音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ Chopin の意図とはかけ離れた Ekier エキエル校訂版楽譜は危険です■

2015-01-26 00:17:01 | ■私のアナリーゼ講座■

■ Chopin の意図とはかけ離れた Ekier エキエル校訂版楽譜は危険です■

                   2015.1.26  中村洋子

 

 

★毎月、 KAWAI 表参道での平均律アナリーゼ講座に合わせ、

グループでの「アナリーゼ勉強会」も、開催しております。

現在は、「 Die Kunst der Fugue フーガの技法」などと一緒に、

「Chopin Op.28  Préludes」を、勉強中です。


★先日は、そのNo.8 fis-Moll を分析しました。

その方法は、 Chopin の

 「Manuscript Autograph  自筆譜 」facsimile を見ながら、
 
1) Debussy 校訂版 Revision par Claude Debussy :Durand

2) Henle版

3) Cortot コルトー版 24 Préludes

4) Paderewski パデレフスキー版

                   そして、問題の
5) Ekier エキエル版            
                 を点検します。

 

結論から申し上げますと、 Chopin を勉強するには、

 「Manuscript Autograph  自筆譜 」 facsimile が出版されているもの

につきましては、とにかく、それを勉強し抜くことです。

その場合、勉強方法は、Bach の

「Inventionen und Sinfonien インヴェンションとシンフォニア」 や、

Bach 「Wohltemperirte Clavier 平均律クラヴィーア曲集」の勉強と

全く、同じです。

それは、 Chopin が100%、Bach の影響の下で

作曲しているからです。


その後は、 Debussy 校訂版を力強い道標として参照します。

彼の校訂版は1915年の出版ですので、細部では、さすがに

 「Manuscript Autograph  自筆譜 」facsimileとは、

齟齬がありますが、その骨格は揺るぎないものです。

 Debussy 校訂版を、譬えて言いますと、Bach の作品に対する、

Edwin Fischer エドウィン・フィッシャーや、

Julius Röntgen ユリウス・レントゲン (1855~1932)の

校訂版である、と言えます。

その作品が、どのように構成されているか、

どう演奏すれば、最も、作曲家 Chopin の意図に沿うことができるかを、

考え抜いた版であるからです。

 

 


★それに対し、最も新しい版である「Ekier エキエル版」は、

一見、 Chopin の 「Manuscript Autograph  自筆譜 」 facsimile を、

研究したかのように見せながら、Ekier の独断に満ちた、

根拠のない、“危険”な楽譜であると、言えます。


そのような認識をもったうえで、「Ekier 版」を見ませんと、

 Chopin の作曲意図には、終生到達できないでしょう。


★この Prélude No.8は、全34小節が、

 「Manuscript Autograph  自筆譜 」 facsimile では、

全3ページに、書かれています。


★各ページは、5段です。

1ページ目は1~11小節、2ページ目は12~21小節。

3ページは22~34小節。


★1ページ目1段は、1小節目から3小節目の前半 (1、2拍) までです。

つまり、3小節目は途中で分断され、

次の2段目は、3小節目の後半(3、4拍)から、

5小節目の前半(1、2拍) まで。

3段目は、5小節目の後半(3、4拍)から、7小節目の終わりまでです。

とても、変則的な書き方です。

まるで、Bach の書き方のようです。


★何故、 Chopin はこの不思議な書き方は、したのでしょうか?

そして、その狙いは・・・。

この曲を一見しますと、4小節を一つの単位として作曲しているように、

見えます。

そうしますと、1小節目に変化を加えて反復するのが5小節目、となります。

つまり、1小節目と5小節目は対応していることになります。


★しかし、 Chopin はこの曲を演奏した時、上記のようには、

弾いていなかったと、私は思います。

その理由が、この変則的な記譜にあるのです。


5小節目の前半を2段目の最後に置いた、ということは、

次の段で、5小節目後半(3、4拍目)が、6小節目に覆いかぶさる、

即ち、大きな意味で、

5小節目後半は6小節目のAuftakt アウフタクトである、

と見ることができます。

「Auf」 は英語の「on」、「takt」は「拍」と「小節」の二つの意味があり、

この場合は「小節」です。

つまり、5小節目後半は、6小節目の「takt」 に乗っかかるような

存在なのです。


Chopin は、この6小節目を、曲の最初の頂点としています。

5小節目前半で、1小節目に回帰したとはみせず、

5小節目前半を “声をひそめる”ように弾いた後、

5小節目後半から、頂点の6小節目に向かって、

猛然と進行していく・・・そのように弾いていたのでないか、

と思われます。


4、5、6小節では、各小節に一つの slur スラー が、

大きく、上声に描かれていましたが、

6小節目で頂点を迎えた後、

7小節目では、1、2拍目で1個、3、4拍目で1個、

それぞれ上声に、slur スラー を付けています。

それにより、頂点が持続し、発展していくのです。

 

 


★この曲のレイアウトについて、後世のエディションを見ますと、

Ekierエキエル版を除き、1段に2小節を規則的に割り振っています。

それは、常用譜としては常識的な記譜でしょう。


しかし、Ekier エキエル版だけは、理解しがたいレイアウトです。

 Préludes No.8の前の No.7は、あの有名な短い A-Dur の

 Prélude (全16小節)です。

 Ekier エキエル版は、No.7 が終わった(3段目)後、

その下の段(4段目)から、No.8を始めています。


★1~4小節目までは、「1段に2小節」という他のエディションと

同様のレイアウトです。

5小節目から次のページに移りますが、

ここから奇妙なレイアウトが、始まります。


まず、1段目は5小節目を全部書き、そして6小節目の前半

(1、2拍)で、この段を終えています。

2段目は、6小節目後半(3、4拍)と、7小節目の全部です。

さらに、8小節目から始まる3段目は、9小節目の前半で終わります。


★そのように、22小節目まで同様のズタズタに切ったレイアウトが、

続きます。

ここでもう一度、 Chopin の

「Manuscript Autograph  自筆譜 」 facsimile を、見てみましょう。


Chopin が、小節の途中で切っているのは、

「3小節目」と「5小節目」だけです。

それだけ、 Chopin はこの3、5小節目で言いたいことが

あったのです。

それは、作曲する際や、演奏の際の羅針盤として、

頂点である「6小節目」を、楽譜の中心の位置に据えたい、

そのためには、変則的な記譜とする必要があった、

ということなのです。


★Ekier エキエル版は、肝心の3、5小節目については、

分割することなく、完小節で書いています。

ところが、Chopin が考え抜いた大事な「6小節目」を、

無残にも、1段目と2段目に分断して記譜しています。

何故そのように分断したか、その理由について、

Ekier エキエルは、注釈などで一切、説明していません。

 

