音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■「 インヴェンション 1番 の再講座 」 で、お伝えすること■

2010-12-30 02:06:46 | ■私のアナリーゼ講座■

■「 インヴェンション 1番 の再講座 」 で、お伝えすること■
                  2010.12.30 中村洋子

 


★クリスマスも過ぎ、ことしもあと2日となりました。

ベルリンのベッチャー先生から、クリスマスカードを、

頂きました。


★カードには、フランス・マルセイユ在住のチェリスト、

Annette Isenberg さんが、

ベルリンに、ベッチャー先生を訪ね、

私の作品  「 チェロ組曲第 1番 」 のレッスンを、

先生から、お受けになった、と書かれてありました。

彼女は、先生のかつてのお弟子さんだそうです。


★さらに、カードには、

「 She is in love with your music 」

さらに、「 Also , A famous doctor likes your music and

he wrote a moving letter 」と、書いてありました。

どんな a moving letter 感動的なお手紙 だったかは、

短いカードでしたので、書いてありませんでしたので、

また、お尋ねしたいと、思います。


★私の 「 チェロ組曲第 1番 」 は、来年にはきっと、

フランスでも、演奏されることでしょう。

とても、楽しみです。

 

 


★来年 1月は、アナリーゼ講座を、 3回開催いたします。

最初は、

■ 1月 10日( 月 ) の「 カワイ・横浜みなとみらい 」 :

「 インヴェンション第 1回 ・ 再講座  」です。

 成人の日の、午後 2時からです。

11月に 「  第 1回  」  を開催しましたが、

満員となり、ご要望が強く、再講座となりました。


★今回は、次のようなことを中心にお話いたします。

≪  バッハの自筆譜  ≫  では、

インヴェンション 1番のテーマ である、

「 ド  レ  ミ  ファ  レ  ミ  ド  」  の、

「 ファ  レ 」  と  「 ミ  ド  」 を 、わざわざ、

三連符  「 ファ  ミ  レ 」  と 、

三連符  「  ミ  レ  ド  」  として、記譜しています。

皆さまがご覧になっています、通常の実用譜では、

「  ファ  レ  」  と  「  ミ  ド  」 と、なっている部分です。


★これは、 「  ファ  レ  」  をただ単に、装飾して、

「  ファ  ミ  レ  」  にした訳では、決して、ありません。

どうして、そのように記譜したか、

その理由を、講座で、詳しくご説明いたします。

 


★「  エドウィン・フィッシャー  」 の、校訂版では、

シンフォニア 1番のテーマを、素晴らしいフィンガリングで、

どのように、弾き分けるかを、示唆しています。

 

★一小節目 ソプラノの主題 ( Subject )、

2 小節目   内声の応答 ( Answer )  

3 小節目 バスの主題 ( Subject )は、

彼の、フィンガリングによりますと、

各々が、異なった性格や、表情をもっていることが、

明確に、理解できます。


★一例として、1小節目 ソプラノ の 2拍目

「 ド  レ  ミ  ファ  」  の、 「  ド  」 「  ファ  」 を、

「 1 指 」 で弾くように、指定し、

続く 3拍目の最初の  「 ソ 」 を、「 3指 」 にしています。

ところが、 3 小節目では、バスの主題の 2 拍目

「 ド  レ  ミ  ファ  」  の、フィンガリングは、

「 1  4  3  2  」 と、( 右手と左手の差はあるとしても )、

前後のフィンガリングと、照合しますと、

明らかに、1 小節目とは、異なる表現を、要求しています。

なぜ、そのような  「 フィンガリング 」  にしたのか、

その理由も、講座で詳しく解説します。


★バッハを、理解されない先生から、

インヴェンションを、習いますと、

“ テーマだけを、目立つように、強く弾きなさい ” と、

教えられるそうです。

これが、バッハを歪めることは、言うまでもありません。


★テーマが出現するたびに、

“ いつも必ず、同じような弾き方で、

弾かなければいけない ”と、思い込んでいる方も、

案外、多いかもしれません。

実は、これも、バッハを単調な

 “ 灰色の世界 ” に、閉じ込めてしまう、

残念な、誤った考え方と、言わざるをえません。

 


★エドウィン・フィッシャーは、脚注で、

「 Every voice had its own melodic life 」

 「 ( バッハの時代は )すべての声部は、

それぞれ独自の、旋律として、生命をもっていた  」  と、

記しています。

つまり、≪ 各々の声部に、画一的な奏法を、

押しつけてはいけないと、指摘しているのです ≫。


★≪ すべての声部に生命がある ≫ という、

この指摘こそが、

 ≪ 西洋クラシック音楽の、本質を衝いている ≫

言葉、と言えるでしょう。


★「 Every voice had 」 と、フィッシャーが、

過去形の 「 had 」 を、使っているところに、

“  現代は、そうではなくなってしまった  ” と、

フィッシャーが嘆いているように、聴こえます。


★皆さま、どうぞ、よいお年をお迎えください。

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●1月は 他に、
・1月 25日 ( 火 ):「 第 10回 平均律アナリーゼ講座 」
     第 1巻 10番 ホ短調 前奏曲&フーガ
              カワイ・表参道 午前 10時~

