音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■■ やさしい楽曲分析(アナリーゼ)≪再講座≫のご案内 ■■

2007-12-24 16:30:56 | ★旧・私のアナリーゼ講座
2007/10/28(日)

★テーマ:“ラヴェル” 懐かしく夢見るような世界の背後にあるものは・・・

07年 12月 13日(木) 10:20~12:30

会場:日本ベーゼンドルファー東京ショールーム Studio

06年1月29日にいたしましたラヴェルのアナリーゼ講座を、

もう一度、同じ曲と同じテキストで、開きます。

満席やまだご存知なくて、お出かけになれなかった方にお薦めです。


★9月にドビュッシーの再講座をして、驚いたのですが、

私の中で、さらに理解が深まり、より充実したものとなっておりました。

本講座の際は、ドビュッシーの革新性に重点を置きましたが、

再講座では、それを支えている、古典的な構造にまで、

深く立ち入ることが出来ました。

この点に付きましては、ブログで、今後お伝えする機会もあることと思います。


★今回は、ラヴェルについて、どんな発見があるのか・・・、

一番楽しみにしておりますのは、実は私なのです。

本講座に既にお出かけになられました方も、

もう一度お聴きになることより、内容をさらに定着することができます。

また、新しい発見も多々あることと、思われます。


★ラヴェル(1875~1937)には、

「水の戯れ」など華やかで技巧を凝らした作品のほかに、

「亡き王女のためのパヴァーヌ」や「マ・メール・ロワ」、

「ソナチネ」のように、懐かしく夢見るような世界の作品群があります。

今回は、後者を中心にラヴェルの真髄に迫ります。


★24歳の作品「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、

いわゆるラヴェルらしさが芽吹き始めています。

影響を受けたとされるシャブリエの「イディール」(牧歌)とも比較し、

若いラヴェルの独創性が、どのように脈打っているか分析いたします。

「マ・メール・ロワ」では、<眠れる森の美女のパヴァーヌ>を中心として

「旋法」や「五音音階」などの使い方、

さらに、円熟期の傑作「クープランの墓」のフーガが、

なぜフーガ史に新たな刻印を残す傑作となったか、などを探ります。


★後半は、「ソナチネ」の全3楽章です。

第1楽章では、ソナタ形式の展開方法について。

第2楽章のメヌエットでは、ラヴェルの古典舞曲への傾倒。

第3楽章では、1、2楽章との有機的な繋がり、

その結果として生まれる“駆り立てられるようなスピード感”、を掘り下げます。

資料もご用意いたします。

ピアノを学んでいらっしゃる方、指導されている方、

さらに一般の音楽愛好家も十分楽しみながら理解できる講座です


★≪講座で取り上げる楽曲≫

●「亡き王女のためのパヴァーヌ」

●「マ・メール・ロワ」より<眠れる森の美女のパヴァーヌ>

●「クープランの墓」より<フーガ>

●「ソナチネ」第1楽章モデラート、第2楽章メヌエット、第3楽章アニマート

・  講 師   中村 洋子(作曲家、日本作曲家協議会会員)

・  日 時   2007年12月13日(木) 10:20~12:30

・  場 所   日本ベーゼンドルファー東京ショールーム Studio

・  受講料   3000円(資料代含)

お申込み、お問合わせ:日本ベーゼンドルファー東京ショールームまで。

Tel:03-5351-1591 Fax : 03-5333-8827 e-mail : tokyo@bosendorfer-jp.com



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