 


★この場合、Ekier エキエルの考えは、“5小節目が1小節目に

対応しているため、5小節目を強調する必要がある”

というつもりだったのでしょう。

しかし、その結果は、 Chopin のえもいわれぬ詩的な、

芸術の華ともいえる曲の作りが、砕かれてしまうことになります。


それにしても、Ekier エキエルは何故、

6小節目を、分断してしまったのでしょうか。

おそらく、 Chopin の作曲意図を読めないため、

3、5小節目で分断されているという事実があるから、

6小節目も切っていいであろう、という独断でそうした、

としか、いいようがありませんが、全く意味不明です。


★これは、Ekier エキエル版しかお持ちになって

いない方にとって、大変な問題です。

Ekier エキエル版は  「Manuscript Autograph  自筆譜 」 facsimile を

研究し尽した結果の edition で、

Ekier エキエル氏は Chopin 研究の権威と、宣伝されていますので、

疑いもなく、6小節目の分断は、

Chopin 自身による分断であると、受け取られるでしょう。


★そして、どうしてこのようなことを Chopin がしたのか、

さっぱり分からないと、真面目な演奏者は考え悩むことでしょう。

しかし当然、答えは出てきません。

 

 


★大変に困ったことです。

さらに、これ以外にも、

「Manuscript Autograph  自筆譜 」 facsimile とは異なった

記譜になっているところが、多々あります。


例えば、1小節目、2小節目の主要旋律

「cs1 d1 cs1 fis1・・・」は、

「Manuscript Autograph  自筆譜 」 facsimile では、

符尾が下向きに書かれているため、

「内声」と言えます。

 

 

ところが、3小節目の主要旋律は、 符尾を上向きにしていますので、

「外声」なのです。

 

 

続く4小節目は、1、2拍目は主要旋律が soprano ソプラノ 、

3、4拍目は主要旋律が alto アルト です。

 

 

4小節目を弾く時、1、2拍目の上声「a1 h1 a1 gis1」と、

3拍目内声の「fis1 eis1 d1 eis1」は、声部が違うのですから、

一本の旋律として弾くことを、 Chopin は望んでいなかったと

思います。


★このように、 Chopin は大変に繊細な記譜法で、

声部を分割しているのですが、残念ながら、

Ekier エキエルは、この主要旋律をすべて「内声」として扱い、

乱暴にも、符尾も下向きに統一しています。

本来は2声部で弾くべきところを、単調な一本の線で弾くように、

指示することになってしまいます。

 

 

このような例は、枚挙にいとまがありません。

 ≪僕はこんな風には書いていない!!!≫という

Chopin の悲鳴が、聞こえてきそうです。


Bach の Wohltemperirte Clavier 平均律クラヴィーア曲集

などを勉強すれば、するほど、 Chopin を深く読み込むことが、

できるようになります。

どうぞ、ご自分で 「Manuscript Autograph  自筆譜 」 facsimile を

見て、お勉強下さい。

 

 


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             All Rights Reserved
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■23番 Preludeは、平均律1、2巻を統合し、23番 Fugaは大団円へと向かう■

2015-01-23 18:01:58 | ■私のアナリーゼ講座■

■23番 Preludeは平均律1、2巻を統合し、23番 Fugaは大団円へ向かう■
  ~平均律 第 2巻 23番 H-Dur  中村洋子・アナリーゼ講座~

               2015.1.23 中村洋子

 

 

 

★平均律第2巻23番 H-Dur は、晴れやかな開放感に満ちた曲です。

その前の22番 b-Moll が、悲嘆の海ような沈鬱な曲であったのと、

好対照です。

23番は、「h」を開始音とする16分音符の H-Dur 上行全音階で

幕を開けます。

抜ける青空のような、歓喜に満ちた Preludeは、

実は、イタリアの協奏曲でもあるのです。

★16番 Fuga の b2、17番 Fuga の b2、21番 Preludeの b2、

22番 Preludeの b2 と、各 b2で始まる下行全音階の連鎖が、

ここで打ち切られるのです。

 

 

★この2巻23番の上行音階は、実は、第1巻23番、24番の上行音階と、

強く関連付けられています。1巻、2巻を総合しようとする

Bach の強い意志の表れです。

★23番 Fuga の Subject 主題は、6つの二分音符と

それに続く四分音符の
合計7つの音から、成り立っています。

H-Dur の音階構成音が、たった一つ欠けただけで、

あとはすべて揃っています。

★3度、4度そして6度音程の跳躍進行で、

気が付けば H-Dur の音階を構成しているという、

深謀遠慮です。

こうして平均律第2巻は、大団円へと向かっていきます。

 



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■中村洋子 バッハ 平均律 第 2 巻・アナリーゼ講座

  第 20 回 第 23 番 H-Dur BWV892 Prelude & Fuga

■日 時 : 2015 年 2 月 17 日(火) 午前 10 時 ~ 12 時 30 分
■会 場 : カワイ表参道 2F コンサートサロン・パウゼ
■予 約 :  Tell..03-3409-1958

--------------------------------------------------

■ 講師 :   作曲家  中村 洋子  Yoko Nakamura

 東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。

    2003 ~ 05年:アリオン音楽財団 ≪東京の夏音楽祭≫で新作を発表。

    07年:自作品 「 Suite Nr.1 für Violoncello
         無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 などをチェロの巨匠
         Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー氏が演奏した
    CD 『 W.Boettcher Plays JAPAN
                         ヴォルフガング・ベッチャー日本を弾く 』 を発表。

    08年: CD 『 龍笛 & ピアノのためのデュオ 』
        CD 『 星の林に月の船 』 ( ソプラノとギター ) を発表。

    08~09年: 「 Open seminar on Bach Inventionen und Sinfonien
                  Analysis  インヴェンション・アナリーゼ講座 」
                    全 15回を、 KAWAI 表参道で開催。

    09年: 「 Suite Nr.1 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 1番 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」  から出版。
  