・1月 28日  ( 金 ):「 第 3回 インヴェンション講座 」
     インヴェンション&シンフォニア 3番
                 カワイ・横浜みなとみらい 午前 10時~ 

・1月 25日の 平均律講座は、月刊誌 「 ぶらあぼ 」 1月号
          P128 に、ご案内が、掲載されています。

 

 

             ( 山梨・牧丘からの富士山、冬の皐月、椿、落葉、万両  )
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲

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■シューマン「詩人の恋」の源泉は、バッハとシューベルト■

2010-12-24 23:00:17 | ■私のアナリーゼ講座■

 ■シューマン「詩人の恋」の源泉は、バッハとシューベルト■
                    2010.12.24 中村洋子

 

 

★クリスマスの晩です。

寒いヨーロッパでは、樅など常緑の木々の 「 緑 」 と、

赤々と燃える、暖炉の明かりを象徴するような 「 赤 」 が、

クリスマスの色ですが、日本の街を歩きますと、

青と銀の寒々とした電飾が、多く見受けられます。

温暖な日本では、これが妥当なのかもしれませんね。


★先週の、山梨 「 花かげホール 」 での CD録音は、

各々、「 独奏ギター作品集 」 と、「 ギター二重奏集 」 の、

C D として、来年に、発表する予定です。

演奏、録音ともに最高、素晴らしい出来です。

きっと、ヨーロッパと日本の、音楽を愛する皆さまに、

心から、受け入れられることでしょう。

 


★帰京後、 20日に 「 横浜みなとみらい 」 で講座、

22日に、カワイ表参道での、定例のアナリーゼ教室でした。

ここでは、シューマンの 「 詩人の恋 」 を、

シューベルトの 「 冬の旅 」 を、参照しつつ、
 
いずれも、自筆譜ファクシミリを基にして、勉強しました。


★面白かったのは、私を含め、受講生の方が、

シューマンとシューベルトの、自筆譜ファクシミリを

見比べているうち、どちらがどちらか、

分からなくなる瞬間が、あったことです。


★シューマンとバッハの自筆譜を、取り違える方は、

まず、いませんでしょう。

ドビュッシーの筆致も、とても特徴的です。

しかし、シューマンとシューベルトは、

歌曲という同じ分野とはいえ、筆致は、非常によく似ています。

 

 

★シューマンの歌曲を、自筆譜を手掛かりとして、

分析していきますと、バッハの 「 インヴェンション 」 や、

「 平均律 」 と、 ≪ 同じ骨組み ≫ が出現し、

「 これは、バッハである !!! 」  と、感嘆します。

しかし、シューマンが、バッハを土台にして、

自分の音楽を、作っていくまでには、

シューベルトの影響も大きかったと、思います。


★シューベルトの没後、シューベルトの兄の家を訪ね、

遺作を世に出し、シューベルトの天才を、

世に知らせたのは、シューマンです。


★これは、作曲家としての善意は、もちろんですが、

それ以上に、シューベルトを学びたい、もっと知りたい、

という、抑えきれない渇望があったことは、

間違いないでしょう。


★同時期、シューベルトの天才を、はっきりと理解し、

自分の作品に活かしていったのは、シューマンだけでなく、

ショパンも、そうでした。

さらに、いいますと、

ブラームスは、シューマンの  “ 申し子 ”  なのです。

そのブラームスを母体として、 “ 飛び出してきた ”  のが、

20世紀の旗手 シェーンベルクなのです。

 

 

★話を戻しますと、

「 Die Rose, die Lilie, die Taube.( 薔薇、百合、鳩 )」、

これは、シューマン  「 詩人の恋 Dichterliebe 」  Op.48 の、

第 3曲です。

全部で、 22小節という、とても短い曲ですが、

シューマンは、これを 2ページにわたって、記譜しています。

1ページ目は、 16小節までを、 四段で記譜しています。

2ページ目は、 17小節から最後の 22小節までを、

一段で記譜しています。

そして、 二段目から、途切れることなく、直ぐに、

次の第 4曲が、始まっています。


★この楽譜のレイアウトは、一瞥で、

“  まるでバッハ・平均律クラヴィーア曲集だ! ”

というのが、私の印象でした。

さらに詳しく、分析しますと、

“  バッハそのもの  ”  でした。


★1ページは 16小節ですので、通常は、

4小節ごとに、整然と、四段でレイアウトすべきと、

誰でも、思いますが、

もちろん、自筆譜では、そうはなってはいません。


★1段目は、 1小節目から 4小節目の 2拍目まで。

2段目は、 4小節目の 3拍目から、 8小節目の 2拍目まで。

3段目は、 8小節目の 3拍目から、 12小節目の 2拍目まで。

4段目は、 12小節目の 3拍目から、 16小節目の全部と、

17小節目の冒頭の音まで。


★2ページ目は、

17小節目冒頭の音を、もう一回、記譜し直し、

17小節目から、最後の 22小節目までと、なっています。


★この、極めて 「 変則的な記譜 」  は、

何を、意味しているのでしょうか?

