
文学賞候補作についての、この感想は、

現代のクラシック音楽界にも、通じる話であると、思います。

曲芸師のように、すきのない技巧で飾り立て、

拍手喝采を浴びても、

一体その音楽が、作曲家のどのような構想と意図から導き出されたか、

奏者として、それを解明し、どう音楽を構築したかーーー

それが、分からない演奏が、多過ぎると思います。

本当にいい音楽を聴いた!、心から楽しめた!

と思うような、
演奏が少ないのです。

 

 


★赤川さんは、さらに次のように続けます。

≪今もまた生活保護を減額しようという動きが報じられている。そういう現実に目をつぶって、オリンピックやリニア新幹線に熱狂する人は、無邪気という名の犯罪を犯しているのではなかろうか。
 
 ごく簡単な一つの問い。
「あなたは子供たちを愛していますか?」 たったそれだけの問いを、今の社会へ投げかけたい。
 愛する子供たちが、放射能によって何年か何十年か後に甲状腺のガンを発症しないか。子供が毎日の食事も満足にとれないような世の中にならないか。
 若者たちが、まともな仕事につけず、将来に希望も持てず、アメリカのための戦争に駆り出されていくのはないか。

 一つ一つ、数え上げればきりがない。「子供たちに、安心して生きられる日本を残したい」
 そう思うなら、自ずとなすことは見えてくるはずだ。
             略
 あの3・11の大震災、大津波、原発事故の後、日本がこんなにも、すべてを忘れて昔の夢を追い続ける国になろうとは、誰が考えただろうか。
 一人一人にできることは少なくても、明日のために、何かしなければ。
単純でも、そう言い続けることが、あの膨大な犠牲者への追悼だろう。
 まだ、たった三年余りしかたっていない≫

氏の危惧が、現実のものとなりそうな不安を、

私も、感じます。

 

 


★先日、Berlinの Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー先生

から、お便りが届きました。

先生は、ことし9月にミュンヘンで開かれた、

ドイツ公共放送連盟(ARD)主催 「ミュンヘン国際音楽コンクール

ARD Competition in Munich 」 の

「Cello チェロ」部門・審査委員長を、務めていらっしゃいました。

Cello部門は、前回が2010年で4年ぶりです。

http://www.br.de/radio/br-klassik-english/ard-music-competition/participants-and-results/index.html

The 63rd ARD International Music Competition 2014 is held in the categories violoncello, piano, percussion and wind quintet. By clicking on one of the following categories, you will get all information about competitors and results 

◾Jury(審査員) Members 2014 
  Violoncello

Wolfgang Boettcher (President)
Natalia Gutman
Ivan Monighetti
Daniel Müller-Schott
Raphael Pidoux
Christian Poltéra
Kristin von der Goltz


世界には、本当にたくさんの音楽コンクールが存在しますが、

国家的、政治的、経済的、商業的・・・さまざまの圧力、誘惑などが

飛び交い、絡み合い、純粋に音楽的要素だけで選考されるとは、

言い難いケースも、多々あるようです。


★しかし、この「ミュンヘン国際音楽コンクール

ARD Competition in Munich」は、一切の“外圧”を排し、

実力のみで選考される、世界一厳しいコンクールとして、

有名です。

 

 


Boettcher ベッチャー先生は、来年2015年1月24日、

私の 「Suite für Violoncello solo Nr.4 無伴奏チェロ組曲 第4番」

を、Berlinで、初演してくださいますが、

そのプログラムが、送られてきました。

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・J.S.Bach : Suite G-Dur BWV 1007
  無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007

・Hanning Schröder : Essay für Wofgang Boettcher
  
・Yoko Nakamura : 4. Solosuite, Uraufführung
  中村洋子: 無伴奏チェロ組曲 第4番(初演)

             PAUZE

・Ahmed Adnan Saygun : Allegretto

・Ernst Toch : Allegretto gracioso aus dem Impromptu op.90

・J.S. Bach : Suite C-Dur BWV 1009
  無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009


● Wolfgang Boettcher spielt für Sie ein fabriges Programm

         auf seinem Cello 
(Wolfgang Boettcher があなたの為に、色とりどりのプログラムを
       チェロで演奏します)

● (Jochen-Klepper-Saal ヨッヘン・クレッパー ホール)
     Berlin ・ Nikolassee ベルリン・ニコラスゼー

● am Samstag, 24. Januar  2015, 17.00 Uhr
              (2015年1月24日土曜日17時)

 


★この第4番は、技巧的に難曲ですが、

きっと、素晴らしい演奏を聴かせて下さることでしょう。

 

 


Natalia Gutman ナターリヤ・グートマンさんの名前が、

ARD Competition in Munich 審査員として、

Wolfgang Boettcher (President) の下に、記されています。


★Gutman(1942 - ) さんについて、 Boettcher ベッチャー先生が、

彼女を絶賛されるのを、何度も聴いております。

彼女が、 Sviatoslav  Richter スヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997)、

Oleg  Kagan オレグ・カガン(1946 - 1990)と共演した、

Tchaikovsky チャイコフスキー (1840 - 1893) Piano Trio

Op.50 a-Moll  ピアノ三重奏 「A la mémoire d'un grand Artiste

偉大な芸術家の想い出」1986年録音 (LCL194) は、

音質があまり良くはありませんが、私の愛聴盤の一つです。

彼女の偉大さを、実感する名演です。

 

 


★このお二人が、厳格に審査をなさる

ARD Competition in Munich ミュンヘン国際コンクールは、

さぞかし、立派なことでしょう。

 

 

※copyright © Yoko Nakamura    
             All Rights Reserved
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