   10~12年: 「 Open seminar on Bach Wohltemperirte Clavier Ⅰ

                  Analysis 平均律クラヴィーア曲集 第 1巻 アナリーゼ講座 」
                全 24回を、 KAWAI 表参道で開催。

    10年: CD 『 Suite Nr.3 & 2 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 3番、2番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Regenbogen-Cellotrios  虹のチェロ三重奏曲集 」の楽譜を、
             ドイツ・ドルトムントのハウケハック社
      Musikverlag Hauke Hack Dortmund から出版。

    11年: 「 10 Duette für 2 Violoncelli
                         チェロ二重奏のための 10の曲集 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

    12年: 「 Zehn Phantasien für Celloquartett (Band 1,Nr.1-5)
   チェロ四重奏のための 10のファンタジー (第 1巻、1~5番)」の楽譜を、
      Musikverlag Hauke Hack  Dortmund 社から出版。

    13年: CD 『 Suite Nr.4 & 5 & 6 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 4、5、6番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Suite Nr.3 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 3番 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

   14年:「 Suite Nr.2、4、5、6 für Violoncello
        無伴奏チェロ組曲 第 2、4、5、6番 」 の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

     SACD 『 Suite Nr.1、2、3、4、5、6 für Violoncello
                            無伴奏チェロ組曲 第 1, 2, 3, 4, 5, 6番 』 を、
    「disk UNION 」から、≪GOLDEN RULE≫ レーベルで発表。

          スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、
    自作品が演奏される。

   ★上記の 楽譜 & CDは、
「 カワイ・表参道 」 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/ 
「アカデミア・ミュージック 」 https://www.academia-music.com/ で
 販売中

  ★私の作品の  SACD 「 無伴奏チェロ組曲 第 1 ~ 6番 」
   Wolfgang  Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー演奏は、
  disk Union や全国のCDショップ、ネットショップで、購入できます。http://blog-shinjuku-classic.diskunion.net/Entry/2208/





 

※copyright © Yoko Nakamura    
             All Rights Reserved
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲

 

 

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■平均律2巻22番Fugaは異例な記譜法、そこには大きな仕掛けが・・■

2015-01-20 01:49:07 | ■私のアナリーゼ講座■

■平均律2巻22番 Fugaは異例な記譜法、そこには大きな仕掛けが・・■
            ~平均律 第2巻 22番 b-Moll アナリーゼ講座~
              2015.1.20   中村洋子

 

 

 

22日は、KAWAI 表参道「Bach 平均律第2巻アナリーゼ講座

第22番 b-Moll 」です。

第2巻は、終曲に近づくにつれ、“平均律1巻と2巻を統合したい”という

Bach の大きな意志を、強く感じます。


★平均律第2巻の曲を弾いていますと、1巻の曲ではないかと、

錯覚をすることが、たびたびです。

逆に、第1巻を弾いて、第2巻と思ってしまうことも

多いのです。


★どうしてそのような錯覚が起きるのか、

講座でご説明する予定ですが、ここでは、22番の

「Manuscript Autograph facsimile 自筆譜 」 の、

レイアウトについて、ご説明します。


★というのも、22番のレイアウトは、

極めて、誤解を受けやすいのです。

いつも言われている≪Bach は、紙を惜しんだ≫という誤解を、

招きやすいのです。

しかし、そのレイアウトには、Bach の恐ろしいほどの仕掛けが、

隠されているのです。

 

 


★22番は、全体で4pagesです。

大まかには、初めの2pagesが Prelude、

後半の2pagesが Fuga 。

Preludeは7段ですが、 Fugaがあまりに長大な曲であるため、

8段で書かれています。


★ Fuga の最初のpage(左)は、第1小節~44小節1拍目まで、

2page目は、44小節2拍目~83小節2拍目まで。

しかし、その下に「Volti」と記しています。

「Volti」は「直ぐにめくる」という意味で、ここでは、

前のPreludeの2page目に戻ることを、意味しています。


★このpageを見ますと、 Preludeは、最後の7段目の中ほどで

終わっており、右半分が余白になっています。

その余白に、Fuga の83小節3拍目~85小節目までが

「Appendix」として、書かれています。

 

 


★しかし、 Fuga はここで終わりません。

その後は、なんとその下の余白部分に飛ぶのです。

今度は、 Preludeの1page余白の左端に

「NB=notabene 注意せよ」と記したうえ、

そこから、86小節~101小節目(最後)が、

細かくびっしりと、書き込まれています。

Prelude1~2page余白を、真横に貫いて

一直線に書いています。

101小節目(最後)は、2page余白の右端です。


★この異例な記譜について、

後世の Bach学者がどうコメントしているかは、知りませんが、

“Bachは、紙を惜しんで余白に詰め込んで書いた”

のではないことは、断言いたします。

大きな構想の下に、意図的にそのように記譜したのです。

これと同じパターンの記譜が、実はあの

「 Messe in  h - Moll  ロ短調ミサ 」 BWV232 にも、

あるのです。


★講座では、この変則的な譜で、Bachが何を意図したのか、

分かりやすく、ご説明いたします。

 

 

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■第 19回 : 第 22番 b-Moll BWV891 Prelude & Fuga

~ 悲しみの下行音階 Prelude 、101小節にも上る大伽藍八声 Fuga ~

■日  時 :  2015年 1月22日(木) 午前 10時 ~ 12時 30分

■会  場 :  カワイ表参道  2F コンサートサロン・パウゼ

■予  約 :    Tel.03-3409-1958

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■ 講師 :   作曲家  中村 洋子  Yoko Nakamura

 東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。

    2003 ~ 05年:アリオン音楽財団 ≪東京の夏音楽祭≫で新作を発表。

    07年:自作品 「 Suite Nr.1 für Violoncello
         無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 などをチェロの巨匠
         Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー氏が演奏した
    CD 『 W.Boettcher Plays JAPAN
                         ヴォルフガング・ベッチャー日本を弾く 』 を発表。

    08年: CD 『 龍笛 & ピアノのためのデュオ 』
        CD 『 星の林に月の船 』 ( ソプラノとギター ) を発表。

    08~09年: 「 Open seminar on Bach Inventionen und Sinfonien
                  Analysis  インヴェンション・アナリーゼ講座 」
                    全 15回を、 KAWAI 表参道で開催。

    09年: 「 Suite Nr.1 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 1番 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」  から出版。
  