この曲は、 「 ニ長調  D dur 」  です。

上記の、レイアウトですと、

二段目ピアノパートの、最初の音である

「 バス = A音 ( ラ )」  が、眼に飛び込んできます。

同様に、三段目 ピアノパートの、

冒頭の「 バス = A音 ( ラ )」も、眼に飛び込んできます。


★この A音 ( ラ )は、ニ長調  D dur の属音です。

従いまして、

1段目は、2段目 冒頭の属音 = A音に向かって演奏する、

2段目は、3段目 冒頭の属音 = A音に向かって演奏する、

ということが、極めて明瞭に、楽譜から読みとれます。

 


★以上のことを、念頭に置き、

「 曲頭の音が、何か 」 を、見ていきます。

最初の言葉  「 Die Rose 」 の、 「 Die 」 は、

ピアノ伴奏を伴っていません。

 「 Die Rose 」  について、

現在、私たちが校訂譜で、慣れ親しんでいる

「  最終稿  」 では、

A 、D 、Cis  ( ラ、レ、ド♯ )  と、なっています。


★しかし、初稿である   「  自筆ファクシミリ  」  では、

D 、D 、Cis  ( レ、レ、ド♯ )  と、なっています。

シューマンは、なぜ推敲して、

 D を A に、変えたのでしょうか?


★ 初稿の D 音は、 D dur の主音です。

主音から始めても、十分美しいメロディーができます。

それを、あえて、 A (  属音  )  に、改めています。

これは、2段目の A (  属音  ) 、

 3段目の A (  属音  )  に、対応させたのです。


★その結果、 1段目、 2段目、 3段目の冒頭音は、

すべて  「  属音  」  と、なっています。

 
★さらに、詳しく見ますと、4段目のピアノパート最初の音、

G は、D dur の下属音です。

4段目の最後 17小節目、ピアノパートのバスは、

4分音符の G、 A  ( ソ、ラ ) = 下属音と属音。


★もう一度、おさらいしますと、

曲頭の歌のパートと、 2段目、 3段目ピアノパートのバス、

1ページ目最後のピアノパートのバスが、すべて、
 
「 属音の A 」 です。


★ 4段目で、重要なことは、

冒頭の音は、「 下属音  G  」 であり、

最後の音の、一つ前の音も  「 下属音 G  」  である、

と言うことです。

 


★ここで、楽譜を持たずに、読まれている方も、きっと、

2ページ目 17小節目の 歌とピアノパートのバスは、

「 D dur の主音 D が置かれる 」  と、容易に、

想像されることでしょう。

まさに、その通りなのです。

さらに、2ページ目は、その後、ピアノだけの後奏となりますが、

最後の終止音も、 「 バスの  D 音 」 です。


★このため、この曲は、

一つの大きな  「  カデンツ  」  と見る必要が、あります。

それは、バッハが、 「  平均律クラヴィーア曲集 1巻 1番 」 の、

「 前奏曲 」 で、示したことと同じなのです。

ショパンが、終生にわたって、追求したものでもあります。


★もう一度、冒頭の Die Rose に戻りますと、

「  Die  」  は、冠詞ですので、ここでの要は、

「  薔薇  」  と言う意味の  「  Rose 」 になります。

シューマンは、 推敲した結果、

Die を 属音の A とし、

「 大切な  Rose の Ro 」 を、高らかに、

「  主音の D 音  」 に、変えたのです。

 


★このように、バッハを勉強し続けますと、

シューベルトやシューマンなど、天才の作品に、

近付いて行くことが、容易になります。

「 冬の旅 」  も、インヴェンションと、見まごうほど、

バッハと同じ、構成原理で作曲されています。

シューマンは、バッハとシューベルトなしでは、

存在しえなかった、天才なのです。


★シューマンの音楽は、すべて、

彼が残した 「 楽譜 」 の中に、存在しているのです。

恋や文学など、シューマンにまつわるエピソードは、

映画、ドラマ、本などで、溢れかえっています。

それに時間を費やすよりは、急がば回れで、

バッハを、地道に勉強することが、

シューマンを理解するための、最善で、最短の路でしょう。

そうすれば、クリスマスのサンタクロースのように、

シューマンが、静かにドアをノックし、

たくさんの音楽の宝物を携え、あなたの許に、

訪れてくれることでしょう。
 

 