   10~12年: 「 Open seminar on Bach Wohltemperirte Clavier Ⅰ

                  Analysis 平均律クラヴィーア曲集 第 1巻 アナリーゼ講座 」
                全 24回を、 KAWAI 表参道で開催。

    10年: CD 『 Suite Nr.3 & 2 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 3番、2番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Regenbogen-Cellotrios  虹のチェロ三重奏曲集 」の楽譜を、
             ドイツ・ドルトムントのハウケハック社
      Musikverlag Hauke Hack Dortmund から出版。

    11年: 「 10 Duette für 2 Violoncelli
                         チェロ二重奏のための 10の曲集 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

    12年: 「 Zehn Phantasien für Celloquartett (Band 1,Nr.1-5)
   チェロ四重奏のための 10のファンタジー (第 1巻、1~5番)」の楽譜を、
      Musikverlag Hauke Hack  Dortmund 社から出版。

    13年: CD 『 Suite Nr.4 & 5 & 6 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 4、5、6番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Suite Nr.3 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 3番 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

   14年:「 Suite Nr.2、4、5、6 für Violoncello
        無伴奏チェロ組曲 第 2、4、5、6番 」 の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

     SACD 『 Suite Nr.1、2、3、4、5、6 für Violoncello
                            無伴奏チェロ組曲 第 1, 2, 3, 4, 5, 6番 』 を、
    「disk UNION 」から、≪GOLDEN RULE≫ レーベルで発表。

          スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、
    自作品が演奏される。

   ★上記の 楽譜 & CDは、
「 カワイ・表参道 」 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/ 
「アカデミア・ミュージック 」 https://www.academia-music.com/ で
 販売中

  ★私の作品の  SACD 「 無伴奏チェロ組曲 第 1 ~ 6番 」
   Wolfgang  Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー演奏は、
  disk Union や全国のCDショップ、ネットショップで、購入できます。

 

 

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■中山靖子先生の「リート」、中山悌一先生の「ピアノ」、忘れ得ない体験■

2015-01-19 20:55:25 | ■楽しいやら、悲しいやら色々なお話■

中山靖子先生の「リート」、中山悌一先生の「ピアノ」、忘れ得ない体験■
     ~Berlinで、私のCello四重奏曲を演奏~

                                     2015.1.19   中村洋子

 

                

★故「中山悌一」先生の奥さまの「中山靖子」先生が、

お亡くなりになりました。


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訃報:中山靖子さん93歳=東京芸大名誉教授、ピアニスト
毎日新聞 2015年01月16日 
 中山靖子さん93歳(なかやま・やすこ=東京芸大名誉教授、ピアニスト)16日死去。通夜は18日午後6時、葬儀は19日午前11時半、東京都台東区上野公園14の5の寛永寺輪王殿第2会場。葬儀委員長は迫昭嘉(さこ・あきよし)東京芸大教授。喪主は長男欽吾(きんご)さん。     
 日本の音楽界に寄与したロシア出身のピアニスト、レオニード・クロイツァーに師事し、クロイツァー記念会名誉会長などを務めた。夫はバリトン歌手の故中山悌一。2005年に瑞宝小綬章。
---------------------------------------------

故悌一先生がお元気でしたころ、二期会「ドイツリート研究会」を、

私も、勉強のため聴講させていただきました。

そこでの、悌一先生による素晴らしい講義については、

以下のブログで、詳しくご紹介しております。http://blog.goo.ne.jp/nybach-yoko/e/87b52c5e9163a9a3bab1bad7b933ea17

http://blog.goo.ne.jp/nybach-yoko/e/b58c0b3803815a32b41acf428860da63

 

★「ドイツリート研究会」の分科会のような形で、靖子先生による、

ピアノ伴奏の勉強会も時々、開催されていました。


★その勉強会に、普段は顔をお見せにならない悌一先生が、

ある時、靖子先生と一緒にいらっしいました。

どうも、靖子先生の体調がいま一つだったためのようですが、

その講義では、一生忘れえない体験をいたしました。

 

 


Schubert のリートを、靖子先生が歌い、

ピアノ伴奏を、悌一先生がなさったのです。

逆の組み合わせです。

悌一先生のピアノは、「素晴らしい」という月並みの表現では

言い表せない程、感動的なものでした


先生のリートと同様、ピアノの一音一音が、

全体の曲の構造の中で、明確に位置付けられ、

どれ一つ欠かすことのできない音であることが、

手に取るように分かる演奏でした。

Schubert の短い歌曲が、強固な構造体で出来ていることが、

実感できたのです。

そして、端正で清々しく、はったりがなく、

誠実で暖かい演奏でした。

当たり前のことですが、超一流の芸術家は、

どんな楽器であろうとも、超一流なのです。


★靖子先生のリートも、細い声でしたが、

透明感のある見事な歌でした。

 

 


★「ドイツリートは、他の国の歌とは違う」と、

悌一先生は、絶えずおっしゃっていました。

つまり、Bach の音楽に通じるからです。

リートで歌われる言葉の一つ一つが、

音楽全体を構成する motif モティーフとなっているからです。

ドイツリートの揺るぎなき礎を築いたのも、

Bachである、と言えるのです。

 

★悌一先生のおっしゃるドイツリートとは、

Wolfgang Amadeus Mozart モーツァルト(1756~1791)、

Franz Schubert シューベルト(1797~1828)、

Robert Schumann  シューマン (1810~1856) 、

Johannes Brahms ブラームス(1833~1897)、

Hugo Wolf ヴォルフ (1860~1903)、

Richard Strauss リヒャルト・シュトラウス (1864~1949)

を指します。

 


★いつものことですが、靖子先生の訃報記事には、

「夫はバリトン歌手の故中山悌一」と書いてあるだけ。

歴史を知らない若い方には、単なるバリトン歌手であったとしか、

受け止められないでしょう。

日本人で初めて、世界に通用する本当の音楽家であった、

という位置づけが欠落しています。

せめて、≪「二期会」を創設、日本でのクラシック音楽の普及、

教育に尽力した≫ぐらい、書いて欲しいものですね。

読者が、日本でのクラシック音楽の歴史を知ることにも、

なるからです。

 

 