  ( ドイツの伝統的なクリスマスのお菓子・シュトレン:アウスリーベ作、

                              不如帰、ミズキ、侘助 )

▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲

 

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■横浜・みなとみらい 「第 3回インヴェンション・アナリーゼ講座 」■

2010-12-22 23:57:10 | ■私の作品について■

■横浜・みなとみらい 「第 3回インヴェンション・アナリーゼ講座 」
のご案内■
                            2010.12.22 中村洋子

 

 

 
★先週は、山梨県・旧牧丘町にあります 「 花かげホール 」 で、

ギタリストの、斎藤明子さんご夫妻と、

私の新しい作品 4曲を、CD用に、録音してまいりました。


★録音は、最高の技術者の方に、お願いすることができ、

厳しいスケジュールではありましたが、毎日、

和気あいあいと、学生の合宿のように、楽しく過ごせました。

この録音により、バッハについても、さらに、

深く考えることができましたので、これから、折りに触れ、

ゆっくりと、ご報告していきたいと、思います。

 


★帰京後すぐ、「横浜・みなとみらい」で、
 
「 第2回 インヴェンション・アナリーゼ講座 」 を、

開催いたしました。

会場は満員で、いかに、皆さまが、本当のバッハを、

求めていらっしゃるか、ということが、

参加された皆さまの熱気から、ひしひしと、感じられました。


★詳細なアナリーゼのうえに、エドウィン・フィッシャーの

フィンガリングを、演奏に活かすことができるか、

ということを、お話いたしました。


★また、ドビュッシーが、「 二つのアラベスク 」 で、

“ どんなに上手に、インヴェンションを取り入れているか ”、

それを、実際に音に出して、ご説明いたしました。


★インヴェンションは、「 ゴルトベルク変奏曲 」に、

匹敵する 「 変奏曲 」 であると、私は思います。

この 2曲がもし、存在しなかったならば、おそらく、

ベートーヴェンやブラームスの、偉大な変奏曲も、

生まれなかったことでしょう。


★即ち、インヴェンションが、1番からどのように、

全曲が紡ぎだされているか、ということを、

これらの講座でも、実際の演奏で役立つよう、

詳細に、分析してまいります。

 


★ 「 横浜・みなとみらい 」 での、次回・第 3回の
                  「 インヴェンション・アナリーゼ講座 」 は、
 
 2011年 1月 28日(金)午前 10時 ~ 12時 30分です。

■ 「 インヴェンション&シンフォニア 各3番 」
            ~ バッハが自ら記入した「スラー」には、
                           どんな深い意味が・・・~

★「 インヴェンション2番 」では、8小節目の上声 2拍目に、

16分音符のソ、ファをつなぐ  「 スラー 」 が記入されています。

自筆譜で、 「 スラー」 があるのはその 1ヶ所のみです。

これはどのように、解釈すべきでしょうか?


★バッハが自ら、「 スラー 」 を記入したということは、

「 必要があるから、記入した 」 ということです。

「 必要であるから 」 とは、「 誤解されないため 」 です。

この 「 スラー 」 の解釈により、

この曲を、どのように演奏するか、それが決定されるほど、

重要な 「 スラー 」 です。


★インヴェンション 3番には、

バッハが自ら、多数の 「 スラー 」 を記入しています。

今回は、その各々がもつ意味を、詳しく説明いたします。

その意味を知るためには、この 3番と 1番、2番 との関係を、

もう一度じっくり、見直す必要があります。


★それは、インヴェンション&シンフォニア 1、 2、 3番の

計6曲が、1番インヴェンションから、

どのように紡ぎだされていったか、ということでもあります。


★校訂版の楽譜に記入されていますフィンガリング

( どの指で弾くかを、指示する数字 ) は、

優れた校訂版においては、容易な弾き易い指使いを、

指示しているのでは、決して、ありません。

エドウィン・フィッシャーの、素晴らしいフィンガリングが、

何を指示しているのか、演奏にどう活かせるか、

詳しく、お話します。


★エドウィン・フィッシャーが 「 三声のインヴェンション 」 と、

表記している、≪ シンフォニアの 「 校訂譜 」 ≫

( Hansen社 から、出版 )は、

現在、絶版寸前で、私の講座用に、まとめて注文するたび、

「 Hansen社 」が急遽、印刷しているような印象です。

( フィッシャーの 「 二声のインヴェンション校訂譜 」 は、

残念ながら、既に、絶版です )


★この素晴らしい、歴史的な価値のある 「 校訂譜 」 を、

読みとることができる人が、絶滅寸前に、

なっている、ということでしょう。

決して、弾き易い指使いではない 「 フィンガリング 」 が、

≪ バッハ音楽の本質を衝いている ≫ 、ということに、

気付く力がないことを、意味しています。

要は、世界的に、クラシック音楽の知的レベルが、

劣化してきている、ということかもしれません。


★この講座は、音楽をバッハを、

心から愛している方々のためのものです。

難しいことはやさしく、分かりやすいことは、

さらに、深くご説明いたします。

■会 場 : カワイミュージックスクール みなとみらい                                                   ( 全 15回 )
   横浜市西区みなとみらい 4-7-1 M.M.MID.SQUARE 3F
 