★先日、Berlinの女性cellist Susanne Meves-Rößeler先生から

お便りがあり、可愛いお弟子さんのお嬢さん四人が、

コンサートで、私のCello四重奏曲

"Vier Paar Kastagnetten" (Nr.5) aus: Zehn Fantasien

für Celloquartett を、弾いてくださるという、

嬉しいお話でした。

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Konzert
Der Fachbereich Streichinstrumente
präsentiert Ensembles,
Schülerinnen und Schüler
Musik für Streicher
Mittwoch, 21.01.2015 um 19.00 Uhr
Festsaal im Rathaus Charlottenburg
Otto-Suhr-Allee 100
Eintritt frei !
www.ms-cw.de
Programm
Karoline Kyrieleis, 12 J; Cäcilie von Galen, 13 J;
Maruscha Obuhov, 11 J;Katharina von Stackelberg, 13 J,
alle Violoncello Einstudierung: Susanne Meves-Rößeler
Yoko Nakamura :
"Vier Paar Kastagnetten" (Nr.5) aus: Zehn Fantasien für Celloquartett

-------------------------------------------------------------- 

★この曲 "Vier Paar Kastagnetten" (Nr.5) は、 

Zehn Phantasien für Celloquartett (Band 1,Nr.1-5)    

チェロ四重奏のための 10のファンタジー (第 1巻、1~5番)

の一曲で
Musikverlag Hauke Hack  Dortmund 社から

出版されています。

 

★いま、Berlinは “Celloの都” と言われるほど、

Cello が盛んだそうです。

Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー先生のお人柄と

熱心な指導に負うところが、大のようです。

若い芽がすくすくと育ち、早く私の「 無伴奏チェロ組曲 」も

弾いて欲しいものです。


24日土曜日は、 Wolfgang Boettcher ベッチャー先生が

Berlinで、私の「Suite für Violoncello solo Nr.4 

無伴奏チェロ組曲 第4番」を premiere 初演されます。

「 Musikverlag  Ries & Erler  Berlin

リース&エアラー社 」で、私の作品の楽譜編集を担当して下さった、

editor でcellistの Thomas Schwalbe トーマス・シュヴァルベさんたちも、

楽しみに、演奏会に行かれるそうです。

 

 


※copyright © Yoko Nakamura    
             All Rights Reserved
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲

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■22番 b-Moll Prelude、「短2度」不協和音が発する重みと凄み■

2015-01-18 01:42:59 | ■私のアナリーゼ講座■

■22番 b-Moll Prelude、「短2度」不協和音が発する重みと凄み■
~平均律第2巻・アナリーゼ講座 第22番 b-Moll のお知らせ~ 
                  2015.1.18  中村洋子

 

 


平均律第2巻22番 b-Moll  Prelude は、

頬を涙が伝ってくるような、悲しみに満ちた曲です

曲頭は、soprano ソプラノ が旋律を奏で、

bass バス が和声を決定し、内声の alto アルト や 

tenor テノール が、和声を豊かに充填していくのが、

通常です。


★しかし、22番 b-Moll  Prelude冒頭は、そうではありません。

聴き始めますと、 soprano ソプラノで始まるように聴こえますが、

冒頭2小節の上声は、 soprano ソプラノ ではなく、実は、

 alto アルトなのです。

 

 


3小節目後半になって、1小節目の motif モティーフを、

6度高い音で“模倣”して出てくるのが、

soprano ソプラノです。

 

 

そこで初めて、出だしが alto アルトであったと、

気付くのです。


★ alto アルトの“女声”が、くぐもった深い音色で歌い出し、

その後を、 soprano ソプラノ の澄んだ“女声”が追うという、

“女声”による二声 のAriaなのです。


★冒頭1、2小節から3小節の前半までは、

soprano ソプラノ が不在。

その後の alto アルト声部は、冒頭1小節目の主題が延長され、

その後半とみなすか、あるいは、「対主題」として、

別の主題と捉えるか、

その両方の考え方が、可能です。

 

 


★ここで重要なのは、5小節目第1拍の「c2 2点ハ音」です。

この「c2」は、 soprano ソプラノの「des2」と、

同時に奏されるため、

その二つの音が出す響きは、驚くほど著しい不協和音となります。

 

 

それは、「短2度」という音程のもつ性格から来ています。

 

 


なぜ、Bach はこのような“耳障り”な音程を、あえて、

ここで、出してきたのでしょうか。

4小節4拍目の「c2」と、この5小節目第1拍の「c2」を、

タイで結びますと、この厳しすぎる音が和らぎ、

とても美しく響きます。

 

 


★この場合、5小節目1拍目の「c2」は、suspension 掛留音

となり、Bach がよく使う手法です。

しかし、ここでは、Bachは suspension 掛留音を、

あえて、使っていません。


★それは、次のような理由からでしょう。

ぶつかり合うような不協和の「短2度」を出すことにより、

演奏者、そして、聴く人に、

鋭く、注意を促したいからでしょう。


では、Bach は何に注目して欲しかったのでしょうか?

この5小節目を、もう一度よく見てください。

 

 

1拍目で、「des2」と「c2」を同時に弾きますと、

耳と心に、鋭い痕跡が刻み込まれます。

 

 

そして、その後に出てくる2拍目の「b1」と「a1」とを、

合わせますと、

 

 

なんと、1小節目1拍目の主題の冒頭になるのです。

 

 


★つまり、不協和な「短2度」音程が鳴り響き、

 

 

次の音が出た瞬間、1小節目の主題が、

 

 

あの辛く悲しい主題が、顔を覗かせるのです。

悲しみが、更に深まります。


Bach の構成力、創造力の深さ、凄味に圧倒されます。

平均律第2巻22番 b-Moll  は、平均律のなかでも、

特に長大、広大な曲です。


★講座では、Bach の構想の深さ、深慮遠謀の一端を

分かりやすく、お話いたします。

 

 

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第 19 回  第 22 番 b-Moll BWV891 Prelude & Fuga

~ 悲しみの下行音階 Prelude 、101小節にも上る大伽藍八声 Fuga ~

日  時 :  2015年 1月22日(木) 午前 10時 ~ 12時 30分

会  場 :  カワイ表参道  2F コンサートサロン・パウゼ

予  約 :    Tel.03-3409-1958

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■ 講師 :   作曲家  中村 洋子  Yoko Nakamura