■会 費:3,000円 ( 要予約 ) Tel.045-261-7323 横浜事務所
            Tel.045-227-1051 みなとみらい直通

■第 4回 :2011年  3月 7日 ( 月 )   
            インヴェンション&シンフォニア 第 4番

 

                       ( ミズキの芽、サツキ、櫨、壇 )
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲

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■ドイツのコンクールで、私の 「 チェロ三重奏曲 」が演奏されました■

2010-12-11 17:30:45 | ■私の作品について■

 ■ドイツのコンクールで、私の 「 チェロ三重奏曲 」 が演奏されました■
                      2010.12.11  中村洋子

 


★来週、ギターの斎藤明子さんが、私の作品を、

CDに、録音してくださいます。

「組曲3番」、「 組曲5番 」は、ギター独奏曲、

「 10の 二重奏曲集 」と「 最上川 」は、ギター二重奏です。


★その準備で、とても忙しいのですが、

ドイツ・ポツダムにお住まいの、ベッチャー先生のお嬢様から、

お便りを、いただきました。

「 長男のアントンが、ことしも貴女のチェロ三重奏曲を、

Kammermusikwettbewerb 2010 

( 室内楽コンクール 2010 ) というコンクールで演奏し、

受賞しました。

コンクールのプログラムを、お送りします。」

              icecold のポツダムより。


★ポツダムといいますと、バッハが、フリードリッヒ大王に謁見した

「 ポツダム宮殿 」 があり、あの素晴らしい 「 音楽の捧げもの 」

書くきっかけ、となった地です。

バッハは、1747年5月7日、ポツダム宮殿で、

フリードリッヒ大王に謁見し、大王から与えられたテーマを基に、

即興でフーガなどを、ピアノフォルテで演奏したそうです。

バッハは、ライプチッヒに帰宅後、それらを楽譜として、

大王に、贈呈しました。

これが、「 音楽の捧げもの 」 です。

しかし、当時35歳だった大王からは、返事も謝礼もありませんでした。

多分、大王はあまり、バッハの音楽に興味がなく、

理解できなかったのでしょう。

 


★私は、ちょうど、晩年のバッハのもう一つの傑作

「フーガの技法」の、自筆譜を勉強していたときですので、

なおさら、嬉しいお手紙でした。


★フーガの技法は、ドイツ語では、「 Die Kunst der Fuga 」、

英語では「 The Art of Fuga  」。

この名曲を、気軽に楽しむためには、

例えば、ヘンレ版から出ています、

「 Die Kunst der Fuge 」 Cembalo ( Klavier )URTEXT

のように、ト音記号とへ音記号の一般的な 「 大譜表 」 で、

記されているもので、弾いてみることでしょう。

しかし、バッハ自筆の「 Die Kunst der Fuga 」を、見ますと、

ソプラノ、アルト、テノール、バス の、

「 四段譜 」 で、書かれています。


★私にとって、実を言いますと、この曲に関しては、

大譜表は、やや、読みにくい楽譜なのです。

バッハのコラールは、  「 四声帯 」 が基本で、

バッハ芸術の根っ子の部分は、この四声にある、と思います。

つまり、 「バッハの音楽のスタンダード」 は、

「 四声帯 」  と、いえます。

 

 


★「 四声帯 」 、それは、 「 人間の声 」  なのです。

バッハは、どんな作品を書くときも、女性と男性の 「 声 」 を、

根源に、据えていたのでしょう。

この四段譜を読むことに慣れますと、実に、

読みやすい楽譜であることが、分かり、音楽的なのです。


★平均律やインヴェンションを、弾く場合も、

バッハの大本にあった 、 「 四声帯 」 という物差しを、

いつも、基準とし、さらに、 「 四声帯 」 の声部の増減を、

見ていく必要がある、と思います。


★私の書きました 「 チェロ 三重奏曲 」 は、三声で、

第 1、 第 2テノールと バスを基本とし、

それらが、アルトやソプラノの声部に、変幻自在に、

行き来している、というふうに、書けていましたら、

嬉しいです。


Kammermusikwettbewerb 2010で、

アントン君が、友達と弾いた三重奏曲は、

 Anton Kogge, Violoncello
 Hans Bier, Violoncello
 Friedrich Weishaupt, Violoncello

• Yoko Nakamura: aus "Regenbogen-Cello-Trios"
 1. Fanfare, 2. Im Märchenwald, 3. Marienkäfer-Menuett
• Scott Joplin: "The Strenuous Life"