 東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。

    2003 ~ 05年:アリオン音楽財団 ≪東京の夏音楽祭≫で新作を発表。

    07年:自作品 「 Suite Nr.1 für Violoncello
         無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 などをチェロの巨匠
         Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー氏が演奏した
    CD 『 W.Boettcher Plays JAPAN
                         ヴォルフガング・ベッチャー日本を弾く 』 を発表。

    08年: CD 『 龍笛 & ピアノのためのデュオ 』
        CD 『 星の林に月の船 』 ( ソプラノとギター ) を発表。

    08~09年: 「 Open seminar on Bach Inventionen und Sinfonien
                  Analysis  インヴェンション・アナリーゼ講座 」
                    全 15回を、 KAWAI 表参道で開催。

    09年: 「 Suite Nr.1 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 1番 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」  から出版。
  
   10~12年: 「 Open seminar on Bach Wohltemperirte Clavier Ⅰ

                  Analysis 平均律クラヴィーア曲集 第 1巻 アナリーゼ講座 」
                全 24回を、 KAWAI 表参道で開催。

    10年: CD 『 Suite Nr.3 & 2 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 3番、2番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Regenbogen-Cellotrios  虹のチェロ三重奏曲集 」の楽譜を、
             ドイツ・ドルトムントのハウケハック社
      Musikverlag Hauke Hack Dortmund から出版。

    11年: 「 10 Duette für 2 Violoncelli
                         チェロ二重奏のための 10の曲集 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

    12年: 「 Zehn Phantasien für Celloquartett (Band 1,Nr.1-5)
   チェロ四重奏のための 10のファンタジー (第 1巻、1~5番)」の楽譜を、
      Musikverlag Hauke Hack  Dortmund 社から出版。

    13年: CD 『 Suite Nr.4 & 5 & 6 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 4、5、6番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Suite Nr.3 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 3番 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

   14年:「 Suite Nr.2、4、5、6 für Violoncello
        無伴奏チェロ組曲 第 2、4、5、6番 」 の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

     SACD 『 Suite Nr.1、2、3、4、5、6 für Violoncello
                            無伴奏チェロ組曲 第 1, 2, 3, 4, 5, 6番 』 を、
    「disk UNION 」から、≪GOLDEN RULE≫ レーベルで発表。

          スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、
    自作品が演奏される。

   ★上記の 楽譜 & CDは、
「 カワイ・表参道 」 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/ 
「アカデミア・ミュージック 」 https://www.academia-music.com/ で
 販売中

  ★私の作品の  SACD 「 無伴奏チェロ組曲 第 1 ~ 6番 」
   Wolfgang  Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー演奏は、
  disk Union や全国のCDショップ、ネットショップで、購入できます。

 

 


※copyright © Yoko Nakamura    
             All Rights Reserved
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲

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■Bach はなぜ、Invention 5番と 6番を続けて 「長調」 としたのか?■

2015-01-16 20:31:04 | ■私のアナリーゼ講座■

■Bach はなぜ、Invention 5番と 6番を続けて長調」 としたのか?■

~第 6回 金沢 Inventionアナリーゼ講座&今後の講座のお知らせ~

          2015.1.16     中村洋子

 


★来週1月20日は「大寒」、寒さもいよいよ底です。

昨秋から始めました、金沢「Invention・アナリーゼ講座」の第6回は、

2月11日 ( 水 ) の祝日です。

普段は平日開催のため、お仕事の都合で参加できない方や、

アマチュアの音楽愛好家の方のご参加も、お待ちしております。


★Bachはこの Invention を、真摯に音楽を勉強している人、

音楽を心から愛している方のために、作曲したからです。

Bach の「Manuscript Autograph facsimile 自筆譜 」を、

読み解きながら、
彼の作曲の意図はどこにあるか、

それをどう演奏に活かすか、

あるいは、 Inventionを聴く際、何がポイントかなど

鑑賞の道しるべも、分かりやすくお話いたします。





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■第6回 「Invention & Sinfonia 第6番」(全 15回

Bach はなぜ、Invention 5番と 6番を続けて長調」 としたのか?

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日  時 : 2015年 11日(水・祝 午前 1012 30

会  場 : KAWAI 金沢ショップ、南町5-9
                                 ( 尾山神社前 南町バス停徒歩3分 )

予  約 : Tel.076-262-8236 金沢ショップ

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★「 長調 」と「 短調 」とが、交互に配列されている

Invention 曲集で、
唯一、

「 5番(変ホ長調)」と「 6番(ホ長調)」だけは、

不思議にも、「 長調 」が連続しています。

鮮やかな、ハッとする美しさです。


★5番の主音「 変ホ音 」から、6番の主音「 ホ音 」への

≪半音の関係≫ こそが、バッハが籠めた深い意図なのです。

この点を詳しく、ご説明いたします。

 


 

★「 Inventionen und Sinfonien 」は主要モチーフとして、

1番でまず「3度」を提示し、曲を重ねるごとに

4度、5度、6度というように増やしていきます。

オクターブが初めて出てくるのは、 6番です。

1番から 5番までは、全音階を中心とした主題であるのに対し、

インヴェンション 6番では、「 半音階 」が主役に躍り出ます。

これが、この曲集の頂点となる「 シンフォニア 9番 」へと、

つながっていきます。

この半音階の意味を、

「 Klavierbüchlein für Anna Magdalena Bach2巻=

アンナ・マグダレーナ・バッハのクラヴィーア小曲集( 1725年 )」

の曲を例にして、ご説明します。

★シンフォニア 6番の主題は、インヴェンション 6番から

導き出されています。

また、この曲は舞曲の性格も宿していますが、

それをどのように、演奏に結びつけるか・・・。

前回の講座でお話しました「 反復進行(ゼクエンツ)」

との関係も踏まえ、お話します。

 

 


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★今後のアナリーゼ講座の日程は、次の通りです。

・1月22日 ( 木 ) KAWAI 表参道 平均律 第2巻22番 b-Moll

・2月11日 ( 水 )   KAWAI 金沢  Invention 第6番 E-Dur


・2月17日 ( 火 )   KAWAI 表参道  平均律 第2巻23番 H-Dur


・2月25日 ( 水 )   KAWAI 名古屋 イタリア協奏曲 第1楽章


・3月10日 ( 火 )   KAWAI 表参道  平均律 第2巻24番 h-Moll

   ※4月からは、 Bachの自筆譜が残っていない 4、5、12番を開催

・3月18日 ( 水 )   KAWAI 金沢  Invention 第7番 e-Moll


・3月25日 ( 水 )   KAWAI 名古屋 イタリア協奏曲 第2、3楽章

 

 

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■ 講師 :   作曲家  中村 洋子  Yoko Nakamura

 

東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。

 

   2003 ~ 05年:アリオン音楽財団 ≪東京の夏音楽祭≫で新作を発表。

 

   07年:自作品 「 Suite Nr.1 für Violoncello
         無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 などをチェロの巨匠
         Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー氏が演奏した
    CD 『 W.Boettcher Plays JAPAN
                         ヴォルフガング・ベッチャー日本を弾く 』 を発表。

 

   08年: CD 『 龍笛 & ピアノのためのデュオ 』
        CD 『 星の林に月の船 』 ( ソプラノとギター ) を発表。

 

   08~09年: 「 Open seminar on Bach Inventionen und Sinfonien
                  Analysis  インヴェンション・アナリーゼ講座 」
                    全 15回を、 KAWAI 表参道で開催。

 

   09年: 「 Suite Nr.1 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 1番 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」  から出版。
  
   10~12年: 「 Open seminar on Bach Wohltemperirte Clavier Ⅰ

                  Analysis 平均律クラヴィーア曲集 第 1巻 アナリーゼ講座 」
                全 24回を、 KAWAI 表参道で開催。

 

   10年: CD 『 Suite Nr.3 & 2 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 3番、2番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Regenbogen-Cellotrios  虹のチェロ三重奏曲集 」の楽譜を、
             ドイツ・ドルトムントのハウケハック社
      Musikverlag Hauke Hack Dortmund から出版。

 

   11年: 「 10 Duette für 2 Violoncelli
                         チェロ二重奏のための 10の曲集 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

 

   12年: 「 Zehn Phantasien für Celloquartett (Band 1,Nr.1-5)
   チェロ四重奏のための 10のファンタジー (第 1巻、1~5番)」の楽譜を、
      Musikverlag Hauke Hack  Dortmund 社から出版。

 

   13年: CD 『 Suite Nr.4 & 5 & 6 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 4、5、6番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Suite Nr.3 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 3番 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

   14年:「 Suite Nr.2、4、5、6 für Violoncello
        無伴奏チェロ組曲 第 2、4、5、6番 」 の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

 

    SACD 『 Suite Nr.1、2、3、4、5、6 für Violoncello
                            無伴奏チェロ組曲 第 1, 2, 3, 4, 5, 6番 』 を、
    「disk UNION 」から、≪GOLDEN RULE≫ レーベルで発表。

 

         スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、
    自作品が演奏される。

 

  ★上記の 楽譜 & CDは、
「 カワイ・表参道 」 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/ 
「アカデミア・ミュージック 」 https://www.academia-music.com/ で
 販売中

 

 ★私の作品の  SACD 「 無伴奏チェロ組曲 第 1 ~ 6番 」
   Wolfgang  Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー演奏は、
  disk Union や全国のCDショップ、ネットショップで、購入できます。

 

 

 

 

※copyright © Yoko Nakamura    
             All Rights Reserved
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■SACD 「6 Suiten für Violoncello solo」への嬉しいfeedback感想■

2015-01-12 21:04:48 | ■私のアナリーゼ講座■

■SACD「6 Suiten für Violoncello solo」への嬉しいfeedback感想■
      ~ Inventio 5番冒頭のMordent の重要な意味~
         2015.1.12      中村洋子

 

 

 

★2015年 明けましておめでとうございます。

昨年末に発表されました、私の「6 Suiten für Violoncello solo

 無伴奏チェロ組曲 全6曲」 の、

SACDについて、うれしい feedback ご感想が続々と、

届いています。


★特に嬉しかったのは、「 Musikverlag  Ries & Erler  Berlin 

リース&エアラー社 」で、私の作品の楽譜編集を担当して下さった、

editor の Thomas Schwalbe トーマス・シュヴァルベさんからの、

メールでした。

Schwalbe シュヴァルベさんは、ご自身も cellist で、

昨年一年、実に辛抱強く、緻密に、

演奏者が弾きやすいよう、細心の注意で、

楽譜を、完成させて下さいました。

 

 


★ Schwalbe 『部屋で、SACDの第4組曲を聴いていたところ、
娘(9歳になる彼のお嬢さん)が、パッとドアを開けて、
室内に入ってきました。
彼女は目を閉じ、夢遊病のように両手を空に挙げ、
“私、踊ってるの、この音楽とっても素敵・・・”

そして、私も一緒に踊りました。』

『 I was hearing the new CD with Your 4th Suite. Suddenly the door opened, and my little Girl comes in the room, her eyes are closed,
the arms high as a somnambule(夢遊病) and says: Die Musik – ich schwebe – das ist aber schön“ (I’m flying, the music is wonderfull)...
Und Ich, ich schwebe auch!
Many, many thanks for this wonderfull CDs. The recording is phantastic. 』

 
★純粋な子供の耳を、騙すことはできません。

踊り出したくなるような曲を、作曲できたことを、

心から、嬉しく思いました。

Boettcher ベッチャー先生の素晴らしい演奏、

Kazuie Sugimoto 杉本一家さんの卓越した

recording & mastering  の賜物でしょう。

 

 


★1月は、14日 (水)、 KAWAI 金沢で、

≪ Invention インヴェンション・アナリーゼ講座

第5番 Es-Dur 変ホ長調≫

22日 (木)  KAWAI 表参道で、

≪平均律第2巻22番 b-Moll 変ロ短調・アナリーゼ講座≫です。


★ Bach は、 「Wohltemperirte Clavier Ⅰ」 と

「Wohltemperirte Clavier Ⅱ」 の合わせて

≪全48曲を、一つの大きな作品≫として、作曲していますので、

どれが優れているか、さほどでもないか・・・など、

巷の解説書にある考え方は、

ナンセンスであると思います。


★どの作品も、48曲の中の一つの楽章としての役割を、

担っています。

この「第2巻22番」は、その中でも、最後の24番へと向かう、

大規模で、 counterpoint 対位法 の技術を尽くしたといえるほどの、

偉大な作品です。


この傑作を勉強しているからこそ、

「 Inventionen und Sinfonien インヴェンションとシンフォニア 」

の、≪凄み≫が分かる、と言えるのも事実です。

 