                  
★この "Regenbogen-Cello-Trios" は、日本でも、

アカデミアミュージックで、購入できます。

https://www.academia-music.com/


 

 

                      (  赤い落葉、山茶花、花梨、 新芽  )

▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲

 

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■ 私の“ 道標 ”ともいえる塗師・山本英明さんが、逝去されました ■

2010-12-05 23:51:06 | ■楽しいやら、悲しいやら色々なお話■

 ■ 私の“ 道標 ”ともいえる塗師・山本英明さんが、逝去されました ■
                      2010.12.6  中村洋子


★福井県鯖江市の塗師 ( ぬし ) ・山本英明さんが、

11月30日に、逝去されました。

1940年生まれ、70歳。

暖かく、やさしく、威張らない英明さんを慕い、

本当にたくさんの方が、通夜、葬儀に駈けつけられたそうです。


★英明さんは、私にとって、

人生の 「 道 標 」 というべき方でした。

悲しく寂しい思いで、一杯です。

心より、ご冥福をお祈りいたします。


★  “   最高の品質で、最も美しい漆器を、安価で提供し、

それを日常の什器として、毎日毎日、使って欲しい ”   。

そういう理念を掲げ、どこまでも愚直に、

いささかの妥協もせずに、一生を貫かれた方です。

 


★山本さんの漆器は、現代の日本で、

工芸品が到達した美しさの極み、といえそうです。

形は、寸毫たりとも変えようがないほど洗練され、

力強く、かつ洒脱。

一見地味ですが、毎日毎日使っても飽きず、

使えば使うほど堅牢になり、美しく光ります。

器に盛ると、食べ物が存在感を主張し、より美味しくなります。


★漆の精製も、古来から伝わる方法を、そのまま、実践。

真夏の炎天下、大盥に入れた生漆に、直射日光を浴びせ、

一日中、木の大きな杓子で、かき回し続けます。

電熱器で、安直に水分を飛ばすより、

汗を流し、手間を掛け、太陽で “ 煮詰める ” ほうが、

扱いやすく、質の高い漆ができる、

という単純な、理由からです。

現在の日本で、この骨の折れる作業をするのは、

山本さんだけです。

 

 


★木地から仕上げまでの何十工程も、一切の妥協、手抜きなし。

「 最高の漆器を、日常の什器として使うべき 」 、

これが、山本さんの哲学です。

そのため、 「 伝統工芸品  」  や  「 人間国宝  」 など、

上から与えられる権威を、否定します。


★これらのレッテルには、官とお役人が介在し、

値段が高くなるだけで、「 なに一つ、いいことがない 」 。

そして、黙々と、超然と、

一般人が購入できる価格で、作り続けました。

毎日、英明さんのお椀を手に取るたび、

その使い心地の良さに感心し、心が豊かになります。


★工房は、雪国・福井県鯖江市から、少し内陸部に入った、

「 河和田 」 という、山里にあります。

森と、川と、海に囲まれて育ち、そこで生き、去りました。

私の知る限りで、俗な言葉ですが、最高のグルメ、

最も鋭敏な、味覚の持ち主でした。


★古代遺跡から、漆の遺物が出土した、と聞くと、

どんな遠くでも、飛んでいき、実物を調べ、

徹底的に、研究された方です。

漆に限らず、木、林、森、山、川、獣、鳥、魚、

自然界の、あらゆる生態について、

彼ほど、現場に行き、実際に、自分の手で触り、

自分の眼で確かめ、見極め、その結果として、

深い知的認識に到達するという、営為を、

日常的になさっていた方は、いないと、思います。

もっと、もっと、お話を聴きたかった、という思いです。


★英明さんは、学者や専門家などと、

一般的に言われる 「 権威 」 を、一切信用されません。

世に言う  “ 専門家、 学者 ”  という方々が、

本当の専門家や権威ではない、ということを、

自らの体験から、知悉されていたからです。

弟子もとらず、徒党を組んだり、群れることもせず、

名誉を求めず、孤高を保ち、

間違ったこと、おかしなことには、

遠慮なく直言し、臆せず堂々と、抗議される方でした。


★そんな英明さんに、出会いましたのは、1998年のことです。

彼と、出会うことが無ければ、

私は、 ≪ 日本の立派な音大の先生は偉い ≫ 、

≪ 分厚い音楽書に書かれている解説は、正しい ≫ と 、

いまでも、思い込んでいたかもしれません。

いつも、心の底では、それらの解説に対し、

“ 何か変である、おかしい ” 、という疑念はありましたが、

“ 自分の理解が、足りないからだろう ” と、

自分を、責めていました。


★しかし、中山悌一先生と出会い、

クラシック音楽が、こんなにも自由で、厳めしくなく、

豊かである、ことを知り、そして、

英明さんと付き合うことにより、とことん、

自分の手で、疑問を追及し、

自分の目で、原典 ( = 現場 ) を調べることを覚えました。

 

★また、 “  権威  ”  が、いったん文章にしたものは、

どんなに間違っていても、後世まで残り、

それが  “  真実 ”  と、されてしまうため、

余計に、疑わなければならない、

ということを、教わりました。  

その結果、日本の権威が、こんなにも、いかさまで、

実は権威ではなかった、ということを知り、

私自身の 「 呪縛 」 を、解いていただきました

 


★NHKの放送でよく、「日本を代表する・・」 とか、

「 ・・の専門家によりますと 」 という表現が、使われますが、

音楽に関しても、他の分野に関しましても、

その日本の基準というものが、実は、

世界の本当のスタンダードからは、かけ離れている、

ということが、英明さんとお付き合いしながら、

実感するように、なりました。


★ 「  バッハ  」 に関しましても、

バッハを心から愛している方が、たくさん、いらっしゃるのに、

偽りの権威により、偏狭な演奏法を押しつけられ、

痛めつけられている方が、多いことに驚かされ、

悲しい思いです。


★私のアナリーゼ講座は、バッハの音楽を演奏し、聴き、

喜びを共有することを目的に、始めたものです。

しかし、私の本分はアナリーゼ講師ではなく、作曲ですので、

中山先生や、英明さんにより、

少しずつ獲得することができました 「 自由 」 、

頚木から解かれた 「 自由 」 により、

出来上がりました作品が、日本以外の国で温かく迎えられ、

評価されていることは、嬉しいことです。


★今朝、ラジオで、ベートーヴェンの ピアノソナタ 「 熱情 」 を、

W・ケンプの演奏で、ハ短調 「 Op 10-1 」 をポリーニの演奏で、

放送していました。

ケンプの熱情を聴きますと、一点の疑念もないほど、

曲の構成がどのように出来ているかが、分かり、

美しい、見事な演奏でした。

本当に価値のある、素晴らしいものは、

「 分かりやすい 」 ということが、いえます。


★難解であったり、煙に巻くような 、

 「 解説 」 や 「 演奏 」 は、本物では、ないでしょう。

誤魔化しているのです。

それが、中山先生や英明さんから得ました、結論です。

ラジオの解説で、ポリーニが弾きました Op10-1 の作品は、

「 若い時の作品で、未熟な点がある 」 と、話されていました。

バッハの 「 平均律クラヴィーア曲集 」 の中の、ある曲を、

“ 若い時の作品で、未熟 ” であると、

フォルケルが、誤った解説を残したことにより、

今に至るまで、それが孫引きされ、流布していますが、

このラジオ解説も、同じ考え方からきているのでしょう。


★たしかに、若い時の作品ですが、

若いから未熟ということは、この大天才たちには、ありません。

ベートーヴェンの残した、膨大な習作群やスケッチ、

つまり、各年代にわたる ( 歳とってからのものも含め )、

作品としては完成しなかった作品 ( 作品番号がない ) の、

ファクシミリを見ますと、確かに、

それらは、熟していない作品です。

それゆえ、公表しなかったものです。


★しかし、作品番号が付され、

自分の作品として、公表されたものは、

その年代の 「 スタイル=様式  」 と見るべきで、

「 未熟 」 という概念からは、かけ離れています。

私はどこが  「 未熟 」 なのか、サッパリ分かりません。

ラジオを、お聴きになった方が、

「 ベートーヴェンの初期の作品は、未熟 」 という、

変な考えに囚われれしまうことを、危惧します。

 

★Opus が付けられている、ということは、

世に問うて恥ずかしくない、立派な作品であると、

作曲家本人が考えたと、みていいでしょう。

日本人作曲家が、自分の作品に、

闇雲に何十個のOpus番号を、付けているのとは、

話が、違うのです。


★写真のお椀は、英明さんの遺作といえる2007年作。

すべての、技術を注ぎ、

最高の檜で、作られた 「 宝物 」 です。


★英明さんは、次のように、このお椀を説明されています。

≪ ぬしや ( 塗師屋 ) の証として、かねてより、

まだ動力をもたなかった先人達が、木の習性に従い、

木に作法を聞きながら作っていたようなお椀を、

手掛けてみたいと思っていました。

木地の材は、日本の木の代表といわれる檜です。

 そしてこの度、裏木曽で長年かかって大きくなった

望みどおりの檜に恵まれ、夢の実現に至りました。

 昔の人であればナタ、チョンナ、ヨキなどを道具に、

横木を割り木にし、木目を傷付けないように順手で

椀木地にしたでしょうが、現代に生きる私は、そのままの

方法を機械に置き換えてやってみました。

 木から学んだ形は無理なく、素直で、美しいと改めて

思っています。やんちゃな英明が作ったお椀です。

楽しんでくだされば幸いです。

     2007            塗師    山 本 英 明  ≫

 ■山本英明さんの漆器の取り扱い: 漆宝堂
〒331-0073
埼玉県さいたま市西区指扇領別所109-93-3-513
TEL 048(622)2725
FAX 048(623)0725
フリーダイヤル 0120-4810-55