 


★「 Inventio & Sinfonia Nr.5」 の大きな特徴は、

装飾音がとても多く、使われていることでしょう。

Bach 自身の手で書き込まれたこの ornament 装飾音は、

どれ一つでも、無駄なものがなく、曲の骨格と深く結びつき、

切り離せない構造の一部と、なっているのです。


★一例を挙げますと、

 Inventio の冒頭1小節目の上声 二拍目「es1」に、

早くも、≪Mordent モルデント≫を、記しています。

 

 

Mordent は、基音(この場合es1)の後に、

その2度下の音(この場合d1)を、素早く奏し、

再度、基音に戻る装飾音の記号です。

 

Mordent は、

は、このように奏されることに、なります。


★そうしますと、1小節目1~2拍目の es1 d1 es1 に対して、

この2拍目 Mordent は、 その diminution 縮小形となります。

 

 


冒頭から、いきなり counterpoint の重要な技法の一つの

diminution を ornament 装飾音によって、

何食わぬ顔をして、提示しているのです。

 

 


★さらに、1小節目上声3拍目  「g1」  にも、

また、Mordent が記されています。

これも、1小節目上声1~2拍目の

「es1 -  d1 - es1」 の ≪diminution 縮小≫と、

みることができます。


★結局、この≪1小節目の上声≫では、

1~2拍目の motif  「es1 -  d1 - es1」  の

≪diminution 縮小≫ が、2拍目、さらに3拍目と連続して、

畳み掛けるように、出現してきます。


★曲冒頭から、極度の緊迫です。

 Edwin Fischer エドウィン・フィッシャー (1886 ~ 1960) は、

この 「Inventio Nr.5」 の曲想を、

≪Moderato Prächtig (豪華華麗) Moderato splendid ≫と、

表現しています。

 

 


★この Mordent は、この他にも、

重要な意味を、もっています。

講座では、それを含め、 Bach の装飾音の意味すること、

さらに、それをピアノでどう弾くかについて、

お話いたします。


★また、インヴェンション・アナリーゼ講座では、

Inventio Nr.5に即して、

Bach の Fuga フーガの基本的な解説を、

Sinfonia Nr.5では、和声と装飾音との関係を、

分かりやすく、お話いたします。


★さらに、 Bachの後世への影響として、

Bartók Béla  バルトーク (1881~1945) の

「Mikrokosmos,ミクロコスモス」や、

 Maurice Ravel モーリス・ラヴェル(1875~1937) の、

「Le Tombeau de Couperin クープランの墓」についても、

少し、触れる予定です。

 

 

 

■第  5回  Invention・アナリーゼ講座
     Invention & Sinfonia  5番  Es-Dur 変ホ長調

■日  時 : 2015年 1月14日(水)午前 10時 ~ 12時 30分

■会  場 : カワイ金沢ショップ、南町5-9 
        ( 尾山神社前 南町バス停より徒歩3分 )

■予約  :     Tel.076-262-8236 金沢ショップ
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■ 講師 :   作曲家  中村 洋子  Yoko Nakamura

東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。

   2003 ~ 05年:アリオン音楽財団 ≪東京の夏音楽祭≫で新作を発表。

   07年:自作品 「 Suite Nr.1 für Violoncello
         無伴奏チェロ組曲 第 1番 」 などをチェロの巨匠
         Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー氏が演奏した
    CD 『 W.Boettcher Plays JAPAN
                         ヴォルフガング・ベッチャー日本を弾く 』 を発表。

   08年: CD 『 龍笛 & ピアノのためのデュオ 』
       CD 『 星の林に月の船 』 ( ソプラノとギター ) を発表。

   08~09年: 「 Open seminar on Bach Inventionen und Sinfonien
                  Analysis  インヴェンション・アナリーゼ講座 」
                    全 15回を、 KAWAI 表参道で開催。

   09年: 「 Suite Nr.1 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 1番 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」  から出版。
  
   10~12年: 「 Open seminar on Bach Wohltemperirte Clavier Ⅰ

                  Analysis 平均律クラヴィーア曲集 第 1巻 アナリーゼ講座 」
                全 24回を、 KAWAI 表参道で開催。

   10年: CD 『 Suite Nr.3 & 2 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 3番、2番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Regenbogen-Cellotrios  虹のチェロ三重奏曲集 」の楽譜を、
             ドイツ・ドルトムントのハウケハック社
      Musikverlag Hauke Hack Dortmund から出版。

   11年: 「 10 Duette für 2 Violoncelli
                         チェロ二重奏のための 10の曲集 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

   12年: 「 Zehn Phantasien für Celloquartett (Band 1,Nr.1-5)
    チェロ四重奏のための 10のファンタジー (第 1巻、1~5番)」の楽譜を、
      Musikverlag Hauke Hack  Dortmund 社から出版。

   13年: CD 『 Suite Nr.4 & 5 & 6 für Violoncello
                  無伴奏チェロ組曲 第 4、5、6番 』
                        Wolfgang Boettcher 演奏を発表 。
       「 Suite Nr.3 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲 第 3番 」の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

   14年:「 Suite Nr.2、4、5、6 für Violoncello
        無伴奏チェロ組曲 第 2、4、5、6番 」 の楽譜を、
    ベルリン・リース&エアラー社 「 Ries & Erler Berlin 」 から出版。

    SACD 『 Suite Nr.12、3、4、5、6 für Violoncello
                            無伴奏チェロ組曲 第 1, 2, 3, 4, 5, 6番 』 を、
    「disk UNION 」から、≪GOLDEN RULE≫ レーベルで発表。

         スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、
    自作品が演奏される。

  ★上記の 楽譜 & CDは、
「 カワイ・表参道 」 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/ 
「アカデミア・ミュージック 」 https://www.academia-music.com/ で
 販売中

 ★私の作品の  SACD 「 無伴奏チェロ組曲 第 1 ~ 6番 」
   Wolfgang  Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー演奏は、
  disk Union や全国のCDショップ、ネットショップで、購入できます。

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■今後のスケジュール

第6回  2015 年   2/11(水・祝) Inventio & Sinfonia      第6番

第7回  2015 年   3/18      (水) Inventio & Sinfonia      第7番

                      各回とも、10:00-12:30

 

 

 


※copyright © Yoko Nakamura    
             All Rights Reserved
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲

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