               ( 白侘助、紅葉、万両、千両、昼の月 )

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■ドイツの女性チェリストが、私の「 無伴奏チェロ組曲 1番 」を演奏■

2010-12-03 00:12:52 | ■私の作品について■

■ドイツの女性チェリストが、私の「 無伴奏チェロ組曲 1番 」を演奏■
                     2010.12.3  中村洋子

 


★師走に入りました。

季節外れの嵐が、日本を縦断しそうです。

大寒波で、凍りついているベルリンで、

12月 4日、5日の両日、

私の  「 無伴奏チェロ組曲  1番 」  が、演奏されます。


★演奏されるのは、Susanne Meves-Rößeler、

ズザンネ  メヴェス = ルーセラー さんです。

ベルリン芸大での、ベッチャー先生のお弟子さんです。

この曲を演奏するにあたり、ベッチャー先生から直接、

レッスンを、受けられたそうです。


★コンサートのタイトルは、

“ Mit Flöte und Cello um die Welt ”

“ フルートとチェロによる、世界の曲 ”というタイトルです。


★フルートは、  Barbara  Hill さんとの共演です。

私の曲のほかに、バッハ、 カスティーネ、

ヴィラ=ロボス の曲が、演奏されます。


★特に嬉しいのは、 5日の会場が、

ベルリンの 「 シャルロッテンブルク市庁舎 」 の、

フェスティバル大広間 

Festsaal des Rathaus Charlottenburg

であることです。

フリーリッヒ大王の 「 シャルロッテンブルク宮殿 」

「 Schloss Charlottenburg 」  にほど近い、

大きな、会場だそうです。

 


★この  「 無伴奏チェロ組曲 1番 」  は、

ベッチャー先生が、2007年の作曲以来、

さまざまな国で、演奏し続けて、くださいました。

今回、先生からお弟子さんに “ 手渡され ” 、

お弟子さん独自の、新たな解釈による、

演奏がなされることと、思われます。


★以前、ベッチャー先生から伺いましたお話ですが、

チェリストの ヤーノシュ・シュタルケルが、

コダーイの作品を、 初版楽譜で演奏し、

それを聴いていた作曲家・コダーイ本人に

「 初版楽譜と、 第 2版とは相違がありますが、

どちらがいいのですか 」、と尋ねましたところ、

コダーイは、 「  It's   OK 」  としか、答えなかったそうです。


★多分、コダーイは、シュタルケルの演奏に、

感銘を受け、何も言うことが無かったのでしょう。

バッハやショパンが、お弟子さんたちに、自分の曲を、

レッスンするに当り、各々の個性を活かした弾き方を、

指導したことは、有名です。


★コダーイは、シュタルケルが、説得力をもって、

見事に、納得のいく演奏をしたことについて、

それを、評価したのでしょう。


★ショパンを勉強するときにも、 「 エキエル版 」 に、

みられるように、パッチワークのような、

“  継ぎはぎ校訂版  ”  を、盲信することなく、

作曲家の自筆譜ファクシミリや、初版楽譜、

作曲家や弟子の残したメモなどを、可能な限り、

入手して、研究すべきと、思います。


★どのようなショパンを弾くかは、ご自分が努力して、

ご自身で作り上げるしか、ないのです。

その真摯な努力が実りますと、シュタルケルのように、

作曲家が、認めるのです。


★作曲後、作曲家がどんなに、推敲の手を入れたとしても、

その曲が、生まれ出た瞬間の、

湯気が立っているような、直筆譜が、

最も、価値の高いものである、と思います。

 


★自分の作品の演奏を聴きに、ドイツまで行けないのは、

とても、残念です。

これまで、私の 「 無伴奏チェロ組曲 1番 」 は、

ベッチャー先生しか、演奏されませんでした。

それは、この曲が、 「 マエストロ・ベッチャー 」  に献呈され、

さらに、その曲を演奏したマエストロの  「 CD 」 が、

存在する、ということから、

チェリストにとっては、その曲を演奏することは、

大変な勇気を必要とする、 “ 挑戦 ” でもあるのです。


★しかし、今回、初めて先生のお弟子さんが、

この  「 無伴奏チェロ組曲 1番 」を、弾いてくださいます。

これにより、  「 無伴奏チェロ組曲 1番 」  は、

新しい門出を迎え、これから、

世界中の、たくさんのチェリストが、

演奏してくださることでしょう。

 

★2007年、この曲を、

ベッチャー先生に、お渡ししましたとき、

先生は、 「 この曲は、これから、たくさんのチェリストが、

弾くことになります 」 と、きっぱり、

おっしゃっていたことを、思い出しました。

 

 

                       ( 南天の実、椿、サザンカ )

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